はじめてのおつかい。@コミケ2005夏
2005年9月5日 オタク話いろいろ。 今さらだが、コミケの話(笑)。
緑野こあらは、ひとつ大人の階段を上りました。
企業ブース初体験!!inコミケ
友人オレンジの指令で、お買い物メモを手に生まれてはじめて足を踏み入れました!
同人誌即売会とは別に、企業が店を出している場所があるのですよ。それが企業ブース。
ターゲットは某PCゲーム会社!
朝10時。コミケ開始の拍手と共に、東館のオレンジのサークルをあとにし、企業ブースを目指す。
よくは知らないが、なんとなく「あのへん」と場所の見当はついている。
その「あのへん」を目指してがしがし歩く。
いきなり、道に迷った。
あの階段を上りたいのに、あそこへ至る道はどこ?!
高速道路と同じで、ひとつまちがえると取り返しがつかない。
うわーん、あっちへ行きたいのに、この道はどこへ行くの〜〜?! 逆走不可、進路固定、行き着くところまで行くしかない。
結局、無駄に西館の外を半周させられました……暑い、暑い、焼ける〜〜。
なんとか中央に戻ってきたときには、通路規制が解除されてました。
一度乗ったら最後、自由に進路変更できない規制は、コミケ開始直後のみだったらしい。
つまり、開始と同時に張り切って出掛けなければ、ひっかからなかったんだ。
規制さえなければ、道に迷うこともなかったのに。西館外周を歩くこともなかったのに……。
てゆーか、あの労力すべて無駄!って……あうう。
それでもともかく、企業ブースを目指した。
はじめての企業ブース、どんなものかしら。
……階段の上は、青空の下の「並び場」でした。
そっか、ブースに入る前に、まず並ぶのよね。噂は耳にしていたわ。
並ぶのは覚悟のうちだ。仕方ないさ。
問題は、青空の下だってことだ!
暑い、暑い、焼ける〜〜。
ひと並びしたあと、よーやく目的の企業ブースに入れた。
あー、よかった、と思う間もなく。
わたしの目的地はどこですか。
わたしが漠然と「企業ブース」と呼んでいたところは、何十件もの店が並ぶ、ショッピングアーケードだった……。
しかも、めちゃ混みの。
な、なにも見えません! わたしが行くのは、どこですか。
ここでまた、迷子。
事前にMAPをチェックするのーみそすらなかった……。ほんとに、自分とは無関係なところだと思ってたんだよ。サークルのMAPなら前もって用意してたけど、企業ブースはノーマークだった。
しばしぼーせんとしたのち、お買い物メモを頼りに歩き出す。企業名を確かめ、目で探せないもんかなと。
それもじき挫折。
人、多すぎ。
仕方なく、MAPを探す。
入口とは反対の場所に、会場MAPがあった。
ふつーMAPって、入口にあるよね……いちばん奥、って……そこにたどり着くまでに迷うじゃん……いや、わかってるよ、ふつーは前もってチェックして来るんだよな……予備知識なしに来る方が悪いのさ。
よーやく見つけた会場MAP。目的の会社も見つけた。
目的地はわかったが……、現在地がわからない……。
ははは。
なんかもーお手上げ?(棒読み)
仕方なく周囲の人に訊ねながら、よーやくっ、目的の店を見つけることができた!
よっしゃ、ゴールだ!!
と、思ったら。
「最後尾はこちらではありませ〜ん」
壁づたいに、列ができている。
そうか、中でも並ぶのか。
おとなしく、最後尾を目指す。
「最後尾はこちらではありませ〜ん」
繰り替えされるスタッフの言葉。
えー、最後尾どこよ?
最後尾は、青空の下でした。
暑い、暑い、焼ける〜〜。
屋外に並ぶことは想定してなかったので、日焼け止め顔にしかぬってない。腕が首筋がっ。
根っからマイナー嗜好のわたしは、いわゆる「大手」に興味がなく、島中しか回らない。一般参加が基本だが、並ぶのが嫌で昼から参加だし。
そーゆー奴なので、まさか自分が大手列に並ぶことになろうとは、まったく思ってなかったのね。
さて、青空の下並んでいると。
「**の**、売り切れでーす!」
プラカードを持ったスタッフが叫んでいる。
え? わたしが並んでる企業の商品ですか?
なにしろその企業に対して予備知識がないので、固有名詞がわからない。聞き取れない。ゲームのタイトルすらよくわかっていない。お買い物メモさえあればなんとかなると信じてやってきたんだ。
「**の**セットも売り切れましたー!」
またしても、売り切れ報告。
わたしはだんだん不安になる。
こうやって炎天下並んでるけど、じつはわたしの買うべきものって、売り切れちゃってるんじゃないの? そしたら無駄足??
