笑うのは、しあわせだから。@ワンダーランド
2005年12月10日 タカラヅカ ハマコを見なければ、雪組を見たという気がしない。
ハマコを最初に認識したのは、いつだったろう。
気がつくと彼は、子役専科として、そこにいた。
立て続けに少年役ばかりをし、そのやけに濃い、力の入った演技が印象に残った。
カオも芸風も、今と変わっていない。
なのに彼は、「子役専科」だった。
小柄である、というただそれだけの理由で。
……無理があるだろう、歌劇団。
なんでハマコが子役なんだ。おやぢにしか見えないぞ!! と、当時は混乱しましたよ。
研5にして、おやぢにしか見えない、つーのも気の毒だけどさ……。同期のしいちゃんがぴかぴかの美少年なだけに……。
なんにせよ、ハマコはハマコだった。
子役を卒業しても、なんら変わりはない。あの熱さ、あのクドさ。
うれしそーに舞台に立つ姿。
場の空気も自分の立ち位置も顧みず、全開で歌う姿。
彼を嫌う人がいるのも、わかる。
だってハマコはあまりにハマコで、全開すぎるんだもの。
主役はコムちゃんだってば、アンタはただの脇の歌手!!てなときにも、まるでようこそ、未来優希の魅惑のステージへ!ってカオと声で朗々と歌ってるんだもんなあ。
耽美なシーンも、その押し出しのよすぎる声と、昭和ムード歌謡めいた歌い方で台無し。
……と、苦情はよく耳にする。
それらの意見もわかるんだ。納得できるんだ。
でもわたしは、そんなハマコが好き。
彼が歌い出した途端、場の空気が一掃されちゃうのが愉快。
それが下手くそな歌声なら嫌だけど、昭和だろうが演歌だろうが、とにかく耳に心地よい豊かな歌声で。
主役をくってやる! スタンドプレイ上等!として出しゃばっているなら嫌だけど、ちゃんと脇で脇らしく、されど「舞台に出られてうれしい! 歌うの大好き!」と満面の笑顔で。
舞台人としてのプラスの意識ゆえに、舞台から浮いてしまうほどの全開パワーになっているから、彼の浮きっぷりがかわいい。
そりゃーハマコが、水くんなみの「色男」、コム姫なみの「耽美キャラ」、かっしーなみの「美形」として扱われていたら、納得していなかったろうけど。ハマコはあくまでも「脇で支える人」「歌手」「おやじ役」としての扱いをされているじゃん。(ex.美少女役をやるあいようこは謎。歌手扱いをされているあいようこも謎)
その扱いの中で、それでもなお爆発的な歌声を披露している。
たのしそうに、うれしそうに。
脇なのに、おやじなのに、そんなの関係なく。主役であろうとなかろうと、美形役であろうとなかろうと、たのしそうに、自分の仕事をしている。
「お呼びじゃないんだよ!」と思う人がいるくらいの、とてつもないパワーで。
ショー『ワンダーランド』は、どーしても好きになれない。
つまらないし悪趣味だし、どーにもノれない。好みの問題ね。
出演者はみんな好きよ。
がんばっている彼らを見るのは好き。
トランプ衣装はけっこー好きだし、インディアン娘まーちゃんがめっさかわいいとか、カウガールのミニスカ萌えとか、部分的には好きと思えるものもある。
されど、嫌な部分が多すぎてな……。
それでも、ハマコがいるから許せる。
うんざりする演出のなか、ハマコが出てきて、そのうんざり感を吹き飛ばしてくれるのがいい。
うんざりしている、あきれている、そんな後ろ向きでつまらない気持ちのわたしこそが悪いのだと、すこーんと後ろアタマを張り倒されるような。
おおらかに、あっけらかんと。
とびきりの笑顔と「いい声」で、「たのしい世界」へ連れて行ってくれる。
ぶっちゃけ、ハマコが出てくると、笑えて仕方がない。
うんざりしていたはずなのに、ハマコがぷわーっとした笑顔と大声で出てくると、身をよじって笑ってしまう。
なんだか、幸福な気分になる。
なんだか、いいものを見ているよーな気になる。
後半の「栄光」のシーンですか、「グローリーグローリーハレルヤ♪」と歌いながらコム姫が登場し、次に水くんが登場し、彼らの衣装は基本形だけ同じでコム姫、水くんと衣装のきらきら飾りは減っていき、次のハマコに至ってはなにもきらきらしていないただの地味黒なだけの衣装になっているというのに。
その、いちばんあとから現れる、いちばん地味な衣装のおじさんの歌声が、いちばんすごい。
思いっきりの巻き舌で、ソウルフルにシャウト!!
