や、やべえよ、きりやん……!

 と、うろたえてしまいました。
 ひとりでふらりと観に行った星組『ベルサイユのばら−フェルゼンとマリー・アントワネット編−』、オスカルは3人目、きりやんだ。

 美貌だがクールで男らしいコムカル、正統派の男装の麗人カシカル、ときて、キリカルは……。

 若かった。

 男役の声ではないし、アデレイドのときのような作り込まれた女優声でもない。
 素のきりやんの声に近い?
 少女のように見える。
 初々しくも、潔癖な言動。
 若い。大人の女じゃない。生々しさがない。少女ですらない……?

 少年に見える。

 それも、レトロな少女マンガの少年。美しい、現実感のないまっすぐな少年像。
 言うならば……萩尾望都とか竹宮恵子とかの描く少年。
 女性(少女ではナイ)と少年の中間のような、あるいは性など持たない、あやふやな、あやうい、されど美しい存在。

 うわー……。
 少女マンガの美少年できましたかー。やべー。

 なにがやばいって。
 トウコちゃんですよ。

 トウコちゃんは包容力が上がると、オヤジらしさも上がるんですよっ!

 トウドレ、オヤジ化してるっ!!(笑)

 アンドレとオスカル、えらい年の差カップルに見えるんですがっ。
 まずいっしょコレ。やばいっしょコレ。

 アンドレがロリコン(ショタコン?)です!!

 トウドレのオヤジ度が上がり、キリカルの幼さがより際立ち。
 犯罪っぽいです。

 なまじキリカル、体型が子どもっぽくてね……その……小さくて丸いもんだから。
 やばいなあ(笑)。

 トウドレがオヤジでうさんくさくて、素敵です(笑)。

 トウドレとキリカルが戯れていると、昭和時代の美少年マンガみたいで、うろたえます。
 『風木』かよ、よりによって『風木』なのか! と、アタマを抱えたい気分です(笑)。

 キリカルてば潔癖な少年のようだから、ブイエたちおやぢどもにいぢめられている姿が可哀想でね。
 トウドレを失ったあとも、痛々しいですよ。

 
 歌は、期待したほどでもなかった。
 というか、『ベルばら』ソングって、ハッタリで歌うもんだから、基本的な歌のうまさはあまり関係ないのかも。
 派手なんだもん曲がひたすら。
 地道にうまいより、スターオーラで押し切る方がいいのかもな。
 現にワタさんの歌、大して気にならないし(ここで例に出すか)。『2001』のときだって、よりによってあのさえちゃんと水くんがデュエットしても、ふつーに聴けたし(ここで例に出すか)。
 だから、きりやん単体でオスカルソングを歌っても、聴き惚れるとゆーよーなものでもなかった。それに、いつもの男役声でもなかったしなー、今回。

 ただ、トウドレとのデュエットはいい感じでした。
 
 
「小雨降る径」は、ガチで女役経験のあるきりやんだから、とくに発見はなく。
 ふつーに女役です。

 なにしろ、胸があるんですから。

 すげーよなー。
 あんなに胸の開いたドレスなのに、コムちゃんもかっしーも見事に胸が見えないんですよ。
 谷間もナニもない。ナニもないから、ナニも見えない。振付で気前よくのけぞっても、ふくらみらしきものも見えない。
 潔いまでに、ぺったんこ。
 なのにきりやんてば。

 谷間あるし!!
 ふつーに女性の体型してるし!!

 そして、そんなことにおどろくほど、他のふたりの体型がアレだったのかと、さらにおどろいちゃうし!(笑)

 セリ下がりのときの表情は、陶然とした色っぽい微笑でした。
 仏像がたまに、あんな表情するよね。神聖なはずなのに、みょーに色っぽいの。

          ☆ 

 ところで、劇場後方のスタッフ室。立ち見位置からモニター見えなくなっちゃった?
 舞台袖の映像とか、陰コーラス室の映像とか、見るのたのしみにしてたのにー。
 たまたま見えなかっただけだといいなあ。
 立ち見のときのおたのしみのひとつなのに。


コメント

日記内を検索