んで、あわててそのスタッフへ質問した。
「これが欲しいんですが、売り切れてませんか?」
自分が買う品物もよく理解していないため、お買い物メモをそのまま相手に見せる。
いや、友人からなにを買うのか、説明は受けたよ。オフィシャルガイドブックと、それを含んだグッズセットだったかな。日本語はわかった。でもなんつってもわたしは、その会社もゲームタイトルもはじめて耳にしたくらい、なにも知らないんだ。そんな素人の勝手な思いこみで、まちがった買い物をしてはならない。
わたしが伝言ゲーム的にあやふやな単語を口にするより、友人から渡されたメモを見せるのがいちばん確実。
しかし。
「えー……? さー……?」
スタッフの人も、ただの行列整理係でしかなかったらしい。わかるともわからないとも答えてくれず、声だけ残してするっと無視されてしまった。
ど、どうしよう。
あせったわたしは、行列の周囲の人に泣きついた。
「売り切れたって言ってるの、コレのことですか?」
ここまで苦労して(苦労した大半は、わたしが無知だったせいだが)、買えなかったらヘコむ! 友だちにもがっかりされちゃうし!!
「えーと、コレはたぶん売り切れだと思います。でも、こっちは大丈夫なんじゃないかな」
同じ列の人たちは、親切でした。
「おつかいですか? 大変ですね」
わたしがあまりにもなさけない顔をしていたせいでしょう。ねぎらわれちゃったよ。同じように炎天下に並んでいる人たちに。つらい状況で並んでるのは同じなのにね……ほろり。
えーと。
結局、全部で1時間近く並んだのかな。
お店にたどり着いたわたしは、売り切れてると聞いていよーがなんだろーが、とにかく店のおねーさんにメモを渡した。
「これをください!」
と。
案の定、グッズセットは売り切れ。でも、本の方は複数購入OKらしい。本当は2冊欲しいんだけど、ひとり1冊しか買えないと信じていたから、その本が封入されているグッズセットも別個に買うことにする、と友人が言っていたのをおぼえていたので、2冊買った。
わたしの判断は、正しかったらしい。
おつかいを終え、へろへろになってサークルスペースへ戻って報告したところ、誉めてもらったぞ。本2冊買ってよかった(笑)。
そう。
そこではじめて、思い至ったんだ。
もっと企業ブースを探検してくればよかった。
きっともう二度と行くことはないだろうに。
いろんなものを宣伝として配っていたのに、それらも全スルーして、目的地しか見なかった。
ヲタクとしてひとつスキルアップ! ……したはずだが、なんか、ちっともミになってないよーな?
緑野こあらは、ひとつ大人の階段を上りました。
企業ブース初体験!!inコミケ
友人オレンジの指令で、お買い物メモを手に生まれてはじめて足を踏み入れました!
同人誌即売会とは別に、企業が店を出している場所があるのですよ。それが企業ブース。
ターゲットは某PCゲーム会社!
朝10時。コミケ開始の拍手と共に、東館のオレンジのサークルをあとにし、企業ブースを目指す。
よくは知らないが、なんとなく「あのへん」と場所の見当はついている。
その「あのへん」を目指してがしがし歩く。
いきなり、道に迷った。
あの階段を上りたいのに、あそこへ至る道はどこ?!
高速道路と同じで、ひとつまちがえると取り返しがつかない。
うわーん、あっちへ行きたいのに、この道はどこへ行くの〜〜?! 逆走不可、進路固定、行き着くところまで行くしかない。
結局、無駄に西館の外を半周させられました……暑い、暑い、焼ける〜〜。
なんとか中央に戻ってきたときには、通路規制が解除されてました。
一度乗ったら最後、自由に進路変更できない規制は、コミケ開始直後のみだったらしい。
つまり、開始と同時に張り切って出掛けなければ、ひっかからなかったんだ。
規制さえなければ、道に迷うこともなかったのに。西館外周を歩くこともなかったのに……。
てゆーか、あの労力すべて無駄!って……あうう。
それでもともかく、企業ブースを目指した。
はじめての企業ブース、どんなものかしら。
……階段の上は、青空の下の「並び場」でした。
そっか、ブースに入る前に、まず並ぶのよね。噂は耳にしていたわ。
並ぶのは覚悟のうちだ。仕方ないさ。
問題は、青空の下だってことだ!
