星組『ベルサイユのばら−フェルゼンとマリー・アントワネット編−』のおおまかな物語の流れ。
 プログラム買ってないんで、記憶のみで書く。だもんで、場面の順番など気にしないよーに。
 

・もちろん、「ごらんなさい♪」からスタート。
・マンガ絵から、アントワネット、オスカル、フェルゼン登場。

・オーストリア宮廷。「14歳祭り」開催。無駄に意味なく繰り返される説明台詞。ステファン人形登場。(S−1)
・アントワネットの嫁入り。ガラスの馬車登場。こまったもんだ。

・現在のベルサイユ。現在のアントワネットとメルシー伯爵の説明台詞がエンドレス。ステファン人形の説明。(S−2)

 てなことがあったうえで。
 まずはフェルゼンとアントワネットのふたりの関係について。

・フェルゼンとアントワネットのデートは小舟の上。恋人同士の会話は、恨み辛みを並べることに終始。……こええ。
・「不倫はやめろ。愛しているなら、相手のために身を引け」という至極真っ当なオスカルの言葉にフェルゼン反発。
・「女のくせに男の格好をしているから、そーゆーことを平気で言えるよーになるんだ」(カンチガイ発言1・後述予定)
・フェルゼンに罵られたオスカル、いじいじ。「私だって女だ」(カンチガイ発言2)
・メルシー伯爵がフェルゼン邸に侵入。アンリエッタの寝室に現れるヴィットリオのように、窓から情熱的に! やーん、フェルゼン逃げて逃げて〜!!
・フェルゼン、メルシー伯爵相手に逆ギレしていたそうだが、記憶にない。起きていたkineさん曰く、今まで通りだったらしい。ステファン人形の説明。(S−3)
・「愛の三叉路〜♪」と、自分だけが得する道を思案して歌う。……このへんからは目が覚めたので、記憶がある。

 つーことで、悩んだフェルゼンは。

軍服コスプレでアントワネットに別れを告げる。
アントワネット、逆ギレしない。
 →全ツ版ではオスカルに対して根拠のない難癖をつけて罵っていた。
・別れを決意したフェルゼンを誉めるオスカル。そのくだりで、どーゆーわけかオスカルの気持ちに気づくフェルゼン。自己正当化の言い訳を並べる。うざ。

 一方、オスカルとその周辺の物語は。

・オスカルは現在のフランス情勢に危機感を持っている。でもって、ブイエ将軍と対立している。
・またしても「女だから」つー話になる。(カンチガイ発言3)
・対立が表面化して口論になったところへ、ジャルジェ将軍登場。オスカルに張り手一発。辻褄の合わないつぎはぎ台詞。
・政治批判と女性人権論がごっちゃになっているキモチワルイ会話が続く。書いた人、相当アタマ悪いですね。

・国家を憂うオスカルと、「はっはっはっ」と笑うアンドレ、石につまづいて、あとは追いかけっこへ。
 →あ、あれ? 全ツでは天下無敵のバカップルだったのに? 同じシーンがそのままあるのに、バカップルになってない??

フェルゼンが、アンドレに説教しない。
 →全ツだの他のフェルゼン編であった、意味のないシーン。無責任不倫30過ぎ留学生が、自分の阿呆さは棚上げして他人にえらそーに説教たれる。余計なお世話極まれり。フェルゼンのバカさを強調するエピソードであり、こんなあさはかな説教くらってその気になるアンドレの情けなさを印象づけることになるエピソード。

かわりに、ジェローデルとアンドレのシーンがある。同じ女性を愛した男ふたりが、男として軍人として誠心誠意生きることを誓う。

・悶絶夫人、失神夫人が金切り声を上げる。まず、最初に1回。
・ええっ、まだ登場するの? しかもまた、リセットされたかのよーに悶絶失神やって、ざーますソングまで歌っちゃうの?! ……長いよ。

 でもって、王様関連の話は。

・ルイ16世(ちなみに、アンドレと同い年。まだぴっちぴちの青年)の趣味は、狩猟と錠前作り。錠前作りだ。なのに、「もう少しでこの錠前が開けられそうなんだ♪」と小箱を持って登場。錠前開けが趣味の王様ってナニ? 鍵を使わずに錠前を開けるのが趣味……そんなのが趣味……。(ゴトッ。ショックで錠前を落とす)
・ついでに、夜の散歩も趣味。のーみそが子犬ほどのお小姓を連れて。玄宗並みの愚痴を長々とこぼしつづける。愚痴も少しなら可哀想だが、語り過ぎられるとうざいだけであるという見本。てゆーか長すぎだ、このシーン。

・スウェーデン宮廷シーンがない。
 →全ツ、フェルゼン編の定番だった、キ*ガイ場面。一国の王が「他国の王妃をさらってこい。なーに、愛があればなにをしたっていいんだ。正義だ。ワシが許す!」と送り出す話。いやソレ、犯罪だから! 戦争になるから!

かわりに、フランス宮廷シーンになっている。
・テーマは「真実の愛とはなにか?」。青年の主張はフェルゼンくん、解説はルイ16世、プロバンス伯爵、ジャルジェ将軍でお送りします。
・「愛する人のために、身を引こうと思います!」「愛する人のために身を引く?! それは何故だ!」「真実の愛だからです!!」「おおっ!!」(どよどよどよ!!)
 ……アンタら、アホばっかですか。
 「ぼくの好きな食べ物は、たこ焼きです!」「たこ焼き?! それは何故だ!」「ほんとーに好きな食べ物だからです!」「おおっ!!」……こんなロジックを真面目にする人たちとは、お近づきになりたくないっす……。アタマ悪すぎ。
それでも、フェルゼンがさまざまな愛を語ることで、主役としての正しい仕事をしている。
 →全ツや他のフェルゼン編でただの無神経自己中男としてしか描かれなかったフェルゼンがはじめて他人の気持ちもわかるという具体的な描かれ方をしている。
すべての主要人物の立場をまとめ、それらを踏まえた上で「愛ゆえに身を引く」という正しいことを、堂々と行う。これこそ主役。これこそヒーロー。
・まあ、その「正しいこと」にたどりつくまで、ほんの10数年ほどかかって、オスカルに説教されて逆ギレして彼女を傷つけたり、メルシー伯爵に説教されて逆ギレして「愛の三叉路〜♪」と歌ったりいろいろしちゃったけどね。えへっ。
・真実の愛を胸に退場していくフェルゼンは、すげー、かっこいい。

 ここで、1幕が終わる。
 休憩休憩。


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