中途半端はつらいな、いろいろと。@マッハ !
2004年9月19日 映画
わたしは安い女なので、誘われるとよろこんでほいほいついていく。もちろん、好きな人限定。苦手な人に誘われてものらりくらり断るが、好きな人に誘われるとなんでもOK、即OK。金はないが、好奇心と時間だけはいくらでも持ち合わせがある。
とゆーことで、友人のきんどーさんに誘われ、ほいほいOKした。
タイ映画『マッハ!』を一緒に見に行くことを。
………………これほど、長く感じられた映画もひさしぶりだ。『ケイティ』以来だな、こりゃ(2003年11月18日の日記参照)。
わたしはその日、父の病院とトド様の個展とに行く予定だったので、気が気じゃなかったよ。
この映画、何時間あるの? アクション映画だし、てっきり2時間ぐらいだと思って入ったけど、実は3時間以上ある? 3時間半とか? うわ、病院閉まっちゃうよ、個展終わっちゃうよ〜〜!!
映画館の中で携帯電話などの液晶画面を見るのはルール違反。破っている人がけっこうな数いるとしても、わたしが破っていいわけがない。ああでも、時計が見たい、液晶画面が見たい〜〜。(もちろん、見たりしません。ルール遵守)
と、プレッシャーまで感じてしまった、長い長い映画。
実際は108分、1時間48分の映画でした。倍以上の長さに感じたよ……遠い目……。
見終わって映画館を出るときに、きんどーさんが乾いた笑いと共に言った。
「女の子の見る映画じゃなかったね」
同感です(笑)。
さて、この『マッハ!』という映画。
売りは、
1.CGを使いません
2.ワイヤーを使いません
3.スタントマンを使いません
4.早回しを使いません
5.最強の格闘技ムエタイを使います
だそうです。
つまり、人件費の安い国で、人件費と気合いだけで作った金のかかってない映画なんだろーなー、と。宣伝を見たときに思いましたよ。
監督プラッチャヤー・ピンゲーオ、出演トニー・ジャー、ペットターイ・ウォンカムラオ。
ムエタイ修行中の純朴青年ティン@トニー・ジャーは、盗まれた村の神像の首を探し、大都会バンコクへやってきた。神像の首を探すうちに、なんだかんだとマフィアと戦うハメに。さあ、無事に神様の首を持って村へ帰れるかなっ。……というだけの物語に、えんえんえんえんえんえんえんえんつづくアクション・シーン。
てゆーか、アクションの合間にストーリーがある感じかな。
べつに、それほどおもしろくないわけじゃない。
『ケイティ』よりはおもしろいんじゃないかな。サスペンス映画とちがってこちらは勧善懲悪単純明快アクション映画。悪役はとことん悪で、正義は勝つ。起承転結お約束、なにもかもワンパターンで父息子ネタや友情ネタでほろりとさせてみたりと、とにかくストーリー全部予想通りにしか進まないんだけど、そんなことは見る前からわかってるからかまわない。
どこがどう悪いわけではなく、ただのワンパターン・アクション映画でしかないだけなのに、なんだってこんなに退屈なんだろう。
わたしはお約束が大好きだし、エンタメらしいエンタメは大好きだ。
なのに、このお約束エンタメ映画が、退屈。
演出ですか。
演出がダサイからですか。
……それにつきますか……。
わたしにアクション・シーンだの格闘シーンだのの善し悪しはわかりません。
実際、全部本物だというトニー・ジャーのアクションはものすごかったです。うわ、痛そう。うわ、絶対コレ、ケガ人出てるよね。うわー、人間ってこんなことまでできるんだー。ほえー。……てのは、終始ありました。
が。
人間は、飽きるのだ。
同じテンションのアクションばっか見せられてたら、盛り下がっていくって。
しかも、角度を変えてリプレイしまくりだし。飽きてくださいと言わんばかりのサービス精神。
ストーリーが単純なんだから、せめて演出はひとひねりしようよ……。
アクションが売りだから、不必要なくらいアクション・シーンがある。
ありえねー、ってくらい、派手にどたばたしている。
なのにそれは、どうにも突き抜けていない。
中途半端なんだよな。やるならやるで、「ここまでやるか!」と「映画として」おどろくぐらいはじけてくれないと。
「生身でここまでやるか!」というおどろきはあるんだけど。「映画として」は、大しておどろきがないのな。
だから、せっかくの「生身でここまでやるのか!」も活きてこない。最初はびっくりするけど、どんどん飽きて盛り下がってくる。
同じ話、同じアクションで、もっとおもしろい映画にできただろうに。生身のアクション以外見るとこない、なんて映画にはせずにさ。
テンポの悪さは致命的だ。クライマックスの爽快感のなさも、センス悪。
生身のアクションを見るだけでわくわくできる男性向け映画なんだろーなー。
「映画」としてはかなりやばいレベルだコレ(笑)。
映画館はけっこう混んでいたんだが(平日に8割の入りは立派だろ)、爆睡率と途中退場率の高さが目についた。てゆーかみんな、せめて最後まで見ようよー(笑)。
主演のトニー・ジャー君は濃い目のサル顔で、織田裕二に似てました。
てゆーか織田君がアッチ系の顔なんだなと再確認。うん、サル属オトコマエ科って感じでいい顔だったよ。
これで彼の相棒役がもー少し男前か、あるいは色気があればたのしかったのにな。画面に美も色気もなにもなく(ヒロインの扱いも中途半端でどーしよーもないんだコレが)、淋しいことでしたよ。
とゆーことで、友人のきんどーさんに誘われ、ほいほいOKした。
タイ映画『マッハ!』を一緒に見に行くことを。
………………これほど、長く感じられた映画もひさしぶりだ。『ケイティ』以来だな、こりゃ(2003年11月18日の日記参照)。
わたしはその日、父の病院とトド様の個展とに行く予定だったので、気が気じゃなかったよ。
この映画、何時間あるの? アクション映画だし、てっきり2時間ぐらいだと思って入ったけど、実は3時間以上ある? 3時間半とか? うわ、病院閉まっちゃうよ、個展終わっちゃうよ〜〜!!
