たのしく短くお手軽に。@九怨 -kuon-
2005年6月26日 ゲーム『九怨』、あっちゅー間に終わってしまいました……。
ボリューム、少なっ。
主人公ふたりで別シナリオなわりに、どっちもぬるかった……。
てゆーか、どのへんが「陰陽術を再現」なんだ……ほとんど最後までコンバットナイフでゾンビをボコって終わったよ。符はウザいから使わなかった。
ラスボスだけ、「最後だからっ」と記念気分で式鬼使ったよ。そしたら楽勝だし……式鬼が戦ってる間、やることないから、ただうろうろ歩いてた……このトホホ感はいったい……。
ちなみに、わたしは「通常」モードでやりました。
ゲーム下手なわたしでも、この程度で終わるってことは、イージーモードってどんなことになってるんだ?
アクションの爽快感のなさが、痛いかな。
仮にもアクションゲームなんだから、戦いが楽しくないと。
「『SIREN』ほど難しくしろとは言わないけどね」
とわたしが言うと、
「あれは爽快感じゃないだろ。『SIREN』にあったのは、達成感」
と、弟に訂正されました。
たしかに。
『SIREN』は、「やりとげたわっ」という達成感のみで、アクションがたのしいわけではまったくなかったなー。
まあ、ゲームとしてはともかく、雰囲気はよかったっす。
やっぱ和モノはいいねえ。
日本家屋を歩く、てだけでもわくわくする。
ただ、あまりに血まみれ過ぎて、あちこち辟易したけどなー。
も少し押さえてくれよ……。
浮月シナリオをやったあと咲耶シナリオをやると、ツッコミどころ満載。
時間軸が噛み合ってないのは、わざとなのかな?
どこまでが本物の浮月なのかしら。
そのへんがさっぱりわからないので、弟がクリアするのを待って話し合うことになると思う。
あと、声優のヘタレ風味はいったい……。
みんないかにも「演技してます」って仰々しさ。
とくに陰陽師4人組の末っ子は、ふつーに「女の人の声」だったので、違和感ありまくり。少年役の声優は、せめて男の子の声に聞こえる人を使ってくれよ……。
双子の声も、「大人の女性が演技している子ども声」なのが丸わかりで、こわさ半減してるし。
わらべうたを歌ってるのは、本物の子どもだよねえ? だったら喋る声も子どもにして欲しかったわ。
陰陽師4人組の2番目のにーさん、素敵です。
いかにも胡散臭い二枚目ぶりで!(笑)
電波ねーちゃんと「うふふ」「あはは」な関係になるくだり、バカを極めている感じで、いいですなっ。
でも、このゲームでいちばん素敵なのは、晴明様だよねっ。
隠しキャラ、真の主人公、安倍晴明。浮月、咲耶とふたりのシナリオをクリアしたのちに出てくる、3つめのシナリオの主人公。
かっこいいっす。クールっす。
正義とか情とか善とか、そんなものに動かされない、興味なさげな感じがたまらない。
終始、めっちゃエラソーな男言葉なのも萌える。
ええ。安倍清明、女だし。
なんの説明も言い訳もなく、女だし。妙齢の美女だし。
潔いなあ。
男世界だからな、ゲーム世界って。三蔵法師でも義経でも晴明でも、みんなふつーに「女」にしちゃうんだよなー。「男」だと萌えないから、つー理由なだけなんだろーなー。
なんにせよ、晴明様かっこいいっす。
長刀、強くてリーチがあって、戦いやすかったっす。
クリア後のお楽しみは……と思ったら。
なにもなくてがっくり。
「最強装備」で同じシナリオを再プレイできるそうだが、そんなもんいらん……。だって最初から最後まで「符」なんて使い道ないのに、「符」を山ほど持っている状態で再プレイなんて、なんの意味もないよ。
マルチエンディングにでもしてくれなきゃ、もう一度同じことをやりたいとは思えないわ。
たのしくプレイしたけど、カタルシスに欠けるゲームだった。
ゲームシステムで魅了してくれる『バイオハザード』(とくに「4」)、こわさいちばん『零』、シナリオのおもしろさの『SIREN』には遠く及ばないかと。
『静岡』? あー……『静岡』とだったら……でも、ボリュームでは『静岡』が勝ってるよなー。ゲームとしての微妙さ加減は似てるかも。
『静岡4』と『九怨』なら、断然『静岡4』が好き。
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