王子と彼の騎士の物語・その1。@星組千秋楽
2004年12月29日 タカラヅカ 今年はコミケにも行かず、ケロちゃん楽を他のすべてに優先しました。
そして帰阪してからは、『天の鼓』に通ってみたり。楽はkineさんと一緒でした。おもしろすぎるぞ、『天の鼓』ー!!
というのは、またいずれ書くとして。
今はまだ、星組の話(しつこい)。
真面目な話はいい加減疲れてきたので、わたしらしー腐った話をひとつ。
ケロちゃんのタカラヅカ生活最後の作品『ドルチェ・ヴィータ!』は、とどのつまりケロ×トウで終わったよね? 溜息。
えー、はじめに言っておきますと、わたしはいわゆる妄想系に興味も知識もありません。
わたしはヲタクなんですよ。
アニメやマンガを見て二次創作をたのしんでいた種族です。
アニメを見て、そこに出てくる男キャラふたりに萌えたとしても、そのキャラに声をあてている声優さんふたりがデキているとか考えることは絶対ありえません。
演じている人とキャラはまったくの別物です。
女性が声をあてている少年キャラを「女」だと思うこともありません。そのアニメで男なんだから、演じているのが女でも、そのキャラは男。
そのハートのまま、ヅカを観ています。
だから男役は、「男」です。
三人称は「彼」です。
舞台でのキャラクタを素直に男だと思ってたのしんでいるし、芸名のジェンヌさんたちも「キャラクタ」だと思っています。
彼女たちの存在・言動のすべてを、「キャラクタ」であり、「フィクション」だと思っているわけです。
生身の、本名での彼女たちをどうこう思っているわけではありません。
アニメのなかのキャラクタを愛でる気持ちで、ジェンヌを愛でています。萌えています。
ヲタクですから! 二次元萌えしてなんぼ! 実際の姿を知りようもない(つーか知りたくないっす)手の届かない世界の人たちのことは二次元と同じ! 萌えるわぁ。
と、ここまで前置きをしたうえで。
ケロとトウコの物語に萌えです。
もともと、「姫と下僕」っちゅーのは萌えでした。
オスカルとアンドレね。
貴人とそれに仕える忠僕。
ふたりの関係がはてしなく身分違いなのも萌えだし、対等に近いのもまた萌え。とりあえずこの「身分違いモノ」は萌えシチュなわけだ。
ケロとトウコはこの萌えシチュをまんま具現してくれていた、たいへんオイシイふたりだった。
それこそ、「トウコの足の爪を切るケロが見たい」と言って仲間内で盛り上がっちゃうくらいには、「姫と下僕」萌えしてました。
姫というか。
トウコちゃんは、英雄キャラだと思うのね。
歴史ファンタジーRPGの主役っていうか。
由緒ある国の王子様として生まれ、育ったけど、悪の力によって国が滅ぼされ、王子ひとりがなんとか落ち延びた。
なにもかも失った彼は、悪に支配された大陸をただひとり彷徨い、苦難を極めながらも力を付け、奪われた王座の奪還を目指す。世界から闇を払拭し、幸福な光を取り戻すために。
ケロはトウコ王子の乳兄弟(笑)の騎士。王子が王子として栄華の中にあったときから、彼のそばに親友としていちばんの臣下として在った。
しかし国が滅ぼされたときには、ケロ騎士は他国にいたので、トウコ王子のそばにはいなかった。
王子はたったひとりで戦うことになる。
ケロ騎士がトウコ王子のもとによーやく舞い戻ったときには、王子のもとにはそれなりの仲間が集っており、身ひとつで放り出されたときよりはかなり安定していた。
ケロもパーティの一員となり、王子一行の冒険の旅は続く。
騎士だの魔道士だのシーフだのいろんなジョブの仲間たちがいるパーティのなかで、それでもやはりケロ騎士は特別の立場だった。流離いの騎士トウコの王子時代を知る、たったひとりの男として。
トウコのもっとも近い場所にいる、相棒として。
わたしは、トウコちゃんはトップになるに相応しいキャラクタだと思っている。
能力も、性格も。
世の中向き不向きがあるけど、トウコちゃんは真ん中向きの人だと思っている。
生まれ持った「華」ではなく、「実力」の部分で、真ん中が相応しい人だと思う。「真ん中に立つ力」を、自分の意志と努力で引き寄せる人っていうか。
覇道をすすむべき人。
傷つきながらも、まっすぐな道をすすむ人。
そーゆー人を愛し、支える男として、ケロに萌える。脇キャラ好きー。補佐役萌えー。
実際、下級生時代、トウコが雪の御曹司だったときから、その横で「トウコLOVE」と目をハート型にしていたケロが好きだった。同期に萌えてないで、あんたも若手スターのひとりなんだから、ちっとは自覚した言動を取れ! とじれじれしていたのも事実だが(笑)。
月組に組替えになって、よーやくトウコを卒業したかと思っていたんだが、星組で一緒になったらまた元の木阿弥。
そんなにトウコが好きか……がっくり。『王家に捧ぐ歌』『巖流』を観て、大地に膝をついてうなだれたよ。雪組にいたころと変わってねえ。
でも、そーゆーケロちゃんが好きだった(笑)。公私混同、好きな人を舞台でも恥ずかしげもなく愛し抜く。
『巖流』の青年館楽、トウコに抱きしめられて泣き出しちゃう、そーゆーケロがトホホで大好きだった。
あくまでも、イニシアチヴはトウコのもと。
だって、トウコを愛しているのがケロだから。トウコを必要としているがケロだから。
主君なしに、騎士はありえない。
仕える対象があってこそ、騎士は騎士たりえるのだ。
とまあ、そーゆー萌えはあったさ。ケロとトウコに関して。
それにしたって、あの千秋楽。
最後の白スーツの男、橋の上のディアボロに手をさしのべちゃイカンだろ。銀橋でのかけ声が「トウコ!!」ってそんな……汐美真帆が舞台の上で口にした最後の台詞が「トウコ」ってのは、どうなのよ?