その音量。その場違いなノリ。
オシャレに無難だった若い美形ふたりのあとの、美形度ではすこーんと落ちるはずのおじさんの、ありえないほどの音量とノリ。
それがもう、あまりにハマコで。
爆笑してしまう。
あーもー、大好きだハマコ。
つまんながっているわたしが悪いんだって、思い知らせてくれる。
だってだって、こんなにたのしいのにね。たのしいんだってこと、体現してくれているものね。
衣装にきらきらつけてもらえなくても、おじさん枠でも、脇でも、ハマコはこんなにご機嫌。音楽が好き、歌うことが好き。踊ることが好き。舞台が好き。それを、全身で表現しているのね。
ノリノリのハマコを見ていると、しあわせになる。
笑えて笑えて、仕方がない。
しあわせで、満ち足りて、それが笑みになってこぼれるの。
ここのシーンがいちばん好き。
全ツでは、まーちゃんがパンツルックで参加、がしがし踊ってるし。それがまた、めーっちゃかっこいいし。
それまでのローテンションが嘘のように、ここからだけは盛り上がる(笑)。
あとはそのままフィナーレへなだれ込むから、結果として「なんかたのしかったよーな」錯覚に陥る(笑)。
引き金を引くのはハマコ。
力尽くで、彼の側へ連れて行ってしまう。
「ハマコの『ハレルヤ♪』を聴かなきゃなっ」
「そうよ、ハマコを聴かなきゃ!」
と、それを合い言葉として、ショーを観る励みにしてしまうほどに。
曇った空気を吹き飛ばすハマコの歌声と存在を、必要としている。
ハマコを見なければ、雪組を見たという気がしないほどに。
ハマコを最初に認識したのは、いつだったろう。
気がつくと彼は、子役専科として、そこにいた。
立て続けに少年役ばかりをし、そのやけに濃い、力の入った演技が印象に残った。
カオも芸風も、今と変わっていない。
なのに彼は、「子役専科」だった。
小柄である、というただそれだけの理由で。
……無理があるだろう、歌劇団。
なんでハマコが子役なんだ。おやぢにしか見えないぞ!! と、当時は混乱しましたよ。
研5にして、おやぢにしか見えない、つーのも気の毒だけどさ……。同期のしいちゃんがぴかぴかの美少年なだけに……。
なんにせよ、ハマコはハマコだった。
子役を卒業しても、なんら変わりはない。あの熱さ、あのクドさ。
うれしそーに舞台に立つ姿。
場の空気も自分の立ち位置も顧みず、全開で歌う姿。
彼を嫌う人がいるのも、わかる。
だってハマコはあまりにハマコで、全開すぎるんだもの。
主役はコムちゃんだってば、アンタはただの脇の歌手!!てなときにも、まるでようこそ、未来優希の魅惑のステージへ!ってカオと声で朗々と歌ってるんだもんなあ。
耽美なシーンも、その押し出しのよすぎる声と、昭和ムード歌謡めいた歌い方で台無し。
……と、苦情はよく耳にする。
それらの意見もわかるんだ。納得できるんだ。
でもわたしは、そんなハマコが好き。
彼が歌い出した途端、場の空気が一掃されちゃうのが愉快。
それが下手くそな歌声なら嫌だけど、昭和だろうが演歌だろうが、とにかく耳に心地よい豊かな歌声で。
主役をくってやる! スタンドプレイ上等!として出しゃばっているなら嫌だけど、ちゃんと脇で脇らしく、されど「舞台に出られてうれしい! 歌うの大好き!」と満面の笑顔で。
舞台人としてのプラスの意識ゆえに、舞台から浮いてしまうほどの全開パワーになっているから、彼の浮きっぷりがかわいい。
そりゃーハマコが、水くんなみの「色男」、コム姫なみの「耽美キャラ」、かっしーなみの「美形」として扱われていたら、納得していなかったろうけど。ハマコはあくまでも「脇で支える人」「歌手」「おやじ役」としての扱いをされているじゃん。(ex.美少女役をやるあいようこは謎。歌手扱いをされているあいようこも謎)
