ラルゥ×サーシャって萌えな関係だと思う(笑)。@スカウト
2006年4月6日 タカラヅカ わたしが『スカウト』の「テスト」というオチを、「夢オチ」だと思わず、時間が戻ったために「リセット」されたのだと思った理由は三つある。
ひとつは、純粋に「夢オチ」なんてサイテーなオチを、正塚晴彦ともあろうものが、やるはずがない。とゆー思い込み。
もうひとつは、わざわざ悪魔が四次元の生物であり、時間を自由に行き来できるという設定があること。
夢オチだとこのネタが無意味になってしまう。
みっつめが、「テスト」終了後にアズがいること。
「夢オチ」ならば、アズとショーンは初対面ということになる。悪魔アズは「人間には姿が見えない」という前提で生きているはずだ。ショーンとふつーに会話すること自体ありえない。
とまあ、「夢オチ」にすると、さらにつじつまが合わなくなるんだよね。
どーして正塚、わざわざ「夢オチ」にしたんだろう? 百害あって一利ナシなのに。……あ、利はあるのか。ナニやってもいーじゃん、夢なんだからめちゃくちゃOKという、作者だけがお得というヤツ?
「夢オチ」だと聞いて、前述の通りわたしとkineさんとドリーさんは即座に「聞かなかったことにしよう」と結論を出した。正塚のためにも『スカウト』という作品のためにも、そんなことは「聞かなかった」。
あってはならない(笑)。
つーことでわたしたちは、「夢オチ」だと知ってなお、そのことを「なかったこと」として話をすすめ、舞台をたのしんだ。舞台上で明言されていないのだから、余白の部分を自由に考えるのは客の特権だ。
「テスト」は「夢オチ」ではなく、時間が戻ったために「リセット」されたものだとして。
サーシャたち「対悪魔組織」はどの程度ショーンに関与していたのか。
わたしは「すべて嘘だよーん。舞台にあったモノみんなみんな、作者の都合のいい嘘」だと考えるのは嫌だ。
ブラフはアリだと思っているが、真実と誠意を信じたい。
まず、「悪魔に操られ、正気と狂気の間で苦しむサーシャ」は本物だと思っている。
たしかにサーシャはこのゲームの仕掛け人のひとりだが、ショーンと出会い彼に恋するところでは、あえて本来の記憶を封印し、「無力な少女」キャラになりきっていると思う。
テストに必要だから、ふつーの人間になって現れたんだね。
悪魔の浸食に耐えられたのは、彼女がふつーの人間じゃなかったからだろうし、植物人間になってしまったとしても、最終的には目覚めたと思う。ショーンのテストの結果がどうあれ。
ま、仕事に「命張った」ってこと(笑)だと理解。
これがショーンの採用試験である以上、「お姫様キャラ」が必要、されどなにも知らない一般人にそんな危険な役をやらせるわけにいかない。だからエージェントのサーシャが自ら記憶や特殊能力を封印して、「ヒロイン」を演じたのだろう。
テスト終了まで、彼女の記憶は封印されたまま。
「ふつーの女の子」として、悪魔に翻弄され、ショーンに恋をした。
テストの中のサーシャが、エージェントとしての記憶を持たないだけに、テストの流れをコントロールするモノが必要だ。
もうひとりのエージェント。
それが、ラルゥだ。
物語は、ラルゥの呼び声によってはじまる。
ラルゥの声に導かれ、ショーンは交通事故に遭う。
冥界でラルゥをはじめとする悪魔たちに喰われかけるが、天使サーシャ(この段階では、記憶も特殊能力もある)の力で現世に甦る。
