JAZZYな妖精たち。@BourbonStreet Blues
2005年7月4日 タカラヅカ 月船さらら主演、『BourbonStreet Blues』初日観劇。
わたしは当初、ものすっげー大喜びしてました。さららん主役で正塚晴彦作で、不良少年で、タイトルが『BourbonStreet Blues』!!
これだけで、ツボに入って大ウケしていました。
気恥ずかしくなるくらい、くっさ〜いモノが観られるにちがいないと。
男のロマンでやせ我慢なモノが観られると。
実際「あらすじ」を読んでもそんな感じだったし。
だってだって、タイトルが『BourbonStreet Blues』! バーボンストリートで、ブルースなのよ? シリアスでやさぐれていて、やるせない、裏街道でむせび泣くよーな男の物語だと思うじゃない。
実在の地名だかなんだか知らないが、とりあえず「バーボンストリート」というと、洒落た男のロマンな本だとか店だとかが検索できるぞ。
一般的に、そーゆーイメージの名前なんだよな。
えーと。
どのへんが『BourbonStreet Blues』なんですか?
タイトル、浮きまくり。
どっちかっつーと、そうね、『JAZZYな妖精たち』の方がまだしっくりくるかなっ。
かわいい物語でした。
高校生の男の子と女の子の、かわいいラヴストーリー。
「なにがやりたいのか、わかんねー」
と、卒業を前にすねている男の子・ジェフ@さららん。キレやすい彼はしょっちゅう他校生と喧嘩しては補導される毎日。「どうせ孤児院育ちのオレなんか、卒業してもフリーターさ」と、生まれの不幸を嘆いている。着崩した黒の学ランがすてきです。
堅実なGFシンシア@れみちゃんは、そんなジェフに「ケンカはやめて。まじめになって」と再三懇願。スタイルのよさで紺色のセーラー服(スカーフとハイソックスは白)を着こなしてます。長いおさげも新鮮。
不良少年ジェフに説教を垂れるのは、熱いハートの体育教師ジェラルド@嘉月さん。エンジ色のジャージと竹刀がトレードマーク。「そうやって悪ぶっているが、お前はほんとうは立派な人間なんだ。俺はわかってる!」
「へん、教師なんて所詮、口ばっかじゃないか!」と、先生の言うことなんか聞く耳持たないジェフは、やくざ絡みの事件に巻き込まれてしまった。シンシアを人質に取られ、絶体絶命。
たったひとりで凶器を握ってやくざ事務所にカチコミをかけようとしたジェフに、体育教師の愛の鉄拳が炸裂する。
「馬鹿野郎!!」「先生……っ! だってもう、どうしたらいいかわからないんだ」「俺を信じろ! なんとかしてやる!」「先生ぇ〜〜」体育教師のジャージにすがりついて泣く不良少年。
そしてたのもしい言葉に偽りなく、体育教師はやくざに撃たれながらも、かわいい教え子たちを救ったのでした。
「ありがとう、先生。オレ、真人間になるよ!」
シンシアの愛と、ジェラルド先生の愛。ひとの愛を知り、ジェフは心を入れ替えて就職活動をするようになりました。
かわいい妖精のよーな、幼い感性の子どもたちの冒険活劇、『JAZZYな妖精たち』ただいま上演中!!
てゆーお話しでした、『BourbonStreet Blues』。あ、設定は上記とは少しちがうけど、ストーリーはまちがってないわよ?(笑)
この「17歳は多感なお年頃☆」みたいな話のどこが、『BourbonStreet Blues』。
しかも主人公ジェフ、どんどん幼くなるんですけど。
1幕の最初はハタチぐらいに見えたけど、2幕の終わりになると、中学生にしか見えない……。
学園モノのノリだろ、これ。
どこがブルースなの?
コドモがどたばたしている話の、どのへんがブルース? それに2幕は思いっきりコメディでしたが? ねえ、どのへんが「ブルース」なのよぉ。
とってつけたよーに、ラジオのDJが台詞だけで「ブルース」と連呼していたけど。
「あれー? 書いてるうちに、タイトルと関係ない話になっちゃったなぁ。ま、いっか。ストーリーに関係ないヤツにてきとーにタイトル連呼させとけば、かっこつくし、なんか意味ありげに見えるだろー。問題ナシ、はっはっはっ」
てことですか、正塚せんせー?
