あれは、2回目に観たときのこと。
 ええ、ギリギリ感漂うわたしのチケット運、SS席のいちばん後ろ、5列目センター定価、後ろの席はS席ですよ、びんぼー人には微妙な席ですよ、な、2回目観劇のとき。

 『マラケシュ・紅の墓標』、オペラグラスなし、ナマ目で広く全体を観ていた、あの日。

 なんか、ものすげー油断していたところで、クリティカルくらってマットに沈みました。

 そのかが、ケロに見える……。

 や、有名な話だよ、そのかがケロに似てるとゆーのは。ケロファンが、ケロなきあとにそのかに流れるってのも、よく聞く話さ。

 わたしだって、そのかはケロに似ていると思っていたし、最初にそのかラヴになって、Be-Puちゃんに「この子好きー」と、『おとめ』を見せたとき、「緑野さんの好きそうな顔(苦笑)」って言われたし!! 素顔のそのか見て、「好きそーな顔(笑い)」ってなんですか友よ! そのかの素顔写真って素敵にアレで、そこがケロと共通しているとでも……ッ?! ケロちゃんの最後の方の『おとめ』写真はものすげー美人さんだったじゃないのーっ。(話がどんどんズレている)

 と、とにかく。
 知っていたのよ、そのかがケロに似てるって。
 てゆーか、わたしの好きな顔という共通項に入ってる人だって。

 でもさ。

 『マラケシュ』のそのかは、マジでケロに似てる……。

 てゆーか。
 腕まくりのダークスーツで踊られた日にゃあ……ッ!!

 ご、ごれつめせんたーだったのに……。

 銀橋のオサ様とじゅりぴょん見られなかったよ……後ろで踊ってるそのか見て、だーだー泣いてた。

 油断してたから。
 初日に観て、「そのかってやっぱりケロに似てるー」って仲間内で言い合うくらいに、ふつーに事実として、すでに知っていたことだったから。

 でも、「知っている」ことと、「感じる」ことは別だから。

 容赦なかった。
 記憶の奔流。
 似ている、という凶器。

 あのひとににている……それを目の当たりにすることは、こんなにこんなに破壊力あることだったの……?

 若くて、青い男。
 下っ端感の漂う男。
 ……あれは、ケロじゃない。
 良くも悪くもケロは、下っ端には見えなかった。「悪」や「ダークサイド」の似合う男だったけど、ケロは「ボス」だとか「No.2」「幹部」の似合う男だったんだよなあ。権力と別位置にいるなら「ヒットマン」とか、さらに無機質に。やばい方に。
 若造では、なかったから。

 だからあれはケロじゃない。
 ほんとーに若いころのケロちゃんは、「いい人」「包容力」をキーワードにしていたしな。

 若くて青くて、だから危険な小悪党ってのは、ケロじゃないよ。
 そこにいるのは、そのかだ。

 ケロじゃない。

 ケロじゃないのに、ケロに似てる。

 それが、痛くて。

 
 そのかが好きだよ。
 この日記、探してもらえればわかるよ。ずーっと花組若手のなかでは、そのかラ〜ヴって書き続けてきたよ。

 でもそれとは別に、新たに、そのかが愛しくて、大好きで、そして、痛い。

 ……そのかのしあわせを祈る。
 なにゆってんだかわかんないけど、てゆーか余計なお世話だろーけど、なんか、「そのか、しあわせになってくれ」って、泣きながら思ってた。

 
 さて。
 2回目の観劇がそんなふーになってたからさあ。
 3回目に観に行ったときは、「できるだけそのかは見ない」って決めてたの。だって破壊力ありすぎ(笑)、冷静でいられなくなるから。

 若手っちゅーか、ええっと、年度変わったからすでに「中堅」って言うべき? のなかでは、愛しのまっつがいるもん。まっつを見るの、まっつを!(はぁと)

 そう思って、寿美礼サマの他はまっつを意識して見ていたんだけどさ。

 
 そのかが、目に入ってくる……ッ!!

 3回目は最前列下手。
 『エンター・ザ・レビュー』にて、深紅のラフレシア、エトワール@寿美礼姫を間近で見るための席と言っても過言ではありません……!
 至近距離で微笑まれて、腰抜けるかと思ったよ……怖すぎ!! す、すばらしすぎ! ふるふる。

 いやあ、いっちゃん前の席ってのは、なんつってもショーのとき値打ちがあるよねええ。
 いつものことだがわたしゃ、舞い上がりまくってたよ。
 たのしーたのしーたのしー。

 わーん、オサちゃーん、ゆみこちゃーん、まっつー。間近がうれしいよー。微笑んでくれー、ウインクしてくれー、その視線ひとつでわたしを殺してぇええ。

 はじまるなり、朝夏まなとくんは真横だし。てゆーか、なにかと真横率高いし。いっつも近くにいるし。うひょー。だからわたし、カエル顔が好みなんですってば。
 まなとくん、ほんとに見事なカエル顔だよなー。

 
 そーやって、そのかはスルーする気満々だったのに。

 え、えーと。

 でかい目に、食われそうでした。

 何故なんだそのか。
 銀橋出てくるたびに、どーして目をくわッ! と見開くの?
 でかい口に食われそう、てのはよくあることだけど、でかい目に食われそうってのは、なんなんだ。
 とにかくやたら目をくわッとされてね……そのたび白目がぎらんっ!て光ってね……。

 し、心臓が……っ。

 どきどきどき。

 
 ものすげーたのしかったです、3回目の観劇。
 心臓負担かかりまくり。心拍数上がりまくり、体温上昇しまくり。

 ああ、大好きだ、花組。そして、今回の公演。


コメント

日記内を検索