時代の徒花だと思うもの。
『クーロンズ・ゲート』のJPEGダンジョン。
JPEGって……?!
『クーロンズ・ゲート』発売当時はわたし、JPEGって言われてもなんのことかわかっていなかった。ので、ただの名前として「ふーん」とスルーしていた。
しかし数年後、パソコンをいじるよーになってふつーにJPEGという単語を口にするようになり、改めておどろいた。
あのゲーム、JPEGだったの?! 静止画を使ったアニメーションだったの?
ポリゴンじゃないんだ……だからあんな、妙ちくりんな世界に……。ある意味、味のある画面に……。
もしも、あの時代以外に『クーロンズ・ゲート』が制作されていたら、あったりまえにポリゴンで作られていたんだろうなと思う。
時代の徒花だと思うもの。
『街』の実写の静止画。
アニメでなくイラストでなく、実際の背景と人間による画像の妙。
実写であることのファンタジー。
実写だから敬遠されて、壊滅的に売れなかった、という現実は置くとして。
もしも、あの時代以外に『街』が制作されていたら、あったりまえに全編ムービーで作られていたんだろうなと思う。
時代に咲いた徒花。
はかなく消えゆくものたち。
でも、それゆえに輝くモノはある。
『クーロンズ・ゲート』が、ポリゴンで完璧に作られた小器用にきらきらしたゲームじゃなくてよかった!
『街』がムービーだの声だのでできあがった選択肢付きのテレビドラマみたいなゲームじゃなくてよかった!
なんでもかんでも、最新鋭の技術を駆使して作ればいいってもんじゃない。
デジタルにはデジタルのよさがあるし、アナログにはアナログのよさがある。
2Dのときはあんなに魅力的だったゲームが、続編で3D化されて魅力が地に落ちた、なんてことがいくらでもある。
とりあえず。
ゲーム好きの緑野姉弟は、あるニュースに震撼した。
「『ファイアーエンブレム』の新作、キューブで出るんだって!!」
ゲームキューブで?
なんでっ?
アドバンスでいいじゃん! 何故、今さらキューブ?!
「どーする……? フルポリゴンとかになってたら……」
「『オウガ』の悪夢再びっ?! 『幻水』の悪夢再びっ?! 『FE』を気持ち悪いマネキンにして、誰がよろこぶよ? ファンは何十年、あのドット絵の世界を愛してるんだろー?!」
アドバンス版の『FE』の出来が素晴らしいだけに、プラットホーム変更は不安しか募らない。
愛するゲームタイトルが、売れないハードの客寄せパンダとして身を汚していくのを、哀しく見つめるのみ……。
実際のところ、マネキンが動くゲームを競って作り続けているゲーム会社の人たちは、どう思ってるんだろう。
なんでもかんでもポリゴンでリアルにすればいいってもんでもないだろうに。
人物がリアルでいいのは、ホラーゲームぐらいだと思うんだけど。
実在の人物に近づける技術力はすごいと思うけど、すごいだけで、感動しないんだけどなあ。
それよりも、「異世界」を創り上げてくれた方が、ずっと感動する。
なんのためのフィクションであり、さらにゲームであるのかわかんないよーな、「ゲームじゃなくて映画つくりたいだけなんじゃないの?」てな制作態度の作品は興ざめなんだけどな。「マンガ家になりたかったけど、右向きの顔が描けないんで、小説書いてまーす」みたいな小説家が笑止なのと同じで。
「異世界」を創り上げるならば、キャラを本物の人間そっくりに作る、ことよりこだわる部分がいくらでもあるだろうに。
てゆーか、男たちはマネキンポリゴン娘に萌えるのか?
「ねーねー、『零』はどーですか、『零−紅い蝶−』はっ。アレって萌えゲーなんじゃないですか? 制作側はソレ狙って、あんな気持ち悪いレズ双子美少女を前面に押し出したわけでしょ?」
と、ゲームに詳しい知人・ライス氏に聞いてみた。
ライス氏曰く。
「『零』? ぜんぜんダメ。売れるわけないでしょ、萌えろったって無理、マネキンなんかじゃ抜けねえよ」
……えーっと……抜ける抜けないまで、べつに聞いてないんですが……。
「あ、でも俺の会社にひとりいたな、ポリゴンでも抜けるっていうヤツが。そいつが言うにはね……」
いやあの、ポリゴンで抜ける嗜好の人の詳細を聞きたいわけでもないです……。
男向けのギャルゲーが、21世紀になってなお、アニメ絵を貫いていることが、答えなんでしょうかね。
じゃあなんで、ゲーム業界はあの気持ち悪いポリゴン美少女を追求しているんだろう……それが技術革新というものなのか……。
業界の事情なんか、さーっぱりわからないが。
わたしは、2D時代のゲーム画面、好きだなあ……『ドラクエ』も2Dの方が絶対味があったのに……あのポリゴン画面、キモ……。
時代は流れ、わたしは取り残されるのだろう。
時代の徒花。
愛すべき、朽ち果てた文化よ。
『クーロンズ・ゲート』のJPEGダンジョン。
JPEGって……?!
