主人公至上主義。−腐女子注意報?−@あの日みた夢に
2004年9月12日 タカラヅカ さて、せっかくだから『あの日みた夢に』の話をもう少ししておく。
えー、コレはアレだな。
タカラヅカのお約束のひとつ、「主人公は、登場人物全員から愛される」ですな。
『飛鳥夕映え』もそうだし、『La Esperanza』もそう。
主人公は、全員から愛されるの。
味方からは愛、そして敵からは「憎悪」というカタチで。
この話がもたもただらだらして、ギャング抗争がやりたいのかラヴロマンスがやりたいのか、友情モノがやりたいのか、とにかくわけわかんねー、お手上げ〜(語尾上がる)になっている理由ひとつは、タカラヅカのお約束のひとつである「愛される主人公」を徹底して描写・演出しなかったせいだと思うよ。
マイケル至上主義でいいじゃん。
出てくる奴ら全員、マイケルが好きなの。愛してるの。恋してるの。
スティーブは子どものころからマイケル一筋。会えない時間も愛を育てまくり、再会のときを待っていた。
今の自分があるのは、マイケルのおかけだ。だから再会したらなにがあっても僕がマイケルをしあわせにする。と、拳を握って生きてきた生真面目な好青年。
んで再会して、マイケルのためだけに生きようと決意を新たにしたところに、マイケルの妹そっくりのエリーが現れて。
マイケルがエリーを好きだとわかるから、うっかりエリーにプロポーズしちゃって。
好きな男の愛した女を、欲しがるのはお約束ですよ。
エリーへの愛の言葉はすべて、マイケルへの言葉です。これほどマイケルを愛しているんだと、スティーブは語るのです。
マイケルの愛した女でなければ、エリーにはなんの価値もない。
マイケル絡みになると、やたら苦しそうなスティーブ先生。
これなら、スティーブのエリーへの告白が唐突すぎなのも納得いくでしょ? エリーなんかはじめから見てないから。15年前からマイケルしか見てないわけだから。
バカ息子ロッキーも、マイケルLOVE。どーしよーもないLOVE。しかしこのひねくれ男の場合、マイケルへの愛はすべて、「嫉妬」「憎悪」のカタチになって現れた。
マイケルを征服するために、毎日毎日つっかかる。好きな子に意地悪をしないではいられないガキ大将のように。血のラブレターを書いて下駄箱に入れるストーカーのように。まちがいLOVE炸裂。
そして、愛しのマイケルがエリーとかいう娘に惚れている、とわかり、怒髪天。マイケルへのまちがった愛(無自覚)ゆえにエリーをさらう。
これなら、なんでロッキーがエリーにこだわるの? という謎も説明がつくでしょう。
アルビン親分ももちろんマイケルLOVE。いわば彼は光源氏、マイケルは紫の上。もしくはディノ・ゴルツィネとアッシュか。見込んだ子どもを、好みの人間に育て上げる愉しみ。
……そりゃ、跡目争いも起こるわ。
マイケルとエリーの恋愛くらいはまともに描いて欲しかったが、こうなると正直どーでもいー。
マイケルの孤独さを強調して、彼はエリーの中に「あの日みた夢」を求めただけで、ほんとうの生身の愛ではなかった、ぐらいの設定の方が萌えですわ。
だって、ぜんぜんふたりの気持ちを描写せず(ベンチのシーンぐらいかよ)、幻のデュエットダンスばかりされてもなー。
エリーは最初からマイケルを好き。助けてくれたクールだけどやさしい美青年に惚れない女はいないって。だから彼女は一途に愛を表現する。ヒロインだから、ひとりせつなく盛り上がってくれ。ここまでやってなお、すれちがっちゃうなんて! 想いが届かないなんて! と観客をやきもきさせてくれ。
とにかく主人公は愛されなきゃ。すべてのキャラクタは全員、それぞれのカタチでマイケルを愛し、全身全霊をあげて表現するのだ。
スティーブとロッキーとエリーとアルビン、これだけの面子がマイケルひとりを愛し、その愛を巡ってばたばたすれば、それだけでドラマチックな世界になるだろう。それにマイケルの弟分たちまでもが加わるわけだし。
そんななかで、マイケルがエリーと愛し合うもよし、エリーを通してこの世にはない幻だけを愛してもよし。
焦点のはっきりした物語になるよ。
恋愛ドラマでありながら、ギャング抗争ドラマにもなるわけだから。
脚本だけでいうなら、こちらへ盛り上げることも可能だ。
なにしろ穴だらけなので、演出次第で変更できる(笑)。
しーかーしー。
無理なんだろうな。
なんせ、スティーブ役はいっぽくんだし。
ほんとに、なんであの子はああ、壮絶に色気がないのかねえ(笑)。
同じ脚本・演出のままでも、役者がちがえばものすっげー愉快な作品になっていただろうに。
色気のある人がスティーブを演じていたら、どんなにたのしい話になっていただろう……。
ロッキーもまだまだ、小者だったしなー。
アルビン、生身の姿が見えてこないし。
エリーは好感度を保つだけで精一杯。
時間がないので、さらりと流して書いてみました。
うお、出発まであと1時間ない!! 用意しなくちゃ!
