わたしがのんびり感想を書いているうちに。
 『さすらいの果てに』の台詞が少々変更されたんですって? チェリさんから教えてもらいました。

 わたしが震撼した「せっかく追いつめたのに!」とかが、別の台詞になってるんですって?

 なーんだー。変えちゃったのかー(笑)。

 めちゃくちゃすぎておもしろかったのになー。
 そして、多少台詞をいじったくらいじゃ、あの芝居がマトモになることはありえないんだから、コワレたままでもよかったのに。

 しかし、公演途中で台詞を変更するなんて、よっぽど突っ込んだ人が多かったんだろうな(笑)。

 
 誰が注進したのか知らないけど、プライドないなぁ、中村A。横槍入ったからって、脚本いじるんだー。
 だってもう、幕は上がってるのにさ。できあがったものに、手を入れるなんて。
 演出を変えるでなしに、ただ変すぎる台詞だけこちょこちょ直すなんて。かっこわるぅい。

 そのプライドのなさに、心から拍手。

 いいものを作るために、少しでもクオリティを上げるために、することなら。
 かっこわるくていいよ。
 変なプライドにこだわって他人の意見をシャットアウトする人より、ずっと好きだ。

 
 ヅカの芝居ってなんで、まちがったまま誰も添削しないで上演されつづけるんだろー?
 いつも不思議だったよ。
 単純な日本語のまちがいとかさ。助詞の使い方、ソレまちがってるから! 程度のことも、平気で使用しつづける。
 誤字脱字を直すぐらい、「ここを変更したら、作品の質が変わる! 素人が口を出すな!」てな深刻な問題じゃないでしょうに。
 なんでそんなどーでもいいまちがいすら、正さずに上演しつづけるの?
 わたしみたいな素人でも、日記に誤字脱字があったらこっそり訂正してるのにさー。まちがったままだと、恥ずかしいから。

 ヅカの演出家って、恥ずかしくないんだろうか……日本語をあきらかに誤用したままとか上演していても。

 言葉だけでなく、演出やストーリーのまちがいまで、言い出したらキリがないけどさ。
 演出だのストーリーだのキャラ立てだのは、ほら、ひとの好みで左右されるものだから、絶対的な「正解」はないよ。どんなにまちがっていても、狂っていても、「わたしの大好きな**ちゃんが出ているから名作! ※※先生ありがとう、こんな作品が観たかったの!」てのはアリだと思ってるよ。
 しかし、日本語のまちがいとかはさー。「**ちゃんが出てるから、全部正しいの」では済まないだろー。
 

 誰も注意しないからですか? 「ソレ、明らかにまちがってますから!」って。
 それとも、「舞台は神聖。一度開演してしまったら、なにがあっても変更は一切しない」というルールがあるの?
 それとも、「俺の作品はいつも完璧、作品に対する賞賛以外の意見はすべてただの誹謗中傷だから、聞く耳持たない」とか?
 それとも、「途中での変更は混乱の元だから、まちがいに気づいてもあえて知らないふりをする」ことにしているとか?

 板に載ってからでも変更できる演出家がいるんだから、最低限ルールではなさそうだな。

 注意する人がいないのか、演出家が聞く耳を持たないのか。

 なんにせよ、一観客としてファンとして、少しでもおもしろいもの、いいものが観たいので、まちがいに気づき、変更してくれる作家には好意を持つよ。

 不思議なのは、なんで初日の幕が上がる前にソレができないのか、ということだが……ゲフンゲフン。

 修正する心意気は買うが、やっぱ『お笑いの果てに』はとことんコワレている方が愉快なんぢゃないかと思ってみたりなんだり……ゲフンゲフン。


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