全世界に叫びたい。@TAKARAZUKA舞夢!
2004年8月20日 タカラヅカ 花組公演『TAKARAZUKA舞夢!』の感想っす。
声を大にして言いたい。
力の限り、叫びたい。
世界に届け、わたしの嘆き。
藤井大介に、耽美モノを作らせるな。
才能ないんだから、やめとけ。
人間、向き不向きがある。
……頼むよ……懇願。涙。
いやあ、いたたまれない思いを味わってきました。
センスのない人間が作った「耽美系」ってのが、どれだけ恥ずかしいかを、これでもかと見せつけられて。
わたしは腐女子ですよ。
その昔、腐女子の好きなモノは「耽美系」などという恥ずかしい名称をつけられておりましたよ。そのころからの年期の行った腐女子ですよ。
なにしろ長くオタク女やってるもんで、いろーんなものを見てきましたよ。歴史の生き証人ってやつですよ。
そんなわたしが、いたたまれなくなるものっちゅーのはですね、ぶっちぎりで「カンチガイ者」ってやつなんですよ。
脂ぎった中年のおぢさんが、若い子のウケを取りたくて、若者言葉を連発している様を想像してください。必死でイカシたことを言っているつもりだけど、すでにソレは死語でしかなくて、周りの女の子たちがきゃーきゃー言ってるのは、ウケてるんじゃなくてたんにおぢさんをバカにして笑っているだけなんだけど、おぢさんはご満悦顔してるの。
それと同じいたたまれなさを感じるのよ、藤井くんの耽美モノには。
幼年向け男の子マンガやアニメに決まって出てくる、長髪で薔薇をくわえたフリルブラウスのカンチガイ美形様(お笑いにしか見えないが、その作品世界では本気で二枚目ということになっている)と同類のセンスにしか見えません。
藤井くんの作った耽美シーンを観るたびに、顎が落ちます。
う・わー。
悪趣味……恥ずかしい……誰か助けて……。
素養のまったくない人が、聞きかじりの知識だけで作ると失敗する、見本のようですわ。
耽美っちゅーのはほんと、感性に基づくものであり、「才能」の部分なんだと痛感させられる。
「作れるようになる」ものではなく、「作れる人に生まれる」しかないんだわ。
ナチュラルボーン、生まれながらに決まっているのよ、きっと。
藤井くんには、その才能がない。生まれつき、ない。
だから一生描けない。
……いいんだよべつに、才能なんてもんは全員同じように持っていなきゃならないもんじゃないんだから。耽美が描けなくても、他のものが描ければそれでいいんだから。人間はそうやって生きていくんだから。
そう、なくてもいいんだから、誰か教えてやってくれ、彼に「才能がない」ことを。
幼年向け男の子マンガのバラをくわえた巻き毛の美形様レベルの感性しか持ってないのに、「耽美作家」を気取らないでください……たのんます。アタマ下げちゃうよ……懇願しちゃうよ……己れを知ってください。
とまあ、つらくてつらくて仕方のない、ある意味愉快なショーです、『TAKARAZUKA舞夢!』。ギリシア神話をモチーフにして、よくぞあそこまで悪趣味を極められたなと、感心してしまうのもテかもしれないな。はふー。
オタク女であるがゆえに、拒絶反応が激しいのかもしれんよ。
長年「耽美系」を愛してきた年寄りには、あーゆー「なんちゃって耽美」は気持ち悪くて仕方ない。
『Cocktail』のときもそうだったが、やほひを意識したシーンになると、藤井演出の気持ち悪さとカンチガイぶりはMAXになる。
腐女子のテリトリーだからこそ、その感性を持たない門外漢が「ほーら、やほひだよー」とうれしげに作ったマガイモノには派手に反応してしまう。
あのソレ、やほひチガウから。
やほひのことをよく知らない人が、知らないまま勝手に「こんなもん?」って作って失敗したものは、やほひとは言わないから。
ソレ、ただのお笑いだから。
今回もまた、そのカンチガイやほひシーンがあったのだけど、もちろんトホホなものでした。
ゼウス@寿美礼ちゃんは美女たち(あまり美女に見えないものや、オカマまでバラエティ豊か。……っていうかゼウス様趣味悪すぎ)と浮気しまくったあげく、美少年@みわっちとキスして終わる、というシーン。
これがもー、お笑いでしたのよ、最初から最後まで。
まあ、ホモ落ちだからマジにやってはイカンのかもな。吉本風にするのが正しいのかもな。
にしても、センスの悪さに顎は落ちっぱなしさ……。
ナルキッソス@水くんも、もちろんトホホ・オーラ満載さ。
美青年ナルキッソスが、てめえの影と踊るシーンよ。どう考えても色っぽく美しいシーンでしょう。
なのに……。ああ、みなまで語るまい……。水くん本人はいくらでも耽美ができる人なのに……せっかくの才能を無駄遣いさせて……。
唯一愉快だったのは、パリスの審判。パリス@ゆみこちゃんが、3女神ではなくゼウス様を選びたがっているように見えるのが、とてもヒットだった。
ええ、わかっているわ。何故このシーンがたのしかったのか。
たぶん藤井くんは、このシーンをゼウスとパリスで耽美にしようとは思ってないんでしょう。
だから、耽美に見えた。
藤井くんが耽美にしようと思ったところは軒並み自爆しているのよ。
彼がなにも考えていないところだけが、キャストの力で耽美になってるの(笑)。
寿美礼ちゃんは、黙って立っているだけで耽美OKだもんねっ。
藤井が余計なことしなけりゃ、十分耽美になるっつーの。
さて。
この『TAKARAZUKA舞夢!』が悪趣味脱力系お笑い歌謡ショーなのは、もう仕方ないこととして。
それでもこのショー、すばらしい底力があるのよー。
声を大にして言いたい。
力の限り、叫びたい。
世界に届け、わたしの歓喜。
藤井大介には、タキシードと黒燕尾モノだけ作らせておけ。
中詰めの、タキシード男役たちのシーンは、すばらしいっす!!
