ステレオタイプのいいところ。@Le Petit Jardin
2005年6月4日 タカラヅカ 作品萌えばかりが先だって、キャストの話をしていなかったなー、と。
宙バウ『Le Petit Jardin』の話、えーと、その3? 4?
まず作品ばかりに目がいくのは、わたしが作品重視な人間なのもあるし、出演者にとくにご贔屓がいないこともある。
それに加わって、この物語があて書き作品ではないこともあると思う。
続演が前提だからか? 前回の『THE LAST PARTY』といい、景子せんせあて書きしなくなってるよね。
もちろん誰が演じてもカッコイイ作品を持ってくるのはすごいと思うけど、あて書き作品も見てみたいなぁ。
この人でなきゃ成り立たない、ってくらいのあて書き。
景子せんせー作品って、役者への愛より、自作への愛が大きい気がする。まあ、それもアリな作風だと思うけど。これだけいいものを創れる人だから。
花組、星組と「前半日程キャストへのあて書き」「後半日程の下級生たちはお勉強するがよろし」って感じだったから、景子せんせがあひくんたちのためにあて書きしても、べつにかまわないと思ったもんで。(雪組は上記のパターンかどうか、判断不能。あて書き以前に、別物過ぎ)
まあなんにせよ、あてがきはせずに作品を書き、そのうえでキャストを当てはめました、みたいな感じ。
それがうまく機能していたのはやはり、作品の「薄さ」「ありがち設定」の勝利かなと思う(笑)。
出てくるキャラたちときたら、ものすげーステレオタイプだよね。
ありがちというか、今まで5万回は見たよーな人たちというか。
だから、あてはめやすいし、見ている側もわかりやすい。
感情移入しやすい。
キャッチーでいいよ。
このありがち設定で、どうおもしろくするかが作者と役者の腕の見せどころ。
お約束に充ちているから、安心して見ていられる分、プラスアルファが必要。
出演者たちは、それをよく演じていたと思う。
主人公アラン@あひくんは、ものすげーかっこいい。
長身が役柄に映える映える。
ふたりのヒロインとの身長差なんて、もろ少女マンガだよ。
テリィとキャンディの身長差にときめいた、あの感じだわ(笑)。
あひくんの魅力の神髄は濃い系の役柄にあると思うクチだけど、王子様系もイケるのね。
全体的に薄い役だからこそ、唯一のラヴシーン(手首にキス)が効果的だと思う。
セシル@まちゃみは、きれーになったなー。「地味」という印象しかない人だったんで、さなぎが蝶になったかのよーなこの美しさにただ感動。
ピンヒールが萌え。サングラスが萌え。メッシュのボレロが萌え。
登場した瞬間、顔は見えなくても「美しい人だ」とわかる。
かたくなさが解けていく姿がいい。
エリーヌ@アリスちゃんは、姿勝ち? 病弱設定がハマりすぎ。
でもよく考えれば、「ふつーの生活をしていた女の子が、発病して人生が変わってしまった」というより、生まれたときからずーっと病弱だったよーな風情。夢を断ち切られた、という絶望感を出すには、ほんとはマイナスだったのもしれないね。「子どものころから籠の鳥」って感じだから。
でもはかなげな姿で歌われると、堪りませんわ〜〜。
歌っているときと普段喋ってるときが、声というかキャラというか、別人なのは今後の課題? 歌声の方が饒舌だよね(笑)。
ところでこの作品、2番手男役って、誰?
老ロワゾー氏は影の主役としても、2番手は誰だ? ナシ?
