ヒロイン開眼。@長崎しぐれ坂
2005年5月29日 タカラヅカ 友人のモリナカ姉妹が、『長崎しぐれ坂』にハマって、機嫌良くリピートしているらしい。
彼女たちとわたしは、およそ趣味嗜好が乖離していて、同じモノにハマることはまずない。
それはわかっていたが、さすがにモノが『長崎…』だったので、どのへんがいいのか、真面目に聞いてみた。
「だって、ワタルくんがかわいいんだもの!」
即答だった。
え、えーと。
でも、作品壊れてない?
「植田作品が壊れてるのはあたりまえでしょう? どうせワタルくんしか見ないからかまいません」と、姉。
「えっ、作品壊れてるんですか? 気づきませんでした、だってワタルくんしか見てないし」と、妹。
グレイト! イッツ・ファン魂!!
脱帽。完敗です。これ以上の答えはない。
「どういう話なのか、いまひとつわかってないんですけど、とにかくワタルくんがかわいいから」それだけで、妹さんにとっては観る価値があるそうなんだ、『長崎しぐれ坂』。
ただ、姉は初見では激怒していたらしい。
「どうして、ワタルくんの腕の中で死ぬのがトウコちゃんじゃないの!!」
なんで轟出てんのよ! と、お怒りだったとか。
それに対し、温厚な妹は、
「まあまあ姉よ、そんなに怒るな。トド様ではなく、アレをケロちゃんだと思って観てごらん」
と、諭したそーな。
すると姉の機嫌は直ったらしい。「そうよ、轟なんて出てないわ。アレはケロちゃんなのよ!」と。
この話を聞いて、ケロファンのわたしは頭を抱えたんだが。
トドはダメで、ケロならいいのか……。
ワタルファン、おそるべし。
それを言うと、同じくワタさんファンのkineさんは苦笑していた。「わかる気がする」と。
ワタさんファンは、ワタさんの男前ぶりに惚れていることが多い。
包容力だとか、度量の大きさだとか。
そしてそれは、男役が相手でも抱擁してしまえるくらいの、男前さとして表される。
トウコちゃんやケロちゃんなら、ワタさんの「相手役」として抱擁してしまえるのだ。
ヒロインとして、成立するのだ。
「でも、トド様じゃヒロインになりませんからねぇ。そりゃ嫌でしょうよ」
と、kineさんは考察する。
なるほどなー。
トドはたしかに、ヒロインじゃないもんな。あくまでも「男」としてワタルくんの前に立つ。
そんな「男」を抱擁しても、ヲトメとしてはときめかないんだ。
とゆー話をしていた矢先、わたしはハイディさんと一緒に2回目の観劇をした。
トド様の演技が、変わっていた。
脚本が壊れていることは、彼もわかっているのだろう。
伊佐次を自己中迷惑男にしないために、演技を変えていた。
植爺ならではの無神経な台詞とかを、初日ほど強く言わない。壊れた部分はやわらかに流し、それ以外の部分を強く打ち出している。
そして、壊れた男の壊れた物語だということを踏まえ、壊れていても許してもらえるよーに、かわいい演技をするよーになっていた。
きつい、荒い、かっこいい、ことをいちばん表現していた初日と、チガウ。
「男のかわいさ」を押し出してますよ……。「憎めない部分」を、アピールしてますよ……。
ええ、とどのつまり。
伊佐次@トド様は、ヒロインとして、開眼してました。
トドロキ、あーた自分をヒロインだってわかって演じてるねっ?!
初日ではふつーに「俺が主役」「俺がヒーロー」ってやってたくせに。
ヒーローの座をワタさんに譲り、自分はヒロインとして立場を自覚したね?
トドロキの受っぷりが段違いに高くなってて、びびりまくりました。
なにかわいこぶってんだよ、あーた……。
甘えるな甘えるな、ワタさんに甘えてんじゃないわよーっ、なによその上目遣い〜〜。
……すいません、所詮トドファンなので、ヒロインしているトド様が気色悪くもあり、かわいくもあり、うろたえております。
『長崎…』が気持ち悪い壊れた作品だということは変わらないんだが、伊佐次がヒロイン化したことによって、大分観やすくはなってました。
ははは……もー、どうしたもんかなー、コレ……。
なんにせよ。
轟理事までヒロインにしてしまう、ワタさんの男ぶりには、感服する所存です。
彼女たちとわたしは、およそ趣味嗜好が乖離していて、同じモノにハマることはまずない。
それはわかっていたが、さすがにモノが『長崎…』だったので、どのへんがいいのか、真面目に聞いてみた。
「だって、ワタルくんがかわいいんだもの!」
即答だった。
え、えーと。
でも、作品壊れてない?
