宙組友会全滅にめげる。たかちゃんを見守ってほんの18年。最後を見送ることはできるのでしょーか……。溜息。
……はともかくとして、星組『ベルサイユのばら−フェルゼンとマリー・アントワネット編−』千秋楽の話。
ああ、星組だなあ。
千秋楽の、みょーにアツい空気を感じて思う。
誰も退団しない、1度も幕が下りないままに挨拶になる、最近じゃめずらしい「ふつーの」千秋楽。
なのに、星組ってばアツいの。
カテコはとーぜん、スタンディングだし。
パレード再度あるし。
てゆーか、観客、立ったままだし。
カーテンコールもスタンディングも、正式な、本来の意味でのものじゃないのよ。
舞台が素晴らしくて感動のあまり、というのが本来の意味だとすれば、本日のスタンディングは絶対チガウ。
だって『ベルばら』だよ? 感動のあまりスタンディングして拍手するのなんて、某汐美真帆さんぐらいのもんぢゃないの?(自虐的なネタ)
なんかねー、祭り好きだから立ったって感じがしたのよ。
だって『ベルばら』だし。ファンだってストレス堪りまくりだよねえ。
こんなうんざりする作品、ヅカファンであればあるほどディープになればなるほどつらい演目に、1ヶ月半も通った人たちが、こんな作品こんな脚本こんな演出にめげずにぐれずに健気に一途に演技し続けた舞台人たちに対し、心からの拍手をしたくなる気持ちはわかるよねえ。
なんか拍手やスタンディングの雰囲気がねー、「かんどー」でもなく「お約束」でもなく、なんか「発散型」?って感じに思えたの。(そりゃ、「お約束」がまったくないとは言わないが)
『ベルばら』は、最低最悪の演目だ。
あれほど毎日大入り満席であったとしても、千秋楽に当日券が売り切れないという事実で、ファンにとって最悪な演目であったことがわかる。
客席はところどころ赤い。
団体客や一般客が入らず、ディープなファンがほとんどを占める日だからだ。
門の前は、サバキの嵐。保険で多く押さえた人たちが、余らせたチケットを鈴なりになってさばいていた……少しは売れたんだろうか。
当日券が売り切れていないため、2階最後列はずらりと赤い。A席B席ともに、席種最後列、LRなどの最端も人が少ない。
どんなに悪い席でも、あるいは当日に並んででも千秋楽が観たい! と思う人が極端に少ない演目だったんだよな。
リピート前提のファンにとって、魅力のない演目であった証。
贔屓を人質にとられているファンは、どれほど苦痛であっても劇場にお金と時間を使って通わなければならない。
そして、どんなに最悪な作品であっても、生徒たちが真摯に演じている姿を見ると、それでも感動してしまうし、たのしんでしまう。
苦痛と快感が同時に存在するジレンマ。
人間は一定値の苦痛を超えると、それに対して痛覚がマヒし、快楽であるという錯覚すら起こす。
早い話が、開き直り。
『ベルばら』は、祭りだ。
苦痛や嫌悪はスルーして、たのしむことだけに努めよう。
とゆー、抱え込んでいたジレンマ、錯覚だと知りつつも快楽だけに注目し、苦痛から目を背けていた不自然さ、ストレスが、最後の最後に爆発したというか。
祭りだー!!
って感じ。
スタンディングしたまま、銀橋のパレードって、なにソレ。ふつーパレードはじまったら坐るだろ。一度立ってもあわてて着席するだろ。だって後ろの人が見えないじゃん。
アツいなあ。
ことの是非はともかく。
なんかわたしは、ひたすらなつかしくて。
ああ、星組だなあ。
そうそう、星組ってこうだよ。
千秋楽ってこーゆー温度だよ。
……つい先日までこのアツさは「わたしの組の平熱」であり、星組は「わたしの組」だったんだ。
好きだよ、このアツさ。
誇りだった。おしゃれでも洗練されてもいない、泥臭い灼熱感。
一歩引いてクールぶってる人、オシャレぶってる人からすれば「ぷっ」てな土着感だけど。
それが、誇りだったんだ。
半裸に原色の飾りをつけて、「オラオラオラ〜〜!」と炎を囲んで踊り狂う人たちのイメージ。
足首までのドレスに宝石を身にまとった人々が優雅に集う、ささやき声しかしない舞踏会ではなくて。
カーニバル! な感じが、大好きだった。
ほんとうに、誇りだったんだよ。
……過去形で話しているのが、かなしい。淋しい。
つい先日までわたし、星担だったんだよなあ。
そしてつい先日、氷点下の寒さのある、花組千秋楽を体験したところだからさー。
なんか、いろいろとかなしくて。
星組の星組らしい暑苦しさを、なつかしく思うのだ。感じるのだ。
そんな自分がまた、少し淋しいんだ。
うん、淋しいなんて変だよね。思い上がりだよね。
贔屓組が移るということは、「好きでなくなる」ということじゃない。
好きな組が増えるということだ。
ケロが星組に来るまで、わたし、星組ほとんど観たことなかったじゃん。いちばん縁のない組だったじゃん。
それが、いちばん好きな組になって。
今、星組にケロはいないし、わたしのホームは別の組に移ってしまったけれど、それで星組を好きでなくなったわけじゃない。
星組は好き。
ずっと好き。
星組の、星組らしさが好き。
それをつくづく、思い知った。
星組千秋楽。
