いちばんおどろいたのは、鈴木京香の胸の谷間かもしれない……。

 哀川翔アニキ主演映画『ゼブラーマン』鑑賞。

 いやあ、ヒット作はいいねえ、今ごろでも映画館で見られるんだから。
 封切館で終了し、2番館で終了し、今は場末の3番館あたりでレイトショーです。それでもまだ、上映してるよ。

 監督・三池崇史、脚本・宮藤官九郎、出演・哀川翔、鈴木京香、渡部篤郎。

 いつものよーに、予備知識ナシで見に行きました。
 アニキ主演100本めの記念作だということと、ヒーローものだということと、クドカン脚本ぐらいしか知らなかったっす。他の出演者も知らなかった。そっか、ヒロインは鈴木京香かー。篤郎、出てたんだー。

 
 ひとこと。
 渡部篤郎ファンには、見る価値アリ。

 
 かっ、かっこいー。
 篤郎、かっこいーよー。あの制服姿!!
 篤郎のコスプレ見るだけでも、500円の価値アリですよ!(500円で見た)
 防衛庁ですよ。特殊機密部の指揮官ですよ。軍服萌えの人にはオイシイっすよ。
 篤郎は顔ではなくスタイル美形だから、コスプレ似合うんだよねえ。
 キャラも、ダーク面に落ちていない真山@ケイゾクって感じで、けだるそーなやる気なさそーなツッコミ男で、見ててたのしい。

 
 あとはなんといっても、鈴木京香のおっぱいだな……。

 
 冴えない小学校教師・新市@哀川翔の秘密の趣味は、子どものころあこがれた特撮ヒーロー「ゼブラーマン」の衣装を作ること。そうやってお手製のコスチュームを着て、こっそり外に出たところ、まさかの怪人と遭遇。そのまま戦闘に。
 新市の住む街では、おかしなことが立て続けに起こっていた。防衛庁がひそかに調査を行っているくらい、ほんとーにやばい状況だったんだ。
 そう、宇宙人の魔の手がのびていたんだ……。

 
 変身ヒーローものだとは聞いていたけど、宇宙人モノだとは知らなかったから。
 おどろいたよ。
 謎の宇宙人が出てきてくれて。
 それなりにこわかったし(笑)。
 閉鎖された体育館とか、なんとなく『SIREN』っぽいし(笑)。

 
 いや、コメディ映画なんだけど!
 よく笑いました。
 とほほな笑いがいっぱい。
 たぶん、わたしぐらいの世代がいちばんたのしめる映画じゃないかな。新市と同世代だから。
 そのあたりの年代ネタがいっぱいさ。

 漢たちのアイドル哀川翔の、記念すべき100本目が変身ヒーローって、どうよ、と思ったけれど、実際に見て納得した。
 なるほど、たしかにコレは、「漢たちのアイドル映画」だと。

 男ってさあ、バカな生き物だよねえ。
 いくつになっても「少年ジャンプ」をたのしめる精神年齢なんだもの。
 現実主義の女という生き物からすりゃ、笑えるよーなガキっぽさ。
 哀川翔の映画なんて、大人の男向けに作られた「少年ジャンプ」でしょ? 剥き出しの男の夢や欲望が子どもくさ過ぎて、大人の女が見ても、ちっともおもしろくない。(腐女子萌えは置いておいてな・笑)
 任侠映画も変身ヒーローも、等しく「男の夢」なんだ。
 女が、青年実業家にプロポーズされる夢を見るか、アイドルスタァにプロポーズされる夢を見るかのちがいっしょ。根っこは同じ。
 女の「いつか王子様が願望」、男の「オレだってヒーロー願望」。
 そーゆー根元部類に位置する願望を具現化した映画。
 だから『ゼブラーマン』なんだ。漢たちのアイドル、哀川翔なんだ。
 
 哀川翔は、あくまでも漢たちのアイドル。男たちにだけ愛されている男(アイドル歌手だった大昔はともかく、Vシネ俳優になったあとはな)。
 だから彼の主演する作品は、あくまでも男たちのためだけにあった。
 そーやって、99本だ。
 そして100本目に、「老若男女向け」の映画を作った。このスタンスに、拍手。
 いいぞ、哀川翔。それは正しい戦略だ。
 変身ヒーローものだ、おとーさんが子どもとおかーさんを連れて映画館に行けるぞー。息子とふたりで「ゼブラーマンごっこ」なんかできちゃうぞー。
 おとーさんひとりのものだった、アイドル哀川翔を、家族でたのしめちゃうぞ!

 それは、正しいことだと思うの。

 男の夢が詰まった映画だったよ、『ゼブラーマン』。
 漢たちのアイドル映画らしい映画だったよ。
 男の夢炸裂で、それが、微笑ましい映画だったよ。

 
 とゆーことで(とゆーことで?)、鈴木京香のおっぱいの話。

 新市の勤める小学校へ転入してきた車椅子の少年・晋平@安河内ナオキの母親・可奈@鈴木京香。ちなみに母子家庭。
 特撮ヒーロー「ゼブラーマン」のファンだということで、新市と晋平は年齢や立場の差を超えて親友となる。
 親友だから、家にも遊びに行く。
 晋平の家には、美人の母親・可奈がいる。可奈は看護師。白衣の天使。
 ヒーローにあこがれる新市は、ゼブラーマンである自分を助けるゼブラナースを夢に見る……。

 そのゼブラナースが、可奈@鈴木京香なんだよな……。

 パツ金に、ボディコンに太股見せ、ワンピの胸にはダイヤ型の窓が開き、そこから谷間がくっきり。

 ちょっと待て鈴木京香。
 あんた、ナニやってんのっ?!
 そーゆーことをしていい女優ですか?!
 グラビアアイドルじゃなく、気品系美女のあーたがっ。「未亡人がハマる女優No.1」のあーたがっ。(同一首位・石田ゆり子)

 てゆーか。
 わたしと同い年で、その衣装着ちゃいますか……。
 チャレンジャーだな。
 いくら美女だからって、このトシで……。

 他のすべてを忘れさせるくらい、強烈な印象だったよ、ゼブラナース。
 鈴木京香のちちが見たい人は、映画館へGo! ……あっ、もうじきDVD発売されるか。

 
 たのしい映画でした、『ゼブラーマン』。いや、いろんな意味で。

   

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