fairy taleだからこそ、彼に愛を。彼に幸福を。@ドルチェ・ヴィータ!
2004年10月23日 タカラヅカ 続きなんで、ひとつ前から読んでくださいな。
『ドルチェ・ヴィータ!』をぶちこわしにしているのは、ケロじゃないかと思うんだ。
エピローグでディアボロが、新たに欲する男。
てのが、よりによってケロなんだわ。
男S@ワタルは、ディアボロに選ばれ、無限のメビウス・リングに堕ちていったってのに、彼にはディアボロが見えていない。
ディアボロは異邦人のまま。
男Sはディアボロの存在も気持ちも知らず、かなしく不幸に「別れと喪失」を繰り返し続けている。自分が果てのないメビウスの輪の中にいることすら、気づいていない。
なのに、男@ケロときたら。
「海の底だろーがどんと来い! 行ってやろうじゃないか、この世に未練なんかないっつーの!」
と、高々と晴れやかに、しゃがれ声で歌ってますがな。
そして、ディアボロの手を握るし。
えっと、ディアボロは誰にも見えなかったんだよね? 彼は彼の意志で自在に存在を消したり現れたりしていたけど、ちゃんと向き合って、なにもかも納得した上で手を取り合うなんてことは、なかったよね?
男@ケロは、ディアボロがなんであるかわかったうえで、手を取っているよね?
まあ、新しい男がそーゆー力強いタイプだというのも、アリだろう。男Sとの差別化という意味で。
しかしいちばんの問題は。
男@ケロ、めちゃくちゃうれしそーなんですけどっ?!
ディアボロと一緒に行くのが、そんなにうれしいかっ。
この世を捨て、恋人(だよね?)@ちかちゃんを捨て、ディアボロ@トウコと海の底へ行くのがそんなにうれしいかっ。
ディアボロと男の握手のあと、銀橋で踊るのは、まだ物語の中でしょう? トウコちゃんはちゃーんと「ディアボロ」の顔のまま踊ってるよ。他の男たちもにこりともせずに、物語重視で踊っているよ。
だって、メビウスの輪の中なんだから。ディアボロの孤独は続くんだから。別れと喪失の物語は続くんだから。
ああ、なのに。
なのになのになのに。
ストーリーをぶちこわしにして、ケロが笑う。
にこにこにこにこ、うれしそーに、物語を離れ役を離れ、「素のケロちゃん」になって踊っている。
別れ際に、トウコに親しげなサインを送ったりする。
ケロ…………。
ストーリー、ぶちこわしやがな。
ディアボロの新しい獲物であるアンタが、そんなにうれしそーに前向きだと、話が変わって来ちゃうでしょお?
ああもお、好きだわケロちゃん!!(笑)
去年の『巖流』で、小次郎@トウコは役になりきってクールに踊っていたのに、武蔵@ケロはにこにこにこにこうれしそーに笑いまくっていたのを思い出す。
アンタはそーゆー人だ。愛を隠さない男、愛にあふれた男(笑)。
別れと喪失の物語。
回り続けるメビウスの輪。
永遠に孤独な、かなしいディアボロ。
なのになのになのに。
ハッピーエンドじゃん!!(笑)
よかったね、ディアボロ。
あなたもう、ひとりじゃないよ。
あなたを悪魔と知りつつも、あなたの手を握り、あなたの横でうれしそうに笑う男がいるよ。
なにもかも捨ててあなたのそばにいることを選んだ男がいるよ。
しあわせそうに、笑っているよ。
オギー・ショーとしては、ぶちこわしだと思うんだけど。
こんなオチじゃなかったと思うんだけど。
でも、いいじゃん、ハッピーエンドで!
