毒と闇と絶望のエロス。@睡れる月
2005年3月24日 タカラヅカ えーと、早花まこちゃんはこの4月で研4、23歳くらい? そんな若いお嬢さんが、すけべ野獣モード全開のヒロさんに、後ろから抱きしめられて無理矢理チューされたりして、大丈夫なんだろうか……。人生変わっちゃったりしないだろうか。
と、オバチャンは余計な心配しちゃいますよ。
『睡れる月』の話です。
少年時代の式部卿宮役は、早花まこちゃん。式部卿宮の少年時代っちゅーたらホレ、鬼畜将軍@一樹千尋様がご無体なことをなさってるアレですよ。最初に観たときもアゴが落ちたが、2回目に観たときさらに、落ちたアゴが長くぽかーんとしましたね。
嫌がる少年を手込めにするシーン。なにもそんなシーン、なくてもいいのに、わざわざ演じてくれるシーン。足の甲にキスをさせたり、抱き寄せたり、つーだけでもびっくらこいてたのに、暗転する前、将軍様ってばチューしてますよ!! 暗転の間際、見えるか見えないかのタイミングで! 力尽くですよ!! キャーっ。
野獣モードの一樹千尋様……どきどきどきどき。ときめきときめき。
そのトンデモシーンの前景では、立派な美青年となった式部卿宮@かしげが、無駄に艶っぽく悶えてるんですけどね。
かしちゃんにやほひ的お色気シーンをやられると、みょーに笑えてしまうのは、たぶん彼のセンスが古いためでしょう(笑)。
かしちゃん的耽美表現って、ジルベール@風と木の詩のかほりがするんだよね。
昭和時代の、「耽美」。
現在の感覚でいえば、「お笑い」。
もう平成になって20年近く経つわけだよ。つーかもう、21世紀なわけだよ。なのにかしちゃんてば、大真面目にジルベールやりだすんだよねえ。恥ずかしいねえ。
好きだけどな、そーゆーどんくさい持ち味(笑)。
美貌の使い道がわかってないところが、かっしーのかっしーらしさ。誰かこの人に、正しい美貌の使い方を教えてあげてくださいよ。耽美の演じ方教えてあげてくださいよ。ここまで素材と才能が乖離している人もめずらしい。
かしちゃんが耽美を演じられるよーになったら無敵だと思うけど、今はまだ、ただの薄い人(いや、髪の毛のことじゃなくて!)。人気のなさが、彼の色気のなさを物語っている、もどかしい人。
カンチガイ耽美で、腐女子を萎えさせてくれたり、吹き出させてくれたりする、愉快な人。……大好きだ、かっしー(笑)。
大野せんせーはたぶん、くどくてコテコテの耽美が好きなんだろうな。デコラティブなビロードやレェスの世界ではなくて、螺鈿や蒔絵の世界。そこにはあたりまえに男色も存在しているんだろー。なにしろコテコテだから。
かっしーは黙って立っている場合だとか、変なことは考えずに真っ正直に演じているときは、姿の美しさゆえに耽美に見えんこともない。だから某タニちゃんよりは、大野世界にハマってると思うよ(笑)。タニちゃんは景気良くぶちこわしていたけど、かっしーは邪魔にはなってないもん。
さて。
実際のところ式部卿宮は、かしげ以外の人がやるべきだったんじゃないかと思う。かしげでは、この役を演じきれない。色気と人物の深さが必要だからだ。薄い人にはつとまらんわな。
スタークラスでいうと、トウコが演じたら、おそろしーことになっていたと思う。想像しただけでも鼻血吹きそうだ……。あとは、水、あさこ、ゆうひ、ゆみこあたりもいい仕事するだろーなー。
絶対向かないのが、タニちゃん(笑)。できればきりやんもやめておこう(笑)。いや、きりやんはやればやれると思うけど。
慟哭芝居がハマる人に、ねっとりいやらしく、フェロモン全開で演じてほしかったなぁ。
役者さえよければ、『血と砂』系の話だよね、『睡れる月』って。
ところが。
肝心の汚れ役、式部卿宮が薄く美しいかしげ。
おかげでねっとりこってり慟哭系にはならず、妙に透明な風が吹いている。
ああ、きれーだなー。かっしーの周りだけ、クリスタルな光があふれてるよ。変だなあ、闇と金銀の蒔絵の世界だったはずなのに。かしちゃんだけブリリアント。
本来の色とはちがう芝居になっている、と、わたしは思う。
それを、惜しいと思うんだ。わたしは暗いもの、痛いものが大好きだから。
闇の部分を刺激するエロスが好きだから。
式部卿宮の役者がちがったら、『睡れる月』はどれほどわたし的名作になっただろう……!!
