新公というより、別キャストバージョン、だと思った。@新人公演スサノオ、その2
2004年4月21日 タカラヅカ さぁて、雪組新公だ!
と、はりきってムラ入り。
その、新公がはじまる前のことだ。
いつもにこにこかわいいココちゃんが言う。
「この間、スカイステージで交通安全キャンペーンを見たんですよ」
ああ、そーいやココちゃん、スカステ契約したんだってね。うらやましいぞっ。
ケロが出ている交通安全キャンペーン、見てくれたんだー。ケロちゃんに興味なんかないだろーに、こうやって報告してくれるってのは、わたしのためだよね、ありがとう。
ココちゃんは話を続ける。
「そしたら、それに緑野さんが映ってて……」
……はい?
緑野、笑顔のままで聞き返します。
ケロちゃん出演の交通安全キャンペーン、なんだから、映ってるのはケロちゃんよね?
「ええ、だからそのイベントのニュースに、緑野さんも映ってましたよ」
なんですとっ?!!
ムンクの叫び。
わたしがあまりに驚愕したからでしょう、ココちゃんはあわててつづけます。
「と言っても、後ろ姿です。顔は映ってませんって!」
ココちゃんは必死です。
「後ろ姿だけですから! 帽子かぶってて、茶色っぽい上着着てて……」
と、その日のわたしの服装を克明に描写してくれます。
そんな、完璧にわたしだとわかる映り方をしていたのかよ……後ろ姿だけで……。
さらにヘコむわたし。がっくり。
静かにファンをしていたいです……テレビに映るなんて絶対イヤです……めそめそめそ。だって腐女子なんだもん……。
☆
とまあ、観る前から関係ないことでダメージを受けていたけど、とにもかくにも、雪組新人公演『スサノオ』。
日付はチガウが、20日の日記のつづきだぞっと。
初舞台生50人の加わった新公は、通常の本公演より人数が多いので、やっぱり人口密度高し(笑)。
でもさ、これぐらいの人数が上限だと思ったよ。つか、『スサノオ』本公演、人数多すぎ。新公ぐらいの人数でいいと思った……。
主人公スサノオ@キムくん中心で見てしまったので、あまり他を語る言葉を持たないんだが……。
下級生チェックのできない新公って、ちとつまんないよ……。
ヅカって、作品より人を見るところじゃん! わたしは萌え〜な下級生を発掘したい人なのにさー。
みんな大和の民で、見分けつかねー……。とほほ。
ショーで気になっている「薄幸そうな男役」の名前を知りたかったのに……この作品じゃわかんねーよー(笑)。
純矢ちとせくんも、区別がついたのは4場の天上界でやっとだよ……ってソレ、最後の場じゃん!!
しかしその大和の民の中で、真波そらくん、目立ちまくり(笑)。
ソロのある役だったから、そこで一度顔をまともに見てしまうと、あとはどこにいても目の中に飛び込んでくる。
あああ、美形はいいなあ。いつ目に飛び込んできてくれてもいいよ……だってきれいなんだもん……その大きな瞳が好きよー。
月読@かなめくんは奇妙なお化粧。目の周りに、まるでピエロのような隈取りつき。それが不思議な味になっている。
狂言回しとしての特異感が際立つ。姿の美しさと相まって、人形めいて見えた。
舞台の上、物語との距離感がけっこう興味深かったんだけど、それゆえにスサノオの死に慟哭するところが違和感あったな。
アマテラス@となみちゃんは、堂々たる女神ぶり。
あんまりまんまるでびっくりしたけど(笑)。なんか、『スターウォーズ』に出られそうだなと思ってしまった。
3場の「偽物アマテラス」での、見事な偽物っぷりが素敵。出てきた瞬間わかるよー、偽物だって。すっげー邪悪。姿は同じでも魂別物だってわかりすぎ。愉快だった。
イナダヒメ@シナちゃんは……ごめん、シナちゃん本人はほとんど見られなかった……スサノオ@キムを映すモノとして、見た。
スサノオの演技を通して、見た。
この子で良かった。そう思ったんだよ。
どーなることかといちばん不安興味津々だった、アオセトナ@きたろうくん。
ビジュアル、ものすっげー、がんばってた。がんばってたよー。ものすごーく、がんばってた。努力は買う。努力はな……。
しかし……そう、アレだ、月組で、ほっくんがものすっげーがんばって、リカちゃん本役の耽美キャラを演じている、あのつらさが漂っていた……(笑)。
なんかもー、でかくて押し出しよくて、健康的なアオセトナだった……(笑)。
出番の前半部分、本役の水しぇんが、どんなにいい人ぶっていてもすっげー嘘くさいのに対し、きたろうくんだと、「本当にいい人」に見えた。
それは、となみちゃんの「偽物アマテラス」があからさまに怪しいのと好対照で、このふたりはコンビでいい味出してると思った。てか、こーゆー演出なんだよな、きっと。
公演が終わって客が一斉に帰るときに、わたしの後ろを歩いていた女の子ふたり連れが、
