舞台の上も、客席も、ものすげー緊張感に満ちていた、月組公演『エリザベート』
 タカラヅカはいいとこだなあ、と思うよ。
 ファンで埋まった劇場は、「娘の発表会を見守る父兄ハート」なんだもの。
 さえちゃん、歌えるのかしら。あさこ、女になれるのかしら。……がんばるさえちゃん。がんばるあさちゃん、に、ファンは涙と拍手を惜しみません。

 そーゆー世界であるところのタカラヅカが、大好きだー。

 この殺伐とした現代に、「結果より、努力。結果より、心」の空間があってもいいじゃないか。
 ……もちろん、そればっかでもこまるんだけどな(どっちやねん)。

 
 さて、とにかく初日はその熱気ゆえに冷静な判断はできない、ことを先に断った上で、だらだら感想いってみよー。

 
 とりあえずトートがシシィを愛していることがよくわかり、彼女の言動にいちいち傷つくトート閣下は、大変美味でした。うまうま。
 そーよねー、繊細さこそがさえちゃんの武器よね。センシティヴ・トート閣下か、いいじゃんソレも。

 反対に、あさこシシィは、その野性味あふれるところが魅力かと。
 ひとりで十分強くたくましく生きていけそうな、なよなよしてないしぶりっこもしていない、等身大の女性としてアリだと思う。
 そりゃこんな女だったら、宮廷で人形になれ、なんて言われも反発するだろーよ……。

 フランツ@ガイチは……ええっと。
 フランツってのは難しい役なんだなと痛感した。
 個人的に、いちばんダメダメだったのが皇帝陛下。
 絵に描いた餅っちゅーか、まさに「宮廷の人形」状態。
 妻のことも愛してないし、息子のことも愛していないよーに見えた……。歌はすばらしかったんだけどなー。
 フランツを演じるうえで必要なのは、歌唱力よりも気品よりも美貌よりも、愛がだだ漏れに見えまくる演技なんじゃないかと。
 愛が見えないままで演じられると、きつい役だったんだ……忘れてたよー(某組の某フランツが、愛が見えなくてつらかった記憶を思い出してしまったらしいよ、こあらさんてば)。

 ルキーニ@きりやんは、とても堅実に狂言回し。うまいんだけど、あまり視界に入ってこない。

 ゾフィー@ちずさんは納得の歌声。されど役としてどうなんだろ? ちずさんらしさはまだ感じられず。「ゾフィー」っていう型のまんまみたいだ。
 うまい人なだけに、見事に型をコピーしちゃうのかしら。

 ひそかに期待していたツェップス@越リュウの、あの枯れっぷりはなんなんですか。
 花組のちはる兄貴があまり艶っぽかったので、それを期待していたのよ。
 越リュウ、登場当初からじじいやん……。
 フェロモンおやぢで登場してくれなきゃいやーん。眼鏡がエロさ跳ね上げてます、な知的紳士でなきゃいやーん。
 エルマーあたり食ってるよね? と思わせるエロさを備えててくれなきゃいやーん(笑)。

 そのエルマー@さららんですが。
 なんか最近わたし、さららん見ると笑いがこみ上げてくるせいもあり、やたらツボりました。
 なんなの、ひとりだけその濃さは。
 現代劇の中でひとりだけ時代劇やっているよーな、周囲を顧みない濃い〜〜演技。
 しかも、オレって超絶イケてるっ、苦悩するオレ様ってセクスィ〜〜っ!! と陶酔しちゃってる感じがまた、すばらしい!
 いいぞさららん、そーゆー芸風はじつに好みだ!
 ヅカの男役はクサくてなんぼよー、がんばれー。ま、あまり自爆しない程度にな(笑)。

 でもってエルマーを含むハンガリー青年団なんですけど。

 エルマー@さららん、ジュラ@めおちゃんでしょ、あれえ? シュテファン役って、誰だ? わたしの知らない男役だわ。

 1列目ですよ。下手だから、ハンガリー青年団はいつも目の前ですよ。
 なのにマジで、わかんなかった。

 シュテファン役、誰か知らないけど、かっこいー(はぁと)。

 若手男役かなあ。顔のわからない男役、あのへんの番手で誰がいたっけか。
 あのへんの番手といえば、そーいやほっくん、なんの役してるのかな。たしかさっき舞踏会のシーンにいたけど。まさか出番あれだけじゃないだろうし、なにやってんだろ? 舞踏会の客だったってことは、黒天使じゃないわけだし。

 え?

 ………………え?

 ほっくん??

 シュテファン@ほっくんなんですかっ?!!

 素でかっこいいと思ってしまった……ぐはぁ。
 で、でも、かっこいいよね?
 チェリさんkineさんに同意を求めたけど、言葉を濁されてしまったよ。
「髪型が、いつもとちがいましたね」って。
 髪型か? 髪型のせいで、あんなにかっこよく見えたの??

 なんにせよ、たのむほっくん、美しくなってくれ。
 君に必要なのは美貌と華だけだ。世界の平和のために、美しくなってくれ。

 ヴィンディッシュ嬢@たまこも、期待を裏切らないせつない姿。ごついエリザベートに対峙する姿のはかなさがいいねえ。

 リヒテンシュタイン@るいるいの、美しいこと。
 彼女は若いきゃぴきゃぴ娘より、こーゆー大人の女の方がいい味出すよね。アニメ声も抑えられるし。

 
 さて。

 文字数もあんましないので、そろそろエロキャラ語りいっときましょー。

 まず、マデレーネ@あいちゃん!!

 バスタブから立ち上がる瞬間、あたしゃ鼻血吹くかと思いましたよ。
 エロいのなんのって!
 あの水色のチュチュの下、水色のパンツと、水色の網タイツ履いてやがるんですよ、あのお嬢さんってばっ。
 なんつーかね、下半身そのまま見せられているよーで、焦った。
 パンツがタイツと同系色なのがイカンのかしらね。ぶっちゃけノーパンに見えて、びびった。
 顔が無表情きわまりなく、なんの情感もないだけに、カラダのエロさがちぐはぐでね……そこがまた。たまらん。ハァハァ。

 今までいちばん美しいあいちゃんが、そこに。

 黒天使のときも、そのアンドロイドめいた美貌が冴え渡ってるのよ。まさに美少年って感じ。
 トート閣下と思い切り絡んでくれねーかな……めちゃくちゃ耽美だと思うんですけど。

 
 そして最後に、わたし的この公演最大の目玉、ルドルフ@ゆーひ!!

 ゆひルドのためにこまで燃えたといっても過言ではないぞ、さえゆひをこの目で見るんだっ、という飽くなき情熱! この欲望っ。
 わたしにさえことゆーひの「闇が広がる」を見せろ〜〜っ、がるがる。
 なにがなんでも最前列チケ取るぞ、「闇が広がる」をかぶりつきで見るぞっ、鼻息ッ!

 てな期待をこめた、耽美配役。
 ルドルフ@ゆーひ。

 ……しかしもう文字数がないや。またいずれっ。


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