星組『ベルサイユのばら−フェルゼンとマリー・アントワネット編−』、第2部でございます。
記憶だけで書いているので、順不同、台詞はてきとー。
・もちろん「今日も散るのか薔薇ひとつ♪」からスタート。
・なんか祭りをしている。しみったれたフェルゼン家のシーンだが、幕開きなので派手に作り直してある。
・フェルゼンは、フランスを追放されていない。
→全ツでは「追放された」「追放された」と恨み節全開だった。自分から「愛のために身を引いた」はずなのに、実は追い出されていた、という、フェルゼンをかっこわるくなさけなくするためのエピソードだった。
・「貴族として」「貴族なら」「貴族だろう」という、意味のない連呼がマシになっていた。
→全ツは「貴族」「貴族」といちいち台詞にひとこと付け加えてあり、「貴族祭り」状態だった。
・隠棲生活を送っているフェルゼンのもとへ、ジェローデルがやってくる。彼はフェルゼンに、「国王一家救出」の助力を頼みに来たのだ。
・革命だと? 国王一家がパリに幽閉だと? オスカルはなにをやってたんだ!
・「オスカルは、死にました!」
・フェルゼン、オスカルの死を聞いてボケをかまさない。
→全ツでは、「可哀想に。どんなに苦しかったろう。まだ若いのに」てなことを言ったんだ、このバカ男は。オスカルが王家を裏切って革命に荷担して死んだっつーのに、それは全部スルーして「痛かったろうなあ。かわいそー」てなことを言う。
・はい、ここで、ジェローデルの回想入りまーす。
かかか回想? ジェロつんの?
ちょっと待て。ここからはじまるのは……。
・そうです。「今宵一夜」がはじまっちゃいます!!
・見てたのか、ジェローデル?! 回想しちゃうくらい鮮明に、克明に、脳裏に刻みつけたのか?!!
・てゆーか、オスカルとアンドレも嫌だろ。ラブシーンを他人に語られたら。
・オスカル隊長、突然女らしくなってます。てゆーか、カマッぽくなってます。ジェローデルの願望が入っているのかもしれません。
・「巨大な歴史の歯車の前では……云々」あれ? その台詞、ついさっきも聞いたぞ? アンドレが同じこと言ってなかったっけ?
→全ツでは「今宵一夜」がなかったので、「巨大な歴史の…」台詞を無理矢理別シーンでアンドレが言っていた。今回は「今宵一夜」があるのに、全ツのシーンも台詞もそのままだった……削れよ……。
・死の天使、ロザリー登場。
・ベルナールはオスカルの身を案じ、パリへ来させてはいけないと言う。しかしロザリーは。
・「オスカル様は、オスカル様の意志で死ぬのよ。それがいちばん、あの方に相応しいの。だから、止めちゃだめよ。ふふふ」
・さあ、そーしてついに運命の日。軍隊が民衆に牙をむいた! オスカル率いる衛兵隊はどうする?!
・オスカルが、優柔不断ではない。
→過去の『ベルばら』の多くでは、オスカルはこの重大な場面で無能さを顕わにする。指揮官でありながら、部下たちの前で「どーすればいいのかわかんなーい」と立ちつくすのだ。そして、「このまま民衆を見殺しにするのか!」などと周囲から説教されてはじめて、決断する。説教されたから、仕方なく民衆の味方をするの。偽善者め。
・オスカルは即断即決、迷いはない。自由、平等、友愛! 名もなき祖国の英雄になろう!!
