彼と彼は、友だち。そして、兄弟。−腐女子注意報−@Ernest in Love
2005年7月26日 タカラヅカ もずえさんが最近、ヅカ日記をろくに書いてくれない……さみしい……。
と、つぶやいてみる。
さて、そのもずえさんも絶賛していた『Ernest in Love』の話。いや、もずえさんは腐女子話とは関係ありませんけども。
主要人物は4人、全員が個性的というか、変な人。
そのなかでいちばんまともなのは、実は主人公のアーネスト@あさこ。
変人さでいえば、セシリイ>>(越えられない壁)>>アルジャノン>グウェンドレン>アーネスト、だろう。
だからアーネストは下手に笑わせようなんて考えず、かわいい二枚目道を突っ走っていいと思うよ。変人さでは他にかなわないんだから。
かわいい、てのがポイント。
母性本能をくすぐるキャラクタとして、あさこちゃんはいい仕事をしていたと思う。
見た目の美しさも絶大だし。
すらっとした美青年なだけに、ヘタレなところがかわいくて仕方がない。
が。
わたしが惚れ込んだのは、アルジャノン@きりやんだ。
千秋楽、とにもかくにもアルジだけを見ていた。たとえ主役カップルが歌い踊っていよーと、後ろにただ立っているだけのアルジを見ていた。
アルジャノンは、バランスの難しい役だと思う。
なにしろこまったちゃんなので、やっていることは奇天烈傍迷惑。
アーネストが息抜きと自由のために「不良の弟」を作りだしていたのとはちがい、「女遊びをするため」にバンバリーという「不治の病の友人」を作りだしている。「不治の病」てのがまたひどいよね。命を軽く扱ってる。
真実の恋をし、結婚を考えているアーネストのことを、アルジは皮肉たっぷりに眺めている。
そして、アーネストの後見している「まだ18歳の、小さなセシリイ」に好奇心で近づく。わざわざ自分が「アーネスト」だと嘘をついて。
恋に落ちたあとも、深刻に悩むアーネストの横で食べ物に気を取られている。
軽薄でいい加減なトラブルメーカー。ギャグ担当。
たぶん、他の劇団なら、他の舞台なら、そのままでいいと思う。
いつも食べてばかり、という設定から、太ったにーちゃんがやってもいいくらいだ。
主役のアーネストとの対比が出るよーに、ひたすらお笑い担当で、軽薄な三枚目でいいと思う。
だが、ここはタカラヅカだ。
お笑い担当キャラだからといって、みっともなくていいわけじゃない。
アルジャノンは、男前だった。
お笑い担当であるにもかかわらず。
やってることは最低であるにもかかわらず。
ろくでもないことを言って、やっているくせに。
あちこちで、すっと潮が引くように美男子の顔になる。
お笑いキャラと、タカラヅカ的二枚目の、バランスが難しい役だ。
いかにも「運命の恋」みたいなドラマチック・メロディが流れ、「僕の人生には関係ない曲だと思っていたのに!」と三枚目キャラとして笑わせたその一瞬あとに、シリアスな美男子の顔になって、恋を歌ってしまうんだ。すげえよ。
いちばん最初の、寝ぐせつきのパジャマ姿で出てきたときのかわいらしさ、余裕ぶっこいてキュウリサンド食べながらチャチャ入れしている姿、そして、ラヴラヴデュエットを眺めるシニカルな顔。
ヤな奴なのに、魅力的。
こまったちゃんなのに、かっこいい。
生まれてはじめての真実の恋、なのに、相手に嫌われて事態最悪! なときに、「あ、マフィンがある」とあったりまえに食べはじめるどーしよーもなさ。
深刻なアーネストになじられながらも、テンション低くマイペースに食べ続けるのが、魅力だってのは、なんなんだ、アルジャノン。そーゆー奴だからなお素敵♪ と思えてしまうんだが。
二枚目と三枚目のさじ加減。
恋をしていることと、もともとのいーかげんな性格とのハーモニー。
そのギャップとバランスが、とてつもなく素敵なんですが。
やーん、かっこいー。
アルジャノン、大好き〜〜。
そのマイペースぶりが、性格の悪さが、すごく好き。
敵に回すと、こわそうだな。と、思えるあたり、黒いよね。
キュウリサンド頬張りながら、気にくわない奴を叩きつぶす話とかふつーにしそーだ。なんの罪悪感もなく。
なにしろお貴族様だし。いろんな「ええっ、それってひどいんじゃ?」なことを「当然の権利」だと思って生きてるだろうし。
だからなおさら、アルジ×アーネスト見たいなあ。と、思う(笑)。
だってアルジってさ、アーネストを泣かせても、おもしろがりはしても、悪いとは思わないよね。
友人を傷つけたくないとか、ふつーの感覚をしていたら、その友人の娘同然の大切な女の子をナンパしに行かないよね、ただの好奇心で。
友人がどう思おうが、自分の楽しみの方が大切なんだよな。
そんな奴だよ? 攻としては、いいキャラじゃないか?
