ぴちぴちムチムチの筋肉男たちの阿鼻叫喚。@ヒューマン・キャッチャー
2004年6月12日 映画 さて、ヅカの感想ばかりにかまけて(萌えて・笑)、映画の感想が溜まっています。今で6本かな〜。ゲームの話も最近書いてないしなー。テレビドラマの感想も、いろいろ書きたいことあったのになー。やっぱ『澪つくし』はおもしろいよなー。かをるの結婚式でマジ泣きしちゃったよ。照れ。『新選組!』は抱腹絶倒のすばらしいドラマですよねえ。とりあえず佐藤浩市受派のヒトには、これほど美味な作品もないでしょう。
と、改行ナシにだらだらしたあとで。
アホ映画の『ヒューマン・キャッチャー』を見ました。
なんでこんな映画、見るかなわたし(笑)。
自分でつっこみつつも、誘われたらけっこーなんでも見ちゃうもんで。
試写会じゃないよー、ちゃんとお金払って見たんだよー。350円だったけど。
なんせ350円、ビデオのレンタル代と変わらない金額だったんで、たぶん点数かなり甘いと思う。定価払って見たら怒り心頭でも、この値段なら「脱力系とはいえ、笑えたからまあいいか」と思っちゃうからなー。
ジャンルは、ホラーです。……笑えるけど。脱力するけど。
監督・脚本ヴィクター・サルヴァ、出演レイ・ワイズ、エリック・ネニンジャー。
2001年に公開された『ジーパーズ・クリーパーズ』の続編。原題は『ジーパーズ・クリーパーズ2』なのに、何故かまったく無関係な邦題がつけられた。
邦題の意味がまたすごいんだ。
人間を食料にする、謎のクリーパー。そいつは自在に空を飛び、地上を逃げまどう人間を襲う。
そう、獲物である人間のアタマをひょいっと掴み、空に連れ去るんだ。
まるでUFOキャッチャーのように。
UFOキャッチャーって……固有の商標だったよーな気がするんだが。一般にはクレーンゲームっていうのかな。SONYのウォークマンと同じで、商標が一人歩きしちゃってるんだろうけど。
それにしても、UFOキャッチャーみたいに人間を連れ去るから、ヒューマン・キャッチャーって……。
タイトルからしてすでに、相当アホっぽいんですけど。
まあきっと、すべてわかったうえで宣伝しているんだろうなあ。
わたしもさすがに、マジなホラーだとは思わずに見に行ったので、気持ちよくとほほな笑いを堪能しました。
1作目を見ていないんで、クリーパーの正体とかさっぱりわかりません。
とにかくヤツは存在していて、とにかく人間を襲う。理屈はないし、理由も知らない。
化物といっても、翼があるだけで基本は「人間の男」に近い姿をしているし。
それにしても。
素直に笑えるところと素直に疑問なところはまったく同じ。
ねえねえ、ホラーっていうとやっぱ、主人公は女性であるべきだよねえ?
美女が恐怖に顔を歪め、逃げまどってこそ華というか。
かよわきものが襲われるからこそ、感情移入もしやすいっていうか。
しかしこの作品。
狙われるのは、ムキムキのマッチョ・ボーイズなんだわ……。
笑えるところと、疑問なところはまったく同じ。
なんで女じゃないの?! なんで筋肉男たちなのっ?!
こんなに漢くさいホラーって、どうよ……。
狙われたのは、高校のバケットボール部員たち。
なんせアメリカ人だから、日本の高校生とはワケがチガウ。でかいわごついわ筋肉だわ。腹筋きれーに割れてます、てゆーかこいつら露出度高すぎ、みんな一度は脱いで肉体美を披露、いちいち脱ぐなよ、誰が誰だか余計わかんなくなるよ。
なんか、臭ってきそうな男臭い画面……。
そこへ襲いかかるクリーパー!!
カラダはムキムキでも、まだ高校生だ、みんなパニックを起こして逃げまどう!