ショーンを翻弄し、導くのはラルゥ。
さまざまな難題をふっかけては、ショーンを試し続ける。
本来の記憶を封印され、「ふつーの女の子」となったサーシャの祖母は、ラルゥのもうひとつの姿。記憶のないサーシャを「ヒロイン」としてショーンへの恋を刷り込む。
それはあまりに作為的。
ラルゥが「対悪魔組織」のエージェントでなければ、無意味な行動だ。
「ふつーの女の子」サーシャは、このテストのために作られた架空の存在だ。その祖母というキャラクタは、同じ組織の人間であると考えるのがふつーだろう。
サーシャのために自ら死を選んだショーンに「誓いを立てますか?」と答えを迫る声もまた、ラルゥ。
終始一貫して、ラルゥの行動は「テストをコントロールする者」だ。
ラルゥはたぶん、ほんとーに悪魔なんだろう。
悪魔の中でもとことん悪魔らしいキャラなので、「おもしろいから」とかそんな理由で人間側に協力、スパイとして悪魔側にいる。
組織の女エージェント、サーシャとラルゥの「テスト後の日常会話」とか、見てみたいよな。
「ちょっとあなた、あそこまでやらなくてよかったんじゃない? ほんっとーに私、狂うところだったわよっ?!」
「なに言ってんだよ、敵を騙すにはまず味方からって言うだろーがよ、オレがあそこまで容赦なくやったからショーンがおめーのために、本気になってがんばっちゃったんだと思うの(はぁと)」
「それはわかるけどね」
「それはそーと、ショーンとはその後どうなのよ? すべての世話を? すべてって、すべて? やーん♪」
「……ゴホン」
「『あの人のことが嫌いなの? 好きなの? 嫌いなの?』」
「……あなた、たのしんでなかった? 普段のストレス解消とか?」
「帰って寝ようっと」
「待ちなさいコラ!」
てな、女同士のかわいくも火花散る(笑)関係で、あまり気の合わない同僚、であってくれたりすると、たのしいのになー。
「夢オチ」にしちゃうと、ラルゥまで「存在していない」ことになるから、もったいなさすぎる。
「リセット」なら、ふつーの人間であるフランクたちとの出来事は全部消えてしまうけど、時間を好きに行き来できる悪魔たちだけは「消えてしまった部分」の記憶も持っているからねー。
「お笑い」に逃げずに、ふつーに「ハードボイルド」な物語を作って欲しかったよ。
わたしはちゃんと、たとえ「テスト」であっても、ショーンとサーシャは「恋」をしたんだと思っているからさ。
ひとつは、純粋に「夢オチ」なんてサイテーなオチを、正塚晴彦ともあろうものが、やるはずがない。とゆー思い込み。
もうひとつは、わざわざ悪魔が四次元の生物であり、時間を自由に行き来できるという設定があること。
夢オチだとこのネタが無意味になってしまう。
みっつめが、「テスト」終了後にアズがいること。
「夢オチ」ならば、アズとショーンは初対面ということになる。悪魔アズは「人間には姿が見えない」という前提で生きているはずだ。ショーンとふつーに会話すること自体ありえない。
とまあ、「夢オチ」にすると、さらにつじつまが合わなくなるんだよね。
どーして正塚、わざわざ「夢オチ」にしたんだろう? 百害あって一利ナシなのに。……あ、利はあるのか。ナニやってもいーじゃん、夢なんだからめちゃくちゃOKという、作者だけがお得というヤツ?
