祝まとぶん、単独バウ初主演。
 ……について、チケット事情を眺めながら、思ったこと。

 1.まとぶんって、知名度あるんだな。
 2.でも人気は番手と学年にふさわしい程度なんだな。

 今年のバウはチケット入手に苦労しない。と、わたしは思っていた。雪組壮くん、月組きりやん、花組ゆみこちゃん、星組まとぶん。このなかでいちばんチケット難なのは、ただひとり2番手のきりやんぐらいだろう、と。あとの3番手の若者たちは、言っちゃ悪いが前売り完売はしないだろう。
 現に壮くんバウは余りまくっていたし、作品もアレレだったので幕が開いてからも苦戦していた。
 ゆみこちゃんも完売せず、ただしこちらはじわじわと売れていった。
 まとぶんも、先手の3番手ふたりと同じことになるだろうと踏んでいた。しかも日本物だしな。わたしの周囲ではカード貸切なども全スルー、壮くんやゆみこちゃんのチケットを余らせて苦労したらしいからな。もう同じ目には遭いたくない、とチケ取りに消極的だったさ。

 ところがどっこい。
 まさかの前売り即日完売、チケット難の嵐がやってきた。

 なんで? まとぶんってそんなに人気あったの?
 どうも腑に落ちない。
 まとぶんはいい男だし、人気があることは知っている。しかし、バウを日本物で即日完売できる器だとは、まだ思っていない。将来そうなるとしても、今はまだチガウだろ。

 なんだか、すごくいやーな感じがしたさ。
 予感は的中、発売からすぐに、掲示板の「交換」コーナーの「手持ちチケット」として、まとぶんバウのチケットがずらずら並びだしたよ。
 しかもものすげータカビー(死語ですか、すんまへん)な交換条件ばかり。

 交換の手札として、バウチケ押さえまくったんだね、みんな……。

 きりやんバウのときと同じだ。
 今年唯一の2番手バウ主演、きりやんのチケットも即日完売、掲示板には「求む」の嵐。
 すごーい、やっぱ2番手バウはチケ難だよねえ、去年がそうだったもんねえ(かしげのぞく)、と思わせる盛況ぶり。
 しかし。

 日が経つにつれ、きりやんチケットの価値は暴落した。

 交換のために押さえていた人たちが、いっせいに吐き出したからだ。
 ものすげー強気な条件で交換の手札として使われていたきりやんバウが、あっちゅー間に「譲る」の嵐、ダンピングで叩き売り。

 みんな、きりバウを、「なんにでも交換可能な魔法のチケット」だと思っていたんだね……きりやんに夢を見ていたんだね。
 去年の魔法が忘れられないんだね。水バウ、あさこバウ、とうこバウ。これらのチケットはみんな、魔法のカードだったよ……なんにでも変身可能だったさ。でもきりやんはちがったね。きりやんがどうこう、じゃなく、魔法の3人の人気がそれだけすごかったってことさ。

 まとぶんバウのチケット事情に関して、わたしはこのきりやんチケットのことを彷彿としたよ。
 とりあえず長くヅカファンやってるから、チケットの売れ行きの予測はある程度つくよ。(予測が立たないのはトド様公演ぐらい。トド様ファンってよくわからない……)

 だからこの、わたしや周囲の予想を裏切るまとぶんバウのチケット難は、通常ならありえないことだと思うんだ。
 どう考えても、まとぶんに水くんやあさこ、とうこと同じだけの人気があるとは思えないから。

 ええ。
 思った通り、日が経つにつれ、まとぶんバウの価値は暴落。
 あんなに強気に交換の手札として使われていたのに、「譲る」やダンピングの嵐が吹く。

 みんな、交換目的で押さえていただけやったんやな……。

 
 これはあくまでも、一般人としてチケット事情を眺めていたわたしの感想であって、真実かどうかはわからない。FCだとかスポンサーとか?芸事世界の裏事情は知りようがないし。
 「チケット難」→「掲示板の交換用手札として氾濫」→「譲る・値引きの嵐」という流れを見ての個人的な見解さ〜〜。

 ここでおもしろいのは、同じ立場であるいっぽくんやゆみこちゃんのバウは、はじめから交換用手札としての価値を認められず、まとぶんのみが認められたということだ。

 どういうことだろね?

 ふつーに公演を観ていたら、まとぶんの人気が去年の3強と同じかそれに継ぐものだとは、思わないと思うんだけど。

 やっぱり最初から交換目的でチケ取りする層というのは、タカラヅカ全体に愛がそれほどないのかもしれないなー。
 まとぶんの人気を読みまちがえたってことだよね。
 なんで読みまちがえるの? まとぶんバウを「なんにでも交換可能な魔法のチケット」だと夢見たわけでしょ。いくらなんでも、華々しすぎるよ、読みまちがえ方が。
 それってつまり、まとぶんに興味がないからなんじゃないの? よく知らないから、カンチガイしたんじゃないの?
 ……まあ、まとぶんを大好きでよく見ている人なら、そもそも交換目的でチケット取ったりしないか。

 
 人にはそれぞれ事情があるので、交換目的のチケ取りが全部悪いとは思ってないさ。
 ただ、そのためにほんとうにその公演を観たい人が、発売日に泣いたのかと思うとせつないだけ。予想外のチケ難ぶりに煽られて、高額チケットをあわてて購入したんじゃないかとか、余計な心配をしてしまうだけさー。

 
 これらの出来事から、冒頭の感想になるわけよ。

1.まとぶんって、知名度あるんだな。
 チケットゲッターたちは、まとぶんのチケットを手に入れれば、他の観たい公演に交換できると思った。もしくは高額で転売できると思った。
 それって、人気ではなく、知名度だよねえ。そんなに有名な子だったかわたしにはぴんとこないけど、名前が先行していたってことなんだろうな。

2.でも人気は番手と学年にふさわしい程度なんだな。
 思い通りの交換はできなかった。また、高額で転売することもできなかった。かといって、自分で観に行くには無理がある。……てな理由がすべてではないだろうが、フタを開けてみればチケットは余り、出回っている。
 まとぶんが人気がないというわけじゃない。そもそも彼くらいの学年と露出度の子に相応しい、ふつう程度のチケット状況に落ち着いた。

 
 そして、交換目的云々の話も含めて、今年前半のバウチケット事情が興味深いさ〜。

 まとぶんだけが、「価値がある」と交換目的の人に認められたという事実。いっぽくんとゆみこちゃんにその価値はない、と思われていた(まあ実際その通りだが)事実。
 これって、興味深い話だよねえ。

 いっぽくん・ゆみこちゃんと、まとぶんのちがいって、なんだろねえ。舞台人としてではなく、ゲッターの評価の真意ね。
 考察するとたのしそうだ。

    

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