「それにしてもオヅキ、すごかったねえ。あの、アマテラスの正体がばれたときのオヅキさあ、見た瞬間アフロ犬?!って思っちゃったよー」
「アフロ犬! ソレだ!!」
と、大ウケしながら会話していたのが、忘れられません。
アフロ犬か……なるほどなー。わたしは、ポンポンかぶってるのかと思っちゃったよ……(笑)。ポンポンってほら、チアガールの持ってるアレな。
努力とやる気にあふれる大男、きたろうくん。これからもがんばってくれ。
アメノウズメ@茜ちゃんは……なんか、ボンバーだった……(笑)。
本役のキムくんはアニメの萌えキャラみたいなんだけど、茜ちゃんだとイケイケのおねーちゃんみたい……。プロポーション良すぎるからなー(笑)。ちょっと生々しいくらい、肉感的な美女だ(オカマだけど)。
イナダヒメの姉たちのなかで、美声を聴かせてくれた麻樹ゆめみちゃんがよかった。
てか、ゆめみちゃん、本公演でもこれぐらい歌ってくれよー。わたしこの子の声、すげー好きなの。
太鼓部隊もかっこよかったよ。
いい音を聴かせてくれた。
出演者挨拶のあとと、カーテンコールのとき、太鼓部隊はまた軽快に聴かせてくれるのよ。それがもー、かっこよくてさー。
作品の盛り上がりに、彼らは確実に貢献しているぞ。
とにかく、たのしい公演だった。
気持ちよく昂揚した。
わくわく・わくわくっ。
この空間にいることが、うれしくてしょうがなかった。
そしてつくづく思ったことは、わたしはこの作品が好きなんだってコト。
文句は山ほどあるが(笑)、やっぱりキムシン作品はわたしと波長が合うのよー。
観れば観るほど、キャラクタを好きになるの。
わたし、コムちゃんの演じるスサノオ、大好きなの。
そっちはそっちでまた、ちゃんと語りたいわ。彼の慟哭と迷いがツボなの。
まーちゃん演じるイナダヒメが大好きなの。ガイチが演じるアマテラスが大好きなの。
キムシンはそりゃいろいろ欠点あるけどさ、キャラクタを魅力的に描くことに関しては、すげー実力ある人だと思うよ。
主役を魅力的に描く、ってのは、ものすっげーむずかしいことなんだもん。(物語のキャラクタは通常だと、脇役の方がかっこよくしやすいの。オイシイとこどりさせられるから)
好きな作品だからこそ、別キャストバージョンを見られて良かった。
と、はりきってムラ入り。
その、新公がはじまる前のことだ。
いつもにこにこかわいいココちゃんが言う。
「この間、スカイステージで交通安全キャンペーンを見たんですよ」
ああ、そーいやココちゃん、スカステ契約したんだってね。うらやましいぞっ。
ケロが出ている交通安全キャンペーン、見てくれたんだー。ケロちゃんに興味なんかないだろーに、こうやって報告してくれるってのは、わたしのためだよね、ありがとう。
ココちゃんは話を続ける。
「そしたら、それに緑野さんが映ってて……」
……はい?
緑野、笑顔のままで聞き返します。
ケロちゃん出演の交通安全キャンペーン、なんだから、映ってるのはケロちゃんよね?
「ええ、だからそのイベントのニュースに、緑野さんも映ってましたよ」
なんですとっ?!!
ムンクの叫び。
わたしがあまりに驚愕したからでしょう、ココちゃんはあわててつづけます。
「と言っても、後ろ姿です。顔は映ってませんって!」
ココちゃんは必死です。
「後ろ姿だけですから! 帽子かぶってて、茶色っぽい上着着てて……」
と、その日のわたしの服装を克明に描写してくれます。
そんな、完璧にわたしだとわかる映り方をしていたのかよ……後ろ姿だけで……。
さらにヘコむわたし。がっくり。
静かにファンをしていたいです……テレビに映るなんて絶対イヤです……めそめそめそ。だって腐女子なんだもん……。
☆
とまあ、観る前から関係ないことでダメージを受けていたけど、とにもかくにも、雪組新人公演『スサノオ』。
日付はチガウが、20日の日記のつづきだぞっと。
初舞台生50人の加わった新公は、通常の本公演より人数が多いので、やっぱり人口密度高し(笑)。
でもさ、これぐらいの人数が上限だと思ったよ。つか、『スサノオ』本公演、人数多すぎ。新公ぐらいの人数でいいと思った……。
主人公スサノオ@キムくん中心で見てしまったので、あまり他を語る言葉を持たないんだが……。
下級生チェックのできない新公って、ちとつまんないよ……。
ヅカって、作品より人を見るところじゃん! わたしは萌え〜な下級生を発掘したい人なのにさー。
みんな大和の民で、見分けつかねー……。とほほ。
ショーで気になっている「薄幸そうな男役」の名前を知りたかったのに……この作品じゃわかんねーよー(笑)。
純矢ちとせくんも、区別がついたのは4場の天上界でやっとだよ……ってソレ、最後の場じゃん!!