……はともかくとして、星組『ベルサイユのばら−フェルゼンとマリー・アントワネット編−』千秋楽の話。
ああ、星組だなあ。
千秋楽の、みょーにアツい空気を感じて思う。
誰も退団しない、1度も幕が下りないままに挨拶になる、最近じゃめずらしい「ふつーの」千秋楽。
なのに、星組ってばアツいの。
カテコはとーぜん、スタンディングだし。
パレード再度あるし。
てゆーか、観客、立ったままだし。
カーテンコールもスタンディングも、正式な、本来の意味でのものじゃないのよ。
舞台が素晴らしくて感動のあまり、というのが本来の意味だとすれば、本日のスタンディングは絶対チガウ。
だって『ベルばら』だよ? 感動のあまりスタンディングして拍手するのなんて、某汐美真帆さんぐらいのもんぢゃないの?(自虐的なネタ)
なんかねー、祭り好きだから立ったって感じがしたのよ。
だって『ベルばら』だし。ファンだってストレス堪りまくりだよねえ。
こんなうんざりする作品、ヅカファンであればあるほどディープになればなるほどつらい演目に、1ヶ月半も通った人たちが、こんな作品こんな脚本こんな演出にめげずにぐれずに健気に一途に演技し続けた舞台人たちに対し、心からの拍手をしたくなる気持ちはわかるよねえ。
なんか拍手やスタンディングの雰囲気がねー、「かんどー」でもなく「お約束」でもなく、なんか「発散型」?って感じに思えたの。(そりゃ、「お約束」がまったくないとは言わないが)
『ベルばら』は、最低最悪の演目だ。
あれほど毎日大入り満席であったとしても、千秋楽に当日券が売り切れないという事実で、ファンにとって最悪な演目であったことがわかる。
客席はところどころ赤い。
団体客や一般客が入らず、ディープなファンがほとんどを占める日だからだ。
門の前は、サバキの嵐。保険で多く押さえた人たちが、余らせたチケットを鈴なりになってさばいていた……少しは売れたんだろうか。
当日券が売り切れていないため、2階最後列はずらりと赤い。A席B席ともに、席種最後列、LRなどの最端も人が少ない。
どんなに悪い席でも、あるいは当日に並んででも千秋楽が観たい! と思う人が極端に少ない演目だったんだよな。
リピート前提のファンにとって、魅力のない演目であった証。
贔屓を人質にとられているファンは、どれほど苦痛であっても劇場にお金と時間を使って通わなければならない。
そして、どんなに最悪な作品であっても、生徒たちが真摯に演じている姿を見ると、それでも感動してしまうし、たのしんでしまう。
苦痛と快感が同時に存在するジレンマ。
人間は一定値の苦痛を超えると、それに対して痛覚がマヒし、快楽であるという錯覚すら起こす。
早い話が、開き直り。
『ベルばら』は、祭りだ。
苦痛や嫌悪はスルーして、たのしむことだけに努めよう。
とゆー、抱え込んでいたジレンマ、錯覚だと知りつつも快楽だけに注目し、苦痛から目を背けていた不自然さ、ストレスが、最後の最後に爆発したというか。
祭りだー!!
って感じ。
スタンディングしたまま、銀橋のパレードって、なにソレ。ふつーパレードはじまったら坐るだろ。一度立ってもあわてて着席するだろ。だって後ろの人が見えないじゃん。
アツいなあ。
ことの是非はともかく。
なんかわたしは、ひたすらなつかしくて。
ああ、星組だなあ。
そうそう、星組ってこうだよ。
千秋楽ってこーゆー温度だよ。
……つい先日までこのアツさは「わたしの組の平熱」であり、星組は「わたしの組」だったんだ。
好きだよ、このアツさ。
誇りだった。おしゃれでも洗練されてもいない、泥臭い灼熱感。
一歩引いてクールぶってる人、オシャレぶってる人からすれば「ぷっ」てな土着感だけど。
それが、誇りだったんだ。
半裸に原色の飾りをつけて、「オラオラオラ〜〜!」と炎を囲んで踊り狂う人たちのイメージ。
足首までのドレスに宝石を身にまとった人々が優雅に集う、ささやき声しかしない舞踏会ではなくて。
カーニバル! な感じが、大好きだった。
ほんとうに、誇りだったんだよ。
……過去形で話しているのが、かなしい。淋しい。
つい先日までわたし、星担だったんだよなあ。
そしてつい先日、氷点下の寒さのある、花組千秋楽を体験したところだからさー。
なんか、いろいろとかなしくて。
星組の星組らしい暑苦しさを、なつかしく思うのだ。感じるのだ。
そんな自分がまた、少し淋しいんだ。
うん、淋しいなんて変だよね。思い上がりだよね。
贔屓組が移るということは、「好きでなくなる」ということじゃない。
好きな組が増えるということだ。
ケロが星組に来るまで、わたし、星組ほとんど観たことなかったじゃん。いちばん縁のない組だったじゃん。
それが、いちばん好きな組になって。
今、星組にケロはいないし、わたしのホームは別の組に移ってしまったけれど、それで星組を好きでなくなったわけじゃない。
星組は好き。
ずっと好き。
星組の、星組らしさが好き。
それをつくづく、思い知った。
星組千秋楽。
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