「緑野さん、ホモに飢えすぎ」

 とのさんに、言われました。

 とのさんは腐女子仲間です。ヅカホモ語りOKな人です。だからわたしも安心して、萌えを語りまくってます。
 なのに。

「花バウ、べつにバーナード×ビリーじゃなかったじゃない」

 えええっ?!

「雪の『スサノオ』だって、どっからアシナヅチ? ありえない」

 えええっ?!

「緑野さんって、これまではわかるところを突いて、それを大きく広げていたけど、最近なにもないところから無理矢理ホモを作ってない?

 えええっ?!

「ホモに飢えすぎだよー。なんでもホモにしすぎー。つか、別のモノ見過ぎ」

 えええっ?!

 そーなんですか?
 あたしだけなの? あたしだけが、別のモノを見ているの?!

「バーナードとかアシナヅチとか言うんだったら、あたしが『ファントム』観て、エリック×フィリップ萌えとか言うのと同じくらい、無理ありまくりだよ」

 とのさんはエリック攻の人です。キャリパパ受。わたしとは意見が対立し、さんざん議論しました(笑)。
 それにしても、エリック×フィリップって……。

「だってクリスティーヌより、フィリップの方が歌うまいじゃん。『ママに似ている』つってフィリップさらってきた方がいいよ。フィリップはオペラ座のパトロンなんだしさ、カラダ漬けにして言うことなんでもきかせるよーにしたら、支配人はキャリエールに戻せるし、エリックの将来も安泰だし、万々歳じゃん

 とのさん……アンタ、悪や。
 カラダ漬けって……(注・ほんとーにこう言いました。目が点)、ちょ、調教しろと……。

「まったく緑野さんたら、自分がハマコファンだからって、ハマコをカップリングに絡めないでよ」

 ちょーっと待ったぁぁああっ。
 聞き捨てならないわ。わたしが、なんですって?

「緑野さん、ハマコとまちかめぐるの大ファンだもんね。そのうち、このふたりでカップリング作るんじゃないの?」

 やーめーてーよー。
 ありえない。ありえないわ〜〜。
 てゆーか、役者が好きだから妄想してんじゃないのよ。役に妄想してんの。アシナヅチ×スサノオなんであって、アシナヅチがハマコであることは無関係なのよ〜〜。もちろん、ハマコのアシナヅチがよかったせいだけどさ〜〜。
 役者でいうなら、水くんに萌え萌えだったけど、アオセトナさまに激ラブしてたけど、彼で腐女子妄想はべつにしなかったもん。ヲトメ心全開で「喜び組に入って、『欲しいモノを言ってごらん♪』に『キャ〜〜っ!!』って言って倒れたいっ!!」つー夢しかなかったもん。

 そんなこと言ったら、『王家に捧ぐ歌』ではわたし、ファラオ×ラダメス(+ケペル×ラダメス)だったんだから。本命様が出ている舞台でも、別カップリングだったわよ。
 役者より、役なんだってば。

「やおいっていうのは、美しいことが前提なのよ。だから緑野さんのは、そもそもやおいじゃないの」

 えええっ?!

「ハマコが絡んでいる段階で、すでにやおいじゃない」

 ひーどーいー(笑)。
 てか、どーしてわたしがハマコファンだって断定するのよ。そりゃハマコ好きだけど! わたしの周囲はハマコ嫌いな人ばっかで肩身狭いけど! それでも好きだって公言してるけど!

「巴里祭、行くんでしょ? ハマコ主役よ?」

 行かないわよ。誰があんな高い金出せるのよ。

「もし、バウや青年館だったら行く?」

 行くっっ!! ハマコ観に行く! ちとせちゃんも出るし!

「やっぱり……」

 そのなまあたたかい目はなに?

「緑野さん、どんどん遠い人になっちゃうね……」

 その笑いと憐れみを浮かべた目はなに?

 
 とのさんとは、ずーっと意見がすれちがったままでした。がっくり。
 でも。
 

 ねーねー、花バウだけどさ、みわっち、マワされてたよね?

「うん。アレはマワされてた」


 −−−−よーやく、意見の一致をみました。
 
         

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