映画館の中で携帯電話などの液晶画面を見るのはルール違反。破っている人がけっこうな数いるとしても、わたしが破っていいわけがない。ああでも、時計が見たい、液晶画面が見たい〜〜。(もちろん、見たりしません。ルール遵守)
と、プレッシャーまで感じてしまった、長い長い映画。
実際は108分、1時間48分の映画でした。倍以上の長さに感じたよ……遠い目……。
見終わって映画館を出るときに、きんどーさんが乾いた笑いと共に言った。
「女の子の見る映画じゃなかったね」
同感です(笑)。
さて、この『マッハ!』という映画。
売りは、
1.CGを使いません
2.ワイヤーを使いません
3.スタントマンを使いません
4.早回しを使いません
5.最強の格闘技ムエタイを使います
だそうです。
つまり、人件費の安い国で、人件費と気合いだけで作った金のかかってない映画なんだろーなー、と。宣伝を見たときに思いましたよ。
監督プラッチャヤー・ピンゲーオ、出演トニー・ジャー、ペットターイ・ウォンカムラオ。
ムエタイ修行中の純朴青年ティン@トニー・ジャーは、盗まれた村の神像の首を探し、大都会バンコクへやってきた。神像の首を探すうちに、なんだかんだとマフィアと戦うハメに。さあ、無事に神様の首を持って村へ帰れるかなっ。……というだけの物語に、えんえんえんえんえんえんえんえんつづくアクション・シーン。
てゆーか、アクションの合間にストーリーがある感じかな。
べつに、それほどおもしろくないわけじゃない。
『ケイティ』よりはおもしろいんじゃないかな。サスペンス映画とちがってこちらは勧善懲悪単純明快アクション映画。悪役はとことん悪で、正義は勝つ。起承転結お約束、なにもかもワンパターンで父息子ネタや友情ネタでほろりとさせてみたりと、とにかくストーリー全部予想通りにしか進まないんだけど、そんなことは見る前からわかってるからかまわない。
どこがどう悪いわけではなく、ただのワンパターン・アクション映画でしかないだけなのに、なんだってこんなに退屈なんだろう。
わたしはお約束が大好きだし、エンタメらしいエンタメは大好きだ。
なのに、このお約束エンタメ映画が、退屈。
演出ですか。
演出がダサイからですか。
……それにつきますか……。
わたしにアクション・シーンだの格闘シーンだのの善し悪しはわかりません。
実際、全部本物だというトニー・ジャーのアクションはものすごかったです。うわ、痛そう。うわ、絶対コレ、ケガ人出てるよね。うわー、人間ってこんなことまでできるんだー。ほえー。……てのは、終始ありました。
が。
人間は、飽きるのだ。
同じテンションのアクションばっか見せられてたら、盛り下がっていくって。
しかも、角度を変えてリプレイしまくりだし。飽きてくださいと言わんばかりのサービス精神。
ストーリーが単純なんだから、せめて演出はひとひねりしようよ……。
アクションが売りだから、不必要なくらいアクション・シーンがある。
ありえねー、ってくらい、派手にどたばたしている。
なのにそれは、どうにも突き抜けていない。
中途半端なんだよな。やるならやるで、「ここまでやるか!」と「映画として」おどろくぐらいはじけてくれないと。
「生身でここまでやるか!」というおどろきはあるんだけど。「映画として」は、大しておどろきがないのな。
だから、せっかくの「生身でここまでやるのか!」も活きてこない。最初はびっくりするけど、どんどん飽きて盛り下がってくる。
同じ話、同じアクションで、もっとおもしろい映画にできただろうに。生身のアクション以外見るとこない、なんて映画にはせずにさ。
テンポの悪さは致命的だ。クライマックスの爽快感のなさも、センス悪。
生身のアクションを見るだけでわくわくできる男性向け映画なんだろーなー。
「映画」としてはかなりやばいレベルだコレ(笑)。
映画館はけっこう混んでいたんだが(平日に8割の入りは立派だろ)、爆睡率と途中退場率の高さが目についた。てゆーかみんな、せめて最後まで見ようよー(笑)。
主演のトニー・ジャー君は濃い目のサル顔で、織田裕二に似てました。
てゆーか織田君がアッチ系の顔なんだなと再確認。うん、サル属オトコマエ科って感じでいい顔だったよ。
これで彼の相棒役がもー少し男前か、あるいは色気があればたのしかったのにな。画面に美も色気もなにもなく(ヒロインの扱いも中途半端でどーしよーもないんだコレが)、淋しいことでしたよ。
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