青い魔女の微笑みに。@ベルサイユのばら−フェルゼンとマリー・アントワネット編−
2006年1月14日 タカラヅカ さてと。
いいかげん、出演者の話でもするか。星組『ベルサイユのばら−フェルゼンとマリー・アントワネット編−』ね。
とりあえずわたしは、オスカル役替わりコンプリートを目指しています。
コムカルを見、かしカルを見、現在のとこきりカルまでは見ました。あと、水カルとゆひカルのチケットはすでに持っている。
全部、立ち見とB席だけどな(笑)。
『ベルばら』に金を使う気になれなくてなー。イベントとしていっちょかみしてるだけなので、A席以上の席種は、売っていても買う気になれなかった。
(と言いつつ、雪組チケットはSとAしか買ってなかったりする……だって水×コムは前で見たいんだもん。オサ様もちゃんと見たいんだもん。水×コムは最前列GET済み・笑)
最初に見たのは、華麗なる雪組トップスター、コム姫演じるオスカル。
マンガ絵の中から登場した瞬間から、虜です、虜。
美しい。
わかっていたことだけど、なんなのこの美しさは。
男装の麗人オスカル、という記号をこれ以上なく表す存在。
フェルゼン@ワタさんとの映りもいい。
うっをー、きっれーえやなああ。と、ぼーっと見ていたら。
姿を裏切る、野太い男声。
うっわー……なんつー男らしさ……(笑)。
なんかさばさばと男らしいです、コムカル。必要以上に女女していない。
やっぱアレだな。外見で勝っている自信があるから、必要以上に「女」を作らなくて良いんだな。
さすがだコム姫。
なんて男前なの。
そしてコム姫のコム姫らしさ。ものすげー低温。
クールなの。オスカルなのに(笑)。
無機質で、硬質で。体温を持たない、美しい宝石。
オスカルとしての型をなぞらえてはあるんだけど、ほんとにただなぞっているだけのようで。
不思議な味のあるオスカルになってる。
おかげで、アンドレが大変。
コムカルってば男らしくてクールだから。
アンドレ@トウコは手が出せない。
ひとりでも立っていられるオトコマエに、手をさしのべても意味薄いもんなあ。
全ツのとき、しいドレとよカルがラヴラヴいちゃいちゃの「こいつぅ」「いやぁん」「あはは」「うふふ」だった追いかけっこシーンが、温度低いです。そのうえ、乾燥してます。
ふつーに男同士に見える……。えーと。
しいドレととよカルも、『ベルばら』的にはまちがってたけど、アレはアレで愉快だったんだが。このトウドレとコムカルは、どう受け止めればいいのか。
コムちゃんは中性的な持ち味を売りとするフェアリータイプの男役だ。
小柄だし華奢だし、同じく小柄なトウコを相手役として、いちばん映りがいいのはコムちゃんだと勝手に思いこんでいた。
ところが。
実際見てみると、そんなことはない。
コムカル、男前すぎ(笑)。
アンタ、アンドレいなくても平気だろ(笑)、ってくらい、ふつーにかっこいいぞっ。
外見はあんなに中性的に美しいのにな……声も性格も、超男前。
トウドレはあまりに、分が悪すぎた。
貫禄のあるコムカルに、振り回される印象が強い。
実際、初見のときはアンドレの出番少なすぎ! トウコをもっと見せろ〜〜! と思ったもんだった。オスカルにまで大して必要とされていない役じゃ、そりゃ出番の印象薄いわ……。
ふだんが乾いた冷たさに満ちているコムカルだから、自室の椅子に坐るときのカマっぽさが際立った。ふつーに男に見えていたのに、いきなりシナを作られてもなあ。引くよなあ(笑)。
恋に目がくらんでいるトウドレは、引かなかったみたいだが。
がんばれトウドレ! コムカルに負けるな!
……負けているまま、終わってしまったよーな気がする……。
コム姫、おそるべし!!