恥ずかしい奴だ……とことん、恥ずかしい奴だ……(笑)。
そのあとのスパニッシュで、「千秋楽」の「ラク」というかけ声をかけてくれたので、ケロが舞台で発した最後の台詞が「トウコ」になることはなかったわけだけど……意味のある台詞としては、やっぱり「トウコ」なんだよなあ。
出たな必殺技・公私混同。
舞台に役者として立っているくせに、プライベートのかけ声してんぢゃねーよ。てゆーか、トウコをどう泣かせるかだけ考えてやってただろ。トウコちゃんぼろ泣きじゃん。抱きしめてんぢゃねーよ、オイシイ奴だなまったく。
もちろんファンもそれをのぞんでいるんだから、いいんだけどね。
ケロがどーやってトウコを泣かせるか。どんなふーにふたりがラヴラヴか。見せつけて欲しくて、期待してるんだから、いいんだけどね。
ケロ×トウコって、ある意味公認だもんなあ。
スカステだってケロトウ推奨だもんなあ。ケロ特集の最後が『厳流』でしかもふたりの抱擁、ケロ感涙の青年館楽に、「ケロが横顔しか見せないラヴトーク爆発」のトウコ&ケロ対談ってのはなんなのよ(笑)。
そう。
ここまで……ここまで「愛・一直線」で「姫と下僕」で劇団もファンも公認だったっちゅーのに。
ケロ騎士は、トウコ王子を置いていくんだ。
裏切るんだ。
続く〜〜っ。
そして帰阪してからは、『天の鼓』に通ってみたり。楽はkineさんと一緒でした。おもしろすぎるぞ、『天の鼓』ー!!
というのは、またいずれ書くとして。
今はまだ、星組の話(しつこい)。
真面目な話はいい加減疲れてきたので、わたしらしー腐った話をひとつ。
ケロちゃんのタカラヅカ生活最後の作品『ドルチェ・ヴィータ!』は、とどのつまりケロ×トウで終わったよね? 溜息。
えー、はじめに言っておきますと、わたしはいわゆる妄想系に興味も知識もありません。
わたしはヲタクなんですよ。
アニメやマンガを見て二次創作をたのしんでいた種族です。
アニメを見て、そこに出てくる男キャラふたりに萌えたとしても、そのキャラに声をあてている声優さんふたりがデキているとか考えることは絶対ありえません。
演じている人とキャラはまったくの別物です。
女性が声をあてている少年キャラを「女」だと思うこともありません。そのアニメで男なんだから、演じているのが女でも、そのキャラは男。
そのハートのまま、ヅカを観ています。
だから男役は、「男」です。
三人称は「彼」です。
舞台でのキャラクタを素直に男だと思ってたのしんでいるし、芸名のジェンヌさんたちも「キャラクタ」だと思っています。
彼女たちの存在・言動のすべてを、「キャラクタ」であり、「フィクション」だと思っているわけです。
生身の、本名での彼女たちをどうこう思っているわけではありません。
アニメのなかのキャラクタを愛でる気持ちで、ジェンヌを愛でています。萌えています。
ヲタクですから! 二次元萌えしてなんぼ! 実際の姿を知りようもない(つーか知りたくないっす)手の届かない世界の人たちのことは二次元と同じ! 萌えるわぁ。
と、ここまで前置きをしたうえで。
ケロとトウコの物語に萌えです。
もともと、「姫と下僕」っちゅーのは萌えでした。
オスカルとアンドレね。
貴人とそれに仕える忠僕。
ふたりの関係がはてしなく身分違いなのも萌えだし、対等に近いのもまた萌え。とりあえずこの「身分違いモノ」は萌えシチュなわけだ。
ケロとトウコはこの萌えシチュをまんま具現してくれていた、たいへんオイシイふたりだった。
それこそ、「トウコの足の爪を切るケロが見たい」と言って仲間内で盛り上がっちゃうくらいには、「姫と下僕」萌えしてました。
姫というか。
トウコちゃんは、英雄キャラだと思うのね。
歴史ファンタジーRPGの主役っていうか。
由緒ある国の王子様として生まれ、育ったけど、悪の力によって国が滅ぼされ、王子ひとりがなんとか落ち延びた。
なにもかも失った彼は、悪に支配された大陸をただひとり彷徨い、苦難を極めながらも力を付け、奪われた王座の奪還を目指す。世界から闇を払拭し、幸福な光を取り戻すために。