ルイス@夢大輝? いい具合にうさんくさかったけど。でも2番手ってほどでもないな。
個人的に、2番手男役のいない作品は好きじゃないんだが(笑)、これだけ女の子をきちんと書いてくれたら、男たちの影が薄くてもいっか。
ロワゾー一家を演じた天羽珠紀&純あいらには、ひたすら拍手。
いちばん楽しいシーンがロワゾー若夫婦の「マトリックス・アクション」(笑)で、いちばん感涙なシーンが老ロワゾー氏のシーンという、徹底ぶり。
4代にわたって同じ役者が演じ、それをネタにして笑いも取り、という小気味いい演出。
従業員たちの中で、これでもかっ、というアピール度におどろいたのが、パトリック@ちぎ。
な、ななななんですか? どーしてアナタ、わたしばっかし見るの? わたしにどうしろと? わ、わたしをオトそうっていうの? ホ、ホホホ、ケツの青いガキが生意気ね……ああっ、どうしてこっち見るのよーっ、やめてよー、ど、どうしようっ。
と、カンチガイしてうろたえまくるくらい、きらきらしやがってました。
「オレを見ろ!」光線がすごくてね、わたしはなんかびびってあまり彼を見られませんでした……だってなんか、目が合っちゃう感じで……そーするとどうしていいかわかんなくて……どきどき。
あんなに若くてきれーな男の子に見つめられたら、おばさん、どーしていいかわかんなくなっちゃうよおーっ。
てなことを言っても、我が友デイジーちゃんは「ふーん」と反応が薄かった。宙担なのに、テンション低い? そりゃまあ、彼女のご贔屓は全ツとバウの後半日程に出演、あひくんバウは観る予定もなかった人だけどさ。(でも宙担だからとりあえず観て、ハマッたらしい・笑)
ちぎくんを語ったわたしは続けて、「でも、顔が好みなのは蓮水ゆうやの方だけど」と言った。するとデイジーちゃん、一気にテンションが上がる。
「ですよねーっ、蓮水ゆうやの方ですよね!!」
さすが、わたしと男の好みが同じ女(笑)。
ちぎくんは興味の範囲外らしい。正当派に美形で、アイドルだもんなぁ。わたしたち的には、もーちょい地味な方が好みよねえ(笑)。
いやしかし、すごかったよ、ちぎくん。
おばさん、ときめいちゃった。
そんなこんなを全部足したところで、いちばん好みの顔は、右京くんなんだがな(笑)。
そうさ、ハンサム王子様あひくんより、アイドルきらきらちぎくんより、「やっぱうきょーさんはいいぜっ」と思いながら、あの微妙なじじいっぷりを眺めていましたよ。
なんで右京くんは前半後半キャストのなかで、通し役なのかなぁ。月組の嘉月さんが通し役なのとは、ちがいすぎるでしょ。
だって右京くん、だいこ……ゲフンゲフン。
好きだから、出演してくれるのはうれしいんだけど、実力が……ゲフンゲフン。
どんなに演技がアレでも立ち姿がアレでも、ついでに声がアレでも、いいんだっ、うきょーさんは癒し系だから。
誰よりも先に(つか、フライング気味?)ジャンプする姿や、目が線になっちゃってる笑顔を見ると、癒されるのだ。
降りてくる幕の下、しゃがみ込んでいつまでも手を振る姿も、かわいくて大好きだ。
女の子たちも、みんなかわいかったなー。あー、サチ@鮎瀬美都の肩幅と胸板にも、くらくらきたなー(笑)。
みんな役にハマって、すてきな舞台になっていた。
この舞台が好き。この作品、そしてキャストごと。
宙バウ『Le Petit Jardin』の話、えーと、その3? 4?
まず作品ばかりに目がいくのは、わたしが作品重視な人間なのもあるし、出演者にとくにご贔屓がいないこともある。
それに加わって、この物語があて書き作品ではないこともあると思う。
続演が前提だからか? 前回の『THE LAST PARTY』といい、景子せんせあて書きしなくなってるよね。
もちろん誰が演じてもカッコイイ作品を持ってくるのはすごいと思うけど、あて書き作品も見てみたいなぁ。
この人でなきゃ成り立たない、ってくらいのあて書き。
景子せんせー作品って、役者への愛より、自作への愛が大きい気がする。まあ、それもアリな作風だと思うけど。これだけいいものを創れる人だから。
花組、星組と「前半日程キャストへのあて書き」「後半日程の下級生たちはお勉強するがよろし」って感じだったから、景子せんせがあひくんたちのためにあて書きしても、べつにかまわないと思ったもんで。(雪組は上記のパターンかどうか、判断不能。あて書き以前に、別物過ぎ)
まあなんにせよ、あてがきはせずに作品を書き、そのうえでキャストを当てはめました、みたいな感じ。
それがうまく機能していたのはやはり、作品の「薄さ」「ありがち設定」の勝利かなと思う(笑)。
出てくるキャラたちときたら、ものすげーステレオタイプだよね。
ありがちというか、今まで5万回は見たよーな人たちというか。
だから、あてはめやすいし、見ている側もわかりやすい。
感情移入しやすい。
キャッチーでいいよ。
このありがち設定で、どうおもしろくするかが作者と役者の腕の見せどころ。
お約束に充ちているから、安心して見ていられる分、プラスアルファが必要。
出演者たちは、それをよく演じていたと思う。
主人公アラン@あひくんは、ものすげーかっこいい。
長身が役柄に映える映える。
ふたりのヒロインとの身長差なんて、もろ少女マンガだよ。
テリィとキャンディの身長差にときめいた、あの感じだわ(笑)。
あひくんの魅力の神髄は濃い系の役柄にあると思うクチだけど、王子様系もイケるのね。
全体的に薄い役だからこそ、唯一のラヴシーン(手首にキス)が効果的だと思う。
セシル@まちゃみは、きれーになったなー。「地味」という印象しかない人だったんで、さなぎが蝶になったかのよーなこの美しさにただ感動。
ピンヒールが萌え。サングラスが萌え。メッシュのボレロが萌え。
登場した瞬間、顔は見えなくても「美しい人だ」とわかる。
かたくなさが解けていく姿がいい。
エリーヌ@アリスちゃんは、姿勝ち? 病弱設定がハマりすぎ。
でもよく考えれば、「ふつーの生活をしていた女の子が、発病して人生が変わってしまった」というより、生まれたときからずーっと病弱だったよーな風情。夢を断ち切られた、という絶望感を出すには、ほんとはマイナスだったのもしれないね。「子どものころから籠の鳥」って感じだから。
でもはかなげな姿で歌われると、堪りませんわ〜〜。
歌っているときと普段喋ってるときが、声というかキャラというか、別人なのは今後の課題? 歌声の方が饒舌だよね(笑)。
ところでこの作品、2番手男役って、誰?
