なんで火曜日なのに、2回公演じゃないの〜〜、と、かなしみの緑野です。
よりによって灼熱日、またしても東京に行ってたんですが、ヅカは観られなかったです。昼1回だけの公演の日だったんで、用事と時間がかちあっていて、どう調節しても観られませんでした。めそ。あああ『ファントム』うぅ。たかちゃあん。当日券並ぶ気満々だったのにぃ。
東京宝塚劇場『ファントム』のポスターには、「絶賛上演中」というシールが貼ってありました。
そうよねえ、「上演中」という事実のみを書くしかないよねえ。チケットはもう売り切れてるんだから。
わたしは自分が大阪在住で、ムラを中心にしか観劇生活をしてこなかったので、ひとつきだけ東京で観劇生活をしておどろいたことがある。
数年ぶりに買った『宝塚GRAPH』のキャリエール×エリック抱擁シーン等の切り抜きを、東京でわたしが借りていた部屋の壁に貼っているときに、ふと気づいたの。
まだ『ファントム』、こっちではやってないんだ。
わたしが東京かその周辺に住んでいたなら、当然東京公演までその演目を観るのを待っていたと思う。自分のテリトリーで観られるのがわかっていたら、高い金を出して遠征しないだろうから。
となると、先にこうやって、出版物に公演の写真が載るわけだ。本拠地ではひとつき以上も前に公演しているわけだから。
東京に住んでいたら、まだ観てもいない公演の写真を、見ることになるんだ。
……共感の得られないおどろきだとは思うよ。“雑誌に「自分がまだ観ていない公演の写真が載るんだ」ってことが、おどろき”だなんて、そういうことが起こることにはじめて気づいたなんて。
でもわたしには、ほんとーにおどろきだったの。
ヅカファンやって16年、これまでずーーーーっと、「雑誌の舞台写真」っちゅーのはわたしにとって「終わった公演」が載るものだったんだもの!!
もう自分の中では「終わってしまった」公演。
ページをめくると「あら、なつかしいわね。観に行ったわ」と感じる写真が載っている。
そういうものだったのよ、16年間。
記憶を確認したり、なつかしむためにあったのよ、雑誌の舞台写真は。
あ、なにもわたし、すべての公演を観ているわけじゃないんで、全ツとか名古屋や博多の公演写真なんかは、もちろん観ていない舞台の写真が雑誌に載っているよ。でも、はじめから観る予定のない公演の写真はまた、別だし。
自分がこれから観る作品が、先に写真という既成事実になって先に目に入る、ことがおどろきなの。
もちろん、ムラ公演のあとに東京公演があることは知っているし、雑誌にも東京公演の話題が載っていたりする。
でもそれはものすごく遠い話というか、「あら、あの公演まだやってたの」って感じで、自分には関係ない世界のようだった。
なにしろ、ムラの公演中心の身なので、いくら同じ演目が東京でやっていてもそれは「終わった公演」なのよ。わたしの体内感覚ではめでたく千秋楽なの。ENDマーク出ちゃってるから、「思い出」に昇華されちゃってるの。
ものすごくハマった作品だとか、誰かわたしにとって大切な人が退団するとか、なにか理由がない限り、ムラ公演の楽と同時に、わたしのなかでも華麗にフィナーレ、その公演は「終わってしまう」。目の前にないから、記憶の奥へ沈む。
だってそのときにはもう、ムラでは別の新しい公演がやっているわけだし。終わった公演のことまで考えていられない。わたしは通常公演は全組観るし、どの組も好きだし、たのしいし。初日が好きだからスタートダッシュに燃えているし。
ムラ中心だから、知らなかった。
東宝組って、写真とか記事とかが先なんだ。自分の目より記憶より、他人の目や記憶が先なんだ。
いやあ、おどろいたよー。
知らなかったんだもん。想像したことなかったんだもん。
自分が体験したことないもんだから、ほんと、想像の余地がなかったの。
『ファントム』の写真を部屋に貼りながら、「でも、東京ではまだコレやってないんだ。つか、こっちではまだ『スサノオ』やってるしな」と、感慨深かった。
大好きな『スサノオ』をまた観られたのはうれしかったけど、やはりわたしにとって『スサノオ』は「終わった公演」だったので、「すごい、終わった公演をまた好きなだけ観られるなんて!」という、タイムマシンに乗ったような興奮があったこともたしかだ。
東京タイムマシン。
わたしにとっては、そんなもの。
数ヶ月のタイムラグ。
時間の断絶、記憶の浮遊。
東宝公演が特別感あふれているのも、そのせいだろうなあ。
なんかなつかしくて愛しい感じなのね。
わたしにとって「過去」であり、「終わってしまったもの」に、また会える公演だから。
さよならを言って別れたともだちに、また会えたような。
だからこそ、観たかったのになー、『ファントム』。
チケットを押さえてあるのは2回だけなんで、それ以外に東京行くことがあれば、当日券で立ち見する気満々なのになー。
キャリエール×エリックの、あのあとの物語を考えたのよ。
あのあとっちゅーのは、6月11日の日記参照ね。
微妙に文字数足りないんで、腐女子語りは翌日欄へ。
