「日記の『緑野こあら』さんは、どんどん素の緑野さんと、かけはなれたキャラになっていってますね」

 と、かねすきさんに笑顔で言われた。

 そーなのよ、どこまで行くんでしょうねえ、あの人。

          ☆

 さて、今日はちはる兄貴のお茶会でした。
 太っ腹にゴージャスな催しで、気分悪くなるくらい食べまくってしまいました……甘いモノ苦手なのに何故、ケーキをいくつも食べるんだわたし(それは意地汚いから)。
 本日初対面の方と一緒になって、バイキング形式のお料理をうほうほ皿に盛り上げて、自分の席でばりばり食しておりましたよ。うまうま。

 今さら言うまでもないことですが、兄貴はかっこいいです。
 眺めているだけでしあわせです。
 あのしぶーい声を聞いているだけで、しあわせです。

 なのに。

 ああ、なのに。

 そのうえ、目の前で歌ってくれたらソレ、天国ですがな!!

 目の前でした。

 お茶会の最後に、ひとりずつに握手をしてくれるのですわ。
 そのときになにかひとことくらい、言葉を交わすことが可能なのです。

 わたしはアタマ悪いので、そのとき思ったままのことを、そのまんま言います。気の利いた言い回しとかなにも思いつかないし。つか、そもそもボキャブラ枯渇してるし。

 握手をしてもらいながら、わたしは兄貴に言いました。

「さっき、思いがけず歌声が聴けて、ものすごーくうれしかったです」

 会がお開きになる寸前に、兄貴はショーの黒タキ祭での歌を、ちょちょいっと披露してくれたのです。本日のプログラムにないのに、アカペラで「サービスよん」って感じに、最初のとこだけ。

 それがもー、すっげーうれしくて。
 生よ、生。
 「I Gotcha」を生で!

 よろこびと感動を伝えたくて、握手のときに視線を合わせて申し上げました。ほんとにほんとに、うれしかったの!
 兄貴も微笑んでくれました。

 そしたら、わたしの隣にいたおねーさん。わたしとは本日初対面(うっかり名前聞き忘れた)一緒にお料理を皿に盛り上げた同志。わたしの次に、兄貴に握手をしてもらう順番の方。

 彼女は、わたしの言葉を受けてさらに言った。

「もっと聴きたかったです!」

 すると兄貴。

 歌ってくれました。わたしたちの目の前で。

 てゆーか、わたしたちのために?!

 うっ・きゃ〜〜っっ!!

 壊れる。緑野、壊れました。黄色い歓声あげまくり。
 1ファンのために、歌ってくれちゃいますか! うおお、なんとありがたい。拝んでしまいますよ。

 わたしとその名前聞きそびれたおねーさん、初対面だってのに「がしっ」と手を握り合ってコンビネーションを讃え合いました。
 よくぞ言った! と、お互いを。

 ありがとうありがとう、いろんな人にありがとう。
 ちはる兄貴に感謝、とびきりの夢を見せてくれる素敵な人。
 なんのツテもないロンリー・ファンのわたしを、いつもお茶会に仲介をしてくれる方、今日縁あって一緒に同じ時間を過ごせた方たち、みんなみんなありがとう。

 最近つらいことが多いので、ひとの厚意や笑顔に癒されます。

 
 そして、兄貴を見送りながら、間近に迫ったあの人を見送る日のことを考え、二重にかなしくなるのだ……。

     

コメント

日記内を検索