オスカルの出番は早々に終わってしまうが、最後にどかんと一発おたのしみがある。
フェルゼンとオスカルのデュエットダンス「小雨降る径」だ。
華やかなスパンコールつきの青い衣装で踊る、男と女。
ワタさんは言うまでもなくかっこいい。余裕の包容力。
対するコム姫は。
……美しい……。
わたしが見たときは、ボリュームのあるブロンドにターバン姿だった。鎖骨丸見え、深いV字カットの胸元。太股までのスリットが入った大胆なドレス。
ドレスをひるがえし、美女は長い脚をさらして踊る。
その生命力。
野生。
獣がいる。
本能のままに獲物に襲いかかる獣。おそろしいからこそ、美しい獣。
しなやかに、大胆に。
己れの意志以外のなにものも認めず、受け入れず。
ダンスの最後、野生の美女は、獲物である男を手に入れた。
男に後ろから抱きつきながら、すがりつきながら、勝利者は女なのだ。
陶然と虚空を見つめる男と、同じ方向を向きながら。
中央のセリが沈んでいくその最後の瞬間に、女は男の方を向き、ニヤリと笑う。
魔の美貌で。
ドルチェ・ヴィータだ。
ワタさんを海の底に引きずり込んだ美しい女の姿の、魔物。
黒いドレス、紅いくちびるの、温度を持たない美女。
ドルチェ・ヴィータがいる……!!
うろたえた。
思いもしないところで、思いもしないものを見せられて。
どきどきどきどき。
あれは、ドルチェ・ヴィータだよ、どうしよう!
わたしの愛した魔女が、あんなところにいるよう。
『ベルばら』に絶望していたわたしが、「オスカル、フルコンプするか」と覚悟を決める最後の決め手となったのは、まちがいなくこのコム姫ゆえだ。
ワタルくんとのこのデュエットダンスが、そりゃーもー、よかったのだ。
このシーンだけで、『ベルばら』を観る価値があるってなもんで。
他のオスカル役者の、「小雨降る」を見たい。
誰もがドルチェ・ヴィータなのか? それともあれは、コム姫だけなのか? それをたしかめずには、いられない。
kineさんと一緒に観る約束だったコムカル、nanakoさん、Be-Puちゃんと一緒に観る約束の水カル、千秋楽のゆひカル。わたしが前もって持っていたチケットはこの3枚だけだった。
それを、「あと2回、たとえひとりででもムラまで行って、かしカルときりカルを観ることにするか」と思わせてくれたのは、コム姫ゆえだよ。
……まあ、所詮『ベルばら』なんで、1回ずつしか観る気にはなれないにしろ。
コム姫万歳。
いいかげん、出演者の話でもするか。星組『ベルサイユのばら−フェルゼンとマリー・アントワネット編−』ね。
とりあえずわたしは、オスカル役替わりコンプリートを目指しています。
コムカルを見、かしカルを見、現在のとこきりカルまでは見ました。あと、水カルとゆひカルのチケットはすでに持っている。
全部、立ち見とB席だけどな(笑)。
『ベルばら』に金を使う気になれなくてなー。イベントとしていっちょかみしてるだけなので、A席以上の席種は、売っていても買う気になれなかった。
(と言いつつ、雪組チケットはSとAしか買ってなかったりする……だって水×コムは前で見たいんだもん。オサ様もちゃんと見たいんだもん。水×コムは最前列GET済み・笑)
最初に見たのは、華麗なる雪組トップスター、コム姫演じるオスカル。
マンガ絵の中から登場した瞬間から、虜です、虜。
美しい。
わかっていたことだけど、なんなのこの美しさは。
男装の麗人オスカル、という記号をこれ以上なく表す存在。
フェルゼン@ワタさんとの映りもいい。
うっをー、きっれーえやなああ。と、ぼーっと見ていたら。
姿を裏切る、野太い男声。
うっわー……なんつー男らしさ……(笑)。
なんかさばさばと男らしいです、コムカル。必要以上に女女していない。
やっぱアレだな。外見で勝っている自信があるから、必要以上に「女」を作らなくて良いんだな。
さすがだコム姫。
なんて男前なの。
そしてコム姫のコム姫らしさ。ものすげー低温。
クールなの。オスカルなのに(笑)。
無機質で、硬質で。体温を持たない、美しい宝石。
オスカルとしての型をなぞらえてはあるんだけど、ほんとにただなぞっているだけのようで。
不思議な味のあるオスカルになってる。
おかげで、アンドレが大変。
コムカルってば男らしくてクールだから。
