お姉さまになって下さい。
2005年3月12日 その他 友人のリンコさんは、オトコマエ属性の人。
無口で他人に迎合することなく我が道を行く頑固者。古き良き時代の日本のおとーさんのよーな人。
かなりとっつきにくいキャラクタのはずだが、オトコマエ属性の女には、ちゃーんと女のファンがつく。
バイト先の、うら若きかわい子ちゃんが、きらきらした瞳でリンコさんを見つめているのだ。
「リンコさんって、いいですよね!」
と、彼女は上気した頬で言う。
「リンコさんがいない日とか、物足りないっていうか、寂しいですよね!」
あまり無邪気にリンコさんを慕っているから、オバチャンはつい、からかいたくなる。
「リンコさんはね、あたしの『おねーちゃん』なんだよ」
もちろん、血縁関係などありませんとも。てゆーか、わたしの方が年上です。
でもリンコさんは、知り合った当初からわたしの「おねーちゃん」。(すぐに姉妹の誓いをする癖はなおしましょう)
「ええっ?!」
うら若きかわい子ちゃんは、驚きの声を上げる。
当のリンコさんは、「背が高いからって、勝手に言うなよ」とかなんとか、ぶつぶつ。
ええ、リンコさんはとても長身ですのよ。わたしよりも、一目で大きいってわかるくらい、大きいの。
べつに、わたしより背が高いから「おねーちゃん」なんじゃないわよ。そんなことで決めたりしないわ。
リンコさんが「おねーちゃん」な人だから、「おねーちゃん」なんだもん。
わたしには何人かの「おねーちゃん」がいるが(だから、すぐに姉妹の誓いをする癖は……)、みんな性格はチガウよ。「おねーちゃん」らしさは、頼り甲斐だったり、マメさだったり、包容力だったりと、いろいろ。
そしてどのおねーちゃんも、みんな妹(わたしだ)に、やさしいのっ。
リンコさんは「日本のおとーさん」だから、目に見えてやさしくはしてくれないけどね。
てゆーか、かなり冷たいんですけど。
「おねーちゃん」ってなついていっても、「やめろ」とか「キショイ」とかの言葉で一刀両断にするし。
それでもこの10数年、めげずになつきつづけてきたわ。
一見ぶっきらぼうで冷たいけど、実はさりげなくやさしいし、わかりにくいけど彼女なりの表現でかわいがってくれていたりするんだもの。
だから、「おねーちゃんになったおぼえなどない」と何度言い捨てられても、平気(笑)。
「リンコさんは、わたしのおねーちゃんなのぉ。ふふふ」
かわい子ちゃん相手に、ちょっと優越感。
かわい子ちゃんは、「えーっ、えーっ、いいなあ」と、実に気持ちよくうらやましがってくれるし。
「リンコさんて、そういう人なんだ?」
と、かわい子ちゃんはどーゆー意味なのか計りがたいことを口にして、きらきらお目々でリンコさんを見つめる。
そして彼女はうっすら頬を染め、でも期待に盛り上がった表情で、リンコさんに言った。
「わたしも、『おねーさん』って呼んでいいですか?」
「嫌だ」
リンコさん即答。
オトコマエすぎる……。
「ダメ(却下)」じゃなくて、「やめて(拒絶の懇願)」でもなくて、よりによって「嫌だ(嫌悪)」って返答、アンタそんな……。
哀れかわい子ちゃん、撃沈。ぺしゃんこ。
わたしはリンコさんのリンコさんらしすぎる返答に、ウケまくっていた。「嫌だ」かー、さすがだリンコさん。
わたしだったら、あんなかわいい若い子になつかれたら、うれしいけどなあ。
リンコさんにはウザイだけなのね……。
負けちゃダメだよ、かわい子ちゃん。それくらいの返答、リンコさんはザラだから。彼女は友だちの太めの子に、「転がった方が早く移動できるんじゃない?」とか真顔で言っちゃうくらい、言葉に容赦ない人だから。なにしろ嘘とお世辞の嫌いな、頑固な日本男児だから。
どんなに拒絶されてもなついていけば、ちゃんと誠意は返してくれるよー。わかりにくいけどな。
まーとりあえず、「おねーちゃん」と呼ぶと嫌がるので、わたしはよくそう呼びかけてみてるよん(笑)。とてもまちがった友人関係ですねっ。
