ある意味スポーツ観戦。麗しのかの君にきゃーきゃー。@エリザベート
2005年2月4日 タカラヅカ きゃー・きゃー・きゃー。
緑野、回っております。
くるくる回っております。
月組公演『エリザベート』初日。
幕間からすでにわたしゃ、きゃーきゃー騒いでました。
終演後も黄色い声を張り上げてました。
仲間内で。
チェリさんとkineさん相手に。
きゃー・きゃー・きゃー。
さえちゃん、素敵っっ!!
たぶんわたしは、1年分のチケット運を使い果たしたと思います。
何故かこの日、わたしは最前列にいました。
いつもの下手タケノコ。
ええ、「闇が広がる」をかじりつきで見られる席@花組『エリザ』で実証済みですわ!
ほほほ、タケノコとはいえいちばん中寄り、隣の席はすでに1万円のSS席、しかも「1列目」とは名ばかりの2列目、なのにわたしの席は7500円で最前列なのよー、こっちの方がずーっといいもんねー(宙組でSS1列目に坐ってろくに見えなかったことを、まだ根に持っているらしいよ)。
千秋楽よりなにより、いちばん観たかった、月『エリザ』初日!!
それを自力で手に入れられる最高峰の席で観られるなんて。
きゃっほう。
あ、のちになってさえちゃんの退団発表があったので、千秋楽も絶対行きたい日になりましたけど、最初の段階では、初日が最重要だった、わたし的に。
絵の中から出てくる少女シシィ@あさこを、誰よりも先に見るというのが、なによりの希望だったのよ(笑)。
最前列で、どきどきの初日。
出し物は歌劇団あげてのキワモノ『エリザベート』。
たのしみでたのしみでしょーがなかったってば。
すばらしかったです。
わたしはときめきっぱなしでした。
どーしよーってくらい、どきどきした。
だってだって、トート@さえちゃんが、あまりに美しいんだもの!!
さえちゃんだから、美しいことは予想していた。つか、期待していた。
でも期待以上。
ほんとにきれい……。
腰まである長い髪、無垢な表情。闇に歪んでいよーと、無垢なのよ。不器用な男の子。
さらにポイントは、トート様がけっこーでかくてごついことかしらねっ。鼻息。
銀橋歩かれちゃうと、目と鼻の先なわけですよ。
そのカラダが、「血肉を持った存在」として、鼻先を歩いていくわけですよ。
この世のモノとは思えないキレイキレイなだけの中性フェアリーさんだと、ここまでときめかなかった。
ちゃんと「男の肉体」を持ちながら、あれほどまでに美しく、無垢であること。
それにときめいたの。
めろめろ〜〜。
やっぱさ、こちとら女だからさ、「あのたくましい胸に抱きしめられたい」とかゆーキモチはあるわけよ。恋愛モード、ヲトメモードにはね。
あまりに華奢でオンナオンナした男には、そーゆーキモチになれないじゃない。
トートという役は中性でもいい役だとは思うけど、ちゃんと「男のカラダ」があってももちろんいいと思うのよ。
どこかに「男」を感じさせるからこそ、よりその存在と、彼の恋の禁忌が際立つというか。
さえちゃんの中性的な魅力と美しさ、それと相反するよーな男っぽいガタイ、が、たまりません。
ハァハァ。
ビジュアルがあまりに好みなので、あとは全部吹っ飛びました(笑)。
歌も台詞も、いつ消えてしまうかとハラハラするよーな、あのかすれ声がいいんですよ(笑)。
もちろん、歌がうまいなんてカケラも思わないし、時折苦笑しつつ観てたけどさ。
さえちゃん的にすっげーうまくなってたから、それ以上は言うまい。
努力と覚悟が見えるから、それでいいの〜〜。
さて。
もうひとりの主役、エリザベート@あさこさんですが。
えー、最初の「絵の中から出てくるシーン」。
わたしゃめーっちゃ素で、
あれ? 15歳のシシィ役って、子役だっけ?
と思った。
あさこ本人だとは、思わなかった。
えええっ?!
かっ、かわいいんですけどっ?!
