白い花咲く清らかなところ。@あの日みた夢に
2004年9月12日 タカラヅカ ようやく雪組ドラマシティー公演『あの日みた夢に−シカゴ・アンダーワールド・ブルース−』を観てきました。
初日あたりに安いチケットでも買って観に行くつもりだったのに、9月2日の大事件で全部吹っ飛んでました。友会でチケット当たってなきゃ、このまま忘却してたかもしれん……。
前日にかねすきさんから萌無と聞いてはいたんだが。
ほんとーに、萌えがなかった。
てゆーか、あまりの萌えナシぶりがツボに入って、吹き出しそうになったよ。
脚本だけ読む機会があれば、わたしはこの作品を「萌え作品」だと思ったことだろう。
だからなにがしたかったのかよくわかんねー、だらだらしてるだけの話だとしても、「萌え」だと思ったろう。
設定だけは「萌え」なんだよ。
なのに、いざ舞台を観てみると、萌えはどこにもない。
ただきれいな人たちがいるだけ。
色気は? 色気はどこにあるの、みんな?!(笑)
かねすきさんの名言、「いっぽくんがとにかく、無駄にきれいでねえ……(溜息)」に、心底同意です。
相変わらず、美貌の無駄遣いしまくってやがるな、壮一帆(笑)。いっそ、そんないっぽくんが愛しいです。
マイケル@コムとスティーブ@いっぽは幼なじみ。共にびんぼー少年だったわけだが、マイケルはギャングのボス・アルビン@くみちょに拾われ裏街道、スティーブはまともに勉強して医者になった。ふたりの運命が分かたれたのは、マイケルがスティーブをかばって罪を着たせい。
さて、大人になり再会したふたり。立場はちがっても仲良し。なんせ、同じ女の子を好きなった。田舎から出てきてギャングの巣になにも知らずに飛び込んだ、という「その設定はどうよ?」をその他にもあちこちにぶらさげたお嬢さん・エリー@まーちゃん。
いったいいつの間にそうなったのか、マイケルとエリーは相愛みたいだし、スティーブはさわやかきらきらにエリーにプロポーズしてるし、そのくせいざとなったら身を引く気満々だし。両想いになる以前からマイケルは「エリーと街を出よう」とか幻とデュエットダンスしてテンパってるし。
彼らの心の機微は理解不能だが(笑)、アルビン組は跡目争いに突入。アルビンは出来の悪い息子ロッキー@かなめくんより、マイケルにあとを継がせたいと思っているんだが、それはファミリーが荒れる元だよな……というか荒れ出してさあ大変。まちかめぐるもひじりんも大活躍だ(でも帽子でろくに顔は見えない・笑)。
脚本だけなら、十分萌え作品。
しかし、脚本だけではどーにもならない、芝居は板の上に載ってなんぼ、てのは本当だ。
だって、萌えない(笑)。
あまりにも色気がなさ過ぎて。さわやかすぎて。
役者がちがえば、同じ脚本で別物になったろーなー。
エロエロな匂い立つよーな舞台になったろうに。
惜しい。
台詞・シチュエーション・設定と、これでもかと萌えなシーンで、「よくもここまでハズしてくれるよなあ」と、笑い出しそうになって、こらえるのに苦労した。
その最強キャラが、いっぽくん。
こいつ、誰かなんとかして(笑)。
清く正しく美しすぎる。
この子に色気があるかどうか、そのキャラ造形や表現力に深みがあるかどうかで、作品のカラーが変わったはず。
かなめくんはまだ勉強中なのがわかる。まだ自爆してるけど、学年からしても「これから」に期待できる。
今回は、いっぽとかなめの役如何で、別物になったとわかるだけに、惜しいやらおかしいやら。
わたし、やっぱりいっぽくん好きだよなあ、と思うよ。
これだけ盛大にハズしまくってる彼を見ても、かわいいと思えてしまう。そのハズしっぷりもまた、個性だと思える。
バカキャラとしてなら、これでもいいのかなあ。かしげに通じるトホホさ加減だよなあ。
