最近あたし、日記の文章量多いねえ。ストレス溜まってんだねえ(笑)。他愛なく責任のない文章書くことで、発散してるんだねえ(笑)。

 『飛鳥夕映え』の話。
 ええ、まだこの話。駄作なのに何故、ここまで何度も話題にするかな(笑)。

 蘇我鞍作というキャラが壊れているために、どーしよーもなくなっている、この作品。
 前提1では「生まれながらの欠陥」の話をした。

 ので次、前提2にいってみよー。

 前提2は、ある意味タカラヅカ的に正しく、ある意味力技だ。

 蘇我鞍作は、とてつもなく魅力的な男である。

 あなたの愛する、いちばん魅力的な男役を想像するのだ。
 立っているだけで罪! かっこよすぎ! な、スーパースター様を想像するのだ! 存在しているだけで呼吸困難! 視線ひとつで妊娠しちゃうかも! な、セクスィースター様を想像するんだ!

 トップスターに理屈はいらない。
 同じ仕草、同じ台詞で、観客を殺す。他の人が言ったら笑っちゃう台詞だけど、**様が言ったら腰砕けた〜〜! みたいな。

 脚本が破綻していようと、わけがわからなかろうと、スターオーラで煙に巻く。

 正しくタカラヅカ、正しく力技。

 わたしとかねすきさんは、あまり時間のない観劇後、ちらりとだけ話をした。

「鞍作ってつまり、『トップスターの役』なんだよね」

 タカラヅカで「トップスター」という地位にいる人ならば、誰でも似合う役なんだ。

 ワタルくんはぜんぜんOKでしょう。
 懐の深い、雄々しい鞍作。「兄貴、ついて行くぜ!」てなもんで、人望を集めていそう。

 月組前トップのリカちゃんが演じていたら、さぞかしねーーーーっとりと濃い、やんらすぃ鞍作だったでせう。そりゃ女たちが放っておかないわ……浮気も二股も、仕方ないわ、存在自体が罪なんだもん、ということで。

「春野寿美礼さんがやったら、ものすごいことになっていたでしょうね」
 と、かねすきさんは笑顔でおそろしいことを言う。
 寿美礼ちゃんが鞍作を? …………ぶるぶるっ、想像するだけでもおそろしいわ。色気垂れ流しの邪悪(でも外面は天使)鞍作になったわよ……。女はもとより、男たちもたらしまくられていたわね……千人斬り鞍作……ぶるぶる。

 とゆーふーに、「トップスター」ならばそのスターオーラで「説得力」をつけてしまう、そーゆー「器」なキャラクタなんだわ、鞍作。
 スターの色を入れるのが前提だから、器自体は空なの。薄くて書き込み不足で辻褄が合ってないの。
 観客が、自在に「わたしだけの**様」を観られるように、ツッコミどころをたくさん残してあるの。

 ……にしても、ツッコミどころが多すぎっていうか、主人公に「欠陥がある」とまで考えなきゃならんほど壊れている必要はないと思うんだが(笑)。
 まあ、それでもヅカの駄作のなかではマシなうちだもんな、『飛鳥夕映え』。

 
 この『飛鳥夕映え』は、さえちゃんにあてがきされたものではないんだなあ、としみじみ思う。
 「トップスターならば誰でもハマる役」をあてられて、ハマることができないのが、さえちゃんの持ち味なんだもん。
 さえちゃんがトップに相応しくないとは、思ってない。そーゆートップがいてもいいと思う。
 ただ、座付き作者なら、そーゆーさえちゃんに相応しい作品を書いてあげて欲しかったよ。
 お披露目なんだからさー。ご祝儀ってことで、もっと繊細なキャラに書き直してくれればよかったのに。

 コム姫といい、さえちゃんといい、いわゆる「トップスター」らしい持ち味のない人に、いかにもな「トップスター」な役を与えてお披露目公演をコケさせるのが、座付き作者の癖なのかしら。

 
 あー、それにしても。
 鞍作@寿美礼ちゃんで、鎌足@あさこだったらあたしゃ、萌え狂ってたよ……。

     

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