惜しい。惜しいぞっ。
真の耽美は、闇と泥の中にこそあるんだ。人間の心の毒の中にあるんだ。
式部卿宮が、かしげでなければ……っ。
と。
ここまで言っておきながら、ここで叫ばせてください。
式部卿宮@かしげが、好きだぁぁぁあっ!!
作品の可能性や、本来の姿をぶちこわしているのはかしげだと思う。
思うけど、そんなかっしーが愛しい。
わたしが魂から求める、そんな物語になったかもしれない、その片鱗が見える『睡れる月』は、かしげによって別のモノにされてしまってるんだが、その「別のモノ」っぷりもね、なんか好きなの。
コレはコレでいっか。
脚本段階、作者のイメージの中での『睡れる月』は別物だったかもしれないけど、今、ここでこうして板に乗っている『睡れる月』も、それはそれで味のある物語だと思うの。
好きだから、いいや。
おもしろいから、いいや。
かしげの演じる式部卿宮も、アリだと思う。
みょーな悶え方されて見ている方が恥ずかしくなったりもするけど、いいや(笑)。
なんつっても、式部卿宮ってば、ヘタレ男好きには、堪りませんよ!!
そしてかしげってば、ヘタレ男を演じるとなんとも奇妙な味を出してくれる、タカラヅカ一の「美貌のヘタレ男達人」!! ヘタレを演じれば右に出るものナシ!!
ヘタレ・オブ・ヘタレ!
そんな究極のヘタレ・マスターの演じる、究極のヘタレ美形悪役が式部卿宮ですよ?
惚れないわけがないじゃないですか!!
うおおお、式部卿宮@かっしーが好きだー。だー。だー。
この男を泣かせたくて泣かせたくて、うずうずしてます。
ヘタレ男なんざ、泣いてナンボっすよ!!
這いつくばって泣き濡れるといいんだわっ。
おかげで、最初に観たときからアタマの中に、義教様@ヒロさんと式部卿宮@かっしーで、あーんなことやこーんなことが、駆けめぐってます。
やばいっす。
なにしろ式部卿宮は、「将軍家(義教@ヒロさん)のおもちゃ」だそうですから。実際に舞台でそう表現されてますから。
おもちゃか……おもちゃなー……大変だなー……モヤモヤモヤモヤ。
清純派腐女子(って、どんなんや)のはずのこのわたしが、エロ街道に堕ちそうな勢いで、式部卿宮が愛しいです。
ああそして、鼻息荒く書いてたら、もう文字数がない……。
と、オバチャンは余計な心配しちゃいますよ。
『睡れる月』の話です。
少年時代の式部卿宮役は、早花まこちゃん。式部卿宮の少年時代っちゅーたらホレ、鬼畜将軍@一樹千尋様がご無体なことをなさってるアレですよ。最初に観たときもアゴが落ちたが、2回目に観たときさらに、落ちたアゴが長くぽかーんとしましたね。
嫌がる少年を手込めにするシーン。なにもそんなシーン、なくてもいいのに、わざわざ演じてくれるシーン。足の甲にキスをさせたり、抱き寄せたり、つーだけでもびっくらこいてたのに、暗転する前、将軍様ってばチューしてますよ!! 暗転の間際、見えるか見えないかのタイミングで! 力尽くですよ!! キャーっ。
野獣モードの一樹千尋様……どきどきどきどき。ときめきときめき。
そのトンデモシーンの前景では、立派な美青年となった式部卿宮@かしげが、無駄に艶っぽく悶えてるんですけどね。
かしちゃんにやほひ的お色気シーンをやられると、みょーに笑えてしまうのは、たぶん彼のセンスが古いためでしょう(笑)。
かしちゃん的耽美表現って、ジルベール@風と木の詩のかほりがするんだよね。
昭和時代の、「耽美」。
現在の感覚でいえば、「お笑い」。
もう平成になって20年近く経つわけだよ。つーかもう、21世紀なわけだよ。なのにかしちゃんてば、大真面目にジルベールやりだすんだよねえ。恥ずかしいねえ。
好きだけどな、そーゆーどんくさい持ち味(笑)。
美貌の使い道がわかってないところが、かっしーのかっしーらしさ。誰かこの人に、正しい美貌の使い方を教えてあげてくださいよ。耽美の演じ方教えてあげてくださいよ。ここまで素材と才能が乖離している人もめずらしい。
かしちゃんが耽美を演じられるよーになったら無敵だと思うけど、今はまだ、ただの薄い人(いや、髪の毛のことじゃなくて!)。人気のなさが、彼の色気のなさを物語っている、もどかしい人。
カンチガイ耽美で、腐女子を萎えさせてくれたり、吹き出させてくれたりする、愉快な人。……大好きだ、かっしー(笑)。
