歌手不在。金のマイクはクールくんに。@ソウル・オブ・シバ!!
2005年10月14日 タカラヅカ 12日の日記で、「書く予定の公演感想、これでなにも漏れてないよな? な?」と書いたら、速攻nanakoさんからチェック入りました。
全ツ『シバ』が抜けている。と。
はっ。
そーだったそーだった。星担なのにあたしったら!!
星組全ツといえば、『ベルばら』絶望物語を緑野こあら史上初の大河連載して書ききったもんで、すっかり「完遂した」気分になってたよ。
それに、我がHOTEL DOLLYの仲間たちが、すでにがんがん感想書いてるから、『シバ魂』に関しては語りきったよーな錯覚があった。
kineさんのパッションとこだわりのある感想読んでたら、もうわたしなんかおよびじゃないって気がするよねえ。サトリちゃんのピュアファン報告読んでたら、わたしがなにか言うよーな次元じゃないって思うよねえ。
ふたりの「愛」には、きっとわたし、ぜんぜん届いてない……。
なにしろ。
歌、きっつー。とか、思ってしまったのですから。
星組全国ツアー『ソウル・オブ・シバ』について。
基本的にはただの役替わり全ツ公演でしかない『シバ魂』。それでも藤井せんせは良心的に全ツ版アレンジをしていた。
トドがやっていたシバ神がなくなり、その役割をいろんな人に振ってた。顕著なのが、冒頭のとなみちゃん。となみがシバ神の歌を歌うことによって、「シバの女神」というキャラが確立する。
それ以外は、彼女は大女優ホワイトをやっているので「女神」は出てこない。シバの妻たちとゆー謎のオカマおばさんたちがわいわい歌う。
とまー、タイトルロールのシバなしでもなんとかしてしまうあたり、ちゃんとがんばってアレンジしたんだなとは思う。
でもやっぱ、詰めが甘いなぁ。
せっかくシバの女神を作ったんだから、彼女をきちんと使ってほしかったよ。
最初はいいのに、最後で力尽きてなし崩し、てのは藤井くんのパターンだよね。
と、アレンジ面での是非に加えて。
わたしがいちばん気になったのは、歌唱力の低下っぷりだ。
うわー……すげーことになってんなあ。
歌手がいない……毬乃さんだけかよ……。ゆうほさとるの完全歌手扱いとかも、かなり首を傾げた。そうか、ゆうほさとるで「歌手」になっちゃうくらい、歌える人がいないんだ……てゆーか、この公演の男役でいちばん歌うまいのしゅんくんで次がすずみん?
トド様と、トウコちゃんが懐かしかった……。
いや、オーキッド@トウコのポジションに入るウッディ氏@しいちゃんはいい。「歌唱力」でトウコをなつかしく思い出してしまうんだが(他はべつに感じないが、さすがに「ジェラシー」の歌だけはねー)、それ以外はまったくの「別人」としてプロデューサー・ウッディを演じているので、その姿を楽しむことができる。
ただ、シバ神@トドの存在の穴が、大きかった。わたしには。
冒頭でシバの女神@となみが現れたので「やった!」と思ったんだが、それだけだったんだもん……。ちゃんと役割のスライドをし、物語を再構築しきれていないから、シバ神の不在が気になった。
シバの女神とホワイトをうまくリンクさせつつ別人として、再構築してくれりゃー、シバ神@トドはいらなかったろーに。シバの妻たちでお茶を濁すのは、中途半端だし変だよ。ショーとしては別にどーってことないのかもしれんが、「物語」としてはね。
大劇版の『シバ魂』の不満点が、全ツ版でさらに大きくなった感じ。「物語としての詰めの甘さ」「最後まで書ききる能力がないから、なし崩しにごちゃごちゃやってEND」感が大きくなった。
ただ、中詰めの「ミスター・シバ」によるコパカバーナだけは「シバ神@トドいらん。神様なら最初と最後だけ大仰に出てこい。途中に出てこんでよし」と思っていたので、すずみん・みらん・ゆかりになっていたのはうれしかった。
構成の甘さとゆるさが大劇版より気になったのは、ドラマティックヴォイスによって誤魔化されることがなかったせいかな、と思ってみたり。
トウコとトドの声は、とにかく大仰だから。
トウコちゃんはもちろん実力、その豊かな歌唱力で盛り上げまくる。とことんドラマティックに。
トドはそれほど歌がうまいわけではないんだが、声質と雰囲気で力尽くで持っていくからなー。神様は、ハマり役だった。
このふたりの歌声で、「よくわかんないけど、まっいっかー」な気分になれたんだよな……大劇版。
や、たんにわたしが、トドとトウコのファンだから、ということに尽きるかもしれないよ。この感想は。
