今日、猫を病院に連れて行った。

 ウチの猫は、痩せ続けている。
 数年前4kgあった体重が、今では3kgを切っている。

 4分の1以上、軽くなったということだ。
 体重40kgの人間が、28kgとかになっちゃったよーなもん?

 心配はしていたんだが、食欲はあるし、元気だし、意欲もあるし(しょっちゅーネズミを捕ってはわたしに見せに来る……)、あまり深くは考えなかった。

 でも先日、オレンジと長電話している際に猫の話になって、「やっぱ病気かも?」と思うようになった。

 完全な家猫で、外に出したことのない猫だから、外へ連れ出すのは大変。こわがって暴れるから、それを力尽くで拉致して運ばなければならない。
 わたしひとりでは無理。
 だからまず、家族の説得が必要だった。

「動物に医者など必要ない。自然の摂理に任せるべき」
 が、母の持論。
 ペットが病気になった場合は、下手な治療などせずに「運命だと思ってあきらめろ」ということだ。
 いつだって獣医に診せることを大反対する。

 仕方ないので、父を口説く。
 父は猫にめろめろなので、猫が痩せていることを説明して(みんな毎日見ているからか、痩せていることに気づいていない)、病院につきあってもらった。

 ふたりがかりで、暴れる猫を連れて、病院へ。

 
 そこで、ショックな事実を知った。

 
 検査をしたところ、猫はとーっても元気だった。

 原因はどうやら、母が与えていた超安い猫缶にあったらしい。
 猫は喜んで食べているが、栄養にはまったくならない「一般食」というカテゴリのエサだった。
 ミにならない安物の猫缶ばかりを食べて、栄養食であるカリカリをろくに食べなくなっていたんだ。

 そーいや猫が痩せだしたのって、親たちが猫の機嫌取りのために猫缶を与えだしてからだったかも……。
 カリカリより美味くても、ミにならないんじゃ、意味ないじゃん。

 
 猫が元気で、よかった。
 心からホッとした。

 
 だが。
 ショックな事実が判明したんだ。

 痩せ続けた猫。
 4kgあった体重が、3kg切っちゃったんですよ! 体重が4分の1から半分近く減っちゃったら、そりゃ心配するでしょう?!

「それじゃ、体重を計ってみましょう」

 と、先生に言われ、専用の体重計に乗せてみる。

 3.3kg

 あ、あれ?
 家で計ったときは、2.5以上3.0未満だったのに?

「家庭用の体重計では、どうしても誤差がありますからね」

 人間用の、とてもシンプルな体重計なんですけど。
 3kg切ったから、さすがに心配になって病院に連れてきたんだけど。
 ……切ってない?

 誤差?
 そーいや4kgのときは、別の体重計で計った数字だよな。
 んで、2kg台の数値は、今現在わたしが使っている安物の体重計で……。

 実際より、軽く表示される体重計ってこと?!

 ちょっと待って。
 待ってくれ。

 それって、つまり。

 わたしが今「自分の体重」だと信じている数値は、実際より軽い数値だってこと?!

 
 
 
 
 …………が−−−−−−ん。
 

 
 
 
 今わたし、人生で最大に太ってるんですが。
 その数値より更に、500gとか重いのが現実?

 
 ヘコみました。

 

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