ケロはトウコ王子の乳兄弟(笑)の騎士。王子が王子として栄華の中にあったときから、彼のそばに親友としていちばんの臣下として在った。
しかし国が滅ぼされたときには、ケロ騎士は他国にいたので、トウコ王子のそばにはいなかった。
王子はたったひとりで戦うことになる。
ケロ騎士がトウコ王子のもとによーやく舞い戻ったときには、王子のもとにはそれなりの仲間が集っており、身ひとつで放り出されたときよりはかなり安定していた。
ケロもパーティの一員となり、王子一行の冒険の旅は続く。
騎士だの魔道士だのシーフだのいろんなジョブの仲間たちがいるパーティのなかで、それでもやはりケロ騎士は特別の立場だった。流離いの騎士トウコの王子時代を知る、たったひとりの男として。
トウコのもっとも近い場所にいる、相棒として。
わたしは、トウコちゃんはトップになるに相応しいキャラクタだと思っている。
能力も、性格も。
世の中向き不向きがあるけど、トウコちゃんは真ん中向きの人だと思っている。
生まれ持った「華」ではなく、「実力」の部分で、真ん中が相応しい人だと思う。「真ん中に立つ力」を、自分の意志と努力で引き寄せる人っていうか。
覇道をすすむべき人。
傷つきながらも、まっすぐな道をすすむ人。
そーゆー人を愛し、支える男として、ケロに萌える。脇キャラ好きー。補佐役萌えー。
実際、下級生時代、トウコが雪の御曹司だったときから、その横で「トウコLOVE」と目をハート型にしていたケロが好きだった。同期に萌えてないで、あんたも若手スターのひとりなんだから、ちっとは自覚した言動を取れ! とじれじれしていたのも事実だが(笑)。
月組に組替えになって、よーやくトウコを卒業したかと思っていたんだが、星組で一緒になったらまた元の木阿弥。
そんなにトウコが好きか……がっくり。『王家に捧ぐ歌』『巖流』を観て、大地に膝をついてうなだれたよ。雪組にいたころと変わってねえ。
でも、そーゆーケロちゃんが好きだった(笑)。公私混同、好きな人を舞台でも恥ずかしげもなく愛し抜く。
『巖流』の青年館楽、トウコに抱きしめられて泣き出しちゃう、そーゆーケロがトホホで大好きだった。
あくまでも、イニシアチヴはトウコのもと。
だって、トウコを愛しているのがケロだから。トウコを必要としているがケロだから。
主君なしに、騎士はありえない。
仕える対象があってこそ、騎士は騎士たりえるのだ。
とまあ、そーゆー萌えはあったさ。ケロとトウコに関して。
それにしたって、あの千秋楽。
最後の白スーツの男、橋の上のディアボロに手をさしのべちゃイカンだろ。銀橋でのかけ声が「トウコ!!」ってそんな……汐美真帆が舞台の上で口にした最後の台詞が「トウコ」ってのは、どうなのよ?
恥ずかしい奴だ……とことん、恥ずかしい奴だ……(笑)。
そのあとのスパニッシュで、「千秋楽」の「ラク」というかけ声をかけてくれたので、ケロが舞台で発した最後の台詞が「トウコ」になることはなかったわけだけど……意味のある台詞としては、やっぱり「トウコ」なんだよなあ。
出たな必殺技・公私混同。
舞台に役者として立っているくせに、プライベートのかけ声してんぢゃねーよ。てゆーか、トウコをどう泣かせるかだけ考えてやってただろ。トウコちゃんぼろ泣きじゃん。抱きしめてんぢゃねーよ、オイシイ奴だなまったく。
もちろんファンもそれをのぞんでいるんだから、いいんだけどね。
ケロがどーやってトウコを泣かせるか。どんなふーにふたりがラヴラヴか。見せつけて欲しくて、期待してるんだから、いいんだけどね。
ケロ×トウコって、ある意味公認だもんなあ。
スカステだってケロトウ推奨だもんなあ。ケロ特集の最後が『厳流』でしかもふたりの抱擁、ケロ感涙の青年館楽に、「ケロが横顔しか見せないラヴトーク爆発」のトウコ&ケロ対談ってのはなんなのよ(笑)。
そう。
ここまで……ここまで「愛・一直線」で「姫と下僕」で劇団もファンも公認だったっちゅーのに。
ケロ騎士は、トウコ王子を置いていくんだ。
裏切るんだ。
続く〜〜っ。
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