暑い、暑い、焼ける〜〜。
ひと並びしたあと、よーやく目的の企業ブースに入れた。
あー、よかった、と思う間もなく。
わたしの目的地はどこですか。
わたしが漠然と「企業ブース」と呼んでいたところは、何十件もの店が並ぶ、ショッピングアーケードだった……。
しかも、めちゃ混みの。
な、なにも見えません! わたしが行くのは、どこですか。
ここでまた、迷子。
事前にMAPをチェックするのーみそすらなかった……。ほんとに、自分とは無関係なところだと思ってたんだよ。サークルのMAPなら前もって用意してたけど、企業ブースはノーマークだった。
しばしぼーせんとしたのち、お買い物メモを頼りに歩き出す。企業名を確かめ、目で探せないもんかなと。
それもじき挫折。
人、多すぎ。
仕方なく、MAPを探す。
入口とは反対の場所に、会場MAPがあった。
ふつーMAPって、入口にあるよね……いちばん奥、って……そこにたどり着くまでに迷うじゃん……いや、わかってるよ、ふつーは前もってチェックして来るんだよな……予備知識なしに来る方が悪いのさ。
よーやく見つけた会場MAP。目的の会社も見つけた。
目的地はわかったが……、現在地がわからない……。
ははは。
なんかもーお手上げ?(棒読み)
仕方なく周囲の人に訊ねながら、よーやくっ、目的の店を見つけることができた!
よっしゃ、ゴールだ!!
と、思ったら。
「最後尾はこちらではありませ〜ん」
壁づたいに、列ができている。
そうか、中でも並ぶのか。
おとなしく、最後尾を目指す。
「最後尾はこちらではありませ〜ん」
繰り替えされるスタッフの言葉。
えー、最後尾どこよ?
最後尾は、青空の下でした。
暑い、暑い、焼ける〜〜。
屋外に並ぶことは想定してなかったので、日焼け止め顔にしかぬってない。腕が首筋がっ。
根っからマイナー嗜好のわたしは、いわゆる「大手」に興味がなく、島中しか回らない。一般参加が基本だが、並ぶのが嫌で昼から参加だし。
そーゆー奴なので、まさか自分が大手列に並ぶことになろうとは、まったく思ってなかったのね。
さて、青空の下並んでいると。
「**の**、売り切れでーす!」
プラカードを持ったスタッフが叫んでいる。
え? わたしが並んでる企業の商品ですか?
なにしろその企業に対して予備知識がないので、固有名詞がわからない。聞き取れない。ゲームのタイトルすらよくわかっていない。お買い物メモさえあればなんとかなると信じてやってきたんだ。
「**の**セットも売り切れましたー!」
またしても、売り切れ報告。
わたしはだんだん不安になる。
こうやって炎天下並んでるけど、じつはわたしの買うべきものって、売り切れちゃってるんじゃないの? そしたら無駄足??
んで、あわててそのスタッフへ質問した。
「これが欲しいんですが、売り切れてませんか?」
自分が買う品物もよく理解していないため、お買い物メモをそのまま相手に見せる。
いや、友人からなにを買うのか、説明は受けたよ。オフィシャルガイドブックと、それを含んだグッズセットだったかな。日本語はわかった。でもなんつってもわたしは、その会社もゲームタイトルもはじめて耳にしたくらい、なにも知らないんだ。そんな素人の勝手な思いこみで、まちがった買い物をしてはならない。
わたしが伝言ゲーム的にあやふやな単語を口にするより、友人から渡されたメモを見せるのがいちばん確実。
しかし。
「えー……? さー……?」
スタッフの人も、ただの行列整理係でしかなかったらしい。わかるともわからないとも答えてくれず、声だけ残してするっと無視されてしまった。
ど、どうしよう。
あせったわたしは、行列の周囲の人に泣きついた。
「売り切れたって言ってるの、コレのことですか?」
ここまで苦労して(苦労した大半は、わたしが無知だったせいだが)、買えなかったらヘコむ! 友だちにもがっかりされちゃうし!!
「えーと、コレはたぶん売り切れだと思います。でも、こっちは大丈夫なんじゃないかな」
同じ列の人たちは、親切でした。
「おつかいですか? 大変ですね」
わたしがあまりにもなさけない顔をしていたせいでしょう。ねぎらわれちゃったよ。同じように炎天下に並んでいる人たちに。つらい状況で並んでるのは同じなのにね……ほろり。
えーと。
結局、全部で1時間近く並んだのかな。
お店にたどり着いたわたしは、売り切れてると聞いていよーがなんだろーが、とにかく店のおねーさんにメモを渡した。
「これをください!」
と。
案の定、グッズセットは売り切れ。でも、本の方は複数購入OKらしい。本当は2冊欲しいんだけど、ひとり1冊しか買えないと信じていたから、その本が封入されているグッズセットも別個に買うことにする、と友人が言っていたのをおぼえていたので、2冊買った。
わたしの判断は、正しかったらしい。
おつかいを終え、へろへろになってサークルスペースへ戻って報告したところ、誉めてもらったぞ。本2冊買ってよかった(笑)。
そう。
そこではじめて、思い至ったんだ。
もっと企業ブースを探検してくればよかった。
きっともう二度と行くことはないだろうに。
いろんなものを宣伝として配っていたのに、それらも全スルーして、目的地しか見なかった。
ヲタクとしてひとつスキルアップ! ……したはずだが、なんか、ちっともミになってないよーな?
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