もう愛を失う物語を繰り返さないですむよ。
「相手のため」とか偽善こいて愛を捨てる言い訳を、しないでいいよ。
手を取ったんだから。
男は、それをのぞんだんだから。
ハッピーエンドだ。
あなたのそばには、愛にあふれた、愛を隠さない男がいるよ。
長い孤独だったね。
でももう、いいんだ。
しあわせになりなよ。
こみあがってくる笑いをかみ殺しながら、思ったよ。泣きながら、それでも笑ったさ。
せっかくの美しくかなしい物語を、ケロがそのケロらしさで、あったりまえにトウコだけしあわせにしちゃうのが、もー、ツボ直撃で。
ワタさんとか他のキャラはメビウスの輪の中に置き去りだー。でもディアボロだけはとりあえず、ケロが愛の力ですくい上げたぞ(笑)。
作品的には、許されないことかもしれないが。
ディアボロをしあわせにしたいから、男@ケロはあれでヨシ! と思ってしまうのだ(笑)。
もちろんケロも、全開で笑っているときとそうでないときがあるよ。ちゃんとシリアス・テイストで踊っているときもある。
物語が正しく終息するのも、まさかのどんでん返しでハッピーエンドになるのも、どちらもヨシ!(笑)
男@ケロが銀橋で愛にあふれた目で見るもんだから、ディアボロ@トウコはこまったよーな複雑そーな顔をする。ディアボロとしては、「こいつ選んだの、マチガイだったかも……」てなもん? まさかこんなに簡単に、「ディアボロLOVE」になるなんて思わずに口説いただろ?
ディアボロと男の新生活を考えると、愉快じゃないか。
愛されることに慣れていないディアボロは、きっと何年も何十年も、とまどったままだぞ(笑)。どう接していいかわからずに、突き放してみたり他の人間に浮気してみたり、いろいろするんだ(笑)。
それでも男は変わらない。何年、何十年、ディアボロを愛し続けるさ。うれしそうに、しあわせそうに。
ディアボロの孤独が癒えるまで。
そうさ、永遠に。
ファンタジーじゃないか。
夢じゃないか。
それこそ、痛くてかなしい、大人の童話じゃないか。
甘い毒、『ドルチェ・ヴィータ!』さ。
『ドルチェ・ヴィータ!』をぶちこわしにしているのは、ケロじゃないかと思うんだ。
エピローグでディアボロが、新たに欲する男。
てのが、よりによってケロなんだわ。
男S@ワタルは、ディアボロに選ばれ、無限のメビウス・リングに堕ちていったってのに、彼にはディアボロが見えていない。
ディアボロは異邦人のまま。
男Sはディアボロの存在も気持ちも知らず、かなしく不幸に「別れと喪失」を繰り返し続けている。自分が果てのないメビウスの輪の中にいることすら、気づいていない。
なのに、男@ケロときたら。
「海の底だろーがどんと来い! 行ってやろうじゃないか、この世に未練なんかないっつーの!」
と、高々と晴れやかに、しゃがれ声で歌ってますがな。
そして、ディアボロの手を握るし。
えっと、ディアボロは誰にも見えなかったんだよね? 彼は彼の意志で自在に存在を消したり現れたりしていたけど、ちゃんと向き合って、なにもかも納得した上で手を取り合うなんてことは、なかったよね?
男@ケロは、ディアボロがなんであるかわかったうえで、手を取っているよね?
まあ、新しい男がそーゆー力強いタイプだというのも、アリだろう。男Sとの差別化という意味で。
しかしいちばんの問題は。
男@ケロ、めちゃくちゃうれしそーなんですけどっ?!
