他日の日記を書いてから、こっそりとこちらの続きを書く(笑)。
 『玄宗救済計画』の、完結編。

 本編の玄宗があまりにひどい男なので、せめてかっこよくできないかと、がんばってみた結果。

 いちばん簡単かつ効果的なのは、「玄宗の愚痴部分を、他の者に言わせる」という手法。

 玄宗の辛い胸の内を代弁する者。
 玄宗を気遣う者。

 高力士は本来、そーゆー役割であるべきだと思う。
 なのに何故か、「陛下の面前でございます!」とか「ひとりの女のために、この大唐国を滅ぼされるのでございますか!」とか、カッコイイ系の台詞ばかりを言う人になっている。
 宦官の長というより、玄宗のじいや的な位置づけで書かれているにもかかわらず、だ。
 やはりこれには、政治的なにおいがして嫌だな。星原センパイはそこまで気を遣わなければならない人なのか??

 まー、とにかく。
 高力士のキャラ立てが歪んでいる以上、「玄宗の胸の内の代弁者」というオイシイ役を高力士にさせる必要はない。

 つーことで。

 陳玄礼将軍の出番です。

 長々と書いてきたが、これが本音か、結論か!! だって緑野こあらはヲタクだもん!(笑)

 いつも玄宗のそばに控え、見守り、気遣い、彼のためだけに生きる。
 仕事仕事の日々、陳玄礼は思わず言ってしまう。

「それでは陛下には、あまりにも自由がないのでは……」
「いいや、それが皇帝の勤めだ」

 つらいだろーに、それでも玄宗はきっぱりと言うのだ。ああ我が君さいこーっ、一生お仕えします(玄礼、心の日記)。

「陛下はお疲れのご様子。やはり国使との謁見は後日になさった方がよろしいのでは?」
「謁見は国王たる者の勤めだ」

 ああっ、やっぱり陛下素敵! 並ぶ者ナシ、宇宙一っ(玄礼、心の日記)。

 
 ここまでいつもいつも、玄宗の身と心を思いやっている陳玄礼が、楊貴妃生贄論のときには言うわけさ。
「情を捨て、義を正されますように!」

 愛する者同士の最後の抱擁を、引き裂くのさ。

 それって、腐女子的にも萌えだけど、一般的にも盛り上がらないか?
 側近のキャラが魅力的な方が、皇帝の価値も上がるし、物語も盛り上がるよねえ。

 
 わずか数カ所台詞を変更するだけで、玄宗は男ぶりが上がっているし、陳玄礼のキャラも立つ。クライマックスの悲劇っぷりも上がる。

 すばらしいじゃないですか!(自画自賛)

        

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