あのひとをめぐる、長い1日・3。@汐美真帆トークショー・その7。
2005年1月13日 タカラヅカ「出待ちがある」
と聞いて、純粋に「すごいなそりゃ(笑)」と思った。
だってここは劇場じゃないし。
ケロちゃんはもう芸能人ではないのだし。
それでもトークショーに集まったファンたちは、あたりまえのよーに三越の裏に集まった。
歩道を埋め尽くす、人・人・人。
なんなんだろうねこれは。
一般人の目には、どう映るんだろうねえ。
もうケロちゃんはジェンヌじゃないし、これはタカラヅカの「ガード」じゃない。
だからみんな好き勝手に群がっている。
なのにみんな、整然としている。
ケロが現れ、ひとりずつから手紙を受け取っていく。
そしたらみんな、しゃがみだすんだよ。
まるでウェーブのように。
べつに、ガードじゃないのに、FCじゃないのに。
ルールがあるわけでも、指示されたわけでもないのに。
美しい光景だと思うの。
こころはひとつで、愛と傷みに満ちていて。
ひとりずつの心の向きが、今この瞬間だけひとつになっているからこその、出来事。
タカラヅカは美しいところだなあ。
しみじみ、思った。
ちょうどわたしたちのいた目の前にいつもの赤い車が停まっていて、ケロちゃんは車に乗って「明日の入りはぁ」という、笑えない冗談を言って、去っていった。
うわっ、イタ。そりゃ自虐ギャグだよケロちゃん……。
笑顔で手を振って去っていったけど、また車の中で泣いてんじゃないだろーか、と思ったよ。
車が見えなくなるまで見送って。
いろんな人に、挨拶してまわって。
ケロ祭りゆえに出会った人たち。ひょっとしたらもう、二度会うことはないかもしれない人たち。
「もうタカラヅカは卒業ですか」
と聞かれ、言葉を濁すわたし。
いやあ、マイペースにつきあっていきます。ここまで踊ることはそうそうないだろうけど。てか、ないと思いたいけど。
「あ、なんだ、つづくんだ」
ケロ仲間のお嬢さんたちは、顔を見合わせて笑う。えっ、なんだ、ってのは、どーゆー「なんだ」ですか?
「もう東宝には来ないんですか」
と聞かれ、言葉を濁すわたし。
えーと……しばらくは来ないと思うけど……てゆーかケロ祭りで散財しつくしたので、しばらくは来たくても来られないっちゅーのが正しいんだがよ……でも、少なくとも再来週には『タック』観に来るしな。ついでに雪組観るかな。
「あ、なんだ、来るんだ」
ケロ仲間のお嬢さんたちは、顔を見合わせて笑う。えっ、なんだ、ってのは、どーゆー「なんだ」ですか?
わたしってそんなに、懲りない面してますか……。
まあ、わたしはなにも変わらないけどなー。
頑固な小心者は、細く長くしつこく好きなモノを好きでいつづけますよ。
ありがとうみんな。いろいろお世話になりました。
すべてが終わったあと最初にわたしが言ったことは「おなかすいた。なにか食べに行こ」だしな。
てゆーか、ずーっとずっとおなかがすいてすいてしょーがなかったんだわ。
ドリーさんは食欲のない1日を過ごしたとゆーのにねえ。わたしはなんか、ひたすら食べ続けていたよーな気がする。
センシティヴ・ハートでも腹は減るのよ。バリケード・ハートでも腹は減るけどな。
ごはんを食べて、店を出たときには、そろそろ日暮れでした。
あちこちネオンが灯り、銀座の夜はこれから、って感じ。
「活動している」銀座三越を眺め、わたしはしみじみ言ったさ。
「こんなところに並んだんだ……」
銀座のメインストリートに。
このにぎやかな一等地に。
寝袋の山が築かれていたんだ。
「行列を地下に流したのも、時間より早く整理券配ったのも、正解ですよ」
と、ドリーさん。
うん、たしかにやばい、あの列とこの街、そしてこの人混み。
午前9時前には解散させて、正解。
てゆーか三越の人たちは、終始礼儀正しく有能だった。
劇団だけでなく阪急をはじめとするいろーんなところで、邪険に扱われるのに慣れているヅカファンとしては、とまどったよ。「お客」として扱われることに。
「出待ち」のときなんか、三越の人たちも一緒になってしゃがんでるし。スーツ着たおじさんたちが、わたしたちと一緒に「ガード」してるの。不思議な光景。
終わったあとは、「お疲れ様でした」ってねぎらわれちゃったし。
ありがとう銀座三越のみなさん。
「さすが三越」って思ったわ。**とは大違い(今さら伏せるな・笑)。
ケロ祭り、最後の日。
長い長い1日。
そのあとは「HOTEL DOLLY」でひとやすみして、サトリちゃんと東京駅で別れて、ひとりで夜行バスに乗った。
行きと同じ、なにがどうじゃない、疲れているはず、睡眠不足なはずなのに、眠れなかった。
眠らなくてもいいか、と思った。
いつものミニパソ開いて、とりとめもなく文字を打っていたり。
ぼーっと考え事をしていたり。
眠ってしまったら、ケロちゃんの最後の日が、終わってしまうもの。
にしても、
アタマの中をエンドレスでしいちゃんの歌う「アマールアマール」だの「シナーマン」だのが流れていたんですけど……ガフッ。
なんでしいちゃん、なんでノバボサなのかは、翌日欄へ。