とまあ、作品全体の構成には不満アリ。
どーしてもわたしは「物語」にはこだわってしまうから。ストーリーなしのただのショーならべつに、どーでもいいところなんだけど。
全体ではなく、部分部分でいうなら。
たのしかった。
まずね、まずね、なんといってもね。
ウッディ@しいちゃん。
どーしましょう。もー、どーしましょー、この人。
わたしが観たのは全ツ初日の初回と2回目。つまり、生まれたてのホヤホヤのウッディ氏ですよ。しいちゃん自身がまだ、そのポジションに慣れていないの。アドリブなんてまったくできないし、どーにもおさまりが悪い。
それがね、すっごいくすぐったいの。
しいちゃんが2番手やってるー。うわー、さわやかさんー。わー、二枚目ー。うわー、嫉妬してるー。
動物園のパンダですか。もしくは我が子の初のお遊戯会ですか。
しいちゃんがなにをやっても、微笑ましくてくすぐったくて、地団駄踏みたくなるてのは。
もうわたし、ずいぶん長い間「二枚目のしいちゃん」「スターなしいちゃん」を観ていなかったのですよ。
しいちゃんがバリバリの若手スターとして優遇されていたころは、彼に興味なかったんだもん。わたしが彼にオチたのは、彼がヘタレてからなんだもん。
あまりに長く「ヘタレ」なしいちゃんを見てきたので、彼が「バリバリの二枚目」だったころを忘却していたのよ……おかげでなんか、混乱。
『ラ・ヴィール』のロケットボーイで鮮烈なデビューをして、『ノバボサ』でドアボーイと新公ソールをやっちゃった、あの路線スターまっしぐらなままのしいちゃんが大人になっていたら、こんな感じだったのかしら……。
いやその、いかにも真ん中慣れてませんなどんくささを割り引いたうえでの、ウッディ氏に、ですよ。こんな感じ?と重ねて見てしまうのは。
オーキッド@トウコはいかにもうさんくさい「業界人」だったのに対し、ウッディ@しいちゃんは真っ正直にプロデューサー、好きな仕事をしてます、やりがいあります!な人。
そのきらきらぶりがたまらん。
おかげで、kineさんがウッディとクールでドリームしてても納得。
クール@すずみんとで掛け算アリでOKよ?(笑顔)
ウッディは、ちょっと無神経な方がいいなー。一途で脇目もふらない分視界が狭いというか。そこをくすぐるのがたまらんよなー。クールくんがんばれー。
サトリちゃんのいうレイ@ゆかりくんについては……あっ、文字数がない。
続く。
全ツ『シバ』が抜けている。と。
はっ。
そーだったそーだった。星担なのにあたしったら!!
星組全ツといえば、『ベルばら』絶望物語を緑野こあら史上初の大河連載して書ききったもんで、すっかり「完遂した」気分になってたよ。
それに、我がHOTEL DOLLYの仲間たちが、すでにがんがん感想書いてるから、『シバ魂』に関しては語りきったよーな錯覚があった。
kineさんのパッションとこだわりのある感想読んでたら、もうわたしなんかおよびじゃないって気がするよねえ。サトリちゃんのピュアファン報告読んでたら、わたしがなにか言うよーな次元じゃないって思うよねえ。
ふたりの「愛」には、きっとわたし、ぜんぜん届いてない……。
なにしろ。
歌、きっつー。とか、思ってしまったのですから。
星組全国ツアー『ソウル・オブ・シバ』について。
基本的にはただの役替わり全ツ公演でしかない『シバ魂』。それでも藤井せんせは良心的に全ツ版アレンジをしていた。
トドがやっていたシバ神がなくなり、その役割をいろんな人に振ってた。顕著なのが、冒頭のとなみちゃん。となみがシバ神の歌を歌うことによって、「シバの女神」というキャラが確立する。
それ以外は、彼女は大女優ホワイトをやっているので「女神」は出てこない。シバの妻たちとゆー謎の
とまー、タイトルロールのシバなしでもなんとかしてしまうあたり、ちゃんとがんばってアレンジしたんだなとは思う。
でもやっぱ、詰めが甘いなぁ。
せっかくシバの女神を作ったんだから、彼女をきちんと使ってほしかったよ。
最初はいいのに、最後で力尽きてなし崩し、てのは藤井くんのパターンだよね。
と、アレンジ面での是非に加えて。
わたしがいちばん気になったのは、歌唱力の低下っぷりだ。
うわー……すげーことになってんなあ。
歌手がいない……毬乃さんだけかよ……。ゆうほさとるの完全歌手扱いとかも、かなり首を傾げた。そうか、ゆうほさとるで「歌手」になっちゃうくらい、歌える人がいないんだ……てゆーか、この公演の男役でいちばん歌うまいのしゅんくんで次がすずみん?