次から次へと殺されるんだが、クリーパーには好みも趣味もあって、わざわざ選り好みしてるんだよねー。いやあ、クリーパーくんの趣味ってわかんないわぁ。
わかったのは男が好きなんだなってことぐらいだ。
バスケ部員には、マネージャーの女の子も数名まじってたんだけど、彼女たちには見向きもしない。
監督とかバスの運転手とかの「中年」というくくりの生き物は好みではないらしく、かなりおざなりに捕獲。若者たちを孤立させるためだけに中年たちを先に殺したのねー。本命はぴちぴちの筋肉野郎どもなのよねー。
ものすっげーたのしそーに襲いかかるクリーパーと、逃げまどう筋肉野郎ども。
どすこい悲鳴が轟き渡る。
なんか、チガウ意図の映画を見ている気分に……。
へんなところでツボに入って、笑えて仕方なかった。
ホモでおちゃめなクリーパーくんは、手作りの武器なんか使っちゃうしなっ。
お気に入りの獲物の「カラダ」で作った武器。
骨と皮でできてるのー。
とくにお気に入りだったのが、カラダのあちこちにタトゥを入れた少年。
わざわざ少年の「タトゥ入りのへそ」の皮を使って、手裏剣作って愛用してんだよ……。
愛した少年のカラダを使って、身の回りのモノを作るんだね……すごいね……マメだね……。
なんか思わず、『スサノオ』を思い出しちゃったよ……。
スサノオの死体から、月読様は笛を作ったんだよねええ。
ホモスキー仲間のかねすき嬢は、そのシチュエーションにやばいくらいハァハァしてたなあ。
月読様が、弟の死体から服を脱がせ、裸のカラダを撫で回し舐め回し、いろいろなさったあとに笛を作ったのだと。
彼女のあまりの煩悩の深さに、さすがのわたしも両手を挙げて降参したっけ。
それを思い出した……。
クリーパーくんも、お気に入りの筋肉少年を裸に剥いて、撫で回し舐め回ししてたのしんでるのかしらー。
殺して食べて、残った骨やら皮やらで工作しちゃうんだー。ほえー。
それにしても、クライマックスが納得いかない。
息子の仇としてクリーパー退治に燃えた戦うお父さん@レイ・ワイズが、あんな始末の仕方をするなんて、あまりにご都合主義。あわよくば続編を、てなハートですか?
それまではアホ・ホラー映画だと割り切ってたのしんで見ていたのに、展開の「ずるさ」に見ていていらいらした。
仇を討つなら、なんでそこでガソリンぶっかけて火を付けないんだよー? あそこでやっていれば、時間内に殺せたのに。
時間切れしたって、どこぞの処理場の硫酸のプールにでも自らの手で沈めてしまえよ。それでこそ復讐だろーに。
嘘を嘘だとわかったうえで笑えていただけに、ラストで制作側のせこさが見えたことに水を差され、一気に現実に戻ってしまった。
おかげで、後味悪いぞ。
まあ、最後までしょぼかったし、そのしょぼさを笑うには、いい温度なんだけど。
臭いそうなぴちぴちの筋肉男たちが逃げまどう、サバイバル・ホラー。
いちお、クリーパーくんが若い筋肉男を狙う理由を、ひとから聞きました。獲物の皮をかぶって新しい肉体になりかわったりするんで、元気な筋肉男を好むそうです。
でもソレ、ただの言い訳にしか思えないなあ(笑)。
と、改行ナシにだらだらしたあとで。
アホ映画の『ヒューマン・キャッチャー』を見ました。
なんでこんな映画、見るかなわたし(笑)。
自分でつっこみつつも、誘われたらけっこーなんでも見ちゃうもんで。
試写会じゃないよー、ちゃんとお金払って見たんだよー。350円だったけど。
なんせ350円、ビデオのレンタル代と変わらない金額だったんで、たぶん点数かなり甘いと思う。定価払って見たら怒り心頭でも、この値段なら「脱力系とはいえ、笑えたからまあいいか」と思っちゃうからなー。
ジャンルは、ホラーです。……笑えるけど。脱力するけど。
監督・脚本ヴィクター・サルヴァ、出演レイ・ワイズ、エリック・ネニンジャー。
2001年に公開された『ジーパーズ・クリーパーズ』の続編。原題は『ジーパーズ・クリーパーズ2』なのに、何故かまったく無関係な邦題がつけられた。
邦題の意味がまたすごいんだ。
人間を食料にする、謎のクリーパー。そいつは自在に空を飛び、地上を逃げまどう人間を襲う。
そう、獲物である人間のアタマをひょいっと掴み、空に連れ去るんだ。
まるでUFOキャッチャーのように。
UFOキャッチャーって……固有の商標だったよーな気がするんだが。一般にはクレーンゲームっていうのかな。SONYのウォークマンと同じで、商標が一人歩きしちゃってるんだろうけど。
それにしても、UFOキャッチャーみたいに人間を連れ去るから、ヒューマン・キャッチャーって……。
タイトルからしてすでに、相当アホっぽいんですけど。
まあきっと、すべてわかったうえで宣伝しているんだろうなあ。
わたしもさすがに、マジなホラーだとは思わずに見に行ったので、気持ちよくとほほな笑いを堪能しました。
1作目を見ていないんで、クリーパーの正体とかさっぱりわかりません。
とにかくヤツは存在していて、とにかく人間を襲う。理屈はないし、理由も知らない。
化物といっても、翼があるだけで基本は「人間の男」に近い姿をしているし。
それにしても。
素直に笑えるところと素直に疑問なところはまったく同じ。
ねえねえ、ホラーっていうとやっぱ、主人公は女性であるべきだよねえ?