『クーロンズ・ゲート』発売当時はわたし、JPEGって言われてもなんのことかわかっていなかった。ので、ただの名前として「ふーん」とスルーしていた。
しかし数年後、パソコンをいじるよーになってふつーにJPEGという単語を口にするようになり、改めておどろいた。
あのゲーム、JPEGだったの?! 静止画を使ったアニメーションだったの?
ポリゴンじゃないんだ……だからあんな、妙ちくりんな世界に……。ある意味、味のある画面に……。
もしも、あの時代以外に『クーロンズ・ゲート』が制作されていたら、あったりまえにポリゴンで作られていたんだろうなと思う。
時代の徒花だと思うもの。
『街』の実写の静止画。
アニメでなくイラストでなく、実際の背景と人間による画像の妙。
実写であることのファンタジー。
実写だから敬遠されて、壊滅的に売れなかった、という現実は置くとして。
もしも、あの時代以外に『街』が制作されていたら、あったりまえに全編ムービーで作られていたんだろうなと思う。
時代に咲いた徒花。
はかなく消えゆくものたち。
でも、それゆえに輝くモノはある。
『クーロンズ・ゲート』が、ポリゴンで完璧に作られた小器用にきらきらしたゲームじゃなくてよかった!
『街』がムービーだの声だのでできあがった選択肢付きのテレビドラマみたいなゲームじゃなくてよかった!
なんでもかんでも、最新鋭の技術を駆使して作ればいいってもんじゃない。
デジタルにはデジタルのよさがあるし、アナログにはアナログのよさがある。
2Dのときはあんなに魅力的だったゲームが、続編で3D化されて魅力が地に落ちた、なんてことがいくらでもある。
とりあえず。
ゲーム好きの緑野姉弟は、あるニュースに震撼した。
「『ファイアーエンブレム』の新作、キューブで出るんだって!!」
ゲームキューブで?
なんでっ?
アドバンスでいいじゃん! 何故、今さらキューブ?!
「どーする……? フルポリゴンとかになってたら……」
「『オウガ』の悪夢再びっ?! 『幻水』の悪夢再びっ?! 『FE』を気持ち悪いマネキンにして、誰がよろこぶよ? ファンは何十年、あのドット絵の世界を愛してるんだろー?!」
アドバンス版の『FE』の出来が素晴らしいだけに、プラットホーム変更は不安しか募らない。
愛するゲームタイトルが、売れないハードの客寄せパンダとして身を汚していくのを、哀しく見つめるのみ……。
実際のところ、マネキンが動くゲームを競って作り続けているゲーム会社の人たちは、どう思ってるんだろう。
なんでもかんでもポリゴンでリアルにすればいいってもんでもないだろうに。
人物がリアルでいいのは、ホラーゲームぐらいだと思うんだけど。
実在の人物に近づける技術力はすごいと思うけど、すごいだけで、感動しないんだけどなあ。
それよりも、「異世界」を創り上げてくれた方が、ずっと感動する。
なんのためのフィクションであり、さらにゲームであるのかわかんないよーな、「ゲームじゃなくて映画つくりたいだけなんじゃないの?」てな制作態度の作品は興ざめなんだけどな。「マンガ家になりたかったけど、右向きの顔が描けないんで、小説書いてまーす」みたいな小説家が笑止なのと同じで。
「異世界」を創り上げるならば、キャラを本物の人間そっくりに作る、ことよりこだわる部分がいくらでもあるだろうに。
てゆーか、男たちはマネキンポリゴン娘に萌えるのか?
「ねーねー、『零』はどーですか、『零−紅い蝶−』はっ。アレって萌えゲーなんじゃないですか? 制作側はソレ狙って、あんな気持ち悪いレズ双子美少女を前面に押し出したわけでしょ?」
と、ゲームに詳しい知人・ライス氏に聞いてみた。
ライス氏曰く。
「『零』? ぜんぜんダメ。売れるわけないでしょ、萌えろったって無理、マネキンなんかじゃ抜けねえよ」
……えーっと……抜ける抜けないまで、べつに聞いてないんですが……。
「あ、でも俺の会社にひとりいたな、ポリゴンでも抜けるっていうヤツが。そいつが言うにはね……」
いやあの、ポリゴンで抜ける嗜好の人の詳細を聞きたいわけでもないです……。
男向けのギャルゲーが、21世紀になってなお、アニメ絵を貫いていることが、答えなんでしょうかね。
じゃあなんで、ゲーム業界はあの気持ち悪いポリゴン美少女を追求しているんだろう……それが技術革新というものなのか……。
業界の事情なんか、さーっぱりわからないが。
わたしは、2D時代のゲーム画面、好きだなあ……『ドラクエ』も2Dの方が絶対味があったのに……あのポリゴン画面、キモ……。
時代は流れ、わたしは取り残されるのだろう。
時代の徒花。
愛すべき、朽ち果てた文化よ。
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