アンドレ@トウコは手が出せない。
ひとりでも立っていられるオトコマエに、手をさしのべても意味薄いもんなあ。
全ツのとき、しいドレとよカルがラヴラヴいちゃいちゃの「こいつぅ」「いやぁん」「あはは」「うふふ」だった追いかけっこシーンが、温度低いです。そのうえ、乾燥してます。
ふつーに男同士に見える……。えーと。
しいドレととよカルも、『ベルばら』的にはまちがってたけど、アレはアレで愉快だったんだが。このトウドレとコムカルは、どう受け止めればいいのか。
コムちゃんは中性的な持ち味を売りとするフェアリータイプの男役だ。
小柄だし華奢だし、同じく小柄なトウコを相手役として、いちばん映りがいいのはコムちゃんだと勝手に思いこんでいた。
ところが。
実際見てみると、そんなことはない。
コムカル、男前すぎ(笑)。
アンタ、アンドレいなくても平気だろ(笑)、ってくらい、ふつーにかっこいいぞっ。
外見はあんなに中性的に美しいのにな……声も性格も、超男前。
トウドレはあまりに、分が悪すぎた。
貫禄のあるコムカルに、振り回される印象が強い。
実際、初見のときはアンドレの出番少なすぎ! トウコをもっと見せろ〜〜! と思ったもんだった。オスカルにまで大して必要とされていない役じゃ、そりゃ出番の印象薄いわ……。
ふだんが乾いた冷たさに満ちているコムカルだから、自室の椅子に坐るときのカマっぽさが際立った。ふつーに男に見えていたのに、いきなりシナを作られてもなあ。引くよなあ(笑)。
恋に目がくらんでいるトウドレは、引かなかったみたいだが。
がんばれトウドレ! コムカルに負けるな!
……負けているまま、終わってしまったよーな気がする……。
コム姫、おそるべし!!
オスカルの出番は早々に終わってしまうが、最後にどかんと一発おたのしみがある。
フェルゼンとオスカルのデュエットダンス「小雨降る径」だ。
華やかなスパンコールつきの青い衣装で踊る、男と女。
ワタさんは言うまでもなくかっこいい。余裕の包容力。
対するコム姫は。
……美しい……。
わたしが見たときは、ボリュームのあるブロンドにターバン姿だった。鎖骨丸見え、深いV字カットの胸元。太股までのスリットが入った大胆なドレス。
ドレスをひるがえし、美女は長い脚をさらして踊る。
その生命力。
野生。
獣がいる。
本能のままに獲物に襲いかかる獣。おそろしいからこそ、美しい獣。
しなやかに、大胆に。
己れの意志以外のなにものも認めず、受け入れず。
ダンスの最後、野生の美女は、獲物である男を手に入れた。
男に後ろから抱きつきながら、すがりつきながら、勝利者は女なのだ。
陶然と虚空を見つめる男と、同じ方向を向きながら。
中央のセリが沈んでいくその最後の瞬間に、女は男の方を向き、ニヤリと笑う。
魔の美貌で。
ドルチェ・ヴィータだ。
ワタさんを海の底に引きずり込んだ美しい女の姿の、魔物。
黒いドレス、紅いくちびるの、温度を持たない美女。
ドルチェ・ヴィータがいる……!!
うろたえた。
思いもしないところで、思いもしないものを見せられて。
どきどきどきどき。
あれは、ドルチェ・ヴィータだよ、どうしよう!
わたしの愛した魔女が、あんなところにいるよう。
『ベルばら』に絶望していたわたしが、「オスカル、フルコンプするか」と覚悟を決める最後の決め手となったのは、まちがいなくこのコム姫ゆえだ。
ワタルくんとのこのデュエットダンスが、そりゃーもー、よかったのだ。
このシーンだけで、『ベルばら』を観る価値があるってなもんで。
他のオスカル役者の、「小雨降る」を見たい。
誰もがドルチェ・ヴィータなのか? それともあれは、コム姫だけなのか? それをたしかめずには、いられない。
kineさんと一緒に観る約束だったコムカル、nanakoさん、Be-Puちゃんと一緒に観る約束の水カル、千秋楽のゆひカル。わたしが前もって持っていたチケットはこの3枚だけだった。
それを、「あと2回、たとえひとりででもムラまで行って、かしカルときりカルを観ることにするか」と思わせてくれたのは、コム姫ゆえだよ。
……まあ、所詮『ベルばら』なんで、1回ずつしか観る気にはなれないにしろ。
コム姫万歳。
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