うろたえ。
ネタ公演だと思ってたのに。
劇団の捨て身のギャグだと思ってたのに。
マジだったんだ……。
少なくとも、あさこは。
ネタでもギャグでもなく、あさちゃんは本気で挑んでました。娘役の集大成ともいえる、エリザベート役に。
スカーレットやって、オカマのゴジラでしかなかった、あのあさこが。
ここまで、エリザベートを演じてのけるなんて。
ちゃんと女になってました。
少女時代はかわいいし、フランツに恋したのも、フランツ本人にではなく「夢の王子様が喋ってる〜〜ぽわわん」って感じでひとの話聞いてね〜〜! なところも、チャーミングだった。
ちゃんと女に見える。……それだけでおどろきなんだから、すごいキャスティングだよ、ほんと。
そりゃまあ、正直「美しい」かどうかは、わたしにはよくわからなかったけど。
だって「美しい」「美貌の皇后」というには、ごつすぎて……ゲフンゲフン。
肩幅旦那より広いし、ウエストはまちがいなく息子(成人後)よりたくましいし。
「美しい」かどうかはわからなくても、「きれい」で、「かわいい」のはたしかよ。
だってエリザベートは、いつも抜き身の剣のように、追いつめられた真剣さが輝いているんだもの。
わたしが初日を好きなのは、こーゆーことがあるからだ。
格別の空気。
張りつめた緊張感。
舞台の上と客席が一体となる時間。
観客は、あさこの一挙手一投足を固唾をのんで見守っていたよ。
あさこもまた、痛々しいまでの悲壮感を漂わせて、それでも活き活きと舞台の上にいたよ。
できるわけない。
ありえない。
とてつもないハードルを目の前に積まれて、それでも壁に爪立てて歯を食いしばって、乗り越える。
すげえ。
人間って、こんなことができてしまうもんなの?
だって、あれだけのハードルだよ? ふつー無理だって、絶対!!
不可能を、自分の力で可能にする、その精神力。
肉体の鍛錬も、精神力あってこそ。
作品の重み、役割の重み、あらゆるプレッシャー、それらを全部受け止め、背負い、ここにいる。
逃げ出さずに、戦っている。
その姿に。
感動した。
技術じゃない。主役ふたりは歌も決してうまくないし(「私だけに」のクライマックス、あさこシシィに変なトコで息継ぎされて椅子から落ちそーになった・笑)、舞台として『エリザベート』という作品としてどうなのかは、初日のあの空気ではまったくわからない。
ただ、そんなもん棚上げしていい空間だった。
高校球児に拍手を送る観客のよーなもんさ。
よくやった! たった1回限りの試合。負けたらソコで終わりのトーナメント、あとのない崖っぷち、よくぞ戦い抜いた!!
見守る者と戦う者の、あの空気、あの空間。
それゆえにトートにときめき、シシィにエールを送ったよ。
緑野、回っております。
くるくる回っております。
月組公演『エリザベート』初日。
幕間からすでにわたしゃ、きゃーきゃー騒いでました。
終演後も黄色い声を張り上げてました。
仲間内で。
チェリさんとkineさん相手に。
きゃー・きゃー・きゃー。
さえちゃん、素敵っっ!!
たぶんわたしは、1年分のチケット運を使い果たしたと思います。
何故かこの日、わたしは最前列にいました。
いつもの下手タケノコ。
ええ、「闇が広がる」をかじりつきで見られる席@花組『エリザ』で実証済みですわ!
ほほほ、タケノコとはいえいちばん中寄り、隣の席はすでに1万円のSS席、しかも「1列目」とは名ばかりの2列目、なのにわたしの席は7500円で最前列なのよー、こっちの方がずーっといいもんねー(宙組でSS1列目に坐ってろくに見えなかったことを、まだ根に持っているらしいよ)。
千秋楽よりなにより、いちばん観たかった、月『エリザ』初日!!
それを自力で手に入れられる最高峰の席で観られるなんて。
きゃっほう。
あ、のちになってさえちゃんの退団発表があったので、千秋楽も絶対行きたい日になりましたけど、最初の段階では、初日が最重要だった、わたし的に。
絵の中から出てくる少女シシィ@あさこを、誰よりも先に見るというのが、なによりの希望だったのよ(笑)。
最前列で、どきどきの初日。
出し物は歌劇団あげてのキワモノ『エリザベート』。
たのしみでたのしみでしょーがなかったってば。
すばらしかったです。
わたしはときめきっぱなしでした。
どーしよーってくらい、どきどきした。
だってだって、トート@さえちゃんが、あまりに美しいんだもの!!