かしげといい、いっぽくんといい、色気のかけらもない清く正しく美しい人ばかりで、雪組は白い百合の花咲く丘のようですわ。近くで見るときれいだけど、遠目にはただの風景になっちゃって見分けがつかない。すげー地味。
派手な赤だの青だのの花が咲いた別の組のように、目立たない。
コム姫は個人で強烈な色を放つキャラではなく、原色キャラの横に立つことでコントラストを大きくしたり、ハイライトになったり、あるいは深みをつけたりするキャラだからなー。白い花の中に入ると、コム姫まで白くなって目立たなくなってしまう。
前回の『スサノオ』は、水しぇんというあざやかな色が加わったことで、コム姫個人の色も引き立ったんだよねえ。
しかし今回はまた、いつもの白い雪組に逆戻りか。
物語は、「壊れていない」というだけの、つまらない話でした。散漫で、なにがしたかったのかわからない。
ただ、コム姫はめちゃくちゃかっこよかった。
スーツ姿が最高。
でかい男たちに囲まれてるのもまた、いいですなあ。
いっぽ、かなめ、きたろうと、大男が並んで壮観。
かなめくんはこのままうまく育てば、いい色男になるかもなー。
きたろうくんは…………適役だった。アタマの悪い弟分役。てゆーか、アオセトナは無理アリ過ぎやろ。こーゆーキャラの方が安心できるわ、持ち味的にも。
スージー@いづるん、かわいすぎ。違和感なさすぎに、かわいい女の子。いじらしくていい役だ。
まーちゃんは、なんか大変な役だったねええ。衣装変だし、カツラ変だし。清純無垢って、一歩まちがえると人格なさげなキャラを、かわいらしく清潔感を持って演じなきゃなんないわけだし。
エリーがあまりにどーでもいい描かれ方だったので、「現実のエリーより、幻のエリーの方が重要キャラみたいやな」と思ったよ。マイケル、自己完結しすぎ。
まあ、主要キャラがかっこよかったし、スーツの男たちのダンスがたのしかったから、それだけでいいかもな。
かねすきさんも無事、まちかめぐるファンになってくれたみたいだし(笑)。ね? どこにいても、目に入るでしょ?
初日あたりに安いチケットでも買って観に行くつもりだったのに、9月2日の大事件で全部吹っ飛んでました。友会でチケット当たってなきゃ、このまま忘却してたかもしれん……。
前日にかねすきさんから萌無と聞いてはいたんだが。
ほんとーに、萌えがなかった。
てゆーか、あまりの萌えナシぶりがツボに入って、吹き出しそうになったよ。
脚本だけ読む機会があれば、わたしはこの作品を「萌え作品」だと思ったことだろう。
だからなにがしたかったのかよくわかんねー、だらだらしてるだけの話だとしても、「萌え」だと思ったろう。
設定だけは「萌え」なんだよ。
なのに、いざ舞台を観てみると、萌えはどこにもない。
ただきれいな人たちがいるだけ。
色気は? 色気はどこにあるの、みんな?!(笑)
かねすきさんの名言、「いっぽくんがとにかく、無駄にきれいでねえ……(溜息)」に、心底同意です。
相変わらず、美貌の無駄遣いしまくってやがるな、壮一帆(笑)。いっそ、そんないっぽくんが愛しいです。
マイケル@コムとスティーブ@いっぽは幼なじみ。共にびんぼー少年だったわけだが、マイケルはギャングのボス・アルビン@くみちょに拾われ裏街道、スティーブはまともに勉強して医者になった。ふたりの運命が分かたれたのは、マイケルがスティーブをかばって罪を着たせい。
さて、大人になり再会したふたり。立場はちがっても仲良し。なんせ、同じ女の子を好きなった。田舎から出てきてギャングの巣になにも知らずに飛び込んだ、という「その設定はどうよ?」をその他にもあちこちにぶらさげたお嬢さん・エリー@まーちゃん。
いったいいつの間にそうなったのか、マイケルとエリーは相愛みたいだし、スティーブはさわやかきらきらにエリーにプロポーズしてるし、そのくせいざとなったら身を引く気満々だし。両想いになる以前からマイケルは「エリーと街を出よう」とか幻とデュエットダンスしてテンパってるし。
