ほんとに使えないな、このサイト……。
 と、すでに何度目かわからないつぶやき。

 テレビを付けたら、マーティン・ショートが出ていた。トニー賞の再放送らしい。
 マーティン・ショートかぁ、マーティン・ショートというと、わたしにとっては『三人の逃亡者』のすばらしいヘタレ受男ぶりが忘れられないのよねえ。

 と、なんかとってもなつかしくなって、そーだ、レビューなんか書いちゃおう、と思ったのにさ。

 Amazonにデータがあるにもかかわらず、リンクすることができないのよ……。つ、使えねえ。

 画像が欲しかったのに。
 腐女子ならアンテナ立っちゃう素敵なパッケージなのに。

 だって、男が男をお姫様抱っこしている写真なのよ?!

 んな写真の映画、腐女子なら見たくなるでしょう?

 
 出所したばかりのベテラン銀行強盗ルーカス@ニック・ノルティは、今度こそ堅気になろうと決心、シャバに出てまず最初に口座を作ろうと入った銀行で、まさかの銀行強盗事件に遭遇。人質にされたうえ、犯人の仲間だと誤解されてしまう。
 ルーカスを巻き込んだ銀行強盗のネッド@マーティン・ショートは、ドジでまぬけな素人強盗。彼は幼い娘メグのために金が必要で強硬手段に出たんだ。
 なんやかんやで一緒に逃げるうちに、ルーカスはネッドとメグに情が移ってしまい……。

 監督・脚本フランシス・ヴェベール、出演ニック・ノルティ、マーティン・ショート。1989年作品。

 わたしのツボを直撃する、立場のチガウ男ふたりが力を合わせて逃避行、徐々に心が通じ合う話。「手錠でつながれた刑事と犯人」モノっていうかね。

 ルーカスもネッドも、最初はなりゆき、仕方なく。嫌々一緒にいるわけなんだけど。
 だんだん、惹かれ合っていくのね。

 この映画が愉快なのは、ネッドが子持ちだってこと。
 ネッドの娘、メグ。この子がもー、めちゃくちゃかわいい。
 強面ルーカスは、まずこのかわいいメグちゃんにほだされるの。ネッドは最悪だし、巻き込まれた立場も最悪、でもこの子だけはかわいいから許すか、みたいな。
 天使にはかないません! てか。

 たしかに、態度が軟化したきっかけはメグちゃんかもしれない。
 でもそれだけじゃないだろう?

 ルーカスが、ネッドにはまっていくさまが、実に目に愉快なのです。

 バカでヘタレでなんにもできなくて。でも、娘を愛していて。めちゃくちゃだけど、娘のために一生懸命で。そんなネッドを見ているうちに……ルーカス、惚れちゃったのね。
 ネッドのことが、愛しくてしょーがない、らしい(笑)。

 だけどルーカスは、必死に言う。
「メグのためだ。かわいいメグのためにしていることだ」
 ソレ、言い訳だって! あんたがメグを救うために一生懸命なのは、メグを愛しているネッドのためだってば!!

 最高なのは、パッケージ写真にもなっている、お姫様抱っこ。

 愛娘メグを奪還し、抱きしめたネッド。
 ……ここまではいいんだが、ヘタレなこの男、動けなくなっちゃったんだわ。
 ぼやぼやしているヒマはないっちゅーに、愛だけあってあとはなにもないヘタレ男、さっさと動けよ!!
 業を煮やしたルーカスは、メグを抱きしめているネッドごと、ひょいっと抱き上げて、走り出すのよ!!

 愛。
 愛ですわよ!!

 どこのBLですかっ?!

 メグがかわいいからだ、と言い訳しながら、ネッドに恋してるルーカス、ヲトメの瞳でルーカスを見上げるネッド、ひたすら天使のメグちゃん。
 この3人がもー、ツボでツボで。

 そのうちメグちゃんはネッドのことを「ママ」、ルーカスのことを「パパ」と呼ぶんだろうなあ、微笑ましいなあ、とハッピーエンドのその先まで想像して、ほっこりしちゃいますよ。

 
 ヘタレ男好きのわたしには、こたえられないヘタレ・ラブコメ。
 素直になれない大男ルーカスがかわいらしく、バカ男ネッドがものすげーキュートに見えてうろたえます(笑)。
 ああ、今のわたしは「ヘタレ男」と言えばかしげちゃんだからなぁ、ネッドをかしげで見たいなぁ、とか思うのことよ(笑)。
 じゃあルーカスは誰よ、かっしーを姫抱っこできる男って……ワタルしかいないじゃん(笑)。
 ふと、アポリネールを姫抱きするアリスティドを想像してしまった……い、いいかも……。

        

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