自分がたのしけりゃヨシ! で、アーネスト押し倒して、やることやって、「なんで泣くんだよ。君だって楽しんだじゃないか」と、寝ぐせの髪をかきながら、キュウリサンド食べつつ言って欲しいわ。
アーネストにどれだけなじられよーと、嫌われよーと、おかまいなし。なにも喉を通らない彼の目の前で、えんえん食べ続けてほしーわ。
「縁を切る? どーやって? だって僕たち、兄弟じゃないか、アーネスト兄さん」
とか、とくに熱意も思い入れもないまま、言って欲しいわ……ああ、鬼畜。うっとり。
そして、真面目に泣いて、真面目に悩み、それでもアルジを嫌いになれない哀れなアーネストが見たい……かわいーよ、すげーかわいいよ……。
いやはや、思いがけず腐女子的にもたのしかったよ、『Ernest in Love』。
と、つぶやいてみる。
さて、そのもずえさんも絶賛していた『Ernest in Love』の話。いや、もずえさんは腐女子話とは関係ありませんけども。
主要人物は4人、全員が個性的というか、変な人。
そのなかでいちばんまともなのは、実は主人公のアーネスト@あさこ。
変人さでいえば、セシリイ>>(越えられない壁)>>アルジャノン>グウェンドレン>アーネスト、だろう。
だからアーネストは下手に笑わせようなんて考えず、かわいい二枚目道を突っ走っていいと思うよ。変人さでは他にかなわないんだから。
かわいい、てのがポイント。
母性本能をくすぐるキャラクタとして、あさこちゃんはいい仕事をしていたと思う。
見た目の美しさも絶大だし。
すらっとした美青年なだけに、ヘタレなところがかわいくて仕方がない。
が。
わたしが惚れ込んだのは、アルジャノン@きりやんだ。
千秋楽、とにもかくにもアルジだけを見ていた。たとえ主役カップルが歌い踊っていよーと、後ろにただ立っているだけのアルジを見ていた。
アルジャノンは、バランスの難しい役だと思う。
なにしろこまったちゃんなので、やっていることは奇天烈傍迷惑。
アーネストが息抜きと自由のために「不良の弟」を作りだしていたのとはちがい、「女遊びをするため」にバンバリーという「不治の病の友人」を作りだしている。「不治の病」てのがまたひどいよね。命を軽く扱ってる。
真実の恋をし、結婚を考えているアーネストのことを、アルジは皮肉たっぷりに眺めている。
そして、アーネストの後見している「まだ18歳の、小さなセシリイ」に好奇心で近づく。わざわざ自分が「アーネスト」だと嘘をついて。
恋に落ちたあとも、深刻に悩むアーネストの横で食べ物に気を取られている。
軽薄でいい加減なトラブルメーカー。ギャグ担当。
たぶん、他の劇団なら、他の舞台なら、そのままでいいと思う。
いつも食べてばかり、という設定から、太ったにーちゃんがやってもいいくらいだ。
主役のアーネストとの対比が出るよーに、ひたすらお笑い担当で、軽薄な三枚目でいいと思う。
だが、ここはタカラヅカだ。
お笑い担当キャラだからといって、みっともなくていいわけじゃない。
アルジャノンは、男前だった。
お笑い担当であるにもかかわらず。
やってることは最低であるにもかかわらず。
ろくでもないことを言って、やっているくせに。
あちこちで、すっと潮が引くように美男子の顔になる。
お笑いキャラと、タカラヅカ的二枚目の、バランスが難しい役だ。
いかにも「運命の恋」みたいなドラマチック・メロディが流れ、「僕の人生には関係ない曲だと思っていたのに!」と三枚目キャラとして笑わせたその一瞬あとに、シリアスな美男子の顔になって、恋を歌ってしまうんだ。すげえよ。
いちばん最初の、寝ぐせつきのパジャマ姿で出てきたときのかわいらしさ、余裕ぶっこいてキュウリサンド食べながらチャチャ入れしている姿、そして、ラヴラヴデュエットを眺めるシニカルな顔。
ヤな奴なのに、魅力的。
こまったちゃんなのに、かっこいい。
生まれてはじめての真実の恋、なのに、相手に嫌われて事態最悪! なときに、「あ、マフィンがある」とあったりまえに食べはじめるどーしよーもなさ。
深刻なアーネストになじられながらも、テンション低くマイペースに食べ続けるのが、魅力だってのは、なんなんだ、アルジャノン。そーゆー奴だからなお素敵♪ と思えてしまうんだが。
二枚目と三枚目のさじ加減。
恋をしていることと、もともとのいーかげんな性格とのハーモニー。
そのギャップとバランスが、とてつもなく素敵なんですが。
やーん、かっこいー。
アルジャノン、大好き〜〜。
そのマイペースぶりが、性格の悪さが、すごく好き。
敵に回すと、こわそうだな。と、思えるあたり、黒いよね。
キュウリサンド頬張りながら、気にくわない奴を叩きつぶす話とかふつーにしそーだ。なんの罪悪感もなく。
なにしろお貴族様だし。いろんな「ええっ、それってひどいんじゃ?」なことを「当然の権利」だと思って生きてるだろうし。
だからなおさら、アルジ×アーネスト見たいなあ。と、思う(笑)。
だってアルジってさ、アーネストを泣かせても、おもしろがりはしても、悪いとは思わないよね。
友人を傷つけたくないとか、ふつーの感覚をしていたら、その友人の娘同然の大切な女の子をナンパしに行かないよね、ただの好奇心で。
友人がどう思おうが、自分の楽しみの方が大切なんだよな。
そんな奴だよ? 攻としては、いいキャラじゃないか?
自分がたのしけりゃヨシ! で、アーネスト押し倒して、やることやって、「なんで泣くんだよ。君だって楽しんだじゃないか」と、寝ぐせの髪をかきながら、キュウリサンド食べつつ言って欲しいわ。
アーネストにどれだけなじられよーと、嫌われよーと、おかまいなし。なにも喉を通らない彼の目の前で、えんえん食べ続けてほしーわ。
「縁を切る? どーやって? だって僕たち、兄弟じゃないか、アーネスト兄さん」
とか、とくに熱意も思い入れもないまま、言って欲しいわ……ああ、鬼畜。うっとり。
そして、真面目に泣いて、真面目に悩み、それでもアルジを嫌いになれない哀れなアーネストが見たい……かわいーよ、すげーかわいいよ……。
いやはや、思いがけず腐女子的にもたのしかったよ、『Ernest in Love』。
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