これぞタカラヅカ!!
ハラショー! 生きてて良かった!!(笑)
全ツ『Cocktail』でもそうだったね。耽美シーンは全滅してるのに、クラブのシーンになると途端魅力が爆発する。
藤井くん、あなたの才能はやほひにはないのよ、きらきら耽美じゃないの。
黒一色の大人な色気なのよー。
アニメみたいなカツラや衣装じゃなくて、地毛に黒タキよ、黒燕尾よ。スーツの男たちを描く才能こそが、あなたが持って生まれた才能なのよ。
どうか、持っていないもので勝負しようとしないで、今ある武器を磨いてくれー。
これだけ才能あるのに何故、あんなバカな自爆っぷりをしているの。さめざめ。
というのが、ショーの感想ですわ。
あー……すさまじい破壊力。衣装の悪趣味さ、カツラの失敗ぶりは、後世まで語り伝えてもいいんじゃないかと(ロケットのものすごさも、是非語り伝えたい・笑)。『タカラヅカ絢爛』とはジャンルがチガウのに、失敗ぶりは同じという。
でもいいの、クラブのシーンを観に通うわ。あそこだけは素晴らしいから。演出は脱力でも、オサ様の歌は素晴らしいし。
悪趣味も見慣れるとたのしくなったりするし、経験上(笑)。
いろんな意味で、一見の価値アリっすよ!
声を大にして言いたい。
力の限り、叫びたい。
世界に届け、わたしの嘆き。
藤井大介に、耽美モノを作らせるな。
才能ないんだから、やめとけ。
人間、向き不向きがある。
……頼むよ……懇願。涙。
いやあ、いたたまれない思いを味わってきました。
センスのない人間が作った「耽美系」ってのが、どれだけ恥ずかしいかを、これでもかと見せつけられて。
わたしは腐女子ですよ。
その昔、腐女子の好きなモノは「耽美系」などという恥ずかしい名称をつけられておりましたよ。そのころからの年期の行った腐女子ですよ。
なにしろ長くオタク女やってるもんで、いろーんなものを見てきましたよ。歴史の生き証人ってやつですよ。
そんなわたしが、いたたまれなくなるものっちゅーのはですね、ぶっちぎりで「カンチガイ者」ってやつなんですよ。
脂ぎった中年のおぢさんが、若い子のウケを取りたくて、若者言葉を連発している様を想像してください。必死でイカシたことを言っているつもりだけど、すでにソレは死語でしかなくて、周りの女の子たちがきゃーきゃー言ってるのは、ウケてるんじゃなくてたんにおぢさんをバカにして笑っているだけなんだけど、おぢさんはご満悦顔してるの。
それと同じいたたまれなさを感じるのよ、藤井くんの耽美モノには。
幼年向け男の子マンガやアニメに決まって出てくる、長髪で薔薇をくわえたフリルブラウスのカンチガイ美形様(お笑いにしか見えないが、その作品世界では本気で二枚目ということになっている)と同類のセンスにしか見えません。
藤井くんの作った耽美シーンを観るたびに、顎が落ちます。
う・わー。
悪趣味……恥ずかしい……誰か助けて……。
素養のまったくない人が、聞きかじりの知識だけで作ると失敗する、見本のようですわ。
耽美っちゅーのはほんと、感性に基づくものであり、「才能」の部分なんだと痛感させられる。
「作れるようになる」ものではなく、「作れる人に生まれる」しかないんだわ。
ナチュラルボーン、生まれながらに決まっているのよ、きっと。
藤井くんには、その才能がない。生まれつき、ない。
だから一生描けない。
……いいんだよべつに、才能なんてもんは全員同じように持っていなきゃならないもんじゃないんだから。耽美が描けなくても、他のものが描ければそれでいいんだから。人間はそうやって生きていくんだから。
そう、なくてもいいんだから、誰か教えてやってくれ、彼に「才能がない」ことを。
幼年向け男の子マンガのバラをくわえた巻き毛の美形様レベルの感性しか持ってないのに、「耽美作家」を気取らないでください……たのんます。アタマ下げちゃうよ……懇願しちゃうよ……己れを知ってください。
とまあ、つらくてつらくて仕方のない、ある意味愉快なショーです、『TAKARAZUKA舞夢!』。ギリシア神話をモチーフにして、よくぞあそこまで悪趣味を極められたなと、感心してしまうのもテかもしれないな。はふー。
