nanakoさんちで、kineさんと一緒に子猫をいじっているときに、その報を受けました。

 花總まり退団。

 ……たかちゃんのことは、覚悟していた感があった。でも、お花様が辞める日が来るなんて、ほんとのとこ信じていなかった。

 フォーエバーお花様。
 オールウェイズお花様。

 わたしにとって花總まりは、タカラヅカの象徴だった、のかもしれない。

 ぶっちゃけ、トウコの相手役でも、タニちゃんの相手役でも、わたしはよろこんで観に行ったのに。
 宙組が娘役トップの君臨する組になり、女性主人公のミュージカルを上演してくれても、よろこんで観に行ったよ。(『アンジェリーク』とかのネオロマ逆ハー物を上演したら、美形男役だらけで興行的にも成功すると思うし)

 花ちゃんには、ずっと妖精でいて欲しかった。

 ミーミルからずっと見てきた。劇団の扱いに憤慨したこともあったし、伝説の「ラガールカードCM」にアゴを落としたこともある。
 それでも、「タカラヅカの娘役」としての才能に、実力に惚れ込んでいた。

 ずっとずっと、夢を見させて欲しかった。

 夢に終わりがくること。
 花ちゃんのような、特別扱いを受け覇道を進んできた人さえ、終わりがあること。
 時は流れ、時代は変わり、たしかなものなんかなにひとつないんだ、ということを。
 思い知らされた気がする。

 ひとつの時代が、終わるんだ。

「わたしたち、今、歴史的な出来事に遭遇してるんだねえ」

 と、超庶民的中華料理屋でロマンもなにもない定食を食べながら、わたしとkineさんとnanakoさんはうなずき合った。


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