さえちゃんだから、美しいことは予想していた。つか、期待していた。
でも期待以上。
ほんとにきれい……。
腰まである長い髪、無垢な表情。闇に歪んでいよーと、無垢なのよ。不器用な男の子。
さらにポイントは、トート様がけっこーでかくてごついことかしらねっ。鼻息。
銀橋歩かれちゃうと、目と鼻の先なわけですよ。
そのカラダが、「血肉を持った存在」として、鼻先を歩いていくわけですよ。
この世のモノとは思えないキレイキレイなだけの中性フェアリーさんだと、ここまでときめかなかった。
ちゃんと「男の肉体」を持ちながら、あれほどまでに美しく、無垢であること。
それにときめいたの。
めろめろ〜〜。
やっぱさ、こちとら女だからさ、「あのたくましい胸に抱きしめられたい」とかゆーキモチはあるわけよ。恋愛モード、ヲトメモードにはね。
あまりに華奢でオンナオンナした男には、そーゆーキモチになれないじゃない。
トートという役は中性でもいい役だとは思うけど、ちゃんと「男のカラダ」があってももちろんいいと思うのよ。
どこかに「男」を感じさせるからこそ、よりその存在と、彼の恋の禁忌が際立つというか。
さえちゃんの中性的な魅力と美しさ、それと相反するよーな男っぽいガタイ、が、たまりません。
ハァハァ。
ビジュアルがあまりに好みなので、あとは全部吹っ飛びました(笑)。
歌も台詞も、いつ消えてしまうかとハラハラするよーな、あのかすれ声がいいんですよ(笑)。
もちろん、歌がうまいなんてカケラも思わないし、時折苦笑しつつ観てたけどさ。
さえちゃん的にすっげーうまくなってたから、それ以上は言うまい。
努力と覚悟が見えるから、それでいいの〜〜。
さて。
もうひとりの主役、エリザベート@あさこさんですが。
えー、最初の「絵の中から出てくるシーン」。
わたしゃめーっちゃ素で、
あれ? 15歳のシシィ役って、子役だっけ?
と思った。
あさこ本人だとは、思わなかった。
えええっ?!
かっ、かわいいんですけどっ?!
うろたえ。
ネタ公演だと思ってたのに。
劇団の捨て身のギャグだと思ってたのに。
マジだったんだ……。
少なくとも、あさこは。
ネタでもギャグでもなく、あさちゃんは本気で挑んでました。娘役の集大成ともいえる、エリザベート役に。
スカーレットやって、オカマのゴジラでしかなかった、あのあさこが。
ここまで、エリザベートを演じてのけるなんて。
ちゃんと女になってました。
少女時代はかわいいし、フランツに恋したのも、フランツ本人にではなく「夢の王子様が喋ってる〜〜ぽわわん」って感じでひとの話聞いてね〜〜! なところも、チャーミングだった。
ちゃんと女に見える。……それだけでおどろきなんだから、すごいキャスティングだよ、ほんと。
そりゃまあ、正直「美しい」かどうかは、わたしにはよくわからなかったけど。
だって「美しい」「美貌の皇后」というには、ごつすぎて……ゲフンゲフン。
肩幅旦那より広いし、ウエストはまちがいなく息子(成人後)よりたくましいし。
「美しい」かどうかはわからなくても、「きれい」で、「かわいい」のはたしかよ。
だってエリザベートは、いつも抜き身の剣のように、追いつめられた真剣さが輝いているんだもの。
わたしが初日を好きなのは、こーゆーことがあるからだ。
格別の空気。
張りつめた緊張感。
舞台の上と客席が一体となる時間。
観客は、あさこの一挙手一投足を固唾をのんで見守っていたよ。
あさこもまた、痛々しいまでの悲壮感を漂わせて、それでも活き活きと舞台の上にいたよ。
できるわけない。
ありえない。
とてつもないハードルを目の前に積まれて、それでも壁に爪立てて歯を食いしばって、乗り越える。
すげえ。
人間って、こんなことができてしまうもんなの?
だって、あれだけのハードルだよ? ふつー無理だって、絶対!!
不可能を、自分の力で可能にする、その精神力。
肉体の鍛錬も、精神力あってこそ。
作品の重み、役割の重み、あらゆるプレッシャー、それらを全部受け止め、背負い、ここにいる。
逃げ出さずに、戦っている。
その姿に。
感動した。
技術じゃない。主役ふたりは歌も決してうまくないし(「私だけに」のクライマックス、あさこシシィに変なトコで息継ぎされて椅子から落ちそーになった・笑)、舞台として『エリザベート』という作品としてどうなのかは、初日のあの空気ではまったくわからない。
ただ、そんなもん棚上げしていい空間だった。
高校球児に拍手を送る観客のよーなもんさ。
よくやった! たった1回限りの試合。負けたらソコで終わりのトーナメント、あとのない崖っぷち、よくぞ戦い抜いた!!
見守る者と戦う者の、あの空気、あの空間。
それゆえにトートにときめき、シシィにエールを送ったよ。
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