オタク女であるがゆえに、拒絶反応が激しいのかもしれんよ。
長年「耽美系」を愛してきた年寄りには、あーゆー「なんちゃって耽美」は気持ち悪くて仕方ない。
『Cocktail』のときもそうだったが、やほひを意識したシーンになると、藤井演出の気持ち悪さとカンチガイぶりはMAXになる。
腐女子のテリトリーだからこそ、その感性を持たない門外漢が「ほーら、やほひだよー」とうれしげに作ったマガイモノには派手に反応してしまう。
あのソレ、やほひチガウから。
やほひのことをよく知らない人が、知らないまま勝手に「こんなもん?」って作って失敗したものは、やほひとは言わないから。
ソレ、ただのお笑いだから。
今回もまた、そのカンチガイやほひシーンがあったのだけど、もちろんトホホなものでした。
ゼウス@寿美礼ちゃんは美女たち(あまり美女に見えないものや、オカマまでバラエティ豊か。……っていうかゼウス様趣味悪すぎ)と浮気しまくったあげく、美少年@みわっちとキスして終わる、というシーン。
これがもー、お笑いでしたのよ、最初から最後まで。
まあ、ホモ落ちだからマジにやってはイカンのかもな。吉本風にするのが正しいのかもな。
にしても、センスの悪さに顎は落ちっぱなしさ……。
ナルキッソス@水くんも、もちろんトホホ・オーラ満載さ。
美青年ナルキッソスが、てめえの影と踊るシーンよ。どう考えても色っぽく美しいシーンでしょう。
なのに……。ああ、みなまで語るまい……。水くん本人はいくらでも耽美ができる人なのに……せっかくの才能を無駄遣いさせて……。
唯一愉快だったのは、パリスの審判。パリス@ゆみこちゃんが、3女神ではなくゼウス様を選びたがっているように見えるのが、とてもヒットだった。
ええ、わかっているわ。何故このシーンがたのしかったのか。
たぶん藤井くんは、このシーンをゼウスとパリスで耽美にしようとは思ってないんでしょう。
だから、耽美に見えた。
藤井くんが耽美にしようと思ったところは軒並み自爆しているのよ。
彼がなにも考えていないところだけが、キャストの力で耽美になってるの(笑)。
寿美礼ちゃんは、黙って立っているだけで耽美OKだもんねっ。
藤井が余計なことしなけりゃ、十分耽美になるっつーの。
さて。
この『TAKARAZUKA舞夢!』が悪趣味脱力系お笑い歌謡ショーなのは、もう仕方ないこととして。
それでもこのショー、すばらしい底力があるのよー。
声を大にして言いたい。
力の限り、叫びたい。
世界に届け、わたしの歓喜。
藤井大介には、タキシードと黒燕尾モノだけ作らせておけ。
中詰めの、タキシード男役たちのシーンは、すばらしいっす!!
これぞタカラヅカ!!
ハラショー! 生きてて良かった!!(笑)
全ツ『Cocktail』でもそうだったね。耽美シーンは全滅してるのに、クラブのシーンになると途端魅力が爆発する。
藤井くん、あなたの才能はやほひにはないのよ、きらきら耽美じゃないの。
黒一色の大人な色気なのよー。
アニメみたいなカツラや衣装じゃなくて、地毛に黒タキよ、黒燕尾よ。スーツの男たちを描く才能こそが、あなたが持って生まれた才能なのよ。
どうか、持っていないもので勝負しようとしないで、今ある武器を磨いてくれー。
これだけ才能あるのに何故、あんなバカな自爆っぷりをしているの。さめざめ。
というのが、ショーの感想ですわ。
あー……すさまじい破壊力。衣装の悪趣味さ、カツラの失敗ぶりは、後世まで語り伝えてもいいんじゃないかと(ロケットのものすごさも、是非語り伝えたい・笑)。『タカラヅカ絢爛』とはジャンルがチガウのに、失敗ぶりは同じという。
でもいいの、クラブのシーンを観に通うわ。あそこだけは素晴らしいから。演出は脱力でも、オサ様の歌は素晴らしいし。
悪趣味も見慣れるとたのしくなったりするし、経験上(笑)。
いろんな意味で、一見の価値アリっすよ!
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