とまあ、ここまで書いたあとで、言います。
わたし、この話、好き(笑)。
正塚のライフワーク「自分探し」炸裂。
主人公の幼さがかわいいやら、くすぐったいやら、ある意味ムカつくやら(笑)で、とってもたのしい。
昔の正塚作品なら、「アウトローこそ、もっともすばらしい価値観」みたいなところがあったが、ここ数年は逆だよね。
「ふつうこそが、いちばん」「ジェットコースター展開を期待するなら、韓国ドラマや昼メロでも見てろ」って感じ? 『La Esperanza』も『ステラマリス』もそうだったよね。
ジェフにしろシンシアにしろ、ものすげーふつうなの、感覚が。
ふつー「ドラマ」なら、そっちへ進むだろう、ってときに、あえて逆へ進むのね。地味な方、ふつうな方へ。
まあそのぶん、盛り上がりが薄くなったりもしてるんだけど……ここまで逆ばかりに進まれると「わざとなんだ」とわかるしな。
1幕の冗長さと先の見えなさ「なにがやりたいんだろー……どこへ行くんだろー……」というおぼつかなさ(笑)を越え、2幕まで行けばあとは加速度でなんとかラストまで。
ツッコミどころは満載、だけどそれらも含めて、たのしめる。
嘉月絵理万歳。
この芝居を支えているのは、まちがいなくこの人。
てゆーかえりりん、マジかっこいいんですけど。
色男の嘉月さん、ひさしぶりに見た。この人が本気で二枚目やると、ものすげー二枚目になるよなー。
おやぢ役なのに、主役よりかっこよくてどうする(笑)。
ときどき、どっちが主役かわからなくなった。
えーと、じつは2番手だったんだね、嘉月氏。
萌え友のかねすきさんももちろん初日の客席にいたわけなんだけど、終演後に言い合ったことは。
「設定は萌えなのに、萌えないっ!!」
ジェラルドとジェフの関係は、ホモとしか言いようがないし、ジェラルドなんかしっかりコクってるし、ジェフはそんな彼にめろめろになってるしで、オイシイはずなのに。
萌えない。
役者の問題だろうか。
嘉月さんはエロキャラだが、なにしろさららんが……。
ジェフが幼すぎるんだ。
ショタ属性の人なら、萌えられるのかもな。
いたいけな幼児、知識のなにもない幼児に対していろいろ考えられる人なら、萌えられるかも。
わたしはちょっと無理だ……。
それぐらいなら、ジェラルドに片想いしてるアーネスト(だっけ?)の話でも考えた方がたのしいわ。
なんにせよ、ブーストのついてるさららんは、いいなあ。
文字数足りないのでまたいずれ。
わたしは当初、ものすっげー大喜びしてました。さららん主役で正塚晴彦作で、不良少年で、タイトルが『BourbonStreet Blues』!!
これだけで、ツボに入って大ウケしていました。
気恥ずかしくなるくらい、くっさ〜いモノが観られるにちがいないと。
男のロマンでやせ我慢なモノが観られると。
実際「あらすじ」を読んでもそんな感じだったし。
だってだって、タイトルが『BourbonStreet Blues』! バーボンストリートで、ブルースなのよ? シリアスでやさぐれていて、やるせない、裏街道でむせび泣くよーな男の物語だと思うじゃない。
実在の地名だかなんだか知らないが、とりあえず「バーボンストリート」というと、洒落た男のロマンな本だとか店だとかが検索できるぞ。
一般的に、そーゆーイメージの名前なんだよな。
えーと。
どのへんが『BourbonStreet Blues』なんですか?
タイトル、浮きまくり。
どっちかっつーと、そうね、『JAZZYな妖精たち』の方がまだしっくりくるかなっ。
かわいい物語でした。
高校生の男の子と女の子の、かわいいラヴストーリー。
「なにがやりたいのか、わかんねー」
と、卒業を前にすねている男の子・ジェフ@さららん。キレやすい彼はしょっちゅう他校生と喧嘩しては補導される毎日。「どうせ孤児院育ちのオレなんか、卒業してもフリーターさ」と、生まれの不幸を嘆いている。着崩した黒の学ランがすてきです。
堅実なGFシンシア@れみちゃんは、そんなジェフに「ケンカはやめて。まじめになって」と再三懇願。スタイルのよさで紺色のセーラー服(スカーフとハイソックスは白)を着こなしてます。長いおさげも新鮮。
不良少年ジェフに説教を垂れるのは、熱いハートの体育教師ジェラルド@嘉月さん。エンジ色のジャージと竹刀がトレードマーク。「そうやって悪ぶっているが、お前はほんとうは立派な人間なんだ。俺はわかってる!」
「へん、教師なんて所詮、口ばっかじゃないか!」と、先生の言うことなんか聞く耳持たないジェフは、やくざ絡みの事件に巻き込まれてしまった。シンシアを人質に取られ、絶体絶命。
たったひとりで凶器を握ってやくざ事務所にカチコミをかけようとしたジェフに、体育教師の愛の鉄拳が炸裂する。
「馬鹿野郎!!」「先生……っ! だってもう、どうしたらいいかわからないんだ」「俺を信じろ! なんとかしてやる!」「先生ぇ〜〜」体育教師のジャージにすがりついて泣く不良少年。
そしてたのもしい言葉に偽りなく、体育教師はやくざに撃たれながらも、かわいい教え子たちを救ったのでした。
「ありがとう、先生。オレ、真人間になるよ!」
シンシアの愛と、ジェラルド先生の愛。ひとの愛を知り、ジェフは心を入れ替えて就職活動をするようになりました。
かわいい妖精のよーな、幼い感性の子どもたちの冒険活劇、『JAZZYな妖精たち』ただいま上演中!!
