手が届きそうな翼に。@FLY,DADDY,FLY−フライ,ダディ,フライ−
2005年7月20日 映画
「早く強くなって、俺を守ってくれよ」
いやあ、ひさしぶりにラヴい映画を見た。
あー、ここで映画の感想を書かなくなって1年近く経つけど、映画はふつーに見てるよ。月3本くらいのペースに落ちちゃったけど。
タカラヅカの感想書くだけでいっぱいいっぱいで、映画まで手が回らない(笑)。また、感想書きたくなるよーな映画って、少ないしね。
そんななか、ひっさびさにラヴい映画を見た。
タカラヅカも裸足で逃げ出すラヴっぷり(笑)。
平均的サラリーマンの鈴木さん@堤真一は、都心から微妙に離れた新興住宅地に「一戸建てのマイホーム」を持ち、35年ローン(残りはあと20何年!)を背負い、美しい妻@愛華みれとかわいい娘@星井七瀬と仲良く暮らしていた。
が。
ある日、かわいい娘が不良高校生・石原@須藤元気に襲われ、大ケガをした。石原は政治家の親を持ち、どんな悪事も表沙汰にはならないインターハイ優勝ボクサー。
身体の傷だけでなく、心にも深く傷を負った娘のため、鈴木さんは立ち上がる!!
格闘の達人高校生・朴舜臣@岡田准一に弟子入り、過酷なトレーニングをはじめた。がんばれ、おとーさん!!
鈴木さんと舜臣、ラヴすぎ!!
見ていて呼吸困難になるかと思った。
舜臣は過去に心と身体に深い傷を負っており、現在も家族の愛に飢えている、ストイックな少年。
ぶっきらぼうで、素直じゃない彼の、張りつめ突き放した美しさが秀逸。
鈴木さんはなさけな〜い中年男。いい人だけど、トホホ感漂うおじさん。
娘と同じ年の舜臣を師と仰ぎ、本気で「ですます調」で従っているという、なさけないけどある意味寛大かつ公正な人。
強く美しくクールな、空を舞う鷹のような小柄な高校生と、彼に命令され従う、雑種わんこ(カラダは大きいけど、しっぽ垂れてます)な中年男。
……って、この「関係」だけですでに「どこのBL?!」てな萌え設定ですが。
なさけない中年男ががんばりがんばりがんばりぬき、その覚悟と志を見せ、たくましく成長してゆくにつれ、クールな高校生もそのおっさんに心を開いてゆくのだわ。
この過程が、すばらしい。
目眩がするほど、ラヴい。
強くてかっこよくて隙のまったくない舜臣が、実はどれほどの傷を、飢えを、その心に隠し持っているのか。
何故彼が、鈴木さんのトレーニングに手を貸したか。彼が、鈴木さんになにを見、なにを求めていたのか。
それがわかったときに、この物語のタイトルが二重の意味を持つことがわかる。
舜臣の告白を聞いた鈴木さんが、思わず舜臣に手をさしのべてしまう、その気持ちがわかる。
いや、あれは手が出るって! 抱きしめたくなるって! 髪をくしゃくしゃっと撫でたくもなるって!
愛しくて。
あまりに、愛しくて。
この欄の冒頭の台詞は、舜臣が自分の過去を告白した際に、鈴木さんに言う台詞。
誰よりも強い少年が、強くなろうとあがいている父親に言う。
大切なものを守るために、なりふりかまわず努力して、どんなにみっともない姿をさらしても、それでもがんばりつづける鈴木さんに拍手。
よれよれになりながらも前に進む彼の姿に胸を熱くし、そのわんこっぷりのかわいさに感動し。
鈴木さんを導くかっこいー舜臣の、「ここまでやるか」な美しさを堪能したあと、実は彼こそがほんとーはものすげーかわいい男だと気づく。
いちばん強い彼こそが、守ってあげたい、抱きしめてあげたい、いたいけな少年だということに、さらに感動し。
キャラクタの逆転ぶりに、感動する。
弱い鈴木と、強すぎる舜臣。
なさけなくてかわいー男鈴木と、美しすぎる舜臣。
もの知らずな子どもの鈴木と、叡智にあふれた大人の舜臣。
なのに、力関係はそのままに、キャラクタの持ち味と精神的立ち位置が、ある意味逆転するんだ。
父親である鈴木と、父に捨てられた子どもである舜臣。
子どもを守るために戦う鈴木と、守ってくれる父がいないから自分で戦い続けてきた舜臣。
父と子ども。
大人と子ども。
逆転するキャラクタ。
それが、すごい。
なのに、彼らみんな、「男の子たち」というカテゴリで、実は年齢なんか関係ない輝きの中にいるんだよね。
舜臣も、彼の仲間ゾンビーズの連中も。鈴木さんも。鈴木さんと同じバスで通勤していた中年サラリーマンズも。
みんなみんな、ただひたすら、あきれるほどに「男の子」なんだ。
年齢の存在しない男たちの熱さと輝きに、ただただ気持ちよく感動した。
あー、もー、男の子っていいよなー。
そして、男の子って、恥ずかしいよなー(笑)。
男が本気で描いた男の友情モノほど、恥ずかしくてラヴいものはない(笑)。
定番ですが、鈴木さん×舜臣で!!
