ああ、至福のとき。
 雪組公演『スサノオ』、4回目を観てきました。
 本日は、1列目下手。
 ……ふふふ。
 ふふふふふ。

 ああ、水しぇん!!

 何故ですか、今日なんかあったんですか。
 目線、きまくり。

 1列目の下手ブロックに坐るのは、決してめずらしいことじゃない。ひとつの公演に1回くらいは、運が良ければ坐れる。
 所詮タケノコとはいえ、最前列は最前列。スターさんたちが触れそうな場所を歩いていく。
 しかし。
 目線はほとんど、来ない。
 真下だからかな。あんまり見てくれないの。フィナーレのときぐらい? 目線くれるのって。
 それが通常だったから、そのことはなーんにも期待せずに、ただ、「水くん間近」ってことだけにわくわくして出かけた。

 なのに。
 ああ、なのに。

 水しぇん、なんで毎銀橋ごとに目線くれるの?
 笑顔大安売り。
 ああ、アオセトナ様。ああ、パーフェクト・ガイ様。毎回毎回、銀橋に出てくるたび、わたしをまなざしで射殺してしまわれるのよーっ。うきゃー。

 水くんだけじゃなく、他のみなさまも、何故か目線山盛りでした。
 どどどどーして? 今まで、こんなに見てもらったことないよ? 雪組で目線くれる人って、壮くんぐらいだったのに。
 1列目の端っこの人にも、目線あげましょう運動でもあるのか、組内で?

 下手はわたし的に大変おいしい位置でした。
 キムくんは大抵下手だしな!(壮くんファンは反対に上手を狙いましょう) 水くんもフィナーレ以外は下手が多いし。
 もー、ぽやぽやととろけっぱなしでした。

 あー……。
 『スサノオ』は主役を見なければいけない芝居なのに。主役の視線で世界を見てはじめて、カタルシスを味わえる作品なのに。

 やっぱこの芝居、2階から観る方がいいよ。
 いちばんたのしかったのって、2階S席ドセンターで観たときだわ。

 今日は最前列だからきっと今までいちばん「作品」をたのしめる、と思っていたのだけど、ちがった。

 なまじ最前列だと、大和の民に浮気しまくりで、スサノオを見ている時間がものすげー少ないよ……。
 だって、後方席からだと、大和の民の区別つかないんだもん。さすがに最前列だと、「あ、この子がこんなところに」と発見があるもんで、ついそっちばっか見ちゃう。

 あああ、今日でラストにしようと思ってたんだけど、やっぱあと1回増やそうかなぁ。
 2階席から、ちゃんとスサノオだけを見たい……。コムちゃんが見たい……いやその、アオセトナ様が出ているときは、蛇様ばっか見ちゃうんだけど、それ以外はスサノオが見たいのよ。

 煩悩は尽きず。

 そーいやGW中はキャンペーンやってるのよね。
 チケット発売時にそんな話はなかったから、偶然今日のこの回のチケットを買っていたわ。
 先に発表してくれていれば、キムくんがプレゼント抽選会に出る日を買ったのに……。
 1列目下手は、抽選会があるときはものすげーオイシイのに〜〜。
 目の前だよ。目の前。
 近すぎて、当選番号を読み上げる前から、「あ、大きさがチガウから、わたしの券じゃないや」とかわかっちゃう(笑)。チケットの半券で抽選するから、大きさや色がいろいろなんだよねー。で、それが見えちゃうんだよねー。
 萩の月、欲しかったな……。

 しかし、入場者全員プレゼント。
 アレ、なんすか。
 わたしてっきり、ポストカードがもらえるものだと思ってたの(要項、よく読めよ)。
 だから、印刷のメッセージカードだけ、っていうのにちょっとびっくり。
 白黒の安っぽい印刷のメッセージカードより、きれーなカラー印刷のポストカードが欲しかったな……。
 「90th」と描かれた微妙な液晶画面クリーナーよりもさー。
 舞台写真を使った、オリジナルのポスカをエサにぶらさげてくれたら、しっぽ振って劇場行くのになー(笑)。

 
 ああ、それにしても、たのしかった……。
 油断すると視界に入ってくるまちかめぐるを避けながら、下級生チェックしつつ、水くんをうっとり眺める。
 ショーではハマコの破壊力も健在。うわー、響くわ……目が合うわ……いかん、何故かわたし、ハマコのハマコらしいところを見ると、笑いの発作が起こるの。笑っちゃダメよ、わたし! 
 自重しているにもかかわらず、水くんが出てくるときと、ハマコが出てくるときは、顔がにやけてしまうの。笑ってしまうの。……はっ。わたしの中では、水くんとハマコが同格っ?!(ツッコミ待ち)

 あまりにしあわせだったため、劇場を出てすぐに会ったひとに、語ってしまった……今、わたしがどんなにしあわせかを。水くんにめろめろかを。

 すみません。
 なんでわたし、あの人に語ってしまったんだろう。

 友だちの同僚さんに、一方的に語ってしまいました……。

 うわあああ、あとで正気に返って、自分の舞い上がりっぷりに赤面。
 友だちに語るならわかる。100歩譲って、知人になら、まだ。
 しかし今日語ってしまった人は、知人ですらないよ……。
 劇場内で働いている友人のワゴンさんに会いに行ったら、彼女はちょうど席を外していた。親切な同僚さんが、「すぐに戻ってきますから、ここで待っているといいですよ」と言ってくれたのよ。
 で、待たせてもらっている間に…………わーん、語っちゃったよ、知らない人相手に。たまたま劇場が職場だってだけで、「歌劇のことはよくわからないんです」という、ふつーの販売員さんに。
 盛大に引いていたと思う……同僚さん。
 すみませんすみません。反省。しょぼん。

 結局、ワゴンさんとはあまり話せず(仕事中だから当然だ)、わたしはこそこそと逃げ帰った。

 
 ラストがよくなかったが(思い出すと羞恥)、それでもやっぱり、水くんのまなざしや微笑みを反芻すれば、たちまち頬の筋肉がゆるみだす。
 ああ、なんであんなに、目線くれたんだろう。
 もちろん、わたしだけが特別なんて思わないから、あのへん一帯に目線とばしまくってたってことよね。
 目線絨毯爆撃って感じ〜〜。
 うわーい。
 
 
 ……べつに、わたしがなにか変だったってわけじゃ、ないよねえ?
 相当にやけきった顔で、坐っていたとは思うけど。
 舞台の人は、観客の顔なんか見てないよねえ?
 絨毯爆撃のおかげで、わたしもおこぼれをもらえたのよね。ああ、ラッキーだったわ。
 
 もう1回、行こうかなあ……。

         

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