とりあえずファンですからってことで、星組東宝公演『1914/愛』『タカラヅカ絢爛』を観てきました。
 ああMyダーリン、生ケロちゃんひさしぶりー。やっぱり出番少なー。チムチム変ー。
 若作りかわいこちゃんの水くんはかわいいと思えるのに、ケロの若作りは見たくないのです。キャラの差かなあ。水くんもケロちゃんもフェロモン男だけど、水しぇんは青年で、ケロはオヤジだから? 同じショートパンツでも、やっぱりケロがはくのはいやだ……。

 さて、『1914/愛』を観て。

 ははは、ひさしぶりだったので、しみじみしました。
 ワタル兄貴、歌下手っ!
 壊滅的。
 あー、喉元過ぎてたんで、忘れてたよ。ほんとに下手なんだ……(笑)。
 とくにこの作品では、ワタルくんの音痴さが遺憾なく発揮できるできるよう気を配られているからなあ。冒頭から歌いっぱなしときたもんだ。
 下手で下手で、たまらないというのに。
 最初のうちは、耳障りでしかないのに。苦痛でしかないのに。

 なのにねー。
 後半になったころにはそんなもん、ぜんっぜん気にならなくなってるのよー!(笑)

 ああ、やっぱ好きだわ、この話。
 やっぱ好きだわ、アリスティド@ワタル。

 こんな男に愛されてみたいと、心から思うのよ。
「信じるとも、俺様の愛した女だ。まちがいはない」って、言われてみたいよ。
 男らしくてワイルドで強引で。音痴なのが玉にキズ(笑)。
 俺様はひとりでも問題なく強く、人生をたのしめる。だけどその隣にお前がいてくれたら完璧だ。……そんな強い強い求婚には、ときめくわ。

 やさしいだけの優柔不断ヘタレ男が蔓延する世の中で、タカラヅカならではの夢世界。

 そうやって強い男と彼の愛した女は、激動の時代の灯火になる。戦火に飲み込まれながらも、仲間たちの変わらぬ故郷を守り続けるんだ。
 そこに行けば、変わらぬ顔に会える。若かったころ、青春だったころ、失ってしまった自分に会える。時はとまらず、変化し続けるからこそ、「変わらないもの」が必要。ずっと……ずっとね。

 アリスティドの力強さは、希望だ。

 だからこそ、ラストシーンは美しい。愉快でしあわせで、ありえないくらいたのしい。

 うん、きっと、ありえない。
 画家たちの多くは早世する。ケロが演じていた画商にしろ、まだ若いうちに亡くなっているよね、史実では。
 もう二度と、あんな日々はありえない。仲間たちが夢を語っていた日々は戻らない。

 ありえないからこそ、たまらなく愛しく、美しい。たのしい。
 それは夢だから。
 ひとりひとりがきっと、最後の瞬間、まぶたの奥に思い描き、ふっと微笑むそんな光景だから。

 とびきりしあわせで、いとしいラストシーン。

          ☆

 ところで、翌日ライスさんに会ったんですが。
 彼にひたすら言われました。
「この貧乏人」
 と。
 何回言われたかしら、「貧乏人」って。ことあるごとに言われたぞ。いや、事実なんだが。……事実だがふつー、言わないだろう。他にも「ダメ人生」とか「クズ」とか、容赦なく言われたぞ。
 あんた、アリスティドですか?(笑)
 言われるたびに、ツボに入りまくりました。

    

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