うわーん、このふたりでやほひが読みたいぞーっ。夏コミ、本ないかなー。ジャニーズファンじゃなくて、作品ファンの人が描いたモノが読みたいよー。(役者萌えと混同した二次作品は苦手なんだ……でもソレ、探すの超困難……)
わんこな鈴木さんが、舜臣の心弱いとことかのぞいちゃって、ついうっかり愛しくなって抱いちゃいました、舜臣も愛に飢えてるからついうっかり抱きしめ返しちゃいました。そしたら鈴木さん、ついうっかりブレーキきかなくなって、最後までやっちゃいました。……みたいな話が読みたいなー。
そのあともちろん気まずくなって、猫背に鞄抱えて視線を逸らす鈴木さんと、ふつーに振る舞ってるけどそんな鈴木さんの態度に内心傷つきまくりの舜臣。……みたいな話が読みたいなー。
あああ、ヅカでだったら、ワタトウで見たいな。と、思う、腐りっぷり。
鈴木さんがワタさんでー、舜臣がトウコちゃん。
ああっ、ハマるわっ、ハマりまくるわー。うっとり。
それにしても、腹のたるんだなさけない中年男が堤真一つーのは、無理のあるキャスティングだ。
かっこよすぎるじゃん。
ほんとなら、もっとなさけない、ぶさいくなおっさんなんじゃないの?
ぶさいくなおっさんなんか、スクリーンで見たくないから、堤さんでよかったと思ってるけどさっ。
ちゃんと彼は、演技で「ダメダメ中年」「カラダたるんでます」を表現してくれたけど。
(ちなみに、隣のスクリーンでは、二枚目堤真一主演の『姑獲鳥の夏』をやってるんだが……)
そんでもって、いくらなんでも、岡田准一は17歳に見えないぞっ。
彼、もう24とか5だよね。
さすがに高校2年生は無理だろ。ちょっと前までは子どもっぽかったからよかったかもしれないが、今の彼はもう、ちゃんと「男の顔」してんじゃん。
17歳は無理だよ……。
にしても、舜臣の美しさは素晴らしかった。今までいちばん美しい岡田くんを見た。
わたしも、ダイエットがんばろー、と、汗を流そう、と思った。
がんばりたい、と思った。
そんな映画。
いやあ、ひさしぶりにラヴい映画を見た。
あー、ここで映画の感想を書かなくなって1年近く経つけど、映画はふつーに見てるよ。月3本くらいのペースに落ちちゃったけど。
タカラヅカの感想書くだけでいっぱいいっぱいで、映画まで手が回らない(笑)。また、感想書きたくなるよーな映画って、少ないしね。
そんななか、ひっさびさにラヴい映画を見た。
タカラヅカも裸足で逃げ出すラヴっぷり(笑)。
平均的サラリーマンの鈴木さん@堤真一は、都心から微妙に離れた新興住宅地に「一戸建てのマイホーム」を持ち、35年ローン(残りはあと20何年!)を背負い、美しい妻@愛華みれとかわいい娘@星井七瀬と仲良く暮らしていた。
が。
ある日、かわいい娘が不良高校生・石原@須藤元気に襲われ、大ケガをした。石原は政治家の親を持ち、どんな悪事も表沙汰にはならないインターハイ優勝ボクサー。
身体の傷だけでなく、心にも深く傷を負った娘のため、鈴木さんは立ち上がる!!
格闘の達人高校生・朴舜臣@岡田准一に弟子入り、過酷なトレーニングをはじめた。がんばれ、おとーさん!!
鈴木さんと舜臣、ラヴすぎ!!
見ていて呼吸困難になるかと思った。
舜臣は過去に心と身体に深い傷を負っており、現在も家族の愛に飢えている、ストイックな少年。
ぶっきらぼうで、素直じゃない彼の、張りつめ突き放した美しさが秀逸。
鈴木さんはなさけな〜い中年男。いい人だけど、トホホ感漂うおじさん。
娘と同じ年の舜臣を師と仰ぎ、本気で「ですます調」で従っているという、なさけないけどある意味寛大かつ公正な人。
強く美しくクールな、空を舞う鷹のような小柄な高校生と、彼に命令され従う、雑種わんこ(カラダは大きいけど、しっぽ垂れてます)な中年男。
……って、この「関係」だけですでに「どこのBL?!」てな萌え設定ですが。
なさけない中年男ががんばりがんばりがんばりぬき、その覚悟と志を見せ、たくましく成長してゆくにつれ、クールな高校生もそのおっさんに心を開いてゆくのだわ。
この過程が、すばらしい。
目眩がするほど、ラヴい。
強くてかっこよくて隙のまったくない舜臣が、実はどれほどの傷を、飢えを、その心に隠し持っているのか。
何故彼が、鈴木さんのトレーニングに手を貸したか。彼が、鈴木さんになにを見、なにを求めていたのか。
それがわかったときに、この物語のタイトルが二重の意味を持つことがわかる。
舜臣の告白を聞いた鈴木さんが、思わず舜臣に手をさしのべてしまう、その気持ちがわかる。
いや、あれは手が出るって! 抱きしめたくなるって! 髪をくしゃくしゃっと撫でたくもなるって!