・ブイエ将軍と、裏切り者オスカル。最後の対立。「女にだって意見を述べる権利はある!!」(カンチガイ発言4)
・ジェローデルが、暴力をふるわない。
→過去の『ベルばら』の多くでは、ここでジェローデルがやってきて「正気か?!」と問答無用でオスカルを張り倒す。ジェローデルがオスカルという人間をカケラも理解していないこと、女に平気で暴力をふるう最低男だということを決定づけるエピソード。
・とっても見通しのいい橋の上で、アンドレは銃弾に倒れる。まあな、あんなとこにいたらそりゃ狙われるわな……。目も見えてるのにな……。
・「ダーリンが殺された!! 許さない!!」……私怨に燃えるオスカルは、「復讐だ、バスティーユを攻撃しろ!!」と叫ぶ。
・えーと。アンドレの死を悼む気持ちと、革命の戦闘を一緒にしたらいかんでしょうに……。バスティーユを狙う理由も、「われらの力を見せつける」なんて理由じゃあかんでしょうに……。
・公私混同台詞を吐いたあと、「シトワイヤン、行こうーーっ!!」で、バスティーユ攻撃へ。
・私怨台詞を吐かなければいいのにねえ。私怨がきっかけでバスティーユを攻撃したくせに、オスカルの最期の台詞は「フランス万歳」。
・宙に浮かんだ謎のバスティーユ。白旗は、B席からじゃ見えません(笑)。
「バスティーユが落ちたぞぉーー!」の混乱の中、どさくさにまぎれてジェローデルがせり上がってきている。
そうそう、コレ全部回想だってば。
・回想シーンがあまりに長かったため、フェルゼンは自分の台詞を忘れてしまったらしい。回想に入る前に言った台詞をもう一度言う。……忘れていたのはたぶん、植爺だろうけど。
・「王妃を助けることが、オスカルの意志」であることを、ジェローデルが解説する。
→全ツでは、「オスカルは王妃様を裏切って死んだ。王妃様を助けるのはオスカルの意志」という、わけのわからない話をしていた。そしてその間、フェルゼンは「かわいそうに」しか言わない。
・オスカルは真に「フランスのために」行動した。民衆に味方することになっても、それがフランスのため、ひいては王家のためにもなると信じて。アントワネットを裏切りたかったわけじゃないんだよ。……植爺はたぶん、理解して脚本書いてないけど。観客が理解してるから、まだ救いはあるか。
・「おねえさま」を連呼しておねえさまを説得、どーして「姉上」と呼んじゃいかんのかなあ、30男がさあ……疑問を置き去りに、フェルゼンはジェローデルと共にフランスを目指す。
あ、あれ?
・「行け行けフェルゼン!」がない?!
→通常ならこのあと恐怖の「スウェーデン宮廷」、そして抱腹絶倒の「行け行けフェルゼン」になるんだけど。あ、順番チガウか。「行け行け」は「国境近く」のあとだ。
・にしても、「スウェーデン宮廷」はもう、「フランス宮廷」でやっちゃったしな!
→国王役の俳優も同じ。台詞も演技も同じ。掲げるテーマも、ロジックも同じ。だけどストーリー上の意味は正反対という、この世の物語ではありえないことをやったわけだ。
さあてそのころ、アントワネットは?
・あれ? そーいえば「マリー・アントワネットは、フランスの女王なのですから〜〜!」がなかったぞ?
・フランス王家のみなさんは、すでにベルサイユをあとにし、パリでホームドラマをやっていた……。
続く〜〜。
記憶だけで書いているので、順不同、台詞はてきとー。
・もちろん「今日も散るのか薔薇ひとつ♪」からスタート。
・なんか祭りをしている。しみったれたフェルゼン家のシーンだが、幕開きなので派手に作り直してある。
・フェルゼンは、フランスを追放されていない。
→全ツでは「追放された」「追放された」と恨み節全開だった。自分から「愛のために身を引いた」はずなのに、実は追い出されていた、という、フェルゼンをかっこわるくなさけなくするためのエピソードだった。
・「貴族として」「貴族なら」「貴族だろう」という、意味のない連呼がマシになっていた。
→全ツは「貴族」「貴族」といちいち台詞にひとこと付け加えてあり、「貴族祭り」状態だった。
・隠棲生活を送っているフェルゼンのもとへ、ジェローデルがやってくる。彼はフェルゼンに、「国王一家救出」の助力を頼みに来たのだ。
・革命だと? 国王一家がパリに幽閉だと? オスカルはなにをやってたんだ!
・「オスカルは、死にました!」
・フェルゼン、オスカルの死を聞いてボケをかまさない。
→全ツでは、「可哀想に。どんなに苦しかったろう。まだ若いのに」てなことを言ったんだ、このバカ男は。オスカルが王家を裏切って革命に荷担して死んだっつーのに、それは全部スルーして「痛かったろうなあ。かわいそー」てなことを言う。
・はい、ここで、ジェローデルの回想入りまーす。
かかか回想? ジェロつんの?
ちょっと待て。ここからはじまるのは……。
・そうです。「今宵一夜」がはじまっちゃいます!!
・見てたのか、ジェローデル?! 回想しちゃうくらい鮮明に、克明に、脳裏に刻みつけたのか?!!
・てゆーか、オスカルとアンドレも嫌だろ。ラブシーンを他人に語られたら。
・オスカル隊長、突然女らしくなってます。てゆーか、カマッぽくなってます。ジェローデルの願望が入っているのかもしれません。
・「巨大な歴史の歯車の前では……云々」あれ? その台詞、ついさっきも聞いたぞ? アンドレが同じこと言ってなかったっけ?
