「オギーは樹里ちゃんに敬意は払っているけど、愛情は感じられない」
 と、kineさんと話していた。

 でもその敬意はたしかなもので、愛情に負けない重さはあったと思う。
 ……なまじちょっと前に、オギーの愛情たっぷりのモノを観ていたんで、その温度差に愕然としただけで。敬意だけだと、こーゆーふーになんのか、と。

 なんにせよ、わたしはレオン@樹里ちゃんが好きだ。

 見たかった男役・樹里咲穂を見せてくれた。

 わたしが樹里ちゃんの演じてきた役で愛してやまないのは、デュシャン@Crossroadだから。
 あの弱くて小狡い、されど愛すべき色男。この男を愛し、共に堕ちていきたいと思った、そんな男。

 レオンは、デュシャン系の男だよね。デュシャンよりかっこいいけど(笑)。

 レオンとして明るく歌い踊る樹里ちゃんを見て、わくわくしたわ。ああ、かっこいー。彼からぱぁあっと明るい光が放たれているのがわかる。アイドルオーラではなくて、魂の力みたいなもの。
 荒野のオアシスとか、草原に立つ枝葉豊かな大木とか。そんなものが放つオーラ。
 うわああ、好きだあ。樹里ちゃん好きー。このきつくない、まぶしくない光が好きなの。安心して手足を伸ばせるよーな、そんな光。
 わくわくと、一緒に踊りたくなるよーな、そんな光。

 悪ぶりだとか葛藤だとか、恋人ファティマ@きほちゃんへの態度とかも、素敵だし。
 明るいそのへんにいそーな庶民的なにーちゃんなのに、エロいんだよね。「いい男」ゆえの傲慢さというか。
 ええあの、「信じるなよ」のくだりですよ。きゃ〜、きゃ〜、きゃ〜。

 
 あとはただ、リュドヴィークが、レオンのことを少しでも愛してくれていれば、文句なかったんだが。

 リュドヴィーク……レオンのこと愛してないよね(泣)。

 せっかく相棒なのに。
 口では「仕方なくコンビを組んでいるだけだ」と言いながら、じつはそこに友情が……とかゆーのが、セオリーでしょー?
 なのにどーして、リュドってばレオンのこと愛してないのよーっ。リュドは誰も愛せない男だから、仕方ないけどさっ。

 レオンはちゃんと、リュドのこと好きなのにな。
 大仕事は、リュドとふたりでやりたいと思っている。リュドよりつきあいの長そうなアリ@さおたより、まずリュドに話をもちかけたりな。
 アリたちがリュドを排除したがっても、レオンががんとしてそれを許さなかったりな。

 リュドがレオンのことを愛していたら、ここまでレオンの存在は「別の話」にならなかったと思う。
 主役は物語の「要」であり、彼を中心にすべてが回るものだから。

 レオンの悲劇も、最期も、リュドと相愛であった方がよりドラマチックに盛り上がるのになー。
 なんで愛がないかなー、リュドヴィークめ。

 おかげで、萌えないってばよ……せっかくせっかく樹里ちゃんで色男なのにっ。オギーめっ。
 リュド×レオンとかで萌えたかったのに!(えっ、レオン受ですか!!)
 アリも容赦なく愛がなさ過ぎて、萌えの付け入る隙間がない……。
 んなことゆってたら、イヴン×ハサンとかで勝手に萌えるわよ?!(えっ、ハサン受ですか!!)

 
 リュドもね、レオンのこと、やっぱ特別だったと思うのよ。
 だってレオンにだけチガウじゃん、態度も喋り方も。自分のこと「俺」って言うの、レオンの前だけじゃん。
 だから余計に惜しい。
 もうちょっとで、おいしくなるのに……。

 警察に追われるレオンが、雑踏でリュドヴィークに会ったとき、あそこで別れずにずっとリュドにくっついてりゃ、別の関係に発展しただろーになぁ。
 共に「パリ」を失ってさ……そして「マラケシュ」にもいられなくなってさ……(なんかいろいろ想像しているらしい)。

 わたしがリュドヴィークだったら、レオンをあのまま行かせたりしないで、匿ってやるのにっ(笑)。
 なりふりかまわず「助けてくれ」って言ってるのよ? あのえーかっこしいの相棒が。
 きゅんとくるじゃない。くるよね? きぃーっ、リュドヴィークのバカっ、朴念仁っ!!

 
 そんなふーに、いろいろ悶々するくらい、レオンが好き。
 樹里ちゃんの、タカラヅカ生活最後の、樹里ちゃんのための役。

 かわいい色男。


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