トド様と、トウコちゃんが懐かしかった……。
いや、オーキッド@トウコのポジションに入るウッディ氏@しいちゃんはいい。「歌唱力」でトウコをなつかしく思い出してしまうんだが(他はべつに感じないが、さすがに「ジェラシー」の歌だけはねー)、それ以外はまったくの「別人」としてプロデューサー・ウッディを演じているので、その姿を楽しむことができる。
ただ、シバ神@トドの存在の穴が、大きかった。わたしには。
冒頭でシバの女神@となみが現れたので「やった!」と思ったんだが、それだけだったんだもん……。ちゃんと役割のスライドをし、物語を再構築しきれていないから、シバ神の不在が気になった。
シバの女神とホワイトをうまくリンクさせつつ別人として、再構築してくれりゃー、シバ神@トドはいらなかったろーに。シバの妻たちでお茶を濁すのは、中途半端だし変だよ。ショーとしては別にどーってことないのかもしれんが、「物語」としてはね。
大劇版の『シバ魂』の不満点が、全ツ版でさらに大きくなった感じ。「物語としての詰めの甘さ」「最後まで書ききる能力がないから、なし崩しにごちゃごちゃやってEND」感が大きくなった。
ただ、中詰めの「ミスター・シバ」によるコパカバーナだけは「シバ神@トドいらん。神様なら最初と最後だけ大仰に出てこい。途中に出てこんでよし」と思っていたので、すずみん・みらん・ゆかりになっていたのはうれしかった。
構成の甘さとゆるさが大劇版より気になったのは、ドラマティックヴォイスによって誤魔化されることがなかったせいかな、と思ってみたり。
トウコとトドの声は、とにかく大仰だから。
トウコちゃんはもちろん実力、その豊かな歌唱力で盛り上げまくる。とことんドラマティックに。
トドはそれほど歌がうまいわけではないんだが、声質と雰囲気で力尽くで持っていくからなー。神様は、ハマり役だった。
このふたりの歌声で、「よくわかんないけど、まっいっかー」な気分になれたんだよな……大劇版。
や、たんにわたしが、トドとトウコのファンだから、ということに尽きるかもしれないよ。この感想は。
とまあ、作品全体の構成には不満アリ。
どーしてもわたしは「物語」にはこだわってしまうから。ストーリーなしのただのショーならべつに、どーでもいいところなんだけど。
全体ではなく、部分部分でいうなら。
たのしかった。
まずね、まずね、なんといってもね。
ウッディ@しいちゃん。
どーしましょう。もー、どーしましょー、この人。
わたしが観たのは全ツ初日の初回と2回目。つまり、生まれたてのホヤホヤのウッディ氏ですよ。しいちゃん自身がまだ、そのポジションに慣れていないの。アドリブなんてまったくできないし、どーにもおさまりが悪い。
それがね、すっごいくすぐったいの。
しいちゃんが2番手やってるー。うわー、さわやかさんー。わー、二枚目ー。うわー、嫉妬してるー。
動物園のパンダですか。もしくは我が子の初のお遊戯会ですか。
しいちゃんがなにをやっても、微笑ましくてくすぐったくて、地団駄踏みたくなるてのは。
もうわたし、ずいぶん長い間「二枚目のしいちゃん」「スターなしいちゃん」を観ていなかったのですよ。
しいちゃんがバリバリの若手スターとして優遇されていたころは、彼に興味なかったんだもん。わたしが彼にオチたのは、彼がヘタレてからなんだもん。
あまりに長く「ヘタレ」なしいちゃんを見てきたので、彼が「バリバリの二枚目」だったころを忘却していたのよ……おかげでなんか、混乱。
『ラ・ヴィール』のロケットボーイで鮮烈なデビューをして、『ノバボサ』でドアボーイと新公ソールをやっちゃった、あの路線スターまっしぐらなままのしいちゃんが大人になっていたら、こんな感じだったのかしら……。
いやその、いかにも真ん中慣れてませんなどんくささを割り引いたうえでの、ウッディ氏に、ですよ。こんな感じ?と重ねて見てしまうのは。
オーキッド@トウコはいかにもうさんくさい「業界人」だったのに対し、ウッディ@しいちゃんは真っ正直にプロデューサー、好きな仕事をしてます、やりがいあります!な人。
そのきらきらぶりがたまらん。
おかげで、kineさんがウッディとクールでドリームしてても納得。
クール@すずみんとで掛け算アリでOKよ?(笑顔)
ウッディは、ちょっと無神経な方がいいなー。一途で脇目もふらない分視界が狭いというか。そこをくすぐるのがたまらんよなー。クールくんがんばれー。
サトリちゃんのいうレイ@ゆかりくんについては……あっ、文字数がない。
続く。
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