→全ツでは「今宵一夜」がなかったので、「巨大な歴史の…」台詞を無理矢理別シーンでアンドレが言っていた。今回は「今宵一夜」があるのに、全ツのシーンも台詞もそのままだった……削れよ……。
・死の天使、ロザリー登場。
・ベルナールはオスカルの身を案じ、パリへ来させてはいけないと言う。しかしロザリーは。
・「オスカル様は、オスカル様の意志で死ぬのよ。それがいちばん、あの方に相応しいの。だから、止めちゃだめよ。ふふふ」
・さあ、そーしてついに運命の日。軍隊が民衆に牙をむいた! オスカル率いる衛兵隊はどうする?!
・オスカルが、優柔不断ではない。
→過去の『ベルばら』の多くでは、オスカルはこの重大な場面で無能さを顕わにする。指揮官でありながら、部下たちの前で「どーすればいいのかわかんなーい」と立ちつくすのだ。そして、「このまま民衆を見殺しにするのか!」などと周囲から説教されてはじめて、決断する。説教されたから、仕方なく民衆の味方をするの。偽善者め。
・オスカルは即断即決、迷いはない。自由、平等、友愛! 名もなき祖国の英雄になろう!!
・ブイエ将軍と、裏切り者オスカル。最後の対立。「女にだって意見を述べる権利はある!!」(カンチガイ発言4)
・ジェローデルが、暴力をふるわない。
→過去の『ベルばら』の多くでは、ここでジェローデルがやってきて「正気か?!」と問答無用でオスカルを張り倒す。ジェローデルがオスカルという人間をカケラも理解していないこと、女に平気で暴力をふるう最低男だということを決定づけるエピソード。
・とっても見通しのいい橋の上で、アンドレは銃弾に倒れる。まあな、あんなとこにいたらそりゃ狙われるわな……。目も見えてるのにな……。
・「ダーリンが殺された!! 許さない!!」……私怨に燃えるオスカルは、「復讐だ、バスティーユを攻撃しろ!!」と叫ぶ。
・えーと。アンドレの死を悼む気持ちと、革命の戦闘を一緒にしたらいかんでしょうに……。バスティーユを狙う理由も、「われらの力を見せつける」なんて理由じゃあかんでしょうに……。
・公私混同台詞を吐いたあと、「シトワイヤン、行こうーーっ!!」で、バスティーユ攻撃へ。
・私怨台詞を吐かなければいいのにねえ。私怨がきっかけでバスティーユを攻撃したくせに、オスカルの最期の台詞は「フランス万歳」。
・宙に浮かんだ謎のバスティーユ。白旗は、B席からじゃ見えません(笑)。
「バスティーユが落ちたぞぉーー!」の混乱の中、どさくさにまぎれてジェローデルがせり上がってきている。
そうそう、コレ全部回想だってば。
・回想シーンがあまりに長かったため、フェルゼンは自分の台詞を忘れてしまったらしい。回想に入る前に言った台詞をもう一度言う。……忘れていたのはたぶん、植爺だろうけど。
・「王妃を助けることが、オスカルの意志」であることを、ジェローデルが解説する。
→全ツでは、「オスカルは王妃様を裏切って死んだ。王妃様を助けるのはオスカルの意志」という、わけのわからない話をしていた。そしてその間、フェルゼンは「かわいそうに」しか言わない。
・オスカルは真に「フランスのために」行動した。民衆に味方することになっても、それがフランスのため、ひいては王家のためにもなると信じて。アントワネットを裏切りたかったわけじゃないんだよ。……植爺はたぶん、理解して脚本書いてないけど。観客が理解してるから、まだ救いはあるか。
・「おねえさま」を連呼しておねえさまを説得、どーして「姉上」と呼んじゃいかんのかなあ、30男がさあ……疑問を置き去りに、フェルゼンはジェローデルと共にフランスを目指す。
あ、あれ?
・「行け行けフェルゼン!」がない?!
→通常ならこのあと恐怖の「スウェーデン宮廷」、そして抱腹絶倒の「行け行けフェルゼン」になるんだけど。あ、順番チガウか。「行け行け」は「国境近く」のあとだ。
・にしても、「スウェーデン宮廷」はもう、「フランス宮廷」でやっちゃったしな!
→国王役の俳優も同じ。台詞も演技も同じ。掲げるテーマも、ロジックも同じ。だけどストーリー上の意味は正反対という、この世の物語ではありえないことをやったわけだ。
さあてそのころ、アントワネットは?
・あれ? そーいえば「マリー・アントワネットは、フランスの女王なのですから〜〜!」がなかったぞ?
・フランス王家のみなさんは、すでにベルサイユをあとにし、パリでホームドラマをやっていた……。
続く〜〜。
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