昨日は思わず、全日記削除してひきこもり生活しようかと本気で考えたけれど、日記の人格は別物ということで開き直り、このまま行きますわ。
 

 今日はコーナン貸切に敗れ、またヘコむし。
 同行者のキティちゃんはなぐさめてくれたけど……神様わたし、前世でよほど悪行を積んでた? だからこんなにチケ運ないの?!

 本日初見のキティちゃんは、芝居の前に、
「どこが見どころ?」
 と目をきらきらさせて聞いてくれるので、わたしは答えに窮した。

「…………………トウコが、檀ちゃんを押し倒すところ」

 キティちゃんは溜息と共に「なんじゃそりゃ」とつぶやきました。

 すみません。
 そんな芝居です。
 他に言うべき言葉がないというか。

 
 ところでその、楊貴妃を襲う安禄山、そこに現れる玄宗。「三人模様の絶体絶命〜♪」なシーンですが。

「わたしの陛下に手を出さないで!」
「手を出してなどおりませんよ。陛下がワタシをお離しにならないだけで」
 玄宗をめぐって対立する楊貴妃と安禄山!
「おまえの贈った鳥など見たくもない!」
「あっ、その鳥は陛下のために……!」
 陳貴妃@歌をうたう鳥を殺す楊貴妃!
「虫も殺さぬ顔をして、おそろしい女だ」
「お離しなさい、雑胡ごときを陛下が本気で相手にするものですか」
 もつれあうふたり。
 ばしっ。どさっ。さあ大変!

 なところへ、玄宗たちが現れた。

 ……と、玄宗は考えたんじゃないかな。

 オレをめぐって、楊貴妃と安禄山が争った?! 正妻と愛人の修羅場?! 玄宗ピーンチ!!
 なんて罪作りなオレ!
 てゆーか、やばいぞコレ。かーちゃん怒らせると、機嫌取りが大変だ。とりあえず楊貴妃の機嫌とらにゃあ。

「よくやった楊貴妃。それでこそ玄宗の妃だ」(正妻はお前だ、愛人のことなど気にせず、どーんと構えていろ)

「陛下、安禄山に謀反の心が」
「あいつにそれほどのことが出来るものか」(オレの愛人だぞ? そんなバカなことをするはずがない)

 でも安禄山ははじめから、バカ玄宗を騙すつもりで近づいたわけだから。
 カラダを許す=心まで手に入れたと信じていた単純皇帝は、実際に乱が起こるまでなにも気づかなかったわけですね。

「安禄山、よくも裏切ったな」(あの愛の言葉は全部嘘っ?! ひどいっっ!!)

 
 という展開に見えます。はい。

 安禄山が楊貴妃を襲った、なんて、あのタイミングでやって来てわかるわけないし。
 オウムを殺したのが誰かも、わかるわけないし。

 安禄山と楊貴妃が、玄宗をめぐってもみあいになっていた、と玄宗が思ってもおかしくない!(笑)
 だって玄宗、安禄山のこと大好きだし! お気に入りだし! 騙されてるし!(笑)

 つまり玄宗にしてみれば、安禄山の反乱は、壮大な痴話ゲンカ

 彼は恋人に裏切られて落ちぶれる男。
 しかもそのどさくさで、奥さんまでも失うことに。

「民衆はお妃様を引き渡すようにわめいて、一歩も引きません!」(痴話ゲンカ戦争なんだから、そうなるだろうよ)
「貴妃となんの関わりがある?!」(てゆーか悪いのは二股かけて捨てられたオレか?! いや、悪いのは他の奴らだ!)

 安禄山が煽っているんだ。なにがなんでも楊貴妃が邪魔なんだ。それほどオレを愛しているのか。
 ああ、罪作りなオレ!!

「私は国を造り、天下を貫くことが出来ても、ただひとりの女を如何にすることも出来なかった……」
 (安禄山となんか浮気してごめん!!)

 嘆きの玄宗。
 そこに現れる、幻の楊貴妃。

 愛の証にと7月7日にプレゼントした、あの髪飾りを持っている。(ちなみに同じモノを、玄宗は安禄山にもプレゼントした・笑)

 現れた楊貴妃は、たおやかにその「愛の証」の髪飾りを玄宗に返す。

 えっ、返品?!!

 あわれ二股男は、死してなお、最愛の妃にも三行半を突きつけられました。
 みんな、浮気はほどほどにねっ。

 
 大丈夫、玄宗のことをはてしなく愛している陳玄礼がいるから!
 玄宗がどれほどバカでも、陳将軍は見捨てずに愛してくれるから。

 楊貴妃リタイアのあとは、安禄山VS陳玄礼で、玄宗争奪戦。審判は高力士で。
 どっちもがんばれー。

 
 またしても、かなり自棄入ったよーな日記になったなー。

 
「緑野がどこでオペラグラス上げるかで、ケロがどこに出てくるかわかったわ。おかげで迷わずケロちゃんを見られた。今日はケロちゃんを見るつもりできたから」

 キティちゃんはそう言った。

       

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