しかしその大和の民の中で、真波そらくん、目立ちまくり(笑)。
ソロのある役だったから、そこで一度顔をまともに見てしまうと、あとはどこにいても目の中に飛び込んでくる。
あああ、美形はいいなあ。いつ目に飛び込んできてくれてもいいよ……だってきれいなんだもん……その大きな瞳が好きよー。
月読@かなめくんは奇妙なお化粧。目の周りに、まるでピエロのような隈取りつき。それが不思議な味になっている。
狂言回しとしての特異感が際立つ。姿の美しさと相まって、人形めいて見えた。
舞台の上、物語との距離感がけっこう興味深かったんだけど、それゆえにスサノオの死に慟哭するところが違和感あったな。
アマテラス@となみちゃんは、堂々たる女神ぶり。
あんまりまんまるでびっくりしたけど(笑)。なんか、『スターウォーズ』に出られそうだなと思ってしまった。
3場の「偽物アマテラス」での、見事な偽物っぷりが素敵。出てきた瞬間わかるよー、偽物だって。すっげー邪悪。姿は同じでも魂別物だってわかりすぎ。愉快だった。
イナダヒメ@シナちゃんは……ごめん、シナちゃん本人はほとんど見られなかった……スサノオ@キムを映すモノとして、見た。
スサノオの演技を通して、見た。
この子で良かった。そう思ったんだよ。
どーなることかといちばん
ビジュアル、ものすっげー、がんばってた。がんばってたよー。ものすごーく、がんばってた。努力は買う。努力はな……。
しかし……そう、アレだ、月組で、ほっくんがものすっげーがんばって、リカちゃん本役の耽美キャラを演じている、あのつらさが漂っていた……(笑)。
なんかもー、でかくて押し出しよくて、健康的なアオセトナだった……(笑)。
出番の前半部分、本役の水しぇんが、どんなにいい人ぶっていてもすっげー嘘くさいのに対し、きたろうくんだと、「本当にいい人」に見えた。
それは、となみちゃんの「偽物アマテラス」があからさまに怪しいのと好対照で、このふたりはコンビでいい味出してると思った。てか、こーゆー演出なんだよな、きっと。
公演が終わって客が一斉に帰るときに、わたしの後ろを歩いていた女の子ふたり連れが、
「それにしてもオヅキ、すごかったねえ。あの、アマテラスの正体がばれたときのオヅキさあ、見た瞬間アフロ犬?!って思っちゃったよー」
「アフロ犬! ソレだ!!」
と、大ウケしながら会話していたのが、忘れられません。
アフロ犬か……なるほどなー。わたしは、ポンポンかぶってるのかと思っちゃったよ……(笑)。ポンポンってほら、チアガールの持ってるアレな。
努力とやる気にあふれる大男、きたろうくん。これからもがんばってくれ。
アメノウズメ@茜ちゃんは……なんか、ボンバーだった……(笑)。
本役のキムくんはアニメの萌えキャラみたいなんだけど、茜ちゃんだとイケイケのおねーちゃんみたい……。プロポーション良すぎるからなー(笑)。ちょっと生々しいくらい、肉感的な美女だ(オカマだけど)。
イナダヒメの姉たちのなかで、美声を聴かせてくれた麻樹ゆめみちゃんがよかった。
てか、ゆめみちゃん、本公演でもこれぐらい歌ってくれよー。わたしこの子の声、すげー好きなの。
太鼓部隊もかっこよかったよ。
いい音を聴かせてくれた。
出演者挨拶のあとと、カーテンコールのとき、太鼓部隊はまた軽快に聴かせてくれるのよ。それがもー、かっこよくてさー。
作品の盛り上がりに、彼らは確実に貢献しているぞ。
とにかく、たのしい公演だった。
気持ちよく昂揚した。
わくわく・わくわくっ。
この空間にいることが、うれしくてしょうがなかった。
そしてつくづく思ったことは、わたしはこの作品が好きなんだってコト。
文句は山ほどあるが(笑)、やっぱりキムシン作品はわたしと波長が合うのよー。
観れば観るほど、キャラクタを好きになるの。
わたし、コムちゃんの演じるスサノオ、大好きなの。
そっちはそっちでまた、ちゃんと語りたいわ。彼の慟哭と迷いがツボなの。
まーちゃん演じるイナダヒメが大好きなの。ガイチが演じるアマテラスが大好きなの。
キムシンはそりゃいろいろ欠点あるけどさ、キャラクタを魅力的に描くことに関しては、すげー実力ある人だと思うよ。
主役を魅力的に描く、ってのは、ものすっげーむずかしいことなんだもん。(物語のキャラクタは通常だと、脇役の方がかっこよくしやすいの。オイシイとこどりさせられるから)
好きな作品だからこそ、別キャストバージョンを見られて良かった。
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