世の常識と、いばら道。@天の鼓
2004年12月31日 タカラヅカ 日付に関係なく書きたいことを書き続けて、ついに12月31日。
親の家で紅白もちらりと見ました。
ええ、「フニクリフニクラ」聞きましたよ(笑)。星組公演のことを語って、弟に嫌がられましたよ(笑)。
最近弟とろくに喋ってなかったんで、今日は紅白をBGMに片手で猫を撫でながら、ふたり仲良く「ファミ通」読みました。「えっ、まだそんなとこ?!」って、弟にあきれられたよ……プレイしてるヒマがないんだってば、『ドラクエ』。
ちなみにゼロ時を回ってからいつもの神社へ、いつものよーに弟とふたりで初詣に行ったんだけど、わたしまたしても「大大吉」引きました。2年前と同じだな。数字見た瞬間、デジャヴにおそわれた(笑)。
さよなら怒濤の2004年。
……は、置いておいて。
ヅカの話に戻しましょう(戻すことなんかい)。
東京でケロ三昧な日々を送っていたとき。
「このあとケロファンの大半は、そのかかみらんくんに流れるらしいよ」
「えっ、そんなまた、いばら道な(笑)」
とゆー会話を聞いて、ツボに入った。
そのかかみらんくんかー。わかるわかるー。
そしてまた、いばら道ってのも、わかる(笑)。
世の中にはさー、もっときらきらしいアイドルで美形で、劇団やたくさんの一般人に愛される路線なジェンヌがいっぱいいるのにさ、よりによって微妙な位置にいる、そのかやみらんくんって(笑)。
でも、そーゆー人に惚れる体質だからこそ、ケロに惚れたんだよなあ。
そしてわたしは、ケロ祭りのすぐあとに、そのいばら道なそのかを見に行きました。
花組ドラマシティ公演『天の鼓』。
ええわたし、東宝星楽のあとえっちらおっちら9時間かけて、東京から大阪まで青春18きっぷで帰ってきたんですが。
その翌日には、懲りもせずにドラマシティにいました。
傷心INGのうえ夢覚めやらず、な状態だったんだけど。
チケットはうっかり押さえてあったし。
なんせ最前列センター。
……この公演はやたらチケ運よくてね……星組はいつも全滅なのに……電話があっさりつながっちゃうんだもん、一般発売。1列目センターからふつーに売ってるんだね、ドラマシティ。
なまじ席がよすぎるもんだから、「『ドルチェ・ヴィータ!』に浸っていたいから、観に行くのやめるわ」って気になれなくてなー。運のないわたしのことだから、この機会を逃したら二度とオサ様を最前列で見ることなんか、ないかもしんないし。
つーことで老体にむち打って大阪・梅田のドラマシティに足を踏み入れますと。
テレビに、ケロちゃんがいた。
はうっ。
いきなりですかいっ。
ドラマシティのロビーでは、大運動会DVDの宣伝番組がエンドレスで流れていたのだわ。
よりによってわたしがたどりついたときに、ケロちゃんがカメラに向かって喋っていたのだよ。
髪の毛にふたつゴムをつけた、あのはてしなく**な姿で。
……どーしたもんかなー……ファンが見ても微妙だよケロちゃん、その姿……。
かなしいやら、おかしいやら。
ま、なんにせよ『天の鼓』。
やっぱりこの話、ものすげー、おもしろいっす(笑)。
抱腹絶倒。
握った拳がふるふるしちゃう愉快さ。
続けて千秋楽も観に行ったんですよ。や、なんせチケット取れてたもんだから。
リピートかければかけるほど、愉快さが加速しますよ。
kineさんとふたり、ツボに入ってきゃーきゃー語り合っちゃいましたよ。
ストーリーのアラについては先に語ったんで、それ以外の「愉快なこと」を語りましょう。
まず、言わせてください。
「男役・彩吹真央は、女と恋愛させるより男と絡めたい」というのが、全世界の共通認識と思っていいってことですか?
このフレーズ、書くの3回目です。
3回目なんだよ、ゆみこちゃん!!(笑)
初主演作『月の燈影』、単独初主演作『NAKED CITY』、それから大劇の『La Esperanza』と一貫して、メインテーマが女との恋愛以外、絡む相手はいつも男という男を演じてきたゆみこちゃん。
祝ドラマシティ初2番手『天の鼓』でも、男を愛する役ですか!!(笑)
どの演出家もきまってゆみこにそーゆー役を与えるっちゅーのはだ、やはりそれが常識なんだな? ゆみこには女より男と恋愛させておけってことだな?