「夢オチ」だと聞いて、前述の通りわたしとkineさんとドリーさんは即座に「聞かなかったことにしよう」と結論を出した。正塚のためにも『スカウト』という作品のためにも、そんなことは「聞かなかった」。
あってはならない(笑)。
つーことでわたしたちは、「夢オチ」だと知ってなお、そのことを「なかったこと」として話をすすめ、舞台をたのしんだ。舞台上で明言されていないのだから、余白の部分を自由に考えるのは客の特権だ。
「テスト」は「夢オチ」ではなく、時間が戻ったために「リセット」されたものだとして。
サーシャたち「対悪魔組織」はどの程度ショーンに関与していたのか。
わたしは「すべて嘘だよーん。舞台にあったモノみんなみんな、作者の都合のいい嘘」だと考えるのは嫌だ。
ブラフはアリだと思っているが、真実と誠意を信じたい。
まず、「悪魔に操られ、正気と狂気の間で苦しむサーシャ」は本物だと思っている。
たしかにサーシャはこのゲームの仕掛け人のひとりだが、ショーンと出会い彼に恋するところでは、あえて本来の記憶を封印し、「無力な少女」キャラになりきっていると思う。
テストに必要だから、ふつーの人間になって現れたんだね。
悪魔の浸食に耐えられたのは、彼女がふつーの人間じゃなかったからだろうし、植物人間になってしまったとしても、最終的には目覚めたと思う。ショーンのテストの結果がどうあれ。
ま、仕事に「命張った」ってこと(笑)だと理解。
これがショーンの採用試験である以上、「お姫様キャラ」が必要、されどなにも知らない一般人にそんな危険な役をやらせるわけにいかない。だからエージェントのサーシャが自ら記憶や特殊能力を封印して、「ヒロイン」を演じたのだろう。
テスト終了まで、彼女の記憶は封印されたまま。
「ふつーの女の子」として、悪魔に翻弄され、ショーンに恋をした。
テストの中のサーシャが、エージェントとしての記憶を持たないだけに、テストの流れをコントロールするモノが必要だ。
もうひとりのエージェント。
それが、ラルゥだ。
物語は、ラルゥの呼び声によってはじまる。
ラルゥの声に導かれ、ショーンは交通事故に遭う。
冥界でラルゥをはじめとする悪魔たちに喰われかけるが、天使サーシャ(この段階では、記憶も特殊能力もある)の力で現世に甦る。
ショーンを翻弄し、導くのはラルゥ。
さまざまな難題をふっかけては、ショーンを試し続ける。
本来の記憶を封印され、「ふつーの女の子」となったサーシャの祖母は、ラルゥのもうひとつの姿。記憶のないサーシャを「ヒロイン」としてショーンへの恋を刷り込む。
それはあまりに作為的。
ラルゥが「対悪魔組織」のエージェントでなければ、無意味な行動だ。
「ふつーの女の子」サーシャは、このテストのために作られた架空の存在だ。その祖母というキャラクタは、同じ組織の人間であると考えるのがふつーだろう。
サーシャのために自ら死を選んだショーンに「誓いを立てますか?」と答えを迫る声もまた、ラルゥ。
終始一貫して、ラルゥの行動は「テストをコントロールする者」だ。
ラルゥはたぶん、ほんとーに悪魔なんだろう。
悪魔の中でもとことん悪魔らしいキャラなので、「おもしろいから」とかそんな理由で人間側に協力、スパイとして悪魔側にいる。
組織の女エージェント、サーシャとラルゥの「テスト後の日常会話」とか、見てみたいよな。
「ちょっとあなた、あそこまでやらなくてよかったんじゃない? ほんっとーに私、狂うところだったわよっ?!」
「なに言ってんだよ、敵を騙すにはまず味方からって言うだろーがよ、オレがあそこまで容赦なくやったからショーンがおめーのために、本気になってがんばっちゃったんだと思うの(はぁと)」
「それはわかるけどね」
「それはそーと、ショーンとはその後どうなのよ? すべての世話を? すべてって、すべて? やーん♪」
「……ゴホン」
「『あの人のことが嫌いなの? 好きなの? 嫌いなの?』」
「……あなた、たのしんでなかった? 普段のストレス解消とか?」
「帰って寝ようっと」
「待ちなさいコラ!」
てな、女同士のかわいくも火花散る(笑)関係で、あまり気の合わない同僚、であってくれたりすると、たのしいのになー。
「夢オチ」にしちゃうと、ラルゥまで「存在していない」ことになるから、もったいなさすぎる。
「リセット」なら、ふつーの人間であるフランクたちとの出来事は全部消えてしまうけど、時間を好きに行き来できる悪魔たちだけは「消えてしまった部分」の記憶も持っているからねー。
「お笑い」に逃げずに、ふつーに「ハードボイルド」な物語を作って欲しかったよ。
わたしはちゃんと、たとえ「テスト」であっても、ショーンとサーシャは「恋」をしたんだと思っているからさ。
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