無口で他人に迎合することなく我が道を行く頑固者。古き良き時代の日本のおとーさんのよーな人。
かなりとっつきにくいキャラクタのはずだが、オトコマエ属性の女には、ちゃーんと女のファンがつく。
バイト先の、うら若きかわい子ちゃんが、きらきらした瞳でリンコさんを見つめているのだ。
「リンコさんって、いいですよね!」
と、彼女は上気した頬で言う。
「リンコさんがいない日とか、物足りないっていうか、寂しいですよね!」
あまり無邪気にリンコさんを慕っているから、オバチャンはつい、からかいたくなる。
「リンコさんはね、あたしの『おねーちゃん』なんだよ」
もちろん、血縁関係などありませんとも。てゆーか、わたしの方が年上です。
でもリンコさんは、知り合った当初からわたしの「おねーちゃん」。(すぐに姉妹の誓いをする癖はなおしましょう)
「ええっ?!」
うら若きかわい子ちゃんは、驚きの声を上げる。
当のリンコさんは、「背が高いからって、勝手に言うなよ」とかなんとか、ぶつぶつ。
ええ、リンコさんはとても長身ですのよ。わたしよりも、一目で大きいってわかるくらい、大きいの。
べつに、わたしより背が高いから「おねーちゃん」なんじゃないわよ。そんなことで決めたりしないわ。
リンコさんが「おねーちゃん」な人だから、「おねーちゃん」なんだもん。
わたしには何人かの「おねーちゃん」がいるが(だから、すぐに姉妹の誓いをする癖は……)、みんな性格はチガウよ。「おねーちゃん」らしさは、頼り甲斐だったり、マメさだったり、包容力だったりと、いろいろ。
そしてどのおねーちゃんも、みんな妹(わたしだ)に、やさしいのっ。
リンコさんは「日本のおとーさん」だから、目に見えてやさしくはしてくれないけどね。
てゆーか、かなり冷たいんですけど。
「おねーちゃん」ってなついていっても、「やめろ」とか「キショイ」とかの言葉で一刀両断にするし。
それでもこの10数年、めげずになつきつづけてきたわ。
一見ぶっきらぼうで冷たいけど、実はさりげなくやさしいし、わかりにくいけど彼女なりの表現でかわいがってくれていたりするんだもの。
だから、「おねーちゃんになったおぼえなどない」と何度言い捨てられても、平気(笑)。
「リンコさんは、わたしのおねーちゃんなのぉ。ふふふ」
かわい子ちゃん相手に、ちょっと優越感。
かわい子ちゃんは、「えーっ、えーっ、いいなあ」と、実に気持ちよくうらやましがってくれるし。
「リンコさんて、そういう人なんだ?」
と、かわい子ちゃんはどーゆー意味なのか計りがたいことを口にして、きらきらお目々でリンコさんを見つめる。
そして彼女はうっすら頬を染め、でも期待に盛り上がった表情で、リンコさんに言った。
「わたしも、『おねーさん』って呼んでいいですか?」
「嫌だ」
リンコさん即答。
オトコマエすぎる……。
「ダメ(却下)」じゃなくて、「やめて(拒絶の懇願)」でもなくて、よりによって「嫌だ(嫌悪)」って返答、アンタそんな……。
哀れかわい子ちゃん、撃沈。ぺしゃんこ。
わたしはリンコさんのリンコさんらしすぎる返答に、ウケまくっていた。「嫌だ」かー、さすがだリンコさん。
わたしだったら、あんなかわいい若い子になつかれたら、うれしいけどなあ。
リンコさんにはウザイだけなのね……。
負けちゃダメだよ、かわい子ちゃん。それくらいの返答、リンコさんはザラだから。彼女は友だちの太めの子に、「転がった方が早く移動できるんじゃない?」とか真顔で言っちゃうくらい、言葉に容赦ない人だから。なにしろ嘘とお世辞の嫌いな、頑固な日本男児だから。
どんなに拒絶されてもなついていけば、ちゃんと誠意は返してくれるよー。わかりにくいけどな。
まーとりあえず、「おねーちゃん」と呼ぶと嫌がるので、わたしはよくそう呼びかけてみてるよん(笑)。とてもまちがった友人関係ですねっ。
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