大野せんせーはたぶん、くどくてコテコテの耽美が好きなんだろうな。デコラティブなビロードやレェスの世界ではなくて、螺鈿や蒔絵の世界。そこにはあたりまえに男色も存在しているんだろー。なにしろコテコテだから。
かっしーは黙って立っている場合だとか、変なことは考えずに真っ正直に演じているときは、姿の美しさゆえに耽美に見えんこともない。だから某タニちゃんよりは、大野世界にハマってると思うよ(笑)。タニちゃんは景気良くぶちこわしていたけど、かっしーは邪魔にはなってないもん。
さて。
実際のところ式部卿宮は、かしげ以外の人がやるべきだったんじゃないかと思う。かしげでは、この役を演じきれない。色気と人物の深さが必要だからだ。薄い人にはつとまらんわな。
スタークラスでいうと、トウコが演じたら、おそろしーことになっていたと思う。想像しただけでも鼻血吹きそうだ……。あとは、水、あさこ、ゆうひ、ゆみこあたりもいい仕事するだろーなー。
絶対向かないのが、タニちゃん(笑)。できればきりやんもやめておこう(笑)。いや、きりやんはやればやれると思うけど。
慟哭芝居がハマる人に、ねっとりいやらしく、フェロモン全開で演じてほしかったなぁ。
役者さえよければ、『血と砂』系の話だよね、『睡れる月』って。
ところが。
肝心の汚れ役、式部卿宮が薄く美しいかしげ。
おかげでねっとりこってり慟哭系にはならず、妙に透明な風が吹いている。
ああ、きれーだなー。かっしーの周りだけ、クリスタルな光があふれてるよ。変だなあ、闇と金銀の蒔絵の世界だったはずなのに。かしちゃんだけブリリアント。
本来の色とはちがう芝居になっている、と、わたしは思う。
それを、惜しいと思うんだ。わたしは暗いもの、痛いものが大好きだから。
闇の部分を刺激するエロスが好きだから。
式部卿宮の役者がちがったら、『睡れる月』はどれほどわたし的名作になっただろう……!!
惜しい。惜しいぞっ。
真の耽美は、闇と泥の中にこそあるんだ。人間の心の毒の中にあるんだ。
式部卿宮が、かしげでなければ……っ。
と。
ここまで言っておきながら、ここで叫ばせてください。
式部卿宮@かしげが、好きだぁぁぁあっ!!
作品の可能性や、本来の姿をぶちこわしているのはかしげだと思う。
思うけど、そんなかっしーが愛しい。
わたしが魂から求める、そんな物語になったかもしれない、その片鱗が見える『睡れる月』は、かしげによって別のモノにされてしまってるんだが、その「別のモノ」っぷりもね、なんか好きなの。
コレはコレでいっか。
脚本段階、作者のイメージの中での『睡れる月』は別物だったかもしれないけど、今、ここでこうして板に乗っている『睡れる月』も、それはそれで味のある物語だと思うの。
好きだから、いいや。
おもしろいから、いいや。
かしげの演じる式部卿宮も、アリだと思う。
みょーな悶え方されて見ている方が恥ずかしくなったりもするけど、いいや(笑)。
なんつっても、式部卿宮ってば、ヘタレ男好きには、堪りませんよ!!
そしてかしげってば、ヘタレ男を演じるとなんとも奇妙な味を出してくれる、タカラヅカ一の「美貌のヘタレ男達人」!! ヘタレを演じれば右に出るものナシ!!
ヘタレ・オブ・ヘタレ!
そんな究極のヘタレ・マスターの演じる、究極のヘタレ美形悪役が式部卿宮ですよ?
惚れないわけがないじゃないですか!!
うおおお、式部卿宮@かっしーが好きだー。だー。だー。
この男を泣かせたくて泣かせたくて、うずうずしてます。
ヘタレ男なんざ、泣いてナンボっすよ!!
這いつくばって泣き濡れるといいんだわっ。
おかげで、最初に観たときからアタマの中に、義教様@ヒロさんと式部卿宮@かっしーで、あーんなことやこーんなことが、駆けめぐってます。
やばいっす。
なにしろ式部卿宮は、「将軍家(義教@ヒロさん)のおもちゃ」だそうですから。実際に舞台でそう表現されてますから。
おもちゃか……おもちゃなー……大変だなー……モヤモヤモヤモヤ。
清純派腐女子(って、どんなんや)のはずのこのわたしが、エロ街道に堕ちそうな勢いで、式部卿宮が愛しいです。
ああそして、鼻息荒く書いてたら、もう文字数がない……。
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