ディアボロと一緒に行くのが、そんなにうれしいかっ。
この世を捨て、恋人(だよね?)@ちかちゃんを捨て、ディアボロ@トウコと海の底へ行くのがそんなにうれしいかっ。
ディアボロと男の握手のあと、銀橋で踊るのは、まだ物語の中でしょう? トウコちゃんはちゃーんと「ディアボロ」の顔のまま踊ってるよ。他の男たちもにこりともせずに、物語重視で踊っているよ。
だって、メビウスの輪の中なんだから。ディアボロの孤独は続くんだから。別れと喪失の物語は続くんだから。
ああ、なのに。
なのになのになのに。
ストーリーをぶちこわしにして、ケロが笑う。
にこにこにこにこ、うれしそーに、物語を離れ役を離れ、「素のケロちゃん」になって踊っている。
別れ際に、トウコに親しげなサインを送ったりする。
ケロ…………。
ストーリー、ぶちこわしやがな。
ディアボロの新しい獲物であるアンタが、そんなにうれしそーに前向きだと、話が変わって来ちゃうでしょお?
ああもお、好きだわケロちゃん!!(笑)
去年の『巖流』で、小次郎@トウコは役になりきってクールに踊っていたのに、武蔵@ケロはにこにこにこにこうれしそーに笑いまくっていたのを思い出す。
アンタはそーゆー人だ。愛を隠さない男、愛にあふれた男(笑)。
別れと喪失の物語。
回り続けるメビウスの輪。
永遠に孤独な、かなしいディアボロ。
なのになのになのに。
ハッピーエンドじゃん!!(笑)
よかったね、ディアボロ。
あなたもう、ひとりじゃないよ。
あなたを悪魔と知りつつも、あなたの手を握り、あなたの横でうれしそうに笑う男がいるよ。
なにもかも捨ててあなたのそばにいることを選んだ男がいるよ。
しあわせそうに、笑っているよ。
オギー・ショーとしては、ぶちこわしだと思うんだけど。
こんなオチじゃなかったと思うんだけど。
でも、いいじゃん、ハッピーエンドで!
もう愛を失う物語を繰り返さないですむよ。
「相手のため」とか偽善こいて愛を捨てる言い訳を、しないでいいよ。
手を取ったんだから。
男は、それをのぞんだんだから。
ハッピーエンドだ。
あなたのそばには、愛にあふれた、愛を隠さない男がいるよ。
長い孤独だったね。
でももう、いいんだ。
しあわせになりなよ。
こみあがってくる笑いをかみ殺しながら、思ったよ。泣きながら、それでも笑ったさ。
せっかくの美しくかなしい物語を、ケロがそのケロらしさで、あったりまえにトウコだけしあわせにしちゃうのが、もー、ツボ直撃で。
ワタさんとか他のキャラはメビウスの輪の中に置き去りだー。でもディアボロだけはとりあえず、ケロが愛の力ですくい上げたぞ(笑)。
作品的には、許されないことかもしれないが。
ディアボロをしあわせにしたいから、男@ケロはあれでヨシ! と思ってしまうのだ(笑)。
もちろんケロも、全開で笑っているときとそうでないときがあるよ。ちゃんとシリアス・テイストで踊っているときもある。
物語が正しく終息するのも、まさかのどんでん返しでハッピーエンドになるのも、どちらもヨシ!(笑)
男@ケロが銀橋で愛にあふれた目で見るもんだから、ディアボロ@トウコはこまったよーな複雑そーな顔をする。ディアボロとしては、「こいつ選んだの、マチガイだったかも……」てなもん? まさかこんなに簡単に、「ディアボロLOVE」になるなんて思わずに口説いただろ?
ディアボロと男の新生活を考えると、愉快じゃないか。
愛されることに慣れていないディアボロは、きっと何年も何十年も、とまどったままだぞ(笑)。どう接していいかわからずに、突き放してみたり他の人間に浮気してみたり、いろいろするんだ(笑)。
それでも男は変わらない。何年、何十年、ディアボロを愛し続けるさ。うれしそうに、しあわせそうに。
ディアボロの孤独が癒えるまで。
そうさ、永遠に。
ファンタジーじゃないか。
夢じゃないか。
それこそ、痛くてかなしい、大人の童話じゃないか。
甘い毒、『ドルチェ・ヴィータ!』さ。
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