絶好調な彼と、ハコの大きさ。@中日『Romance de Paris』
2004年2月15日 タカラヅカ 引き続き、中日公演の話です。
興味深かったのは、『Romance de Paris』が、そこそこおもしろかったこと。
大劇で観ていたときは、怒りというより絶望感にうちひしがれた、失敗作。
正塚せんせぇ、もうダメなのかもな……。創作者として終わってしまったのかもしれない、と絶望した。
でも、中日劇場で改めて観ると、けっこーおもしろかったし、キャラクタに感情移入もできたんだ。
もちろん、前に日記でつらつら書いた部分は、認めてないけどな。
それとはべつに、これはこれとして、たのしんでいる自分がいた。
答えは、すぐにわかった。
ここが、中劇場だからだ。
中日劇場は大劇場より1000ほど客席の少ない、中クラスの規模の劇場だ。
オケボックスもないし、銀橋もない。
1列目の客席の目の前が、もう舞台だ。
劇場のキャパの問題だったんだ。
『Romance de Paris』は、2500人もの客が入る劇場でやるべき芝居じゃなかったんだ。
出演者の数も、大劇のときより減っている。雪組の約半数は小劇場で『送られなかった手紙』を上演中だ。
なのに、違和感がない。
ふつう、大劇で上演された作品を他の劇場で、少ない人数で再び観せられると「人数少なくて寂しい」とか「舞台が貧弱」とか思うもんなんだが、『Romance de Paris』に関しては、そんなことがまったくなかった。
違和感ナシ。ぜんぜんOK。
てか。
まちがってたのは、大劇場の方だろ?
この芝居は、大劇場で上演するべきじゃなかった。バウホールか、ドラマシティ級のハコで上演すべき内容だった。
作品の質も、そして出演者の数も。
正塚先生は、大劇場作品を書けない人なんだ……。しみじみ。
小さなハコでやるぶんには、この詰めの甘い、冗長で盛り上がりに欠ける、起承転結がきちんと練られていない芝居でも、なんとか「ムード」だけでカタチを作ることができるんだ。
人間、向き不向きはあるからな……。正塚先生、できないなら引き受けずに済ました方が、名前に傷が付かないんじゃないすか……?
個人的には、ナディア@まーちゃんが好きだなー。王女様だからってぶりっこしてなくて、しっとり落ち着いた、気品ある女性に思えた。こーゆー女性だからこそ、支えてあげたいと思うよなあ、と。
地方公演でたのしいのは、出演者が少ないために、いつもならライトも当たらないところにいる若手たちが、ばんばん活躍していること。
弁護士@しっきー!!
いやあ、まさか役ついてるとは思わなくてさー。油断して観てたら、しっきーじゃん!! 眼鏡萌え〜〜。かっこいー。
わたしはしっきーの顔が好きなので、クールビューティー眼鏡っ子にはノックアウトっす。
あと、せーこちゃんを探す気満々でいたのよね。最下級生だから、気合い入れて探さないと! と。
そしたら、いきなりクラブ・アラベスクで踊っててびっくりした……。そっか、地方公演だと、せーこちゃんクラスの子でも、こんなポジションになるんだ……。
ハコが小さいおかげで、いろんな子が観られたわー。もちろん、席がそこそこ舞台に近かったこともあるだろうけれど。
ショー『レ・コラージュ』もたのしく鑑賞。大階段がないのはさみしいが、それはそれ。
舞台が小さく出演者が少ない分、下級生がよく見える。
かなめちゃん、大活躍だなあ。くらまくん、どこにいてもわかる。ああ、しっきーがこんなによく見えるなんて、嘘みたい。いつも後ろにしかいないからなあ。せーこちゃん、ちゃんと「男役」として扱ってもらってんだー。でもリフトは苦手そう……小柄だしなあ。
WHITEちゃんはひたすら舞咲りんちゃんチェックしてるし。
「なっつくらっかぁ?」のシーンが、「聖バレンタイン」になっていておどろいた。そりゃあまあ、今さらクリスマスもないけどさあ。
でも、変だよ……「バレンタインおめでとう」「チョコレートを持った男の子たちが家の前に列を作っているわ。おやすみなさい」って。
まだ色恋以前の少女が、大人の女に変身するのが醍醐味のシーンじゃなかったっけ? もうモテモテで複数の男たちを泣かせているという設定なのか? それともあれはママの妄想? にしても、幼い娘にそんないやらしいことを言うのか?