「植田作品が壊れてるのはあたりまえでしょう? どうせワタルくんしか見ないからかまいません」と、姉。
「えっ、作品壊れてるんですか? 気づきませんでした、だってワタルくんしか見てないし」と、妹。
グレイト! イッツ・ファン魂!!
脱帽。完敗です。これ以上の答えはない。
「どういう話なのか、いまひとつわかってないんですけど、とにかくワタルくんがかわいいから」それだけで、妹さんにとっては観る価値があるそうなんだ、『長崎しぐれ坂』。
ただ、姉は初見では激怒していたらしい。
「どうして、ワタルくんの腕の中で死ぬのがトウコちゃんじゃないの!!」
なんで轟出てんのよ! と、お怒りだったとか。
それに対し、温厚な妹は、
「まあまあ姉よ、そんなに怒るな。トド様ではなく、アレをケロちゃんだと思って観てごらん」
と、諭したそーな。
すると姉の機嫌は直ったらしい。「そうよ、轟なんて出てないわ。アレはケロちゃんなのよ!」と。
この話を聞いて、ケロファンのわたしは頭を抱えたんだが。
トドはダメで、ケロならいいのか……。
ワタルファン、おそるべし。
それを言うと、同じくワタさんファンのkineさんは苦笑していた。「わかる気がする」と。
ワタさんファンは、ワタさんの男前ぶりに惚れていることが多い。
包容力だとか、度量の大きさだとか。
そしてそれは、男役が相手でも抱擁してしまえるくらいの、男前さとして表される。
トウコちゃんやケロちゃんなら、ワタさんの「相手役」として抱擁してしまえるのだ。
ヒロインとして、成立するのだ。
「でも、トド様じゃヒロインになりませんからねぇ。そりゃ嫌でしょうよ」
と、kineさんは考察する。
なるほどなー。
トドはたしかに、ヒロインじゃないもんな。あくまでも「男」としてワタルくんの前に立つ。
そんな「男」を抱擁しても、ヲトメとしてはときめかないんだ。
とゆー話をしていた矢先、わたしはハイディさんと一緒に2回目の観劇をした。
トド様の演技が、変わっていた。
脚本が壊れていることは、彼もわかっているのだろう。
伊佐次を自己中迷惑男にしないために、演技を変えていた。
植爺ならではの無神経な台詞とかを、初日ほど強く言わない。壊れた部分はやわらかに流し、それ以外の部分を強く打ち出している。
そして、壊れた男の壊れた物語だということを踏まえ、壊れていても許してもらえるよーに、かわいい演技をするよーになっていた。
きつい、荒い、かっこいい、ことをいちばん表現していた初日と、チガウ。
「男のかわいさ」を押し出してますよ……。「憎めない部分」を、アピールしてますよ……。
ええ、とどのつまり。
伊佐次@トド様は、ヒロインとして、開眼してました。
トドロキ、あーた自分をヒロインだってわかって演じてるねっ?!
初日ではふつーに「俺が主役」「俺がヒーロー」ってやってたくせに。
ヒーローの座をワタさんに譲り、自分はヒロインとして立場を自覚したね?
トドロキの受っぷりが段違いに高くなってて、びびりまくりました。
なにかわいこぶってんだよ、あーた……。
甘えるな甘えるな、ワタさんに甘えてんじゃないわよーっ、なによその上目遣い〜〜。
……すいません、所詮トドファンなので、ヒロインしているトド様が気色悪くもあり、かわいくもあり、うろたえております。
『長崎…』が気持ち悪い壊れた作品だということは変わらないんだが、伊佐次がヒロイン化したことによって、大分観やすくはなってました。
ははは……もー、どうしたもんかなー、コレ……。
なんにせよ。
轟理事までヒロインにしてしまう、ワタさんの男ぶりには、感服する所存です。
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