その扱いの中で、それでもなお爆発的な歌声を披露している。
たのしそうに、うれしそうに。
脇なのに、おやじなのに、そんなの関係なく。主役であろうとなかろうと、美形役であろうとなかろうと、たのしそうに、自分の仕事をしている。
「お呼びじゃないんだよ!」と思う人がいるくらいの、とてつもないパワーで。
ショー『ワンダーランド』は、どーしても好きになれない。
つまらないし悪趣味だし、どーにもノれない。好みの問題ね。
出演者はみんな好きよ。
がんばっている彼らを見るのは好き。
トランプ衣装はけっこー好きだし、インディアン娘まーちゃんがめっさかわいいとか、カウガールのミニスカ萌えとか、部分的には好きと思えるものもある。
されど、嫌な部分が多すぎてな……。
それでも、ハマコがいるから許せる。
うんざりする演出のなか、ハマコが出てきて、そのうんざり感を吹き飛ばしてくれるのがいい。
うんざりしている、あきれている、そんな後ろ向きでつまらない気持ちのわたしこそが悪いのだと、すこーんと後ろアタマを張り倒されるような。
おおらかに、あっけらかんと。
とびきりの笑顔と「いい声」で、「たのしい世界」へ連れて行ってくれる。
ぶっちゃけ、ハマコが出てくると、笑えて仕方がない。
うんざりしていたはずなのに、ハマコがぷわーっとした笑顔と大声で出てくると、身をよじって笑ってしまう。
なんだか、幸福な気分になる。
なんだか、いいものを見ているよーな気になる。
後半の「栄光」のシーンですか、「グローリーグローリーハレルヤ♪」と歌いながらコム姫が登場し、次に水くんが登場し、彼らの衣装は基本形だけ同じでコム姫、水くんと衣装のきらきら飾りは減っていき、次のハマコに至ってはなにもきらきらしていないただの地味黒なだけの衣装になっているというのに。
その、いちばんあとから現れる、いちばん地味な衣装のおじさんの歌声が、いちばんすごい。
思いっきりの巻き舌で、ソウルフルにシャウト!!
その音量。その場違いなノリ。
オシャレに無難だった若い美形ふたりのあとの、美形度ではすこーんと落ちるはずのおじさんの、ありえないほどの音量とノリ。
それがもう、あまりにハマコで。
爆笑してしまう。
あーもー、大好きだハマコ。
つまんながっているわたしが悪いんだって、思い知らせてくれる。
だってだって、こんなにたのしいのにね。たのしいんだってこと、体現してくれているものね。
衣装にきらきらつけてもらえなくても、おじさん枠でも、脇でも、ハマコはこんなにご機嫌。音楽が好き、歌うことが好き。踊ることが好き。舞台が好き。それを、全身で表現しているのね。
ノリノリのハマコを見ていると、しあわせになる。
笑えて笑えて、仕方がない。
しあわせで、満ち足りて、それが笑みになってこぼれるの。
ここのシーンがいちばん好き。
全ツでは、まーちゃんがパンツルックで参加、がしがし踊ってるし。それがまた、めーっちゃかっこいいし。
それまでのローテンションが嘘のように、ここからだけは盛り上がる(笑)。
あとはそのままフィナーレへなだれ込むから、結果として「なんかたのしかったよーな」錯覚に陥る(笑)。
引き金を引くのはハマコ。
力尽くで、彼の側へ連れて行ってしまう。
「ハマコの『ハレルヤ♪』を聴かなきゃなっ」
「そうよ、ハマコを聴かなきゃ!」
と、それを合い言葉として、ショーを観る励みにしてしまうほどに。
曇った空気を吹き飛ばすハマコの歌声と存在を、必要としている。
ハマコを見なければ、雪組を見たという気がしないほどに。
コメント