なんかすげー安直……。
しかも緞帳のイラストはクリスマスのままだし。サンタクロースがいるし。
こういうびんぼくさい変更はやめてほしかったよ。
場面としては、好きなんだけどね。せーこちゃんに役ついてるし、ラッツキング@キムは彼らしい傲慢攻キャラ全開で(笑)。キムくんはこういう、小悪魔少年やらせたらピカイチだよなー。
水くんはさすがの華やかさ。
彼がいるとショーがよりたのしくなるね。歌はアレだけど(笑)。
しかし水くんと3人の女が踊るシーンは疑問でいっぱい。
だって、3人の女のうち2人はおばさんじゃん。
とくに歌っている女はイカンよ水くん、その女はよせ。君の母親くらいの年齢だろう! しかも美人じゃないし! 気品があるわけでもないし! そんな女に引っかかったら、君の男ぶりに傷がつくって!!
と、はらはらし通しでした……。いや、出演者にはなんの含みもないんだが! ただ、キャスティングに疑問。
WHITEちゃんも幕が下りるなり、そのことにつっこんでいたし。
色男・水くんと、美女コム姫のエロエロダンスは、すばらしゅーございました。よだれもんだわ……。
しかし、全編を通していちばん印象に残ったのが、遠心力でぶっ飛んでいく回転ドア(そうとしか思えん……)と、ハマコだってのは、どういうことですか。泣。
どんな素敵なシーンも、ハマコが出ると、全部ハマコ色になる。
絶好調だね、ハマコ……。
ハコの大きさと、それに合う合わないの話に戻しましょう。
ええ、ハマコちゃんは、中劇場には合いません……小劇場はもっと合わない。
他のなによりハマコが強烈で痛いのは、たぶんきっと、ハコの大きさのせいだ。
ハマコのスケールには、武道館ぐらいが相応しいかもしれん。
客席が1万もあれば、さずがのハマコも浮かないだろーなー、と思う名古屋の昼下がりでした。
興味深かったのは、『Romance de Paris』が、そこそこおもしろかったこと。
大劇で観ていたときは、怒りというより絶望感にうちひしがれた、失敗作。
正塚せんせぇ、もうダメなのかもな……。創作者として終わってしまったのかもしれない、と絶望した。
でも、中日劇場で改めて観ると、けっこーおもしろかったし、キャラクタに感情移入もできたんだ。
もちろん、前に日記でつらつら書いた部分は、認めてないけどな。
それとはべつに、これはこれとして、たのしんでいる自分がいた。
答えは、すぐにわかった。
ここが、中劇場だからだ。
中日劇場は大劇場より1000ほど客席の少ない、中クラスの規模の劇場だ。
オケボックスもないし、銀橋もない。
1列目の客席の目の前が、もう舞台だ。
劇場のキャパの問題だったんだ。
『Romance de Paris』は、2500人もの客が入る劇場でやるべき芝居じゃなかったんだ。
出演者の数も、大劇のときより減っている。雪組の約半数は小劇場で『送られなかった手紙』を上演中だ。
なのに、違和感がない。
ふつう、大劇で上演された作品を他の劇場で、少ない人数で再び観せられると「人数少なくて寂しい」とか「舞台が貧弱」とか思うもんなんだが、『Romance de Paris』に関しては、そんなことがまったくなかった。
違和感ナシ。ぜんぜんOK。
てか。
まちがってたのは、大劇場の方だろ?
この芝居は、大劇場で上演するべきじゃなかった。バウホールか、ドラマシティ級のハコで上演すべき内容だった。
作品の質も、そして出演者の数も。
正塚先生は、大劇場作品を書けない人なんだ……。しみじみ。
小さなハコでやるぶんには、この詰めの甘い、冗長で盛り上がりに欠ける、起承転結がきちんと練られていない芝居でも、なんとか「ムード」だけでカタチを作ることができるんだ。
人間、向き不向きはあるからな……。正塚先生、できないなら引き受けずに済ました方が、名前に傷が付かないんじゃないすか……?
