王子と彼の騎士の物語・その2。@星組千秋楽
2004年12月29日 タカラヅカ 前の欄からの続きっす!
ケロをとりまくキャラクタ(あくまで「キャラクタ」だからね)のなかで、ゆうひとトウコのちがいは、ケロが退団するとなると「一緒に退団しそう」と思わせるのがゆうひで、「関係なくこれからもがんばりそう」なのがトウコだ。
実際、9月2日の報を受けてゆうひファンは「うちのご贔屓もやめちゃうんじゃ?!」とうろたえたらしいが、トウコファンでそんなことを思う人はなかっただろう。
ゆうひとトウコのキャラの差、ケロとの関係の差は、とても愉快だ。
ケロがいようといまいと、トウコの人生は変わらない。
下僕をひとり失ったところで、英雄の歩む輝かしくも苦難に満ちた道程になんの変化もないんだ。
物語としてのトウコ王子はあくまでも主役、ケロ騎士は脇役のひとりだ。
覇道を行く彼と、それを支える彼。
ふたりの役割は、きれいに分担されていた。
ケロの星組への異動が決まったとき、誰もが思ったことだろう、「トウコちゃんを支えるのね」−−劇団もファンも、ケロの力を認識していた。
もちろんわたしは痛いまでのケロファンなので、ケロちゃんが真ん中でトップスターやっててくれても、ぜんぜんよかったけどな。
今からでも、やってくれてぜんぜんかまわないんですけど。通いますともさ。
でもまあ、世間の認識としては、ケロは別格スターであり、脇の人だったろうよ。
トップスターになったトウコの横には、ケロがいる。雪組時代から漠然と、されどあたりまえに、思っていたよ。
新人公演がそうであったように。
伝説の新公、雪組『エリザベート』トート@トウコ、フランツ@ケロ−−あの姿なんか見ちゃうとな。「ああ、未来はこーゆー布陣なんだな」って思うだろうさ。
ケロちゃんだって、うれしそーにたのしそーに、真ん中に立つトウコを見つめていたじゃん。
そりゃトウコだって、その気になるだろーさ。
自分を支えてくれる親友としてのケロを、期待するだろーよ。
能力は高く、王の器であるにもかかわらず、その道は苦難困難のオンパレード、がんばれトウコ王子!!
てなふーに、ここまでやってきて。
まさか、ケロが先にいなくなるなんて。
トウコを支え、共に行くか、あるいは見送る人だと思っていたよ。
それくらいの覚悟をして、トウコの横にいるんだと思っていた。
見送られるより、見送る方がつらいもの。
それをわかったうえで、あえて「見送る」ことを選ぶ人だと思っていた。
あれほど長々と恥ずかしげもなく愛していたのに、最後の最後でトウコちゃんを置いていくのは、ものすげー裏切りだと思う。
トウコ王子とケロ騎士として。
王子の苦難に満ちた覇道はまだ途中。
なのになのに、ケロ騎士は王子を置いていくの?
まったく。最後の最後に、王子を裏切るか。置き去りにするか。それって、すげー萌えだ(笑)。
えー、「キャラクタ」としての話なんで、現実とは分けて考えてね。裏切り云々を生のケロトウで考えないでね。独立した大人が、自分の人生を自分で決めることに裏切りもなにもありませんて。
ただ。
「物語」としては完璧だよ、汐美さん。このピリオドの打ち方は、すばらしいっす(笑)。
ケロとトウコで物語を書くなら、かなりドラマチックだよ、この展開。近藤が土方を置いて先に死ぬのがポイント高い@新選組!のと同じですよ!!