ってことで、明日は月組だーー!!(笑)
えー、コレはアレだな。
タカラヅカのお約束のひとつ、「主人公は、登場人物全員から愛される」ですな。
『飛鳥夕映え』もそうだし、『La Esperanza』もそう。
主人公は、全員から愛されるの。
味方からは愛、そして敵からは「憎悪」というカタチで。
この話がもたもただらだらして、ギャング抗争がやりたいのかラヴロマンスがやりたいのか、友情モノがやりたいのか、とにかくわけわかんねー、お手上げ〜(語尾上がる)になっている理由ひとつは、タカラヅカのお約束のひとつである「愛される主人公」を徹底して描写・演出しなかったせいだと思うよ。
マイケル至上主義でいいじゃん。
出てくる奴ら全員、マイケルが好きなの。愛してるの。恋してるの。
スティーブは子どものころからマイケル一筋。会えない時間も愛を育てまくり、再会のときを待っていた。
今の自分があるのは、マイケルのおかけだ。だから再会したらなにがあっても僕がマイケルをしあわせにする。と、拳を握って生きてきた生真面目な好青年。
んで再会して、マイケルのためだけに生きようと決意を新たにしたところに、マイケルの妹そっくりのエリーが現れて。
マイケルがエリーを好きだとわかるから、うっかりエリーにプロポーズしちゃって。
好きな男の愛した女を、欲しがるのはお約束ですよ。
エリーへの愛の言葉はすべて、マイケルへの言葉です。これほどマイケルを愛しているんだと、スティーブは語るのです。
マイケルの愛した女でなければ、エリーにはなんの価値もない。
マイケル絡みになると、やたら苦しそうなスティーブ先生。
これなら、スティーブのエリーへの告白が唐突すぎなのも納得いくでしょ? エリーなんかはじめから見てないから。15年前からマイケルしか見てないわけだから。
バカ息子ロッキーも、マイケルLOVE。どーしよーもないLOVE。しかしこのひねくれ男の場合、マイケルへの愛はすべて、「嫉妬」「憎悪」のカタチになって現れた。
マイケルを征服するために、毎日毎日つっかかる。好きな子に意地悪をしないではいられないガキ大将のように。血のラブレターを書いて下駄箱に入れるストーカーのように。まちがいLOVE炸裂。
そして、愛しのマイケルがエリーとかいう娘に惚れている、とわかり、怒髪天。マイケルへのまちがった愛(無自覚)ゆえにエリーをさらう。
これなら、なんでロッキーがエリーにこだわるの? という謎も説明がつくでしょう。
アルビン親分ももちろんマイケルLOVE。いわば彼は光源氏、マイケルは紫の上。もしくはディノ・ゴルツィネとアッシュか。見込んだ子どもを、好みの人間に育て上げる愉しみ。
……そりゃ、跡目争いも起こるわ。
マイケルとエリーの恋愛くらいはまともに描いて欲しかったが、こうなると正直どーでもいー。
マイケルの孤独さを強調して、彼はエリーの中に「あの日みた夢」を求めただけで、ほんとうの生身の愛ではなかった、ぐらいの設定の方が萌えですわ。
だって、ぜんぜんふたりの気持ちを描写せず(ベンチのシーンぐらいかよ)、幻のデュエットダンスばかりされてもなー。
エリーは最初からマイケルを好き。助けてくれたクールだけどやさしい美青年に惚れない女はいないって。だから彼女は一途に愛を表現する。ヒロインだから、ひとりせつなく盛り上がってくれ。ここまでやってなお、すれちがっちゃうなんて! 想いが届かないなんて! と観客をやきもきさせてくれ。
とにかく主人公は愛されなきゃ。すべてのキャラクタは全員、それぞれのカタチでマイケルを愛し、全身全霊をあげて表現するのだ。
スティーブとロッキーとエリーとアルビン、これだけの面子がマイケルひとりを愛し、その愛を巡ってばたばたすれば、それだけでドラマチックな世界になるだろう。それにマイケルの弟分たちまでもが加わるわけだし。
そんななかで、マイケルがエリーと愛し合うもよし、エリーを通してこの世にはない幻だけを愛してもよし。
焦点のはっきりした物語になるよ。
恋愛ドラマでありながら、ギャング抗争ドラマにもなるわけだから。
脚本だけでいうなら、こちらへ盛り上げることも可能だ。
なにしろ穴だらけなので、演出次第で変更できる(笑)。
しーかーしー。
無理なんだろうな。
なんせ、スティーブ役はいっぽくんだし。
ほんとに、なんであの子はああ、壮絶に色気がないのかねえ(笑)。
同じ脚本・演出のままでも、役者がちがえばものすっげー愉快な作品になっていただろうに。
色気のある人がスティーブを演じていたら、どんなにたのしい話になっていただろう……。
ロッキーもまだまだ、小者だったしなー。
アルビン、生身の姿が見えてこないし。
エリーは好感度を保つだけで精一杯。
時間がないので、さらりと流して書いてみました。
うお、出発まであと1時間ない!! 用意しなくちゃ!
ってことで、明日は月組だーー!!(笑)
コメント