彼らの心の機微は理解不能だが(笑)、アルビン組は跡目争いに突入。アルビンは出来の悪い息子ロッキー@かなめくんより、マイケルにあとを継がせたいと思っているんだが、それはファミリーが荒れる元だよな……というか荒れ出してさあ大変。まちかめぐるもひじりんも大活躍だ(でも帽子でろくに顔は見えない・笑)。
脚本だけなら、十分萌え作品。
しかし、脚本だけではどーにもならない、芝居は板の上に載ってなんぼ、てのは本当だ。
だって、萌えない(笑)。
あまりにも色気がなさ過ぎて。さわやかすぎて。
役者がちがえば、同じ脚本で別物になったろーなー。
エロエロな匂い立つよーな舞台になったろうに。
惜しい。
台詞・シチュエーション・設定と、これでもかと萌えなシーンで、「よくもここまでハズしてくれるよなあ」と、笑い出しそうになって、こらえるのに苦労した。
その最強キャラが、いっぽくん。
こいつ、誰かなんとかして(笑)。
清く正しく美しすぎる。
この子に色気があるかどうか、そのキャラ造形や表現力に深みがあるかどうかで、作品のカラーが変わったはず。
かなめくんはまだ勉強中なのがわかる。まだ自爆してるけど、学年からしても「これから」に期待できる。
今回は、いっぽとかなめの役如何で、別物になったとわかるだけに、惜しいやらおかしいやら。
わたし、やっぱりいっぽくん好きだよなあ、と思うよ。
これだけ盛大にハズしまくってる彼を見ても、かわいいと思えてしまう。そのハズしっぷりもまた、個性だと思える。
バカキャラとしてなら、これでもいいのかなあ。かしげに通じるトホホさ加減だよなあ。
かしげといい、いっぽくんといい、色気のかけらもない清く正しく美しい人ばかりで、雪組は白い百合の花咲く丘のようですわ。近くで見るときれいだけど、遠目にはただの風景になっちゃって見分けがつかない。すげー地味。
派手な赤だの青だのの花が咲いた別の組のように、目立たない。
コム姫は個人で強烈な色を放つキャラではなく、原色キャラの横に立つことでコントラストを大きくしたり、ハイライトになったり、あるいは深みをつけたりするキャラだからなー。白い花の中に入ると、コム姫まで白くなって目立たなくなってしまう。
前回の『スサノオ』は、水しぇんというあざやかな色が加わったことで、コム姫個人の色も引き立ったんだよねえ。
しかし今回はまた、いつもの白い雪組に逆戻りか。
物語は、「壊れていない」というだけの、つまらない話でした。散漫で、なにがしたかったのかわからない。
ただ、コム姫はめちゃくちゃかっこよかった。
スーツ姿が最高。
でかい男たちに囲まれてるのもまた、いいですなあ。
いっぽ、かなめ、きたろうと、大男が並んで壮観。
かなめくんはこのままうまく育てば、いい色男になるかもなー。
きたろうくんは…………適役だった。アタマの悪い弟分役。てゆーか、アオセトナは無理アリ過ぎやろ。こーゆーキャラの方が安心できるわ、持ち味的にも。
スージー@いづるん、かわいすぎ。違和感なさすぎに、かわいい女の子。いじらしくていい役だ。
まーちゃんは、なんか大変な役だったねええ。衣装変だし、カツラ変だし。清純無垢って、一歩まちがえると人格なさげなキャラを、かわいらしく清潔感を持って演じなきゃなんないわけだし。
エリーがあまりにどーでもいい描かれ方だったので、「現実のエリーより、幻のエリーの方が重要キャラみたいやな」と思ったよ。マイケル、自己完結しすぎ。
まあ、主要キャラがかっこよかったし、スーツの男たちのダンスがたのしかったから、それだけでいいかもな。
かねすきさんも無事、まちかめぐるファンになってくれたみたいだし(笑)。ね? どこにいても、目に入るでしょ?
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