老ロワゾー氏は影の主役としても、2番手は誰だ? ナシ?
ルイス@夢大輝? いい具合にうさんくさかったけど。でも2番手ってほどでもないな。
個人的に、2番手男役のいない作品は好きじゃないんだが(笑)、これだけ女の子をきちんと書いてくれたら、男たちの影が薄くてもいっか。
ロワゾー一家を演じた天羽珠紀&純あいらには、ひたすら拍手。
いちばん楽しいシーンがロワゾー若夫婦の「マトリックス・アクション」(笑)で、いちばん感涙なシーンが老ロワゾー氏のシーンという、徹底ぶり。
4代にわたって同じ役者が演じ、それをネタにして笑いも取り、という小気味いい演出。
従業員たちの中で、これでもかっ、というアピール度におどろいたのが、パトリック@ちぎ。
な、ななななんですか? どーしてアナタ、わたしばっかし見るの? わたしにどうしろと? わ、わたしをオトそうっていうの? ホ、ホホホ、ケツの青いガキが生意気ね……ああっ、どうしてこっち見るのよーっ、やめてよー、ど、どうしようっ。
と、カンチガイしてうろたえまくるくらい、きらきらしやがってました。
「オレを見ろ!」光線がすごくてね、わたしはなんかびびってあまり彼を見られませんでした……だってなんか、目が合っちゃう感じで……そーするとどうしていいかわかんなくて……どきどき。
あんなに若くてきれーな男の子に見つめられたら、おばさん、どーしていいかわかんなくなっちゃうよおーっ。
てなことを言っても、我が友デイジーちゃんは「ふーん」と反応が薄かった。宙担なのに、テンション低い? そりゃまあ、彼女のご贔屓は全ツとバウの後半日程に出演、あひくんバウは観る予定もなかった人だけどさ。(でも宙担だからとりあえず観て、ハマッたらしい・笑)
ちぎくんを語ったわたしは続けて、「でも、顔が好みなのは蓮水ゆうやの方だけど」と言った。するとデイジーちゃん、一気にテンションが上がる。
「ですよねーっ、蓮水ゆうやの方ですよね!!」
さすが、わたしと男の好みが同じ女(笑)。
ちぎくんは興味の範囲外らしい。正当派に美形で、アイドルだもんなぁ。わたしたち的には、もーちょい地味な方が好みよねえ(笑)。
いやしかし、すごかったよ、ちぎくん。
おばさん、ときめいちゃった。
そんなこんなを全部足したところで、いちばん好みの顔は、右京くんなんだがな(笑)。
そうさ、ハンサム王子様あひくんより、アイドルきらきらちぎくんより、「やっぱうきょーさんはいいぜっ」と思いながら、あの微妙なじじいっぷりを眺めていましたよ。
なんで右京くんは前半後半キャストのなかで、通し役なのかなぁ。月組の嘉月さんが通し役なのとは、ちがいすぎるでしょ。
だって右京くん、だいこ……ゲフンゲフン。
好きだから、出演してくれるのはうれしいんだけど、実力が……ゲフンゲフン。
どんなに演技がアレでも立ち姿がアレでも、ついでに声がアレでも、いいんだっ、うきょーさんは癒し系だから。
誰よりも先に(つか、フライング気味?)ジャンプする姿や、目が線になっちゃってる笑顔を見ると、癒されるのだ。
降りてくる幕の下、しゃがみ込んでいつまでも手を振る姿も、かわいくて大好きだ。
女の子たちも、みんなかわいかったなー。あー、サチ@鮎瀬美都の肩幅と胸板にも、くらくらきたなー(笑)。
みんな役にハマって、すてきな舞台になっていた。
この舞台が好き。この作品、そしてキャストごと。
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