美女が恐怖に顔を歪め、逃げまどってこそ華というか。
かよわきものが襲われるからこそ、感情移入もしやすいっていうか。
しかしこの作品。
狙われるのは、ムキムキのマッチョ・ボーイズなんだわ……。
笑えるところと、疑問なところはまったく同じ。
なんで女じゃないの?! なんで筋肉男たちなのっ?!
こんなに漢くさいホラーって、どうよ……。
狙われたのは、高校のバケットボール部員たち。
なんせアメリカ人だから、日本の高校生とはワケがチガウ。でかいわごついわ筋肉だわ。腹筋きれーに割れてます、てゆーかこいつら露出度高すぎ、みんな一度は脱いで肉体美を披露、いちいち脱ぐなよ、誰が誰だか余計わかんなくなるよ。
なんか、臭ってきそうな男臭い画面……。
そこへ襲いかかるクリーパー!!
カラダはムキムキでも、まだ高校生だ、みんなパニックを起こして逃げまどう!
次から次へと殺されるんだが、クリーパーには好みも趣味もあって、わざわざ選り好みしてるんだよねー。いやあ、クリーパーくんの趣味ってわかんないわぁ。
わかったのは男が好きなんだなってことぐらいだ。
バスケ部員には、マネージャーの女の子も数名まじってたんだけど、彼女たちには見向きもしない。
監督とかバスの運転手とかの「中年」というくくりの生き物は好みではないらしく、かなりおざなりに捕獲。若者たちを孤立させるためだけに中年たちを先に殺したのねー。本命はぴちぴちの筋肉野郎どもなのよねー。
ものすっげーたのしそーに襲いかかるクリーパーと、逃げまどう筋肉野郎ども。
どすこい悲鳴が轟き渡る。
なんか、チガウ意図の映画を見ている気分に……。
へんなところでツボに入って、笑えて仕方なかった。
ホモでおちゃめなクリーパーくんは、手作りの武器なんか使っちゃうしなっ。
お気に入りの獲物の「カラダ」で作った武器。
骨と皮でできてるのー。
とくにお気に入りだったのが、カラダのあちこちにタトゥを入れた少年。
わざわざ少年の「タトゥ入りのへそ」の皮を使って、手裏剣作って愛用してんだよ……。
愛した少年のカラダを使って、身の回りのモノを作るんだね……すごいね……マメだね……。
なんか思わず、『スサノオ』を思い出しちゃったよ……。
スサノオの死体から、月読様は笛を作ったんだよねええ。
ホモスキー仲間のかねすき嬢は、そのシチュエーションにやばいくらいハァハァしてたなあ。
月読様が、弟の死体から服を脱がせ、裸のカラダを撫で回し舐め回し、いろいろなさったあとに笛を作ったのだと。
彼女のあまりの煩悩の深さに、さすがのわたしも両手を挙げて降参したっけ。
それを思い出した……。
クリーパーくんも、お気に入りの筋肉少年を裸に剥いて、撫で回し舐め回ししてたのしんでるのかしらー。
殺して食べて、残った骨やら皮やらで工作しちゃうんだー。ほえー。
それにしても、クライマックスが納得いかない。
息子の仇としてクリーパー退治に燃えた戦うお父さん@レイ・ワイズが、あんな始末の仕方をするなんて、あまりにご都合主義。あわよくば続編を、てなハートですか?
それまではアホ・ホラー映画だと割り切ってたのしんで見ていたのに、展開の「ずるさ」に見ていていらいらした。
仇を討つなら、なんでそこでガソリンぶっかけて火を付けないんだよー? あそこでやっていれば、時間内に殺せたのに。
時間切れしたって、どこぞの処理場の硫酸のプールにでも自らの手で沈めてしまえよ。それでこそ復讐だろーに。
嘘を嘘だとわかったうえで笑えていただけに、ラストで制作側のせこさが見えたことに水を差され、一気に現実に戻ってしまった。
おかげで、後味悪いぞ。
まあ、最後までしょぼかったし、そのしょぼさを笑うには、いい温度なんだけど。
臭いそうなぴちぴちの筋肉男たちが逃げまどう、サバイバル・ホラー。
いちお、クリーパーくんが若い筋肉男を狙う理由を、ひとから聞きました。獲物の皮をかぶって新しい肉体になりかわったりするんで、元気な筋肉男を好むそうです。
でもソレ、ただの言い訳にしか思えないなあ(笑)。
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