愛しくて。
あまりに、愛しくて。
この欄の冒頭の台詞は、舜臣が自分の過去を告白した際に、鈴木さんに言う台詞。
誰よりも強い少年が、強くなろうとあがいている父親に言う。
大切なものを守るために、なりふりかまわず努力して、どんなにみっともない姿をさらしても、それでもがんばりつづける鈴木さんに拍手。
よれよれになりながらも前に進む彼の姿に胸を熱くし、そのわんこっぷりのかわいさに感動し。
鈴木さんを導くかっこいー舜臣の、「ここまでやるか」な美しさを堪能したあと、実は彼こそがほんとーはものすげーかわいい男だと気づく。
いちばん強い彼こそが、守ってあげたい、抱きしめてあげたい、いたいけな少年だということに、さらに感動し。
キャラクタの逆転ぶりに、感動する。
弱い鈴木と、強すぎる舜臣。
なさけなくてかわいー男鈴木と、美しすぎる舜臣。
もの知らずな子どもの鈴木と、叡智にあふれた大人の舜臣。
なのに、力関係はそのままに、キャラクタの持ち味と精神的立ち位置が、ある意味逆転するんだ。
父親である鈴木と、父に捨てられた子どもである舜臣。
子どもを守るために戦う鈴木と、守ってくれる父がいないから自分で戦い続けてきた舜臣。
父と子ども。
大人と子ども。
逆転するキャラクタ。
それが、すごい。
なのに、彼らみんな、「男の子たち」というカテゴリで、実は年齢なんか関係ない輝きの中にいるんだよね。
舜臣も、彼の仲間ゾンビーズの連中も。鈴木さんも。鈴木さんと同じバスで通勤していた中年サラリーマンズも。
みんなみんな、ただひたすら、あきれるほどに「男の子」なんだ。
年齢の存在しない男たちの熱さと輝きに、ただただ気持ちよく感動した。
あー、もー、男の子っていいよなー。
そして、男の子って、恥ずかしいよなー(笑)。
男が本気で描いた男の友情モノほど、恥ずかしくてラヴいものはない(笑)。
定番ですが、鈴木さん×舜臣で!!
うわーん、このふたりでやほひが読みたいぞーっ。夏コミ、本ないかなー。ジャニーズファンじゃなくて、作品ファンの人が描いたモノが読みたいよー。(役者萌えと混同した二次作品は苦手なんだ……でもソレ、探すの超困難……)
わんこな鈴木さんが、舜臣の心弱いとことかのぞいちゃって、ついうっかり愛しくなって抱いちゃいました、舜臣も愛に飢えてるからついうっかり抱きしめ返しちゃいました。そしたら鈴木さん、ついうっかりブレーキきかなくなって、最後までやっちゃいました。……みたいな話が読みたいなー。
そのあともちろん気まずくなって、猫背に鞄抱えて視線を逸らす鈴木さんと、ふつーに振る舞ってるけどそんな鈴木さんの態度に内心傷つきまくりの舜臣。……みたいな話が読みたいなー。
あああ、ヅカでだったら、ワタトウで見たいな。と、思う、腐りっぷり。
鈴木さんがワタさんでー、舜臣がトウコちゃん。
ああっ、ハマるわっ、ハマりまくるわー。うっとり。
それにしても、腹のたるんだなさけない中年男が堤真一つーのは、無理のあるキャスティングだ。
かっこよすぎるじゃん。
ほんとなら、もっとなさけない、ぶさいくなおっさんなんじゃないの?
ぶさいくなおっさんなんか、スクリーンで見たくないから、堤さんでよかったと思ってるけどさっ。
ちゃんと彼は、演技で「ダメダメ中年」「カラダたるんでます」を表現してくれたけど。
(ちなみに、隣のスクリーンでは、二枚目堤真一主演の『姑獲鳥の夏』をやってるんだが……)
そんでもって、いくらなんでも、岡田准一は17歳に見えないぞっ。
彼、もう24とか5だよね。
さすがに高校2年生は無理だろ。ちょっと前までは子どもっぽかったからよかったかもしれないが、今の彼はもう、ちゃんと「男の顔」してんじゃん。
17歳は無理だよ……。
にしても、舜臣の美しさは素晴らしかった。今までいちばん美しい岡田くんを見た。
わたしも、ダイエットがんばろー、と、汗を流そう、と思った。
がんばりたい、と思った。
そんな映画。
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