もりえ攻のあさこ受で萌えましたが、なにか?

 役者に含みはありません、『暁のローマ』の話です。あたしゃいわゆる妄想系は苦手です。

 他に書くことあるし、実際書きかけのテキストもあるんだけど、先日2回目の観劇の際(ひっそりと通っているらしいよ、この人。週1ペースかな)に腐女子友のかねすき嬢と腐った話で盛り上がりましてね。
 かねすき氏も自分のブログでそのネタ書いてるし、わたしと一緒にいたnanakoさんもブログでそのネタ書いてるしで、わたしもソレを先に書くしかないでしょう状態(笑)。

 かねすきさんとわたしが腐女子話を繰り広げている間、nanakoさんは「折り紙が折りたい……」とつぶやいていました。
 なんで「折り紙」かは、2005-02-16の「折り鶴に願いを込めて。−腐女子会話−」をお読みください。
 

 つーことで、作品語りは棚上げして、まず腐女子話。

 ブルータス@あさこがステキにヘタレ総受なので、カップリングし放題です。

 一般的にダーリンとしておすすめなのが、美形度No.1、カシウス@ゆーひです。

 ゆーひさん、すばらしいです。
 あのビジュアルはなにごとっ。
 ゆーひさんを眺めるだけでも、わたしには価値のある公演ですよ、『暁のローマ』。

 さて、このカシウス。すばらしー美形様ぶりで「我が友よ」とか言って登場し、「私の妻はキミの妹、私たちは兄弟だ」とかなんとか言って、「ブルータスは俺のモノ」発言を繰り返してます。
 彼が欲しかったのは「妻」ではなく、ブルータスでしょう。「この女を妻にすれば、ブルータスと兄弟になれる」が目的でしょ?

 キムシンは徹底してブルータス以外の人間の「悪」の部分を描いているので、この美しいカシウス様と彼の率いるテロリスト軍団もわかりやすく「悪」です。
 言葉では「ローマのため」「みんなのため」と言いながらも、目的は私利私欲である。
 わたし的にはやはり、カシウスは、はじめからブルータスを利用するつもりで近づいたと思いたいですね。
 彼がブルータスを手に入れたかったのは、傀儡が欲しかったから。
 カエサル@トドロキを倒し、権力を得るには「陰」のカシウスではダメだ、「陽」のブルータスが必要だ。市民は愚かだから、正しく見えるものに惹かれる。
 ほんとーに「正しいもの」ではなく、「正しく見えるもの」ね。カエサルはそれを理解している男だから、「正しく見える」ように振る舞っていた。ブルータスは善人ゆえそれを理解できず、ローマとカエサルの間で苦悩することになるんだが……まあそれはまた別で語るとして、今はカシウスだ。
 カシウスは、愚かな市民を扇動する者として、愚かなブルータスを選んだ。
 カエサルを暗殺することで、ブルータスが傷つくとか失うものがあるとかは、考えもしない。カシウスは自分のことしか考えていない。

 ブルータスを傀儡にし、義弟である自分が実権を握る。
 あれほどカエサルを敬愛していたブルータスに、カエサル暗殺を口説き落とすことに成功したんだ、それはたやすいことだろう。
 そうやってカシウスこそがローマを治める。
 彼もまた野心を持った男であり、「男はみんな王になりたい」のだから。

 ところがっ。

 あれほどバカにしていた、利用するだけのつもりだったブルータスに、本気で惚れてしまうのだ。

 カエサル暗殺後、ブルータスがあまりに純粋であることに触れ。

 踏みつけ上等、と思っていた操り人形に、うっかり本気でfall in love、マイナスからはじまった恋だから、もう大変!
 いや、カシウス自身の野心も潰え、彼自身弱っているところだったから、余計に恋に溺れやすい状態だったんだけどね。