「トドコムでなにか作ったら、みんなそろって耽美ホモを作っちゃいました、と同じことですかね」
と、kineさんも明解なお答え。
『ドリーム・キングダム』と同じよね。この素材ならこの料理がいちばん、てなもんで、トドコムなら耽美ホモ、ゆみこには男を絡める。
演出家も正直ね。
今回なんといってもすばらしいのは、帝@ゆみこちゃんです。
主人公の虹人@オサにしろヒロイン照葉@ふーちゃんにしろ人格がないので、たとえ変人奇人であろーとキャラクタがはっきりしている帝@ゆみこが映えるのですわ。
帝は強引冷血鬼畜な絶対君主。
不思議の国ニッポンの王者。
口癖は「おもしろいぞ虹人!!」。←おもしろいのはアンタだから! という観客のツッコミを待っているとしか思えない潔さ。
虹人に惚れて、ストーカーと化したあげく逆ギレして殺人命令まで出してしまうという素敵ぶり。
圧倒的な歌唱力で、歌う歌う。
かっこいいのなんの。
オレが王様! オレがいちばん!
オレの自尊心を傷つけるもの、存在を危うくするものは許さない!!
思い通りになってあたりまえ。
世界よ、ひざまずけ。
オレがこの世の主。
ところがどっこい、生まれてはじめて、他人に拒絶された。
天の鼓を持つ男・虹人。
はじめて受けた傷、はじめてのハートブレイク。
ゆるさないゆるせない、絶対にあの男をひざまずかせる。
世界でいちばん、えらいのだから。
帝なのだから。
それがアイデンティティなのだから。
だけど天の鼓は鳴らない。
楽の神に愛されたのは虹人で、帝ではない。
認めない。
そんな事実は認めない。
なにかも滅ぼして、壊して、めちゃくちゃにして……そして、そんな事実自体なかったことにする。それが権力。神の意志をも曲げる力。
この力強い暴走キャラを、ゆみこちゃんが実に豊かに演じている。
物語もテーマもキャラクタも、なにもかもめちゃくちゃ(笑)なんだけど、それでもキャストの力量がこのぶっ壊れた話をパワーにまかせて盛り上げているのだわ。
帝がとても愉快に暴君ですばらしいうえに、その家臣の源博雅@そのかがまた、爽快にいい仕事をしているのだ。
ああ、そのか……!! いい男だー。
と、よーやく冒頭のそのかの話にリンクできたところで、続く。
親の家で紅白もちらりと見ました。
ええ、「フニクリフニクラ」聞きましたよ(笑)。星組公演のことを語って、弟に嫌がられましたよ(笑)。
最近弟とろくに喋ってなかったんで、今日は紅白をBGMに片手で猫を撫でながら、ふたり仲良く「ファミ通」読みました。「えっ、まだそんなとこ?!」って、弟にあきれられたよ……プレイしてるヒマがないんだってば、『ドラクエ』。
ちなみにゼロ時を回ってからいつもの神社へ、いつものよーに弟とふたりで初詣に行ったんだけど、わたしまたしても「大大吉」引きました。2年前と同じだな。数字見た瞬間、デジャヴにおそわれた(笑)。
さよなら怒濤の2004年。
……は、置いておいて。
ヅカの話に戻しましょう(戻すことなんかい)。
東京でケロ三昧な日々を送っていたとき。
「このあとケロファンの大半は、そのかかみらんくんに流れるらしいよ」
「えっ、そんなまた、いばら道な(笑)」
とゆー会話を聞いて、ツボに入った。
そのかかみらんくんかー。わかるわかるー。
そしてまた、いばら道ってのも、わかる(笑)。
世の中にはさー、もっときらきらしいアイドルで美形で、劇団やたくさんの一般人に愛される路線なジェンヌがいっぱいいるのにさ、よりによって微妙な位置にいる、そのかやみらんくんって(笑)。
でも、そーゆー人に惚れる体質だからこそ、ケロに惚れたんだよなあ。
そしてわたしは、ケロ祭りのすぐあとに、そのいばら道なそのかを見に行きました。
花組ドラマシティ公演『天の鼓』。
ええわたし、東宝星楽のあとえっちらおっちら9時間かけて、東京から大阪まで青春18きっぷで帰ってきたんですが。
その翌日には、懲りもせずにドラマシティにいました。
傷心INGのうえ夢覚めやらず、な状態だったんだけど。
チケットはうっかり押さえてあったし。
なんせ最前列センター。
……この公演はやたらチケ運よくてね……星組はいつも全滅なのに……電話があっさりつながっちゃうんだもん、一般発売。1列目センターからふつーに売ってるんだね、ドラマシティ。