と聞いて、純粋に「すごいなそりゃ(笑)」と思った。
だってここは劇場じゃないし。
ケロちゃんはもう芸能人ではないのだし。
それでもトークショーに集まったファンたちは、あたりまえのよーに三越の裏に集まった。
歩道を埋め尽くす、人・人・人。
なんなんだろうねこれは。
一般人の目には、どう映るんだろうねえ。
もうケロちゃんはジェンヌじゃないし、これはタカラヅカの「ガード」じゃない。
だからみんな好き勝手に群がっている。
なのにみんな、整然としている。
ケロが現れ、ひとりずつから手紙を受け取っていく。
そしたらみんな、しゃがみだすんだよ。
まるでウェーブのように。
べつに、ガードじゃないのに、FCじゃないのに。
ルールがあるわけでも、指示されたわけでもないのに。
美しい光景だと思うの。
こころはひとつで、愛と傷みに満ちていて。
ひとりずつの心の向きが、今この瞬間だけひとつになっているからこその、出来事。
タカラヅカは美しいところだなあ。
しみじみ、思った。
ちょうどわたしたちのいた目の前にいつもの赤い車が停まっていて、ケロちゃんは車に乗って「明日の入りはぁ」という、笑えない冗談を言って、去っていった。
うわっ、イタ。そりゃ自虐ギャグだよケロちゃん……。
笑顔で手を振って去っていったけど、また車の中で泣いてんじゃないだろーか、と思ったよ。
車が見えなくなるまで見送って。
いろんな人に、挨拶してまわって。
ケロ祭りゆえに出会った人たち。ひょっとしたらもう、二度会うことはないかもしれない人たち。
「もうタカラヅカは卒業ですか」
と聞かれ、言葉を濁すわたし。
いやあ、マイペースにつきあっていきます。ここまで踊ることはそうそうないだろうけど。てか、ないと思いたいけど。
「あ、なんだ、つづくんだ」
ケロ仲間のお嬢さんたちは、顔を見合わせて笑う。えっ、なんだ、ってのは、どーゆー「なんだ」ですか?
「もう東宝には来ないんですか」
と聞かれ、言葉を濁すわたし。
えーと……しばらくは来ないと思うけど……てゆーかケロ祭りで散財しつくしたので、しばらくは来たくても来られないっちゅーのが正しいんだがよ……でも、少なくとも再来週には『タック』観に来るしな。ついでに雪組観るかな。
「あ、なんだ、来るんだ」
ケロ仲間のお嬢さんたちは、顔を見合わせて笑う。えっ、なんだ、ってのは、どーゆー「なんだ」ですか?
わたしってそんなに、懲りない面してますか……。
まあ、わたしはなにも変わらないけどなー。
頑固な小心者は、細く長くしつこく好きなモノを好きでいつづけますよ。
ありがとうみんな。いろいろお世話になりました。
すべてが終わったあと最初にわたしが言ったことは「おなかすいた。なにか食べに行こ」だしな。
てゆーか、ずーっとずっとおなかがすいてすいてしょーがなかったんだわ。
ドリーさんは食欲のない1日を過ごしたとゆーのにねえ。わたしはなんか、ひたすら食べ続けていたよーな気がする。
センシティヴ・ハートでも腹は減るのよ。バリケード・ハートでも腹は減るけどな。
ごはんを食べて、店を出たときには、そろそろ日暮れでした。
あちこちネオンが灯り、銀座の夜はこれから、って感じ。
「活動している」銀座三越を眺め、わたしはしみじみ言ったさ。
「こんなところに並んだんだ……」
銀座のメインストリートに。
このにぎやかな一等地に。
寝袋の山が築かれていたんだ。
「行列を地下に流したのも、時間より早く整理券配ったのも、正解ですよ」
と、ドリーさん。
うん、たしかにやばい、あの列とこの街、そしてこの人混み。
午前9時前には解散させて、正解。
てゆーか三越の人たちは、終始礼儀正しく有能だった。
劇団だけでなく阪急をはじめとするいろーんなところで、邪険に扱われるのに慣れているヅカファンとしては、とまどったよ。「お客」として扱われることに。
「出待ち」のときなんか、三越の人たちも一緒になってしゃがんでるし。スーツ着たおじさんたちが、わたしたちと一緒に「ガード」してるの。不思議な光景。
終わったあとは、「お疲れ様でした」ってねぎらわれちゃったし。
ありがとう銀座三越のみなさん。
「さすが三越」って思ったわ。**とは大違い(今さら伏せるな・笑)。
ケロ祭り、最後の日。
長い長い1日。
そのあとは「HOTEL DOLLY」でひとやすみして、サトリちゃんと東京駅で別れて、ひとりで夜行バスに乗った。
行きと同じ、なにがどうじゃない、疲れているはず、睡眠不足なはずなのに、眠れなかった。
眠らなくてもいいか、と思った。
いつものミニパソ開いて、とりとめもなく文字を打っていたり。
ぼーっと考え事をしていたり。
眠ってしまったら、ケロちゃんの最後の日が、終わってしまうもの。
にしても、
アタマの中をエンドレスでしいちゃんの歌う「アマールアマール」だの「シナーマン」だのが流れていたんですけど……ガフッ。
なんでしいちゃん、なんでノバボサなのかは、翌日欄へ。
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