最高に萌えです、ケロ×トウコ。
どんなに途中がたのしくても、ラストがプーなら気持ちがしぼむものですが、このラストはすばらしいです。
盟友を失い、王子は心に傷を抱えたまま、それでも覇道を進むのですよ。
キルヒアイスを失ったラインハルトみたいなもんですな。いや、ケロトウで観たいけどな、『銀英伝』(笑)。
アンドレを失ってなお、オスカルは戦場に立つのですよ。
トウコちゃんは、痛々しい方が萌えます。
……なーんてことを、漠然と感じた千秋楽でした。
いやほんと、萌えはどうあれ、いい千秋楽でした。
ケロちゃんが、トウコちゃんが、他のすべての人たちが、みなしあわせであれ、心やすらかであれと願っていますとも。
ここまで語ったあとで言うのもなんですが。
じつはわたし、ケロゆひな人です(笑)。
ケロをとりまくキャラクタ(あくまで「キャラクタ」だからね)のなかで、ゆうひとトウコのちがいは、ケロが退団するとなると「一緒に退団しそう」と思わせるのがゆうひで、「関係なくこれからもがんばりそう」なのがトウコだ。
実際、9月2日の報を受けてゆうひファンは「うちのご贔屓もやめちゃうんじゃ?!」とうろたえたらしいが、トウコファンでそんなことを思う人はなかっただろう。
ゆうひとトウコのキャラの差、ケロとの関係の差は、とても愉快だ。
ケロがいようといまいと、トウコの人生は変わらない。
下僕をひとり失ったところで、英雄の歩む輝かしくも苦難に満ちた道程になんの変化もないんだ。
物語としてのトウコ王子はあくまでも主役、ケロ騎士は脇役のひとりだ。
覇道を行く彼と、それを支える彼。
ふたりの役割は、きれいに分担されていた。
ケロの星組への異動が決まったとき、誰もが思ったことだろう、「トウコちゃんを支えるのね」−−劇団もファンも、ケロの力を認識していた。
もちろんわたしは痛いまでのケロファンなので、ケロちゃんが真ん中でトップスターやっててくれても、ぜんぜんよかったけどな。
今からでも、やってくれてぜんぜんかまわないんですけど。通いますともさ。
でもまあ、世間の認識としては、ケロは別格スターであり、脇の人だったろうよ。
トップスターになったトウコの横には、ケロがいる。雪組時代から漠然と、されどあたりまえに、思っていたよ。
新人公演がそうであったように。
伝説の新公、雪組『エリザベート』トート@トウコ、フランツ@ケロ−−あの姿なんか見ちゃうとな。「ああ、未来はこーゆー布陣なんだな」って思うだろうさ。
ケロちゃんだって、うれしそーにたのしそーに、真ん中に立つトウコを見つめていたじゃん。
そりゃトウコだって、その気になるだろーさ。
自分を支えてくれる親友としてのケロを、期待するだろーよ。
能力は高く、王の器であるにもかかわらず、その道は苦難困難のオンパレード、がんばれトウコ王子!!
てなふーに、ここまでやってきて。
まさか、ケロが先にいなくなるなんて。
トウコを支え、共に行くか、あるいは見送る人だと思っていたよ。
それくらいの覚悟をして、トウコの横にいるんだと思っていた。
見送られるより、見送る方がつらいもの。
それをわかったうえで、あえて「見送る」ことを選ぶ人だと思っていた。
あれほど長々と恥ずかしげもなく愛していたのに、最後の最後でトウコちゃんを置いていくのは、ものすげー裏切りだと思う。
トウコ王子とケロ騎士として。
王子の苦難に満ちた覇道はまだ途中。
なのになのに、ケロ騎士は王子を置いていくの?
まったく。最後の最後に、王子を裏切るか。置き去りにするか。それって、すげー萌えだ(笑)。
えー、「キャラクタ」としての話なんで、現実とは分けて考えてね。裏切り云々を生のケロトウで考えないでね。独立した大人が、自分の人生を自分で決めることに裏切りもなにもありませんて。
ただ。
「物語」としては完璧だよ、汐美さん。このピリオドの打ち方は、すばらしいっす(笑)。
ケロとトウコで物語を書くなら、かなりドラマチックだよ、この展開。近藤が土方を置いて先に死ぬのがポイント高い@新選組!のと同じですよ!!
最高に萌えです、ケロ×トウコ。
どんなに途中がたのしくても、ラストがプーなら気持ちがしぼむものですが、このラストはすばらしいです。
盟友を失い、王子は心に傷を抱えたまま、それでも覇道を進むのですよ。
キルヒアイスを失ったラインハルトみたいなもんですな。いや、ケロトウで観たいけどな、『銀英伝』(笑)。
アンドレを失ってなお、オスカルは戦場に立つのですよ。
トウコちゃんは、痛々しい方が萌えます。
……なーんてことを、漠然と感じた千秋楽でした。
いやほんと、萌えはどうあれ、いい千秋楽でした。
ケロちゃんが、トウコちゃんが、他のすべての人たちが、みなしあわせであれ、心やすらかであれと願っていますとも。
ここまで語ったあとで言うのもなんですが。
じつはわたし、ケロゆひな人です(笑)。
コメント