個人的には、ナディア@まーちゃんが好きだなー。王女様だからってぶりっこしてなくて、しっとり落ち着いた、気品ある女性に思えた。こーゆー女性だからこそ、支えてあげたいと思うよなあ、と。
地方公演でたのしいのは、出演者が少ないために、いつもならライトも当たらないところにいる若手たちが、ばんばん活躍していること。
弁護士@しっきー!!
いやあ、まさか役ついてるとは思わなくてさー。油断して観てたら、しっきーじゃん!! 眼鏡萌え〜〜。かっこいー。
わたしはしっきーの顔が好きなので、クールビューティー眼鏡っ子にはノックアウトっす。
あと、せーこちゃんを探す気満々でいたのよね。最下級生だから、気合い入れて探さないと! と。
そしたら、いきなりクラブ・アラベスクで踊っててびっくりした……。そっか、地方公演だと、せーこちゃんクラスの子でも、こんなポジションになるんだ……。
ハコが小さいおかげで、いろんな子が観られたわー。もちろん、席がそこそこ舞台に近かったこともあるだろうけれど。
ショー『レ・コラージュ』もたのしく鑑賞。大階段がないのはさみしいが、それはそれ。
舞台が小さく出演者が少ない分、下級生がよく見える。
かなめちゃん、大活躍だなあ。くらまくん、どこにいてもわかる。ああ、しっきーがこんなによく見えるなんて、嘘みたい。いつも後ろにしかいないからなあ。せーこちゃん、ちゃんと「男役」として扱ってもらってんだー。でもリフトは苦手そう……小柄だしなあ。
WHITEちゃんはひたすら舞咲りんちゃんチェックしてるし。
「なっつくらっかぁ?」のシーンが、「聖バレンタイン」になっていておどろいた。そりゃあまあ、今さらクリスマスもないけどさあ。
でも、変だよ……「バレンタインおめでとう」「チョコレートを持った男の子たちが家の前に列を作っているわ。おやすみなさい」って。
まだ色恋以前の少女が、大人の女に変身するのが醍醐味のシーンじゃなかったっけ? もうモテモテで複数の男たちを泣かせているという設定なのか? それともあれはママの妄想? にしても、幼い娘にそんないやらしいことを言うのか?
なんかすげー安直……。
しかも緞帳のイラストはクリスマスのままだし。サンタクロースがいるし。
こういうびんぼくさい変更はやめてほしかったよ。
場面としては、好きなんだけどね。せーこちゃんに役ついてるし、ラッツキング@キムは彼らしい傲慢攻キャラ全開で(笑)。キムくんはこういう、小悪魔少年やらせたらピカイチだよなー。
水くんはさすがの華やかさ。
彼がいるとショーがよりたのしくなるね。歌はアレだけど(笑)。
しかし水くんと3人の女が踊るシーンは疑問でいっぱい。
だって、3人の女のうち2人はおばさんじゃん。
とくに歌っている女はイカンよ水くん、その女はよせ。君の母親くらいの年齢だろう! しかも美人じゃないし! 気品があるわけでもないし! そんな女に引っかかったら、君の男ぶりに傷がつくって!!
と、はらはらし通しでした……。いや、出演者にはなんの含みもないんだが! ただ、キャスティングに疑問。
WHITEちゃんも幕が下りるなり、そのことにつっこんでいたし。
色男・水くんと、美女コム姫のエロエロダンスは、すばらしゅーございました。よだれもんだわ……。
しかし、全編を通していちばん印象に残ったのが、遠心力でぶっ飛んでいく回転ドア(そうとしか思えん……)と、ハマコだってのは、どういうことですか。泣。
どんな素敵なシーンも、ハマコが出ると、全部ハマコ色になる。
絶好調だね、ハマコ……。
ハコの大きさと、それに合う合わないの話に戻しましょう。
ええ、ハマコちゃんは、中劇場には合いません……小劇場はもっと合わない。
他のなによりハマコが強烈で痛いのは、たぶんきっと、ハコの大きさのせいだ。
ハマコのスケールには、武道館ぐらいが相応しいかもしれん。
客席が1万もあれば、さずがのハマコも浮かないだろーなー、と思う名古屋の昼下がりでした。
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