 カシウスは鬼畜な美形攻様なので、ブルータスを手玉に取っているときすでに手を出し、言葉とカラダで巧みに飴と鞭、愛と理想とローマの未来という美しいモノでブルータスを思い通りに動かす。
 ブルータス、なにしろ純粋無垢だから。強引に押し倒されてヤることヤられても「キミを愛しているんだ」のひとことでころりとだまされそうだ。
 いや、愛してるなら強○はしないだろう、相手のことを真に思いやっているならばありえないだろう、というツッコミは、ブルータスにはない。
 強○されるほど強く愛され、求められているのだと幸福な誤解をするんだろう、巷のBLなどの思考回路で。

 んでカシウスが、「カエサル暗殺GOGO、権力掌握GOGO」なときは平気で睦言繰り返してブルータスを抱いてきたのに、いざなにもかも失って逃避行、本気で惚れてしまってからはそっけなくなったり手を出さなくなったりすれば最高です。

 カシウスの亡霊との抱擁シーン、あれはすばらしいですよ!

 世界中が敵になり、お互いしか愛し信じる者のない極限状態ですよ。
 どれほどカシウスがブルータスを愛し、必要とし、またブルータスがカシウスを愛し、必要としていたか、想像するだけで凄絶なんですが。

 カシウスを失ったブルータスには、もうなにも残っていないわけですよ。
 だからこその亡霊ですよ。

 そのカラダを抱きしめ、「会いたかった」と言う男。
 抱かれながら「すぐに会える」と返す男。

 彼は亡霊。もう会うことのかなわない相手。
 どれほどの絶望、どれほどの痛み。

 その手に抱いた恋人が、もう今は亡き人だと……亡霊になって会いに来た、あるいは亡霊でもいいから会いたかったのだと気づいたときに。

 ブルータスは己の人生に意味を見いだす。

「私は、愛された」と。

 たしかに彼は愚かだった。彼の味方も、彼の敵も、真に賢い者などいなかった。ひとはみな愚かなのかもしれない。
 それでも彼は、「愛された」ことに気づく。
 愚かであるからこそ。愛し、愛されたのだ。

 
 カシウス×ブルータスの、壮大な愛の物語。
 本気で恋愛モノですよ。ハーレクイン的展開ですよ。「敵のハズなのに、何故惹かれる……?!」とゆー定番。「利用していただけなのに……!」って。

 カシウスゆーひとブルータスあさこがもー、これでもかと美しく、映りのいいふたりだからさー。
 このふたりでこんな素敵なラヴロマンスをありがとー! ですわよ。

 カシウス×ブルータスで、激しく熱いラヴストーリーが読みたいっす。誰か書いてくださいよ、同人誌出してくださいよ。

 
 と、さんざん吠えたあとでなんですが。

 カップリングはし放題、ブルータス総受ですから。
 わたし的にいちばん萌えたのは、リガリウス@もりえだったりするんですね(笑)。

 キムシンはこの作品でもテーマ絶叫健在なので、リガリウスはとてもステキに悪役です。
 彼は「愚かで卑劣な、正しい民衆」の代表のようなキャラクタです。
 弱者である権利を振りかざし、「私はこんなに弱い。弱いのだから、強い人に守ってもらって当然だ。弱い私のために動かない人間は愚劣だ」というステキ理論で成り立った人。
 「正しいのはいつも自分、間違っているのはいつも他人」ですから。
 キムシン的テーマの具現キャラ(笑)。
 ちょっと目眩がするほど、ステキです。大好きだ、こーゆー「正しく」歪んだキャラ。

 この男なら、どんなに卑劣かつ理不尽な要求も正々堂々としてきます。
 だって、「弱い私は正義」ですから。

「私は余命幾ばくもない哀れな男です。そんな私の願いを聞いてくれないのですか?」
 と魔法の言葉を唱えれば、ブルータスはなんでも従ってしまうことでしょう。
 ええ、どんなにエロ鬼畜な要求でも。

 弱者であることを振りかざされ、理不尽な要求に、辱めに、唇噛んで従うあさこ……もももも萌え。あっ、名前で書いちゃイカンやろ、ブルータスだブルータス!

 
 ま、そゆ感じで、素敵な話なんですよ、『暁のローマ』!(笑)
 他のカップリングについてはまたいずれ。(まだあるのか)

 

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