なまじ席がよすぎるもんだから、「『ドルチェ・ヴィータ!』に浸っていたいから、観に行くのやめるわ」って気になれなくてなー。運のないわたしのことだから、この機会を逃したら二度とオサ様を最前列で見ることなんか、ないかもしんないし。
つーことで老体にむち打って大阪・梅田のドラマシティに足を踏み入れますと。
テレビに、ケロちゃんがいた。
はうっ。
いきなりですかいっ。
ドラマシティのロビーでは、大運動会DVDの宣伝番組がエンドレスで流れていたのだわ。
よりによってわたしがたどりついたときに、ケロちゃんがカメラに向かって喋っていたのだよ。
髪の毛にふたつゴムをつけた、あのはてしなく**な姿で。
……どーしたもんかなー……ファンが見ても微妙だよケロちゃん、その姿……。
かなしいやら、おかしいやら。
ま、なんにせよ『天の鼓』。
やっぱりこの話、ものすげー、おもしろいっす(笑)。
抱腹絶倒。
握った拳がふるふるしちゃう愉快さ。
続けて千秋楽も観に行ったんですよ。や、なんせチケット取れてたもんだから。
リピートかければかけるほど、愉快さが加速しますよ。
kineさんとふたり、ツボに入ってきゃーきゃー語り合っちゃいましたよ。
ストーリーのアラについては先に語ったんで、それ以外の「愉快なこと」を語りましょう。
まず、言わせてください。
「男役・彩吹真央は、女と恋愛させるより男と絡めたい」というのが、全世界の共通認識と思っていいってことですか?
このフレーズ、書くの3回目です。
3回目なんだよ、ゆみこちゃん!!(笑)
初主演作『月の燈影』、単独初主演作『NAKED CITY』、それから大劇の『La Esperanza』と一貫して、メインテーマが女との恋愛以外、絡む相手はいつも男という男を演じてきたゆみこちゃん。
祝ドラマシティ初2番手『天の鼓』でも、男を愛する役ですか!!(笑)
どの演出家もきまってゆみこにそーゆー役を与えるっちゅーのはだ、やはりそれが常識なんだな? ゆみこには女より男と恋愛させておけってことだな?
「トドコムでなにか作ったら、みんなそろって耽美ホモを作っちゃいました、と同じことですかね」
と、kineさんも明解なお答え。
『ドリーム・キングダム』と同じよね。この素材ならこの料理がいちばん、てなもんで、トドコムなら耽美ホモ、ゆみこには男を絡める。
演出家も正直ね。
今回なんといってもすばらしいのは、帝@ゆみこちゃんです。
主人公の虹人@オサにしろヒロイン照葉@ふーちゃんにしろ人格がないので、たとえ変人奇人であろーとキャラクタがはっきりしている帝@ゆみこが映えるのですわ。
帝は強引冷血鬼畜な絶対君主。
不思議の国ニッポンの王者。
口癖は「おもしろいぞ虹人!!」。←おもしろいのはアンタだから! という観客のツッコミを待っているとしか思えない潔さ。
虹人に惚れて、ストーカーと化したあげく逆ギレして殺人命令まで出してしまうという素敵ぶり。
圧倒的な歌唱力で、歌う歌う。
かっこいいのなんの。
オレが王様! オレがいちばん!
オレの自尊心を傷つけるもの、存在を危うくするものは許さない!!
思い通りになってあたりまえ。
世界よ、ひざまずけ。
オレがこの世の主。
ところがどっこい、生まれてはじめて、他人に拒絶された。
天の鼓を持つ男・虹人。
はじめて受けた傷、はじめてのハートブレイク。
ゆるさないゆるせない、絶対にあの男をひざまずかせる。
世界でいちばん、えらいのだから。
帝なのだから。
それがアイデンティティなのだから。
だけど天の鼓は鳴らない。
楽の神に愛されたのは虹人で、帝ではない。
認めない。
そんな事実は認めない。
なにかも滅ぼして、壊して、めちゃくちゃにして……そして、そんな事実自体なかったことにする。それが権力。神の意志をも曲げる力。
この力強い暴走キャラを、ゆみこちゃんが実に豊かに演じている。
物語もテーマもキャラクタも、なにもかもめちゃくちゃ(笑)なんだけど、それでもキャストの力量がこのぶっ壊れた話をパワーにまかせて盛り上げているのだわ。
帝がとても愉快に暴君ですばらしいうえに、その家臣の源博雅@そのかがまた、爽快にいい仕事をしているのだ。
ああ、そのか……!! いい男だー。
と、よーやく冒頭のそのかの話にリンクできたところで、続く。
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