月組新公『飛鳥夕映え』感想のつづきっす。

 わたし的注目配役は、山背大兄皇子@龍真咲くんでした。
 なにしろ本役さんが濃いので(笑)、どーするんだろーなー、まさかあのままじゃないだろーなー、とは思ってたんだけど、薄目に落ち着いていてほっとするやら、ちと物足りないやら(笑)。
 でもふつーにうまいよね。青さがいい感じ。
 ……わたしの目には、お化粧がいまいちに見えたんだけど、どうなんだろ。もっときれいだよね、真咲くん。

 鎌足@もりえちゃん、石川麻呂@めおちゃんには結構不満……つか、これが新公らしさってもんなのかしら。

 軽皇子@ひろみちゃんの役作りが、すっげーかっとばしていたと思うんだけど、アレはどうなの??
 スローテンポな棒読み喋り、どことなく泳いだよーな目線。
 『ベルばら』のルイ16世を彷彿とさせる皇子様でした。
 政治とも皇位継承ともあえて距離を取って生きる、浮世離れした皇子様でした。
 役としてアリな姿だとは思うけど、この役作りだと少なくとも「2番手(3番手)の役」ではないよなあ。なんせルイ16世だからなぁ。アントワネットがフェルゼンと浮気してるのを知ってて笑顔でスルーする人、なるほど軽皇子も小足媛が石川麻呂と浮気してても笑顔でスルーですか、共通項ですか。

 皇極帝@たまこちゃんが、ゆら姐さんのコピーまんまな演技に台詞回しだったので、軽皇子と並べて考えると「この姉に、この弟か……遺伝子ってやつはよぅ」って感じでした。

 今回の新公で発見だったのは、小足媛@青葉みちるちゃん。
 うーまーいー。
 落ち着いた美しさに、情感のある演技。今すぐ本公と替わってくれてもいい……わたし的に……美しい人と恋に落ちる石川麻呂が見たい……。

 丸い牛さんはどんどん出世していくし、長い牛さんも今回役が付いて、こんなに演技して喋ってるのはじめて見たし。
 顔が好みの麻月れんかちゃんは、せっかくの新公で名前のある役だったのに、おヒゲが半分風にそよいでいて、手に汗握らせてくれたし。

 そして、月組公演を観ていると雪組のまちかめぐる氏なみに目について仕方ないふたり、紫水梗華ちゃんと美夢ひまりちゃんにどーしても目がいってしまう。
 紫水梗華ちゃん、新公、半分男役なんやね……そうだよね、君、顔だけ見てたら男役だもんね。身長さえあれば、いい男になったろうに、惜しいなあ。
 生駒役は正直、すげーこわかった……最後の邪悪な笑いが……こここわー。
 ひまりちゃんは、いきなりセンターで歌い出したから、ものすげーびっくりしたよ……役ついてないと思ったら、ちゃんと見せ場もらってんだ……本公演でもいつもいい位置にいるもんねえ。

 主演のほっくんとヒロインのあいちゃんを除けば、「新公らしい新公」ってやつだった。

 だからこそ、カーテンコールにうんざり。

 どうしてヅカファンってこう、対抗意識燃やすんだろうねえ。
 雪組新公で数年ぶりにカーテンコールが起こってから(きりやんの『ノバボサ』以来?)、どの組の新公も、「カーテンコールやらなきゃ! 負けてしまう!!」てなもんで、カーテンコールがお約束になってしまった。
 きっとこれから半永久的にカーテンコールがあるんだろうな……。

        

コメント

日記内を検索