てゆーお話しでした、『BourbonStreet Blues』。あ、設定は上記とは少しちがうけど、ストーリーはまちがってないわよ?(笑)
この「17歳は多感なお年頃☆」みたいな話のどこが、『BourbonStreet Blues』。
しかも主人公ジェフ、どんどん幼くなるんですけど。
1幕の最初はハタチぐらいに見えたけど、2幕の終わりになると、中学生にしか見えない……。
学園モノのノリだろ、これ。
どこがブルースなの?
コドモがどたばたしている話の、どのへんがブルース? それに2幕は思いっきりコメディでしたが? ねえ、どのへんが「ブルース」なのよぉ。
とってつけたよーに、ラジオのDJが台詞だけで「ブルース」と連呼していたけど。
「あれー? 書いてるうちに、タイトルと関係ない話になっちゃったなぁ。ま、いっか。ストーリーに関係ないヤツにてきとーにタイトル連呼させとけば、かっこつくし、なんか意味ありげに見えるだろー。問題ナシ、はっはっはっ」
てことですか、正塚せんせー?
とまあ、ここまで書いたあとで、言います。
わたし、この話、好き(笑)。
正塚のライフワーク「自分探し」炸裂。
主人公の幼さがかわいいやら、くすぐったいやら、ある意味ムカつくやら(笑)で、とってもたのしい。
昔の正塚作品なら、「アウトローこそ、もっともすばらしい価値観」みたいなところがあったが、ここ数年は逆だよね。
「ふつうこそが、いちばん」「ジェットコースター展開を期待するなら、韓国ドラマや昼メロでも見てろ」って感じ? 『La Esperanza』も『ステラマリス』もそうだったよね。
ジェフにしろシンシアにしろ、ものすげーふつうなの、感覚が。
ふつー「ドラマ」なら、そっちへ進むだろう、ってときに、あえて逆へ進むのね。地味な方、ふつうな方へ。
まあそのぶん、盛り上がりが薄くなったりもしてるんだけど……ここまで逆ばかりに進まれると「わざとなんだ」とわかるしな。
1幕の冗長さと先の見えなさ「なにがやりたいんだろー……どこへ行くんだろー……」というおぼつかなさ(笑)を越え、2幕まで行けばあとは加速度でなんとかラストまで。
ツッコミどころは満載、だけどそれらも含めて、たのしめる。
嘉月絵理万歳。
この芝居を支えているのは、まちがいなくこの人。
てゆーかえりりん、マジかっこいいんですけど。
色男の嘉月さん、ひさしぶりに見た。この人が本気で二枚目やると、ものすげー二枚目になるよなー。
おやぢ役なのに、主役よりかっこよくてどうする(笑)。
ときどき、どっちが主役かわからなくなった。
えーと、じつは2番手だったんだね、嘉月氏。
萌え友のかねすきさんももちろん初日の客席にいたわけなんだけど、終演後に言い合ったことは。
「設定は萌えなのに、萌えないっ!!」
ジェラルドとジェフの関係は、ホモとしか言いようがないし、ジェラルドなんかしっかりコクってるし、ジェフはそんな彼にめろめろになってるしで、オイシイはずなのに。
萌えない。
役者の問題だろうか。
嘉月さんはエロキャラだが、なにしろさららんが……。
ジェフが幼すぎるんだ。
ショタ属性の人なら、萌えられるのかもな。
いたいけな幼児、知識のなにもない幼児に対していろいろ考えられる人なら、萌えられるかも。
わたしはちょっと無理だ……。
それぐらいなら、ジェラルドに片想いしてるアーネスト(だっけ?)の話でも考えた方がたのしいわ。
なんにせよ、ブーストのついてるさららんは、いいなあ。
文字数足りないのでまたいずれ。
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