よりによって灼熱日、またしても東京に行ってたんですが、ヅカは観られなかったです。昼1回だけの公演の日だったんで、用事と時間がかちあっていて、どう調節しても観られませんでした。めそ。あああ『ファントム』うぅ。たかちゃあん。当日券並ぶ気満々だったのにぃ。
東京宝塚劇場『ファントム』のポスターには、「絶賛上演中」というシールが貼ってありました。
そうよねえ、「上演中」という事実のみを書くしかないよねえ。チケットはもう売り切れてるんだから。
わたしは自分が大阪在住で、ムラを中心にしか観劇生活をしてこなかったので、ひとつきだけ東京で観劇生活をしておどろいたことがある。
数年ぶりに買った『宝塚GRAPH』のキャリエール×エリック抱擁シーン等の切り抜きを、東京でわたしが借りていた部屋の壁に貼っているときに、ふと気づいたの。
まだ『ファントム』、こっちではやってないんだ。
わたしが東京かその周辺に住んでいたなら、当然東京公演までその演目を観るのを待っていたと思う。自分のテリトリーで観られるのがわかっていたら、高い金を出して遠征しないだろうから。
となると、先にこうやって、出版物に公演の写真が載るわけだ。本拠地ではひとつき以上も前に公演しているわけだから。
東京に住んでいたら、まだ観てもいない公演の写真を、見ることになるんだ。
……共感の得られないおどろきだとは思うよ。“雑誌に「自分がまだ観ていない公演の写真が載るんだ」ってことが、おどろき”だなんて、そういうことが起こることにはじめて気づいたなんて。
でもわたしには、ほんとーにおどろきだったの。
ヅカファンやって16年、これまでずーーーーっと、「雑誌の舞台写真」っちゅーのはわたしにとって「終わった公演」が載るものだったんだもの!!
もう自分の中では「終わってしまった」公演。
ページをめくると「あら、なつかしいわね。観に行ったわ」と感じる写真が載っている。
そういうものだったのよ、16年間。
記憶を確認したり、なつかしむためにあったのよ、雑誌の舞台写真は。
あ、なにもわたし、すべての公演を観ているわけじゃないんで、全ツとか名古屋や博多の公演写真なんかは、もちろん観ていない舞台の写真が雑誌に載っているよ。でも、はじめから観る予定のない公演の写真はまた、別だし。
自分がこれから観る作品が、先に写真という既成事実になって先に目に入る、ことがおどろきなの。
もちろん、ムラ公演のあとに東京公演があることは知っているし、雑誌にも東京公演の話題が載っていたりする。
でもそれはものすごく遠い話というか、「あら、あの公演まだやってたの」って感じで、自分には関係ない世界のようだった。
なにしろ、ムラの公演中心の身なので、いくら同じ演目が東京でやっていてもそれは「終わった公演」なのよ。わたしの体内感覚ではめでたく千秋楽なの。ENDマーク出ちゃってるから、「思い出」に昇華されちゃってるの。
ものすごくハマった作品だとか、誰かわたしにとって大切な人が退団するとか、なにか理由がない限り、ムラ公演の楽と同時に、わたしのなかでも華麗にフィナーレ、その公演は「終わってしまう」。目の前にないから、記憶の奥へ沈む。
だってそのときにはもう、ムラでは別の新しい公演がやっているわけだし。終わった公演のことまで考えていられない。わたしは通常公演は全組観るし、どの組も好きだし、たのしいし。初日が好きだからスタートダッシュに燃えているし。
ムラ中心だから、知らなかった。
東宝組って、写真とか記事とかが先なんだ。自分の目より記憶より、他人の目や記憶が先なんだ。
いやあ、おどろいたよー。
知らなかったんだもん。想像したことなかったんだもん。
自分が体験したことないもんだから、ほんと、想像の余地がなかったの。
『ファントム』の写真を部屋に貼りながら、「でも、東京ではまだコレやってないんだ。つか、こっちではまだ『スサノオ』やってるしな」と、感慨深かった。
大好きな『スサノオ』をまた観られたのはうれしかったけど、やはりわたしにとって『スサノオ』は「終わった公演」だったので、「すごい、終わった公演をまた好きなだけ観られるなんて!」という、タイムマシンに乗ったような興奮があったこともたしかだ。
東京タイムマシン。
わたしにとっては、そんなもの。
数ヶ月のタイムラグ。
時間の断絶、記憶の浮遊。
東宝公演が特別感あふれているのも、そのせいだろうなあ。
なんかなつかしくて愛しい感じなのね。
わたしにとって「過去」であり、「終わってしまったもの」に、また会える公演だから。
さよならを言って別れたともだちに、また会えたような。
だからこそ、観たかったのになー、『ファントム』。
チケットを押さえてあるのは2回だけなんで、それ以外に東京行くことがあれば、当日券で立ち見する気満々なのになー。
キャリエール×エリックの、あのあとの物語を考えたのよ。
あのあとっちゅーのは、6月11日の日記参照ね。
微妙に文字数足りないんで、腐女子語りは翌日欄へ。
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